デトックスウォーターというものをご存知ですか?
デトックスとは体内に溜まった老廃物や毒素等を体外に排出する事です。
ミネラルウォーターに野菜や果物等を入れる事によって、健康や美容に関する効果が期待できるという事で注目されています。
本記事ではその中でも、きゅうりを使ったデトックスウォーターについて紹介していきます。
デトックスウォーターときゅうり
デトックスウォーターには自分の好きな果物や野菜を入れて利用しますが、その中で注目されているものの一つがきゅうりです。
アメリカでは、キューカンバーウォーター(Cucumber Water)として根付いているとてもボピュラーな存在なのです。
アメリカの店先等では、きゅうりを入れた水がフリードリンクとして振る舞われているのが良くある光景だそう。
ヨーロッパでは古くからピクルスという漬物文化がありますので、その延長線上できゅうり水があってもおかしくはないですね。
きゅうりの栄養
きゅうりは、100g中95.4gが水分です。
カロリーも低く、100gで14kcal。
その他の主な栄養成分は以下の通りになっています。
| 三大栄養素 |
|---|
| たんぱく質、脂質、炭水化物 |
| ビタミン類 |
| ビタミンA、ビタミンB1、B2、B6、ビタミンC、葉酸、パントテン酸、ピオチン |
| ミネラル類 |
| ナトリウム、カリウム、マグネシウム、リン、鉄分、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン |
| アミノ酸 | イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、シスチン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、トレオニン、バリン、ヒスチジン、アルギニン、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、プロリン、セリン |
| 脂肪酸 |
| 飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、α-リノレン酸 |
| 食物繊維 |
| 水溶性食物繊維、不溶性食物繊維 |
| その他 |
| アンモニア、ブドウ糖、果糖、リンゴ酸 |
参考:食品成分データベース
きゅうりの効果
むくみの予防
きゅうりには、100g中200mgのカリウムが含まれています。(キャベツやかいわれ大根の2倍の含有量)
カリウムには余分な水分等を体外に出してくれる働きがある為、水分によって足等がむくみやすい人にもおすすめです。
また、きゅうりには旨味成分のグルタミン酸も含まれています。
グルタミン酸にはアンモニアの解毒や利尿作用、脂肪の蓄積予防、血圧の低下等の作用がありカリウムと合わせてむくみの予防に効果的な成分です。
高血圧の予防
カリウムには体外へ余分塩分を排出する事で、血圧を下げてくれる作用もあります。
グルタミン酸はタンパク質中のグルタミン酸の割合が4.72%以上になると血圧が低下する事が分かっているそうです。(米ノースウェスタン大学:Jeremiah Stamler博士の研究より)
冷え性の予防
きゅうりには、100gあたり9.6mgのシトルリンという成分も含まれています。(協和発酵バイオの情報より)
シトルリンの主な働きの一つに血流改善効果がありますが、長時間のデスクワーク等で血流が滞っている場合にはの巡りを良くする事により冷え性の予防に役立ちます。
夏場のエアコンが効いている室内では逆に冷え性になる事例も示唆されていますので、気をつけましょう。
冬場は体を冷やさないようにする為にキムチと混ぜたり、漬物にしてカレーの薬味にしたりする等摂取の仕方を工夫するといいと思います。
※協和発酵バイオの情報によると、シトルリンの1日摂取量の目安は800mgとの事です。
きゅうりで必要量を補うには56本以上も食べないといけない為、あくまでも予防策の一つとして考えておきましょう。
きゅうりの選び方
一般的にきゅうりはイボが付いているものが多いですが、イボが固く鋭く突起しているものが新鮮です。
色は薄いものよりは濃いもの。
上下の太さが均一なもの。
できるだけツヤや張りがあるものを選びましょう。
曲がっているかどうかは品質には関係しません。
きゅうりを何故水につけるのか
ニューヨーク等では、夏になるとキューカンバーウォーターを置いてあるそうです。
熱中症対策
きゅうりには、カリウムという成分が含まれています。
カリウムには体内の余分な塩分や水分、老廃物等を体外に排出してくれる働き(利尿作用)があります。
この時に、老廃物等と一緒に体内の余分な熱も外に出してくれるのです。
余分な熱を外に出す為には水分を沢山取る必要がありますので、キューカンバーウォーターはとても効率的な飲み物なんですね。
きゅうり水の賞味期限
きゅうり水(キューカンバーウォーター)は、きゅうりをスライスしてそのまま水に入れただけの物ですので賞味期限は短いです。
きゅうりは熱や水分に弱い為、水の中に長時間入れておくと崩れやすくなります。
きゅうりに限らず、デトックスウォーターは生の素材を使っている為保存期間は短くなってしまいます。
基本的には24時間を目安として使い切るようにしましょう。
キューカンバーウォーターの組み合わせ
キューカンバーウォーターを作る時に、良く使われている素材をいくつか紹介します。
昆布
昆布にもカリウムが含まれている為、熱を下げる目的に適した組み合わせです。
きゅうりと昆布は酢の物として作る人も多いポピュラーな存在なので、作りやすいですね。
きゅうりとレモン
アメリカではこの組み合わせも多く、よく家庭等で作られるそうです。
レモンにはクエン酸が豊富に含まれており、疲労回復飲料としても役立ちます。
きゅうり+キウイ+レモン
レモンには、きゅうりに含まれないビタミンC・ビタミンE等がある為美容効果も期待できます。
レモンは皮にもビタミンCが含まれていますので、デトックスウォーターとして利用した後はジャム等にすると最後まで使え、効率的です。
キウイには各種ビタミン類の他、食物繊維を豊富に含んでいる為腸内環境の改善にも役立ちます。
きゅうり+ミント+パイン
ミントには気分を落ち着けてくれる鎮静効果があり、リラックスしたい時におすすめです。
パインにはパイン酵素やクエン酸が含まれており、抗酸化作用による老化防止や疲労回復等に効果があります。
きゅうり+ミント+グレープフルーツ
ミントの香りには食欲を抑えてくれる効果があります。
グレープフルーツの香り成分であるヌートカトンにも同様の食欲抑制効果があり、相乗効果でダイエットをしている時等に適した組み合わせです。
きゅうりとビタミンCの関係について
きゅうりとビタミンCを含む食品を一緒に摂ると、ビタミンCが破壊されるという情報が一時期出回っていました。
しかし、日本植物学会第76回大会(2012年)で発表された「アスコルビナーゼの活性」という研究によるとその説は特に気にしなくてもいいようです。
同情報によると、ビタミンCを破壊するのはアスコルビナーゼ(アスコルビン酸酸化酵素)という成分が原因だとされています。
ですが実際には破壊ではなく、「還元型ビタミンCから酸化型ビタミンCに変化するだけ」というのが研究により明らかになりました。
酸化型ビタミンCは空気中で成分が変化し、ジケトグロン酸という成分に変わるそうですがこの時に初めて「破壊された」状態になると言われています。
同研究では、酸化をできるだけ抑えたい場合は酢の物等にすると抑える事ができるとされています。
きゅうりアレルギー
熱中症やむくみの予防等、健康的効果が期待されるきゅうり水ですが、アレルギーの方は注意して下さい。
アスピリン喘息
宮川医院の宮川武彦医師や千葉民医連の薬剤師等によると、きゅうりには天然のサリチル酸化合物が含まれているので、アスピリン喘息の方が摂取してしまうと症状を悪化させてしまう事があるそうです。
まとめ
健康効果が期待されているデトックスウォーター、きゅうり水(キューカンバーウォーター)についてお伝えしてきました。
きゅうりは夏野菜という事もあり、夏にとても適した食材です。
暑い時期は熱中症等に気をつけて、無理のない毎日を過ごしましょう。