ダイエットは、”糖質”を抜きに話をすることはできません。

昔の人間は、糖質である穀物をあまりとっていなかったため、糖質が及ぼす悪影響がほとんどなかったと言われています。

しかし、米をはじめとして麦やとうもろこし、じゃがいもなどを主食として食べ始めてから生活習慣病が急激に増えました。

そういう背景もあり、今では

ダイエット=糖質制限

といっても過言ではありません。

某高級プライベートジムが、ダイエットとして糖質制限を主軸として行っていることも大きく影響しているのではないかと思われます。

そこで、今回は『ケトン体ダイエット・糖質制限の危険性とは?』をテーマにお話していきたいと思いますので、ぜひご覧くださいね。




ケトン体ダイエット・糖質制限のコンセプトは?

ご存じの方も多いと思いますが、まずはケトン体ダイエット・糖質制限のコンセプトについてみていきましょう。

私たちは、食事を通して、体に必要な栄養素を補給します。

ほとんどの方が、一日3食を食べている中、人によっては一日1食だったり、一日5食食事をしている人もいるでしょう。

補給している三大栄養素と呼ばれているのは、炭水化物、脂質、タンパク質で、米は炭水化物、脂質は脂、タンパク質は肉、魚、大豆などです。

人間は、細胞の集まりで構成されているのですが、細胞のエネルギーはブドウ糖、つまり糖質になります。

糖質は、炭水化物を食べることで補給することができます。

しかし、糖質は体に必要なエネルギーという反面、食べ過ぎるとそれを体内に溜め込んでしまい、肥満になってしまうということがあります。

糖質を摂取すると、血糖値が急激に上がり、すい臓のランゲルハンス島のβ細胞からインスリンが大量に分泌されます。

インスリンは、血液に浮遊しているブドウ糖を細胞に取り込むのですが、余分なブドウ糖を中性脂肪として脂肪細胞の中に溜め込んでしまいます。

つまり、炭水化物を普段からよく食べる方は、肥満になりやすいということがいえます。

『炭水化物は人間に必要なのに、食べ過ぎると太る。太らずエネルギーを補給することはできるの?』

と思われる方もおられると思いますが、実は人間には、驚くべき機能が備わっています。

たしかに、人間の細胞には糖質が必要です。

しかし、糖質以外にも細胞のエネルギーとして利用できるものがあります。

それは、『ケトン体』です。

ケトン体は、アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸という3つの物質の総称です。

ケトン体は、脂肪を燃焼した際の燃えカスの部分ですが、この燃えカスであるケトン体は、細胞のエネルギーとして利用することができます。

以前は、脳細胞はブドウ糖しかエネルギーとして利用することができないと言われていましたが、ケトン体はブドウ糖の代替エネルギーとして利用することができると様々な研究により明らかになりました。

これにより、炭水化物の摂取をほぼゼロにしても、人間が活動できることから、炭水化物を制限するダイエット方法が世の中に広まりました。

今では、ダイエットに取り組む多くの方が、一度はケトン体ダイエットや糖質制限に挑戦したことがあるといっても過言ではありません。

では、ケトン体ダイエットや糖質制限の危険性はあるのでしょうか?

 

ケトン体ダイエット・糖質制限の危険性は?

私は、過去にケトン体ダイエットを行い、6週間で12kgのダイエットに成功しました。

実際に、大幅なダイエットに成功したからこそ言えますが、ケトン体ダイエット、糖質制限は、非常に辛いダイエットです。

元々、ケトン体ダイエットは、故アトキンス博士が提唱したことから、『アトキンス式ダイエット』と呼ばれており、『炭水化物を減らし、良質のたんぱく質を十分に摂る食生活を送れば、副作用なくダイエットできる』という情報が権威あるニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスンに掲載されたことから、アメリカ全土で一気に注目されました。

また、炭水化物が肥満の原因であるという認識から、低炭水化物(ローカーボ:Low-Carb)食品の愛用者は1500万から3000万人、アメリカ人のおよそ3分の2がローカーボによるダイエットに取り組んだことがあるとまで言われていました。

では、そんなケトン体ダイエット(アトキンス式ダイエット)や糖質制限の危険性はどのようなものがあるのでしょうか?

以前、朝日新聞に掲載された内容で、

能登氏らが糖質制限食に関する492の医学論文中、ヒトの死亡率を調べた9論文を分析したところ、5~26年の追跡期間中に、糖質を制限した食事で、約1万6千人が死亡していた。

対象にしたのは約27万人の病気のない地域住民や医療スタッフで、グループ分けでは、糖質摂取量の割合が最も少ないグループの死亡率は最も多いグループの1.31倍で統計上の明確な差が出た。


というものがありました。

ケトン体ダイエットや糖質制限のコンセプトは、

低炭水化物、高タンパク質』という食事です。

このような食事を続けることは、体に悪影響が出る恐れがあると専門家たちから指摘されています。

実は、ケトン体ダイエットや糖質制限は、短期間では非常に大きな成果を上げることは認められています。

しかし、長期間そのような食生活を続けているとよくありません。

というのも、ケトン体ダイエットや糖質制限によるダイエットでは、どうしても脂肪分の多い肉やチーズやバターなどを口にする機会が増えてしまいます。

短期間では大きなダイエット効果を上げても、長期間続けていると心臓病、脳卒中、ガンや糖尿病をはじめとする生活習慣病になり可能性は上がるからです。

また、ケトン体ダイエットや糖質制限を行っていると炭水化物を排出しようと腎臓への負担が大きくなるという意見もあります。

このように、ケトン体ダイエットや糖質制限を行うことによる危険性としては、高脂肪な食材や動物性タンパク質を多く摂ることで様々な病気にかかるリスクがあるということがお分かりいただけたと思います。

 

本当に気をつけなければいけないのは、ケトアシドーシス?

ケトアシドーシスという言葉を耳にしたことはあるでしょうか?

実は、ケトン体ダイエットや糖質制限では、最も気をつけなければいけないことがケトアシドーシスなんです。

通常、血液中のケトン体が増加し標準的な値を超えている状態を『ケトーシスと呼びます。

ケトーシスは、十分な食料を得ることができずに飢餓状態になっても、ある程度生きていられるようにするための元々人体に備わった非常手段システムの役割を果たしています。

ケトーシスの状態では、主なエネルギーはケトン体になるので、体に蓄えている脂肪をどんどん燃やしていきます。

ケトン体ダイエットは、体質を一時的にケトーシス状態に変えることから、ケトン体ダイエットと名付けられています。

一方、ケトアシドーシスでは、体に溜まったケトン体を本来エネルギーとして利用するはずが、何らかの原因により利用できず、体にどんどんケトン体が溜まっていく状態を指します。

ケトアシドーシスは、インスリンが正常に働く健康に問題が無い方には起こりにくいですが、腎臓が弱い方や糖尿病の方は注意が必要です。

ケトアシドーシスにならずとも、ケトン体ダイエットでは、ケトーシス状態を意図的に作り出すことで、様々な症状が体に現れることがあります。

●頭痛
●下痢
●イライラ
●脱水状態
●口臭
●体臭

などは、ケトーシスを経験されたことがある方なら、当てはまる症状があるはずです。

つまり、ケトン体ダイエットや糖質制限では、高いダイエット効果を出すことができる反面、身体面や精神面に様々な影響をきたしてしまう可能性があるのです。

もし、ケトン体ダイエットや糖質制限を行う場合は、しっかりダイエット期間を定め、計画的に行うことをおすすめします。

いかがだったでしょうか?

今回は、【糖尿病の予防に効果的な食事方法とポイントとは?】をテーマにお話しさせていただきました。


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