レッドウイングベックマンの手入れ

ベックマン9013を購入

ちなみに一週間ほどヤフーオークションでベックマンの落札価格を見守ったところ、だいたい20000円前後でした。
私が購入したベックマンはなぜ5000円安いのか、それは使用感満載だったからです!


トゥーに転んだ際にがっつり擦ったような傷があり、ベックマンのドレッシーな雰囲気に惹かれるひとはまず購入検討しないでしょうか。
私も初見時、購入するつもりはありませんでした。
しかし、妙案が浮かんだのです。
「このベックマンを買って、手入れすれば最初からアンティークな雰囲気を楽しめるんじゃ…!」と。

要するに欲しくて理由をつけて買ってしまっただけなのですが、その際のBefore・After、手入れ方法をまとめておくことにしました。

Before・Afterの比較

いきなりですが成果発表です。
手入れを行い一週間程度クリームを馴染ませたのが下記です。


いかがでしょうか。
ここでBeforeと比較です。

BeforeAfter

果たしてこれが同じブーツだと誰が思えようか。いや、思えない。
そこまでは言い過ぎですが、トゥーの傷を隠しつつ、全体をトーンダウンさせアンティークな雰囲気を出せてますでしょうか。
下記に手入れ手順をまとめます。

手入れ手順

今回は革が乾き気味だったこともあり、シュークリームを二種類使っています。
通常一種類でいいと思われます。

ブラッシング

靴の汚れを落とします。
ブラシを使ってブーツ表面を撫でるようにブラッシング。
この時気をつけることは、

  • 縫い目と同じ方向にブラッシングすること
  • 輝かせたいトゥーは念入りに
  • 羽の裏側もしっかりブラッシング
  • ウェルトもしっかりブラッシング

です!
縫い目と同じ方向にブラッシングすると、縫い糸が長持ちします。
長持ちと言っても随分長いスパンの話になりますが、せっかく履くなら長く綺麗に履きたいですよね。
羽とは、左右から足の甲に重なる、糸を通す部分の名称です。
この側はブールのホコリが最もたまりやすいので、しっかりブラッシングして綺麗にしたいです。
ウェルトとは、ソールとブーツ本体の間にある木の板状の部位の名前です。
ここも泥はねやホコリがたまりやすいので念入りにブラッシングします。

ブーツの手入れ・エイジングの基本はブラッシングにあると言われるくらいなので、しっかりやっておきましょう。

今回使ったブラシはこちらです。

ブラシといっても、馬毛のブラシ、豚毛のブラシなど種類が複数あります。
重要なのは毛の硬さで、あまり硬いものだとブーツに傷がついてしまうことも。
そうならないように、はじめは比較的柔らかい馬毛ブラシの購入が良いと思います。
我が家で使用しているブラシも馬毛ブラシです。

汚れ落とし

ブラッシングを乾拭きと捉えれば、水拭きがこの汚れ落としに対応します。
汚れ落とし専用の液剤を使用します。
この液剤を要らなくなったTシャツなどに数滴染み込ませ、濡れた部分でブーツをさっとこすっていきます。

この時気をつけたいのが、傷部分へつけ過ぎないことです。
傷のついている箇所は革が毛羽立った状態なので水分を吸いやすくなっています。
傷口が濃くなってしまい目立ちますので、あくまで薄く少しの水分量で水拭きすることが大切です。

シュークリーム入れ カラーレス

革面を綺麗にしたら保湿と栄養を与えるためにクリームを入れていきます。
今回は革がかなり乾いていることもあってクリームを二種類いれるので一つ目はカラーのないものを使います。

カラーレスクリームの中でもツヤが出やすいと評判のクリームです。
家では革バックにも使っていますが、最後に乾拭きすると艷やか仕上がります。
クリームもいらないTシャツかまたは手にとって塗りこんでいきます。
手につけて塗る場合、体温でクリームが溶けて塗りやすいので、最初は手にとって塗りこむと疎らにならずいいと思います。

クリームを塗るときに気をつけることは、汚れ落としと同じくクリームを付け過ぎないことです。
少しとってよく伸ばしてをひたすら繰り返すとむらなく仕上がります。
私は革の色が塗る前と比較してほんの少し濃くなるくらいまで塗っています。

シュークリーム入れ カラーあり

クリーム二種目です。こちらは色付きです。
色の選び方ですが、アンティークな雰囲気を出したい場合はワントーン濃い目の色を選んだほうが良いです。
色が落ちてくると革本来の薄い色が顔を出して、濃紺のグラデーションが表面に表れやすいためです。
今回購入したベックマン9013はもともと黄色と茶色の中間色(チェスナット)なので、ワントーン濃い目のコニャックを使用しています。

使い方は一つ目のクリームと同じですが、こちらは色が付いているのでより丁寧に、少しずつ塗りこむほうがミスないと思います。
私の購入したベックマンのようにひどく傷ついた場所がある場合は、パッティングするように軽く叩くと、傷を隠したいところをうまく隠せる気がします。
余計にクリームを使ってしまうこともありません。

オイル入れ

ベックマンのようなフェザーストーンレザーは革部分にオイルは入れません。
どこに使うかといえばウェルトです。靴の周りを一周囲んでいる木の部分です。
ここにミンクオイルを入れていきます。
オイルは雨を弾くなど水から守ってくれるため厚く塗ります。
ミンクオイルはクリームと違い手触りが固く、塗りにくいためペネトレイトブラシを使っています。

塗り方ですが、ここはガッツリ塗ったほうがかっこいいです。
好みによると思いますが、ウェルトにオイルが多く入っているほど、一層高級におしゃれに見えます。漆塗りのお椀のようなイメージですね。
ペネトレイトブラシをミンクオイルに擦り付けるようにして取り、伸ばしていきます。
ミンクオイルが革についてしまうとフェザーストーンレザーの独特な艶感が失われてしまい、次回クリームをいれる際も入りにくくなるので、可能な限りウェルトのみに塗っていきます。
靴を裏返し、つま先とかかとの間の木材部分にも忘れずにオイルを入れておきます。
靴底で雨に触れる部分なので、オイルを入れておくに越したことはありません。

ブラッシング

ここまで手入れをしたら、あとはひたすらブラシをかけます。
最初のブラッシングはホコリなどのゴミ落としでしたが、最後に行うブラッシングの役目はクリームを均一にすることと、艶を出すことです。
しっかり時間をかけて全体をブラッシングしてあげましょう。
やり方としては最初と同じで問題ありません。
また、目の細かい布で全体を乾拭きすると更に艶がでます。
例えば使いふるしのストッキングなどでもいいと思います。なければTシャツでも問題ないはずです。
強く拭くのではなく、軽く触れる程度で素早く撫でるようにブラッシングします。

雨対策

最後に雨対策です。
革は雨に弱いですが、革靴の場合雨に濡れないというのは難しい話ですよね。
そこでこれです。

このスプレーを全体にかけて、雨を吸い込むのではなく弾くようにします。
ブーツから20-30cm離した位置からスプレーを持った腕を振りながら、満遍なく全体にかけていきます。
かけ過ぎると革の空気の通りが悪くなり、長期的に匂いの原因になるなどするので、こちらも少なめにかけたほうが無難です。(できるだけ雨の日は履かない前提でです)
経験的に、全体にスプレーの水滴がつきピカピカする程度で効果は十分見込めます。

あとは空気の通りのいい場所で一日陰干すればお手入れ終了です。お疲れ様でした!

最後に


オークションで安くかって、手入れしてかっこ良くする!なかなか成功を収めたと思っています。
何より手入れを通じてエイジングを楽しめますし、ブーツに愛着が湧き何度も履きたくなります。
これからの季節ガッツリ履きこなしていきましょう!

最後になりますが、結局色付きクリームなど買ったためかかったお金は20000円ほどでした。
楽しい経験ができたので良しとしますかw

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