原材料の全てが有機食材ということを考えると「やるなステラ、そこまでオーガニックにこだわるのかよ・・」と感嘆すらしてしまう、超本格派ダークチョコレートでございます。
ステラというのはスイスのチョコレートメーカーで、その始まりの歴史は1925年のチューリヒにまで遡るという、チョコレートメーカーとしては老舗の会社でありますね。(ステラのホームページ)
パッケージの表面にもマークが入っていますが、ステラは世界に先駆けてフェアトレードチョコレートを製造したとされる意識の高いチョコレートメーカーでもあるのです。
こちらのサイトにステラの詳しい歴史とフェアトレードに関する情報が掲載されていましたので、参考の上、要約させてもらいますね。
・ステラの「オーガニックチョコレート」シリーズ6種は全て有機JAS認証を取得
・1991年に世界に先駆けてフェアトレードチョコレートを開発。世界中の農業協同組合と協力関係を築き、現地から直接、原材料を入手している(カカオの苗から豆の収穫・加工までを支援)
・チョコレート本来の味を大切にするために乳化剤は不使用
なんと!
そこまで品質にこだわっているとは驚きだ!
ちなみにフェアトレードとは、
フェアトレードとは、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」を いいます。
であり、さらにステラのチョコレートそのものも、オーガニック製品の品質を保証する世界的な有機認証機関「エコサート・ジャパン」によって、その品質を保証されているという、徹底したエコ指向!
それくらい品質に気を使っているとなると、最後の「乳化剤不使用」というのも、すごく意味がありげな感じがします。
乳化剤不使用であるぞ!
というか「乳化剤って何なんだ?」と思ったので、ググってみたところ、
かなり評判の悪い成分
であることが判明しました。
乳化剤とは、水と油のように混じり合いにくいものを、それらの表面に働きかけて、均一に混ざりやすくするための食品添加物
であるよう。
シャンプーや化粧品などでよく使われているものらしいですが、チョコレートの場合は「レシチン(大豆由来)」と呼ばれるものが、まさに乳化剤なのだとか。
しかもこのレシチンと呼ばれる元の大豆は、ほとんどがアメリカ産で、アメリカ産大豆と言えば9割が遺伝子組み換えであるようです。
そうなると、乳化剤(界面活性剤)が恐ろしいのは、液剤そのものというよりも、むしろその由来となった遺伝子組み換え作物にあるのではないかと考えてしまいますね。
事実、界面活性剤の協会は、その安全性についてホームページで詳しく解説されています。
アメリカで遺伝子組み換えと言えば、即座に「モンサント」という名前を思い浮かべてしまいますが、この世界屈指の多国籍バイオ化学メーカーについての悪評は映画や書籍になって描かれているので、興味のある方はこちらをご覧ください。
前置きがずいぶん長くなってしまいましたが、今日のチョコレートであるステラには、その原料由来に危険性のある乳化剤を使っておらず、すべてを有機食材で統一している上に、その地場産業を育成するためにフェアトレードシステムを導入した世界で最初のチョコレート企業と言う、実に意識がエンパイアステートビルなみに(古いか!)高すぎるメーカーさんであるということが、ここで改めてはっきりと認証できたわけですたい!!
ということで
そろそろ行きましょう、実食タイムに。
世界の最先端をいく有機チョコレートメーカーの功績を称えるために。
オーガニックの極致をいくチョコレートの味わいを堪能するために。
いざ!!
ステラ実食タイム
まずは開封タイムです。
カカオ色のパッケージから飛び出て抜け出てじゃじゃじゃじゃーん!とばかりに「ぬっ」と姿を現したのがゴールドの内包装。
黄金色に輝くそのきらめきは、いかにも「天より舞い降りたるエコ神の使い、我こそがステラなるぞよ」とばかりの神々しさをその身にまとわれております。
「はっ、ははーっ!」
と畏れ多さにひれ伏しながら、残りのパッケを全て開陳させていただいた写真がこれ。
まさにゴールド。
まさに金色。
いや、言ってることが一緒じゃないですか!などという「ど真ん中ど直球どストレート」などツッコミには、残念ながらお答えすることはできません。(気にしないでください。一人芝居です)
さらに抜き出したるご本体とは・・・
おおお!と。
かなり肉厚なスタイルじゃないですか、と。
抑えた渋いカカオの香りが、すごく有機らしさを醸し出していますし、 カカオマスそのもののような重みのある香りが、まさに本格派伝統的カカオ板という感じで、食べる前から舌の先が震えてしかたありません。
では、いよいよ食べてみることにしましょうぞ。
まずは一かけらをポキン、と折りまする。
いやいや、けっこう分厚いしっかりした造りだったので、折るのにちょっと骨が折れました。(シャレじゃありませんよ)
そのあたりにも、このチョコのカカオ密度の濃さを見て取ることができますし、原材料に一切の人工添加物を使っていない天然の強さが、その身の強さに現れているとみても良いでしょう。
見よ!この身のぶ厚さを!!
ではいよいよ実食です。
一つまみ折るのに、これだけ骨を折るチョコレートというのも近年まれにみるカカオ現象だと思うので、その味にも期待がむくむくと盛り上がります。
「では一口」
パクリ、と口に入れました。
すると・・・
「むむっ!」
想像していたよりも固さはなく、まずまずの歯ごたえでした。
さらに続くカカオの苦味のある風味が非常に濃くて、実に「有機」な力強さをその後味に残してくれるのです。
そしてそのあとに続くうっすらとした甘さ。
スーパーやコンビニで市販されてるチョコレートが子供だましに思える、
大人のチョコレート
という味わいというべきでしょうか。
いや、それ以上に、食べている中でも食べた後でも、口の中に広がるカカオマスのナチュラルなパワーがむんむん漂うアクの強さにこそ、このチョコのオーガニックな本質を感じ取ることができるのです。
そう、つまりそれは「原始のカカオパワー」。
人工的なチョコレートから感じ取ることが不可能な自然そのものの、カカオマスの風格を味覚の奥に感じさせる太古の大自然の力強さこそが、このチョコレートの強みだと私は思うわけです。
「 俺も大人になったもんだ・・」
と食後に思わずつぶやいてしまう、奇跡の瞬間。
「マスター、スコッチをストレートで」
と思わずオーダーしたくなる、バー仕様の大人のチョコレート。
マスター、完敗です。(乾杯とかけてみた)
まとめ
想像以上に濃い味のチョコレートで、普段から市販の口当たりの良いチョコを食べ慣れている自分からすれば、かなり「ハードボイルド」な味わいだった、というのが正直な感想です。
とはいっても、これが本来のカカオマスの味だと思いますし、他の有機食材(砂糖、ココアバター、バニラビーンズ)も主役であるカカオマスの圧倒的な存在感を上手くアシストするような絶妙なうっすら感があって、全てにおいて熟練のチョコチームというイメージがしてなりません。
これと合わせるドリンク的には、甘さがあまり無く、風味も濃いので、同じ苦味を含んだ濃い風味のコーヒーは個性がぶつかるので合わず、むしろ軽やかな味わいの紅茶が合うと思います。
むしろ発想の転換を狙って「ほうじ茶」という手もあるかと(笑)
いや、たぶん本当に合いますよ、この渋い大人のチョコレートなら。
それくらいに味が濃く、深さを持った「ステラ有機ダークチョコレート」でした。
夜長の読書や音楽鑑賞のお共におすすめです。