思い出すだけで赤面してしまう「イタいエピソード」。大人女子なら、きっと誰もが持っているのではないでしょうか。
大宮エリーさんに続き、今回はモデルでありヨガインストラクターとしても活躍する菅井悦子さんに、今だから話せる「イタかったあの頃」を振り返っていただきました。
撮影当日、ヨガのクラスを受け持ったあとにスタジオに来てくれた菅井さん。現場に入られると、一瞬にしてその場の空気をかえてしまうほどのオーラの持ち主ですが、話し始めれば、明るく飾らない気さくな方でした。
モデルにとって切り離すことのできない「ダイエット」
高校在学中に「ノンノフレンド」としてモデルデビューした菅井さん。進学を機に上京しながらも、モデルの仕事に集中するため大学を中退します。
「今思えば、大学は出ておいてもよかったなと思える、若かった私のイタいエピソードのひとつです。でも、おかげさまでモデルの仕事は順調で、モデル仲間とスタジオに集まっては、キャーキャーと女子高ノリで楽しかったですね。ただ、このモデルの仕事で私は長年悩み続けることになります。私のイタい過去といえば、ダイエットなんです」
「ダイエットの必要なんてないのに」と反論したくなりますが、細くてスタイルのいいモデルが集まれば、他人と比較してしまうのも無理はありません。
「もともとたくさん食べるほうではありませんでしたが、小鳥のようにあまり物を食べなくなりました。さらに、かつてブームになった食事制限&ワークアウトのジムにも通って、ますます食べられなくなったんです。実際に体重は減ってやせたので、当時はそれが正しいダイエット法と信じて疑いませんでした」
当時のおやつは、ごま。パン教室に通っても、味見だけして口から出して捨てる始末。卵の白身を食べて、味付けにケチャップをなめる。そんな日々を続けるうちに、いつしか生理も止まってしまいました。
ココロも窮屈になり、やせて&太って......を繰り返した20代
生理が止まったことで焦りを感じた菅井さんは、慌ててそれまで控えていた脂質や糖質を摂りました。すぐに生理は戻りましたが、その後、爆発的なリバウンドに苦しむことになります。当時の写真を見せてもらうと、「これが菅井さん?」と目を疑うほどのポッチャリさんが写っていました。
「ものすごいスピードで太り続けて、あっという間に和牛A5ランクのブランド牛です(笑)。とにかく、いきすぎたダイエットのせいで代謝は落ち、筋量も減っている。そこからは、食事制限をしてもパーソナルトレーニングをしてもダメでした。過酷なトレーニングは脳が拒絶していましたね。正直、もう二度とやりたくなかったです......」
それから約2年間は、何をしてもやせない暗黒の日々だったと振り返ります。「もうモデルの仕事もおしまいかな」とあきらめかけた菅井さんを救ってくれたのは、加圧トレーナーさんの「なんでも食べていいんだよ」というひと言でした。
「やせたいのにやせられない。どうしてどうして? と悩みつづけて、精神的にいくところまでいっちゃってたんだと思います。『食べていいんだよ』というひと言でラクになり、2ヶ月でス~っと8~9キロやせました。今度は『病気?』って周りに心配されましたけどね(笑)」
得たことも多いけど、イタくないに越したことはない
そして、その頃に出会ったのが「ヨガ」でした。菅井さんにとって、ヨガは「心の癒し」でもあります。
「私のいけないところなのですが、性格的に木を見て森を見ずという感じなんです。夢中になってしまうと、そこから抜け出せなくなってしまう。イタいダイエットもその例です。でもヨガを知って、自分を俯瞰したり、いい意味でのあきらめができるようになったり、こころにも余裕が持てるようになりました」
そして、ご主人のすすめもあって始めたのが「筋トレ」。30代になってから、気になり始めていたおなかのポッコリや二の腕、腰回りなどに効果的なトレーニングをおこなうことで、スタイルアップし、姿勢もよくなったそうです。
「こころに効くヨガとからだにアプローチする筋トレ、両方を取り入れているのが私には合っていると思います。深夜にラーメンも食べますが、以前のような罪悪感はなくなりました。結局ダイエットは、ひとつの方法ではできないんです。イタい経験があったからこそわかったことでもありますが、ダイエットに関してはイタくないに越したことはありませんね。後輩のモデルには『食べていいんだよ~』と言っています」
身も心も軽やかに、心地よく歩いていきたい
写真左から「8340/ブラック」18,000円(その他カラー:ブルー|ヒール高2.5cm)、「8918/ブルー」21,000円(その他カラー:トープ、ブラック|ヒール高7.2cm)、「8541/イエロー」17,000円(その他カラー:ベージュ|ヒール高5.1cm)
そんな菅井さんのモットーは「運動は運を動かす」というもの。食事制限だけのダイエットから解放され、ヨガや筋トレと出会って実感した言葉だといいます。
「からだを動かすと、運が開けてくるような気がしますよね。激しいスポーツじゃなくても、ウォーキングでもいいと思いますよ」
運動としてのウォーキングはもちろん、季節を感じながらお散歩することが大好きだという菅井さんに、「Aravon by New Balance(アラヴォン バイ ニューバランス)」(以下アラヴォン)のフィーリングパンプスシリーズから1足を選んで履いてもらいました。
リラックスして歩いたり、ポーズを決めたり。さすがかっこいいですね。
モデルサイズの靴があまりなく、ずっと靴選びには苦労してきたという菅井さん。靴選びにおいて一番大切にしているのが、履き心地だそうです。
「アラヴォンの靴は、底がしなやかですごくやわらかいですね。足に沿ってくれる感じで歩きやすいです。足に合うパンプスがなかなか見つからなくてスニーカーに頼ってしまいがちですが、アラヴォンの靴は歩きやすいのにおしゃれ。こんなパンプスなら、街歩きにもいいですよね」
「アラヴォン」を手掛ける「ニューバランス」は、偏平足などを治す矯正靴を作るメーカーとして1906年に創業し、現在はスポーツはもちろんファッションアイコンとしても人気のブランド。同社が、女性の足にやさしく機能的でおしゃれな靴をという思いと技術を集約させたのが「アラヴォン バイ ニューバランス」なのです。
アラヴォンの靴の特徴といえば、なんと言ってもふかふかのインソール。低反発のインソールと「ニューバランス」のシューズテクノロジーから作られたミッドソールは、クッション性が高いうえに安定性もあり、快適に歩くことができます。
「20代はイタいダイエットばかりを繰り返した暗黒の日々。気を張ることがすべてでしたが、イタさを知ることでがんばらないということを身につけました。30代は、自分にとっての本当の意味での心地よさを知り、リラックスして生きている実感があります。これから40代、50代も自分なりの心地よさを求めて歩いていきたいと思っています」
女性なら、ダイエットや美容でイタい思いをしたことは一度や二度ではないはず。菅井さんのエピソードに共感した方も多いと思います。イタさを認め、克服し、前向きにとらえる菅井さんの言葉は、いつも心地よく自分らしくありたい女性へのエールといえるのではないでしょうか。
photo by 山崎智世 styling by 石川ともみ hair & make-up by 柳沼真菜美 edit by 金井悟
菅井悦子(すがい・えつこ)
モデル・ヨガインストラクター。高校3年生のときに「ノンノフレンド」としてモデルデビュー。類まれなボディバランスと美肌に定評があり、ファッション・ビューティーで活躍するモデルとして人気を得る。2009年に全米ヨガアライアンスを取得し、インストラクターとしても活動。著書に『ココロとカラダが楽になる ちょいヨガ』(髙橋書店)がある。オフィシャルブログ>>