肥満治療薬にもいろいろあるの?

肥満を治す薬って効果あるの?サプリとか漢方みたいな感じ?

肥満治療薬のことね。サプリや漢方とは全然違うわ。
肥満治療薬は医療を目的としたダイエットのための痩せる薬よ。

じゃあ、

肥満が原因で健康状態にさまざまな懸念点や問題を抱えている人に対して投薬による減量治療を目的として、痩せるために医療的な研究開発や治験をした結果、肥満を解消する効果がみられ、且つ、安全性の基準をクリアしており、病院などの医療機関での使用が認められた肥満治療のための痩せる薬ってこと?

めずらしく難しい言い方をするわね。そのとおりよ。
肥満治療薬とは、ちゃんとダイエット効果が実証された痩せる薬のことよ。

へー。肥満治療薬ってどんな薬なの?

肥満治療薬、つまり痩せる薬には、脂肪分の吸収を抑える脂肪吸収抑制剤と、食べたい気分を抑える食欲抑制剤のふたつの種類があるの。

どっちも魅力的ね。両方の痩せる薬をいっぺんにジャンジャン飲んだら好きなだけ痩せられるね。

オッチョコチョイね。そういうわけにはいかないのよ。
肥満治療薬はガバガバ飲めば痩せるってものでもないし、使い方に気をつけないといけないの。

ふーん。ガバ飲みしても痩せないのか。
痩せる薬はどうやって使うの?どこで手に入るの?

痩せる薬の種類によって使い方は違うわね。病院の肥満外来に行くと処方してくれるわよ。通販で買えるものもあるわ。

肥満治療薬とは、痩せる薬のことで肥満症の治療を目的に研究開発された医薬品です。
肥満治療薬には大きくわけて「脂肪吸収抑制剤」と「食欲抑制剤」の2種類があります。

肥満治療薬にはどんな薬があるの?

脂肪分の吸収を抑える肥満治療薬=脂肪吸収抑制剤。

脂肪吸収抑制剤とは、脂肪の分解を阻害し、吸収されないまま便として排泄させる作用を持つ痩せる薬のことです。
脂肪分は腸内にあるリパーゼという消化酵素によって分解され、吸収されます。
運動や食事制限をしないで痩せたいという人のダイエットに向いている肥満治療薬です。

脂肪分解酵素リパーゼの活動を阻害し、脂肪分の分解を阻止します。吸収されなかった脂肪分は、便として排泄されます。これから摂取する脂質に対して作用する薬ですので、すでに体についてしまっている皮下脂肪を減らすことはできません。

脂肪吸収抑制剤で有名なものには、ゼニカル、アリー、オブリーンなどがあります。
投薬治療をしている肥満外来では、脂肪吸収抑制剤としてゼニカルを処方しています。

食べたい欲求を抑える肥満治療薬=食欲抑制剤。

食欲抑制剤とは、中枢神経にあるセロトニンの再取り込み活動を阻害し、空腹感を抑え、過食を減らすことのできる痩せる薬です。
食べるのを止められず、すでにかなり太ってしまっているという人のダイエットに向いている肥満治療薬です。BMI35以上の高度肥満症の人を対象としている肥満治療薬です。標準的な体重である場合は食欲抑制剤を含む痩せる薬を飲むのはひかえましょう。

脳内のセロトニンは減少すると、空腹感を感じます。食欲抑制剤はセロトニンの減少を阻害することで、食べたいという気持ちを抑えます。
食欲を抑える働きをする薬ですので、飲むだけで痩せるというわけではありません。食べてしまっては減量になりません。

食欲抑制剤で有名なものには、サノレックス、リデュース、リダクティルなどがあります。
投薬治療をしている肥満外来では、食欲抑制剤としてサノレックスを処方しています。

肥満治療薬の効果は?

肥満治療薬はサプリメントや漢方とは違い、臨床実験で確かな成果が認められた医療薬です。つまり臨床で実績を上げることのできた正真正銘の痩せる薬というわけです。
肥満治療薬は作用効果とその機序(仕組み)も明らかにされているため、肥満治療薬の薬理学的効果は高いと考えられています。ただし、肥満治療薬は肥満症や肥満にともなう生活習慣病を患っている人たちのために研究開発されたものです。軽い気持ちで、知識もなく肥満治療薬を乱用してはいけません。

脂肪吸収抑制剤は食べても太りにくくするダイエット効果があります。

脂肪吸収抑制剤は、腸内の消化酵素に対して作用します。痩せる薬の種類にもよりますが、1回の食事でおよそ30%の脂質の吸収をカットしますので、食事制限をしなくても、食べながらダイエットをすることができる肥満治療薬です。
カロリーは、1gあたり、糖質で4kcal、タンパク質で4kcal、脂質では9kcalもあります。
その脂質を吸収せずにそのまま排泄しますので、かなりのカロリーカットになります。

肥満治療薬として有名なゼニカルの治験では、87%の被験者が減量に成功したというデータが得られています。肥満治療薬のなかでも脂肪吸収抑制剤のダイエット効果はかなり高く、安全性にも優れていると考えられています。
脂肪吸収抑制剤はお腹で作用する肥満治療薬ですので、脳や神経に作用する食欲抑制剤よりも安全性も高いという利点があります。

食欲抑制剤はダイエット中の過食を防止する効果があります。

食欲抑制剤は脳や神経系に作用して、食欲を抑え、ダイエット中の過食を防止する効果がある肥満治療薬です。
空腹を感じにくくなりますので、食べたい気持ちを我慢するストレスもなく、食事量を調整することが可能です。

食欲抑制剤を使ったダイエットでは、運動や食事制限をあわせて取り入れる必要があります。
食欲抑制剤の働きは、おもに食欲を抑えることですので、飲めば痩せる薬ではありません。
副作用も多く報告されていますので、使用にあたって十分な注意が必要です。

肥満治療薬の副作用は?

脂肪吸収抑制剤の副作用はおもに下痢や軟便です。

脂肪吸収抑制剤の副作用は、おもに下痢や軟便になりやすいことです。副作用で脂溶性ビタミンが不足することがありますので、その場合はサプリメントで補完しましょう。
副作用ではありませんが、体内に吸収しなかった脂肪分をそのまま排出しますので、油分を多く含んだ便が出ます。

食欲抑制剤の副作用は軽度なものから重篤な症状まで多数あります。

食欲抑制剤の副作用は多く、かなりの数が報告されています。
めまい、吐き気、口の渇き、頭痛、倦怠感、などの軽度な症状のほか、薬物依存、うつ、不妊といった重篤な副作用も報告されています。
食欲抑制剤は依存性が強いので、長期服用はとても危険です。
サノレックスの服用期間には制限があり、最長でも3ヶ月までと決められています。

肥満治療薬を飲んでいい人とダメな人は?

肥満治療薬は、健康状態によっては服用を禁止されている場合があります。
肥満治療薬と飲み合わせが悪い薬もあります。

脂肪吸収抑制剤の注意点。

脂肪吸収抑制剤を飲んではダメな人

  • 胆石症の方
  • 肝臓、腎臓の弱い方
  • 消化器系に持病がある方
  • 妊婦、または授乳中の方

脂肪吸収抑制剤との飲み合わせに注意が必要な薬

  • 甲状腺治療薬
  • シクロスポリンを含む薬
  • ワルファリン
  • 抗てんかん薬

食欲抑制剤の注意点。

食欲抑制剤を飲んではダメな人

  • 高度肥満ではない適正体重の方
  • 緑内障の方
  • 心臓疾患、高血圧、脳梗塞などの病歴がある方
  • 膵障害、腎障害、肝障害など内臓器官になんらかの持病がある方
  • 抑うつ、精神不安の方
  • 薬物、アルコール依存症の方
  • 妊婦、または授乳中の方

食欲抑制剤との飲み合わせに注意が必要な薬

  • MAO阻害薬
  • 昇圧剤
  • 一部の降圧剤(アルドメットなど)
  • 糖尿病治療薬
  • インスリン
  • 甲状腺治療薬

どう?肥満治療薬について理解できた?

うん。肥満治療薬には2種類あるのね。それぞれ効果も副作用も違うってわかった。

持病がある人は、肥満治療薬を飲んじゃいけない場合もあるから、ちゃんとお医者さんに相談しないとね。

わたしはピンピンしてるから、飲んでも大丈夫!

ルミコちゃん
ルリコちゃんのお友達。しっかりもので、お世話好き。痩せる薬についてちょっと詳しい。

ルリコちゃん
オッチョコチョイだけど憎めない女の子。なるべく楽に痩せたいと思っている。身長156cm。BMI24。