いつもツヤツヤフワフワに保っておきたい愛犬の毛並み。
だけどなぜだかパサついたり、ツヤがなくなったりという時がありますね。そんな時に考えられる要因はいくつかあります。順番に見ていきましょう。
体の内側の要因
栄養しっかり摂れていますか?
「フードなら毎日きちんと食べさせているけど?」
実はそのフードの内容で毛ヅヤや毛並みが変わることもあるんです。
タンパク質をチェック
犬は雑食と思われがちですが、もともとは肉食の動物です。被毛も含めて体を作るためのタンパク質は良質の肉、魚など動物性のものから摂取するのが自然で健康的です。
けれど安価なフードなどでは、タンパク源がコーンなど穀物主体で、動物性の原料の割合がとても低いものもあります。穀物主体のフードは犬にとっては消化吸収しにくいため、毎日食べていても必要な栄養素がきちんと摂れず、毛ヅヤがなくなったり抜け毛が増えたりすることがあります。原材料のうち、主なタンパク源が良質の動物性食品(副産物やバイプロダクトではない)であるかどうかがチェックのポイントです。
脂質をチェック
食べ物の脂肪というと悪者にされがちですが、適正な量の脂肪は健康を保つために必要です。不足すると最初に目に見えて影響が出るのは皮膚や毛ヅヤです。
特に大切なのは体内で合成できない必須脂肪酸。中でも不足しがちなのがオメガ3脂肪酸です。良質のフードではオメガ3脂肪酸がバランス良く配合されています。原材料にサーモンやニシンなどのオイル、亜麻仁(フラックスシード)などオメガ3脂肪酸の摂取源が含まれているか確認してみましょう。
ホルモンバランスが崩れているかも
犬も人間と同じように、体内で男性ホルモン・女性ホルモン・甲状腺ホルモンなどが毛の生え替わり、皮脂の分泌などに関係して働いています。皮膚や被毛を健康に保つために、全てのホルモンが正常に分泌されて働いてくれなければいけないのですが、体内のホルモンのバランスはちょっとしたことで崩れることがあります。
特に大切なのは体内時計。朝になったら太陽の光を浴びて、夜になったら暗いところで眠るというシンプルなことが体内時計を正常に保つ基本です。
けれども現代の犬は、昼間はずっと室内に閉じこもりきりで、夜は電灯のついた明るい室内で起きているということも少なくありません。そうすると体内時計が狂ってホルモンバランスも崩れ、毛が抜けたりツヤがなくなったりということが起こりがちです。
極端な暑さや寒さはいけませんが、犬も朝昼夜そして季節のメリハリをきちんと体で感じられる生活を送るようにすることで、体内のホルモンのバランスを整えるのに役立ちます。
体の外側の要因
適切なブラッシングやシャンプーはフワツヤのコートにとってとても大切。でもいくつか注意する点があります。
ブラッシング
ブラッシングは被毛のもつれをほぐすだけではない大切な効果があります。犬種や被毛のタイプに合った適切なブラシを選んで、力を入れすぎて皮膚に細かい傷をつけないよう注意します。
マッサージ効果
皮膚をマッサージして血液の循環を良くすることで毛根に酸素や栄養が行き届き、被毛を健康に保ちます。皮脂の分泌も良くなり、毛ヅヤの改善に役立ちます。
リラックス効果
ブラッシングは愛犬との大切なコミュニケーションの時間と認識しましょう。飼い主が楽しんでリラックスすることで愛犬もブラッシングを喜んでリラックスできます。お互いに触れ合うリラックスタイムは正常なホルモンバランスのためにも大切です。
シャンプー
皮膚や被毛をきれいに保つのに必要なシャンプーのための注意点です。
刺激の少ないシャンプー剤を
犬の皮膚は人間よりもずっと薄くてデリケート。犬専用の安全で低刺激のものを選んでください。
特に乾燥やパサつきが気になる時にはシャンプー剤に2〜3滴のホホバオイルやオリーブオイルを落として洗うと効果的です。
ゴシゴシ禁止
洗う時に爪を立ててゴシゴシ洗わないように気をつけます。タオルドライをする時もゴシゴシこすらずに優しく包んで押さえるように拭きます。その後は低音のドライヤーでしっかりと乾かします。
月に1〜2回を目安に
洗わないのも良くないのですが、洗いすぎも禁物です。必要な皮脂まで落としきってしまうと、皮膚のバリア機能が失われて皮膚トラブルや被毛のパサつきにつながります。
それでも改善されない場合は病院へ
「ドッグフードも良質のタンパク質やオメガ3脂肪酸を含む高品質のものに変えた、規則正しい生活をして、ブラッシングやシャンプーにも気を配っているのに毛並みが改善しない!」
そんな時は病気のサインの可能性があります。早めに動物病院を受診しましょう。可能性のある疾患は以下のようなものがあります。
寄生虫
ノミ、シラミ、ツメダニなど体の外部につく寄生虫は皮膚に炎症や痒みを引き起こします。噛んだり掻いたりすることで皮膚や被毛を傷つけてしまいます。
回虫など消化器官への寄生虫は、せっかく摂った栄養を横取りしてしまったり、栄養の吸収を妨げたりすることで毛並みにも悪い影響が出ます。
甲状腺機能低下症
甲状腺からのホルモン分泌が少なくなる病気です。毛並みの関連では薄毛、皮膚の乾燥、フケなどの症状が現れます。どんよりと元気がなくなって犬にも辛い状態になりますので、あれ?と思ったら早めに獣医さんに相談しましょう。
慢性疾患
腎疾患、肝疾患、消化器疾患などの慢性疾患がある場合、症状のひとつとして毛並みがパサパサと悪くなります。
各臓器がきちんと働けないために、本来ならば排泄されるべき老廃物が体内に止まってしまったり、吸収されるべき栄養素が流れ出てしまったりするためです。
病院で検査を受けて原因を探り、きちんと治療することが必要です。
まとめ
愛犬の毛並みは、栄養状態やホルモンバランスを映す鏡でもあります。健康で長生きしてもらうためにもきちんと管理してあげたいものです。
ブラッシングやシャンプーでフワフワツヤツヤに保つことは、飼い主さんの腕と愛情の見せ所でもありますね。それでもなぜか状態が良くないという時は、毛並みが病気を知らせてくれていることもあります。早めに病院を受診しましょう。
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