皮膚科や美容クリニックなどで、シミの状態に応じて処方される外用薬や内服薬には、様々な種類があります。
専門の医療機関で出される薬は効果が高く、愛用している人も多いでしょう。
しかし、その効果の高さゆえに、肌や身体の状態によっては使用しないほうがいい場合があります。そして、併用できない薬もあるので注意が必要です。
今回は、病院で処方されるシミ治療薬の種類や効果、使用上の注意などをまとめてみました。
病院で処方されるシミ用治療薬の種類
クリニックなどでシミ治療の薬として処方されるものには、次のような種類があります。
<シミに外から塗る薬>
- ハイドロキノン
- トレチノイン(レチノイン酸)
- ルミキシル(LUMIXYL)
- ビタミンC美容液(センシルLA-25)
※その他にも、化粧品メーカーが開発した「ドクターズコスメ」が処方されるケースもあります。
上記の薬用成分が配合されている場合がほとんどで、スキンケア感覚で使えるように、刺激が弱く、高い保湿性のものもあります。
<シミ改善のための内服薬>
- ビタミンC(シナール)
- ビタミンE(シナールEXやユベラやトコフェロールニコチン酸エステル)
- トラネキサム酸(トランサミン)
- L-システイン(ハイチオール)
薬の名前だけ並べると、聞き慣れないものが多く、どんな効果や副作用があるのか分かりにくいですよね。
次に章で、詳しく説明します。
効果もあれば副作用もあり。病院のシミ治療薬のメリットデメリット
前の章で挙げた、病院で処方されるシミの薬について、メリットとデメリットをまとめてみました。
シミに外から塗る薬のメリット・デメリット
<ハイドロキノン>
メリットシミの元となるメラニンの生成を抑える働きがあります。それと同時に、今あるシミを漂白する作用も強く、即効性のある薬として知られています。病院で処方されるものは濃度が高く、それだけ効果も高いです。デメリット効果が高い分肌への刺激が強く、肌やシミの状態に応じて正しく使用しないと、副作用のリスクがあります。具体的な副作用の例は、かぶれて赤くなったり、ひどい場合には顔の皮膚がただれて剥けてしまったりすることです。
医師がアドバイスした通りに使用し、何かトラブルが起こった場合には、すぐに診察を受けることが大切です。
ハイドロキノンについては、こちらの記事でも詳しく説明しています↓
<レチノイン酸(トレチノイン)>
メリット角質を剥がし皮膚の再生を促すので、メラニンを押し出す効果が高いです。また、コラーゲンを増やす働きもあり、小ジワやハリのない肌の改善も見込めます。デメリット肌のターンオーバーを促すため、使い始めて約2週間程度で肌の表面が剥がれてきます。この際、人によっては赤みや皮膚がめくれがひどい場合もあります。
気になった時には、受診する必要があります。
トレチノインについては、下の記事も合わせてどうぞ↓
<ルミキシル(LUMIXYL)>
メリットハイドロキノンに代わる成分として注目されている薬です。ハイドロキノンの副作用の一つである「肌の色の白抜け」が起きないと言われ、さらに敏感肌の方でも使用ができるように、刺激が抑えられています。
臨床試験では、シミへの効果はハイドロキノンの17倍になることが確認されています。
デメリット日本国内では導入されたばかりの医療機関専売品のため、実際に使っている人がまだ少ないです。そのため、長期間使用するとどのような変化があらわれるのか、まだよくわからない面があります。
<ビタミンC美容液(センシルLA-25)>
メリット25%の高濃度ビタミンCを配合した、最高級ビタミンC美容液です。医療機関専売品となっています。ビタミンCが肌の奥深くまで素早く浸透し、メラニンの生成を抑えます。シミの他にも、ニキビ、シワ、たるみ、肌荒れ、肝斑など、様々な肌の不調を治療するのに効果があります。
性質が安定しているため1年6ヵ月と使用期限が長期です。
デメリット高濃度ビタミンC美容液は値段が高い傾向にあります。
そのため「高いものはよく効くだろう」「これさえ塗っていれば大丈夫だろう」という考えにおちいり、紫外線対策などを疎かにしてしまうと、期待した効果は得られない場合があります。
シミ改善のための内服薬のメリット・デメリット
<ビタミンC(シナール)>
メリットシミの原因であるメラニンを抑えるのに効果的な、ビタミンCの薬です。肌の水分量を保つ、コラーゲンの生成にも役立ちます。安全性の高い薬です。デメリット一度にたくさん飲んでも、必要量以外のビタミンCは身体の外に排出されます。また、もともと食事でビタミンCが十分とれている人が飲むと、特に変化がないこともあります。
<ビタミンE(シナールEXやユベラやトコフェロールニコチン酸エステル)>
メリットビタミンEは強い抗酸化作用があります。そのため、体内で発生するシミの原因「活性酸素」から肌細胞を守り、メラニン発生を抑える効果が高いです。(メラニンは活性酸素の刺激により発生します)ビタミンCと併用すると、さらに高い効果が見込めます。
デメリットホルモンの働きを活発にする力があるため、過剰に飲んでしまうとニキビが増えやすくなる場合があります。また、血管疾患や糖尿病の疑いがある人は、ビタミンEを積極的に飲むことで心臓疾患発症のリスクが高まるという研究結果が発表されています。
<トラネキサム酸(トランサミン)>
メリットメラニンが作られる場所「メラノサイト」の働きを抑制する効果のある薬です。メラノサイトの働きが静かになれば、メラニンは作られにくくなります。炎症後の色素沈着やくすみ、肝斑の悪化を防ぐ効果も期待されています。シミ治療ではよく使われる薬です。
デメリット血液を固める作用があるので、血栓ができやすくなるケースがあります。また、2ヶ月以上連続して服用することは認められていません。
ピルを服用している場合は、その種類によっては併用ができないことがあります。
<L-システイン(ハイチオール)>
メリット皮膚や髪や爪を作るためのアミノ酸の一種です。メラニンを抑え、皮膚の再生を促す働きがあるので、メラニンや古い角質を排出する手助けをしてくれます。
デメリット飲み続けると白髪が増えるという報告がありますが、まだ因果関係は明らかになっていません。
シミに外から塗る薬も、飲む薬も、メリットとデメリットの両方があることを知ったうえで上手に使えるといいですね。
専門の医療機関や美容クリニックから出された薬であれば、なおさら濃度や効果も高いはず。
自己判断での使用は、禁物です。
まとめ
シミの改善のために病院で処方される薬は、必ず量や使用上の注意を守って使いましょう。
これから使おうと考えている人も、メリットとデメリットが必ずあるということを理解してから使いたいものですね。
薬は飲んでいる間は効果があるかもしれませんが、そればかりに頼っていると、ずっと使い続けることになります。
シミの改善には身体の内側からの対策も欠かせません。
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