グリーンスムージーを豆乳や牛乳で割ったら間違いってホント?
グリーンスムージーには様々な楽しみ方があり、手軽な置き換え食としての利用やヘルシーなオヤツ代わりなど色々なアレンジを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか?
グリーンスムージーを豆乳や牛乳で作ったら『間違い』と聞いたことがある方もいるかもしれません。
それは本当なのでしょうか?
豆乳や牛乳で作ったグリーンスムージーは間違い??
結論からお伝えすると、半分本当で、半分間違いです。
そして、豆乳や牛乳で作ったグリーンスムージーはよりヘルシーになるのでメリットは増えるといえます。(野菜や果物だけで作った場合と比較して、摂取できる栄養のバランスが整う ≒ ヘルシー!)
栄養学や科学的な視点から、それぞれの理由とベストなグリーンスムージーの活用方法をご紹介します。
豆乳や牛乳で作ったグリーンスムージーがダメだとする理由
豆乳や牛乳で割ったグリーンスムージーがダメだとする根拠は『考案者がNGとしているから』です。
グリーンスムージーは、ロシアの料理研究家・ローフード研究家であるヴィクトリア・ブーテンコ氏(Victoria Boutenko)によって考案されました。
この提唱者さんがグリーンスムージーへの牛乳や豆乳・ヨーグルトの使用に否定的です。牛乳や豆乳にとどまらず、市販のオレンジジュースなどもNGとしています。
その他にも砂糖などを加えて加糖したり、根菜類の使用にも否定的です。
- 牛乳・豆乳・市販のジュースは入れない
- サプリメント・粉末・砂糖・塩・油は入れない
- 野菜も根菜類は入れない
この厳格なグリーンスムージーの定義に則りますと、グリーンスムージーを作る際に牛乳や豆乳の使用はNGとなります。
牛乳や豆乳を入れて作ったグリーンスムージーはグリーンスムージーでは無いと言うことに……。
ですがこの厳格な定義には、栄養学や科学的な視点から疑問が残ります。
豆乳や牛乳をプラスして損があるの?栄養学的視点
基本的にありません。
生の野菜と果物のみで構成されたレシピの場合、ビタミンやミネラル、炭水化物(糖質+食物繊維)を中心とした栄養素が摂取できます。
食事のバランスを考えた際、主な視点としては『三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)とビタミン・ミネラル類』をバランスよく摂取することが、健康的な食生活やダイエットにおいても大切です。
生の野菜と果物のみで作ったグリーンスムージーは、レシピにもよっても異なりますが、主にタンパク質や脂質が不足する傾向にあります。
タンパク質や脂質は根菜類に多く含まれる傾向があり、葉物の野菜では補えない現実があります。
そこで牛乳や豆乳を加える事は栄養バランスを整える上でメリットがあります。
今までの食生活にプラスでグリーンスムージーを追加するとカロリーも糖質もプラスとなり、ダイエットを実践する方にはマイナスだといえます。
ですので基本的にグリーンスムージーは『置き換え食として活用』か、『炭水化物オフに役立てる』必要があります。
このような場合に脂質やタンパク質が少ないグリーンスムージーを活用すると栄養バランスが崩れやすくあります。
この栄養バランスを整える意味で、豆乳や牛乳をプラスすることにメリットがあります。
また、タンパク質とビタミン類には相乗効果があり、どちらが欠けても吸収が悪くなる場合があります。もちろんタンパク質か、ビタミン類のどちらかの過剰摂取もよくありません。
バランスよく摂ることが何より大切です。
- 豆乳や牛乳を入れることは栄養学的視点からは◎
- 置き換え食として活用するのであれば、むしろ牛乳や豆乳は入れるべき
- 厳格なグリーンスムージーの定義からは外れる
以上から、私自身はグリーンスムージーに牛乳や豆乳を入れることはメリットの方が上回っていると判断していますし、間違いだとは思えません。(※豆乳の過剰摂取はデメリットもありますので、グリーンスムージーに活用するとしても1日1~2杯を目安にしたほうがよいでしょう)
また、栄養学的視点以外からも生の野菜と果物のみにこだわる事は疑問が残ります。
別のお話ですが、『牛乳有害説』などもあったりしますが、否定されていますのでご安心ください。
ローフードに疑問がある+酵素豊富なことはあまり意味が無い
ヴィクトリア・ブーテンコ氏はローフード研究家でもあり、グリーンスムージーの定義も生の野菜と果物を使用する点で、ローフードを基点としてレシピやその提唱を構成したと思われます。
このローフードは全ての食材を生で摂取するメリットはありませんし、食べる酵素(酵素栄養学)については近年の科学では否定されています。
ローフード(raw food)のメリットとして、「酵素」の考えがベースにあります。
火を通すことで、酵素が失活したり、ビタミンなどのミネラルが失われる事の影響を減らすことで、健康などに役立つとしているかと思います。生食には一定のリスクを伴い、また、酵素は失活する・しないにかかわらず、口から摂取した場合の体内での影響はほぼ無いというのが科学的な見方です。
また、ローフードなどでよく聞かれる「消化酵素をたくさん使ってしまうと、代謝酵素に使う分が少なくなる」という説があります。(体の分泌できる酵素は一生のうち、一定量であり、食物を食べた時に消化酵素をたくさん使ってしまうと、代謝酵素(ホルモンなど)の分泌が減るとする説)
現在の医学的な知見から、消化酵素を使ってしまうことで、代謝酵素が減ってしまったり、食物からの消化酵素を積極的に摂ることで体内から分泌される消化酵素を抑え、結果的に代謝酵素が増やせるという証明はなされていません。(酵素(タンパク質)の生産は遺伝子が関与しており、その生産量に上限があったり、一生のうちで生産酵素量に上限があるとすることは、科学的な視点で矛盾を生じます)
[中略]ビタミンなどは加熱調理などで失われがちですので、確かにローフードに軍配が上がります。ただ、過熱調理という歴史自体、食べやすくすることはもちろん、体内での栄養素を取り込みやすくする目的もあります。生であることのメリットがある食材もあれば、加熱調理をした方がよい食材もあるというのが、料理という長い歴史を経て残ってきた文化との正しい向き合い方です。そして、調理の有無による栄養素の変化は科学的にも研究・証明されています。(例:人参は生のままだとβカロテンが取りにくいですが、油に溶けやすいので炒め物にしたほうが体に吸収されやすくなる特徴があります。)
ひとくくりに『生であることのメリットだけを伝える事』は論理的では無いと言えます。
ヴィクトリア・ブーテンコ氏がグリーンスムージーを世に広めた立役者だとは思いますが、厳格な定義のままで、日常生活に当てはめてしまうとマイナス面も生じてしまうのが現実的です。
最終的には皆さんのご判断次第となりますが、栄養バランスをトータルで考えた際に栄養学や科学的な視点で判断しますと、牛乳や豆乳でグリーンスムージーを割ることに、メリットはあれど、具体的なデメリットは無いといえます。(反対に、ローフード・酵素栄養学などを元にした健康法に対して、私は否定的です。)
もちろん、牛乳や豆乳には糖質や脂質も含まれますので、無調整の豆乳や低脂肪牛乳を活用するなど、ライフスタイルに合わせた組み合わせ方も重要になります。
当サイトでは生のグリーンスムージーのレシピのほか、手軽に使用できてコストも押さえやすい粉末のグリーンスムージーの利用もオススメしています。
大きなオススメの理由としては、低カロリー&低糖質を実現できるから!
2016/12/07