赤ちゃんは、顔や体にあざができることがあります。
赤ちゃんの身体にあざがあると、親としては、「皮膚の病気ではないか。」、「ずっと消えないのではないか。」などと不安になってしまうものです。
実際、あざの中には、治療が必要なものや、治療しないと消えないものもあるので、あざについてしっかり理解しておくことは大切なことです。
そこで、このページでは、赤ちゃんのあざの原因、症状(色や範囲、消えるかどうかなど)、治療法について、あざの色ごとに分けて紹介します。
赤ちゃんの青いあざ
赤ちゃんの青いあざには、蒙古斑と太田母斑があります。
蒙古斑
蒙古斑とは、おしりや腰周辺に生まれつきある青あざです。
異所性蒙古斑といって、腰、背中、太もも、手足に青あざができることもあります。
範囲や色の濃さは個人差が大きく、あざがない赤ちゃんもいます。
蒙古斑の原因は、胎児の頃に、メラノサイト(メラニンを生成する色素細胞)が真皮の中に残っていることです。
おしりや腰の蒙古斑は、身体に害はなく、遅くとも10歳頃までに消えてなくなりますが、他のところにできた蒙古斑は、大人になっても残ることがあります。
身体に害はありませんが、目立つ場所に蒙古斑がある場合は、レーザー治療によって取り除くことができます。
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太田母斑
太田母斑とは、赤ちゃんの目の周り、頬、額、こめかみなどにできる青、茶色、赤褐色のあざです。
あざのできる場所、色、濃さは個人差が大きく、眼球や口の中に青い色素沈着が起こることもあります。
生まれつき太田母斑がある場合もあれば、生後数ヶ月経ってから、思春期になってからできる場合もあります。
女の赤ちゃんに発生する確率が高い傾向がある上、自然に消えることはほぼなく、思春期になって色が濃くなることも多いものです。
そのため、レーザー治療であざを消すケースが多いようです。
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赤ちゃんの赤いあざ
赤ちゃんの赤いあざには、サーモンパッチ(正中部母斑)、ウンナ母斑(ストークマーク)、ポートワイン母斑、イチゴ状血管腫があります。
サーモンパッチ(正中部母斑)
サーモンパッチとは、赤ちゃんの鼻、眉間、額など正中線付近(顔の中央部分)にできる赤いあざです。
あざの境界があいまいで、腫れやくぼみはありません。
皮膚の毛細血管が拡張して赤い色が浮き上がったもので、入浴後、泣いた時、いきんだ時などは赤みが強くなります。
生まれたての頃にできる場合もあれば、生後数ヶ月頃にできる場合もあり、通常は2歳までに消えてなくなります。
身体に害はありませんが、目立つ場所にできることが多いため、2歳を超えてサーモンパッチが残る場合は皮膚科に相談しましょう。
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ウンナ母斑
ウンナ母斑とは、生まれつき、うなじから後頭部に見られる赤いあざです。
色合いはサーモンパッチに似ていますが、あざができる場所が違い、また、あざの境界がはっきりしているところも違います。
生まれた時からあざがあり、たいていは3歳頃までに消えてなくなります。
3歳以降もウンナ母斑が残った場合は、成人後も残る傾向があります。
身体に害はありませんが、目立つ場所にできている場合には、レーザー治療によってあざを消すこともできます。
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ポートワイン母斑(単純性血管腫)
ポートワイン母斑は、顔や体にできる赤いあざです。
色はピンクから紫まで個人差が大きいものです。
あざの境界が明確で、腫れやくぼみはありません。
皮膚の毛細血管の異常が原因で、生まれた時からあざがあることが多いものです。
体に害はありませんが、自然に消えることはほぼないため、目立つ場所にできている場合は、レーザー治療を検討しても良いでしょう。
イチゴ状血管腫
イチゴ状血管腫とは、顔などにできる赤いあざです。
生まれたての頃は薄い赤色ですが、生後数週間のうちにグッと濃くなり、あざが盛り上がってブツブツになるのが特徴です。
胎児の頃の血管を構成する細胞が生まれた後も残り、血管が増殖して起こると考えられています。
7歳前後で消失することが多いものですが、部分的にあざやたるみが残ることがあります。
たいていは身体に害はありませんが、気道や目をふさぐような場合には治療が必要になります。
赤ちゃんの茶色いあざ
赤ちゃんの茶色いあざには、扁平母斑、脂腺母斑、カフェオレ斑があります。
扁平母斑
扁平母斑とは、身体の色々な場所にできる茶色いあざです。
境界がはっきりしているのが特徴ですが、色の濃さ、あざのできる場所や範囲は個人差が大きいものです。
生まれつきあざがあることもあれば、思春期に差し掛かる頃にできることもあり、成長とともに色が濃くなることもあります。
メラニン色素が何らかの原因で異常に生成されることにより、あざができます。
身体に害はありませんが、自然に消失しないので、目立つ場所にある場合はレーザー治療を検討することになります。
脂腺母斑
脂腺母斑とは、頭部にできることが多い茶色いあざです。
生まれたての頃から、黄色がかって平らに盛り上がったあざができています。
頭部に脂腺母斑ができた場合、あざのある場所には髪の毛が生えないのが特徴です。
思春期頃に、あざがイボのように盛り上がって出血したり、成人以降に、皮膚腫瘍ができたりすることがあります。
また、皮膚がんのリスクもわずかですがあります。
皮脂を分泌する脂腺が異常に増えることで起こります。
手術が可能な年齢に達した段階で、あざを取り除く手術を受けることになります。
カフェオレ斑
カフェオレ斑とは、身体にできるカフェオレ色のあざです。
あざの境界ははっきりしており、大きさは0.2cmから20cmと個人差があります。
生まれつきあざがあることもあれば、生後数カ月してからできることもあります。
乳児期に直径1.5cm以上のカフェオレ斑が6か所以上できた場合、遺伝疾患の一つであるレックリングハウゼン病の可能性があるので、すぐ受診させましょう。
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赤ちゃんの白いあざ
赤ちゃんの白いあざには、尋常性白斑と脱色素性母斑があります。
尋常性白斑
尋常性白斑とは、赤ちゃんが生まれた後にできる白いあざです。
幼児期から少しずつ皮膚の色が少しずつ白くなっていくもので、乳児期の赤ちゃんにはあまり見られません。
表皮の中にある色素細胞が消失し、皮膚の色が抜けることで白くなるのですが、色素細胞が消失する原因は特定されていません。
ステロイド薬、ビタミンD3の塗り薬を使用するか、紫外線療法により治療します。
あざが身体の片方だけに出る場合は、表皮の移植手術が行われます。
脱色素性母斑
脱色素性母斑とは、腕や脚、体幹部にできる白いあざです。
生まれた時か生まれてすぐにあざができ、少しずつ肌の色が薄くなっていきます。
あざの境界ははっきりわかりますが、完全に白くなるのではなく、肌の色が抜けているように見えるのが特徴です。
あざの範囲が広い場合は、色素失調症を発症している可能性があるので、早めに受診させましょう。
有効な治療方法は見つかっていません。
赤ちゃんの黒いあざ
赤ちゃんの黒いあざには、色素性母斑があります。
色素性母斑
色素性母斑とは、身体にできる黒褐色のあざです。
ほくろに見える小さいあざから大きなあざまで様々で、あざの表面に毛が生えたり、表面がデコボコになったりすることもあります。
母斑細胞が、真皮の中や、真皮と表皮の境に残ってメラニン色素を作り出すことで起こります。
巨大な色素性母斑ができている場合、皮膚がんなどのリスクがあります。
治療方法には、レーザー治療と切除手術がありますが、レーザー治療の場合は再発のリスクが高くなります。
赤ちゃんに黒いあざがある場合は、早めに小児科を受診させましょう。