某大手エステサロンが、労働基準法違反により取りだたされたニュースをご覧になった方も多いのではないでしょうか?
今回問題とされている行為は、ブラック企業としてやり玉にあげられてきた「ユニクロ」や「ワタミ」や「すき家」などとの共通点も多くあります。
そんな某大手エステサロンの事件の概要をまとめてみました。
事件の流れ
事件の概要を簡単にまとめると、
- 店舗で働く女性従業員が、労働環境改善のためユニオンに加入して団体交渉申請
- 労働環境改善のために、労働基準法違反について労働基準監督署に通報
- 通報を理由に、店の全従業員が見ている中で、女性従業員が社長から2時間半に渡り圧迫的行為を受ける
- 女性従業員は、精神的に追い詰められ体調を崩し夜も眠ることができず、会社に出社できなくなる
- 公益通報者保護法の趣旨を逸脱し、労働組合法違反で公益通報を申し立てる
- ニュースやインターネットを通して、内容が世間に広がる(苦情や企業ブランドの損失)
というような流れになります。
事件の問題点
この事件で大きな問題が2点あります。
もし皆さんの会社でも同じようなことが行われていたら十分にご注意ください。
問題1.休憩が取れない
某大手エステサロンでは5分、10分のパック時間が「休憩」とされており、その「5分のパックの時間も積み重なれば60分休憩したことになる」と企業側は主張しているそうです。
問題2.脅迫・圧迫して従業員を黙らせる
このケースでは、通報者の女性従業員に対して社長本人から、食事会と称して同じ店舗で働く全従業員の前で2時間半にわたり、
「労働基準法にぴったりそろったら絶対成り立たない」
「つぶれるよ、うち。それで困らない?」
「あなた7年いた会社潰してもいいの?」
などと脅迫・圧迫行為を行っているそうです。またこの内容は音声データとして記録もされています。
その他にも人件費を圧縮して、社長はロールスロイスに乗り出勤、豪邸で優雅な生活など、ニュースやインターネットでは叩かれていますが、それ自体は今回の労働基準法違反とは無関係なので置いておきます。
なぜこのようなことが起こったのか?
こういった問題やニュースをご覧になった時、立場によって感じ方や捉え方も大きく異なることと思います。
声を大にしてその通りだとは言えなくても社長の言いたいことも分かる。という経営者の方も多いのではないでしょうか?
なぜこのような問題が起きるのか?その原因の1つとして、
「法律は時間に対してお金を払いなさい」
と考え
「経営者は成果に対してお金を払いたい」
という埋めがたい考え方の違いがあります。
この法律と経営者の考え方の違いを埋めることは可能です。会社のルール(就業規則や賃金規定など)をしっかりと作成し、従業員の皆さんにどんな働き方をして欲しいのかを明確にすることで可能になります。
100%希望通りの制度にならなくても、法律を順守しつつ自社の望む形に近づけることは可能です。
まとめ
会社の存続を守っていくことは、従業員やその家族の生活を守ることにもつながります。
永続的経営、長期雇用の実現のためにも自社で問題が起きる前に、対策やルール作りを行うことをお勧めします。