洗顔後は保湿クリームだけのシンプル保湿で充分!
スキンケアというと、化粧水⇒美容液⇒乳液・クリームといった感じで、肌に水分や有効成分を重ねていくやり方をしている人がほとんどだと思います。
これにさらに浸透をよくするためにブースター美容液を使ったり、化粧水やクリームを肌悩みに応じて2種類以上使っているという人もいるかもしれません。
さまざまなスキンケア化粧品をどんどん付け加えていくステップ数の多い重ね塗りを基本とするスキンケアというのは実は日本独自のものです。そして、この日本式のスキンケアこそが日本人女性の乾燥肌、敏感肌の一因になっているというのは有名な話なんですね。
「絶対乾かない!保湿ケアの3つのルール」でも紹介したように肌にとっては摩擦は絶対NGなんですが、スキンケアのステップ数が多ければ、それだけどうしても肌への刺激や摩擦が増えてしまいます。さらに、化粧品に含まれる合成界面活性剤や防腐剤や香料など刺激になる成分に肌がさらされてしまう回数も多くなるので、バリア機能が破壊されたり、皮膚常在菌のバランスが乱れたり、肌内部で炎症を引き起こす原因になってしまいます。
私たちが当たり前だと思っているスキンケアというのは、化粧品メーカーが勝手に言い始めた方法であって、本当に肌がきれいになるスキンケアかというとこれはもう甚だ疑問なんですね。
肌のことを思えば、スキンケアは本当に必要最小限のことだけやればいいはずです。では、その必要最小限のスキンケアって何?ということですが、そのヒントになるのが、「ガッテン塗り」といわれる、「洗顔後は保湿クリームだけ」というシンプルな肌のお手入れです。
洗顔後は保湿クリームだけ~「ガッテン塗り」の3つのポイント
「ためしてガッテン(当時)」というのはNHKが放送している暮らしに役立つ情報を紹介してくれる番組です。民放の番組は大スポンサーである化粧品メーカーにとって都合の悪いことは何もいえませんが、NHKはそうしたスポンサーの意向に気兼ねすることなく番組を作れる点が大きいです。
そんなためしてガッテンで紹介された乾燥肌のためのスキンケア方法というものがあり、今でものその方法は「ガッテン塗り」といわれて、多くの人に支持されています。
番組内で紹介された肌に潤いを取り戻すシンプルケアの内容は以下のとおりです。
肌をこすらない
肌をこすれば、天然保湿因子や細胞間脂質がはげ落ちるだけでなく、炎症やかさつきの原因になりますし、刺激によってメラニンが生成されるのでシミやくすみの原因にもなってしまいます。刺激や摩擦を避けるというのは、スキンケアの常識です。
1日2回保湿する
1日2回、洗顔した後に保湿クリームを塗る。やることはこれだけです。どんな保湿クリームを使えばいいのか?ということですが、番組内では商品名は出せないので『敏感肌用保湿剤』といっていました。敏感肌用の保湿クリームやワセリンなどの保湿剤を使えば問題ないと思います。
ときどきお手入れをお休みする
文字通り何もしないことです。水(=ぬるま湯)で洗顔するぐらいで、後は徹底的に何もしません。メイク、スキンケア、日焼け止めetc...紫外線が気になると思いますが、一歩も外にでない、出るとしても夜出かけるということにすればできないことはありません。
ガッテン塗りを実践するうえでの注意点は?
「洗顔後の乾燥が気にならないのであれば保湿は省略してもいい。」というのもガッテン塗りの特徴なんですが、さすがにそんな健康な肌の持ち主は1000人に一人ぐらいなので、保湿クリームだけは必要になります。
ネットで調べてみると、なぜかこのガッテン塗りに使うクリームには「ニベアの青缶」が推奨されているんですが、ためしてガッテンの番組内では具体的な商品名は挙げられていないので、ご注意を。
そもそも、ニベアクリームとはどんな商品なのか成分表示をみてみると、
といった感じで、「保湿成分の種類と保湿力について」で解説したような肌の水分保持力を高めてくれるような保湿成分は含有されておらず、ミネラルオイル・ワセリンなど炭化水素に分類される油性成分をメインにしたこってり濃厚なクリームだなーという印象を受けます。
成分としては低刺激ですし、安全性も高く「油分でフタをする」「油分を補って皮脂膜の代わりする」といったことは期待できるので、ガッテン塗りに使うクリームとしては特に使ううえで問題になるようなところはないと思います。
ただ、クリーム自体には、肌の水分保持力を高めるという作用はないと思ったほうがいいですね。
ガッテン塗りをして効果を感じられればそれに越したことはありませんが、特に変化を感じられなくてもOKです。というのも、高いお金を払って、化粧水から美容液、乳液、クリームを揃えて使っていた時と変わらないのであれば、クリームを塗るだけのほうがお金も時間も手間も省けて楽チンだからです。
やってみる価値は大いにあると思いますよ。
保湿ケアも「断捨離」することでうまくいく!?
番組内でも紹介されていたことですが、月5万円も化粧品につぎ込んでいる美容マニアの女性が89歳のおばあちゃんに肌の水分量で負けていたんですね。
その原因になっていたのが毎日のスキンケアのやり方であって、「肌を擦りすぎて炎症が起きていたこと」「水分を過度にあたえすぎていたこと」が問題視されていました。
※水分をあたえすぎることで角質層がふやけてしまって、かえってバリア機能が低下して水分が逃げてしまうということは当サイト「乾燥肌に必要なのは水分ではなく水分保持力!」でも解説したとおり。
乾燥肌の原因が今までよかれと思ってやっていたスキンケアのやり方にあって、肝心のスキンケアは保湿クリームだけで充分である、問題ないというのは、正直驚きですから、番組放送後に「ガッテン塗り」が大反響となったわけです。
当然、「とてもじゃないけれど信じられない!」という声もあったわけですが、では、従来通りのスキンケアで効果を実感できていたのか?と訊かれれば、今の自分の肌が答えですから何も言えなくなってしまう人もいたわけですね。
保湿クリームだけのスキンケアは、今流行りの「断捨離」にも通じるものがあるんじゃないかと思います。「付け足す」のではなく「引いて減らす」――。セラミドをはじめ、皮脂や天然保湿因子などの成分は、本来、スキンケアで外から補給しなくても自分の体で作ることができるもの。保湿をシンプルにすることで、むしろ、肌本来の潤う力を引き出せるともいえるんですね。
- スキンケアに時間と手間をかけても、過剰保湿になってしまうこと
- たくさんの美容成分を肌に塗りたくることで、それをエサに肌の常在菌が異常繁殖してしまう可能性
- 防腐剤や殺菌剤の影響で常在菌が死滅してしまって肌環境が悪化してしまうリスク
こうしたスキンケアを頑張ることの弊害を考えると、「最低限の有効成分を最小限の摩擦と刺激で与える」ということを意識してお肌のお手入れに取り組んだほうがよさそうですよね。
肝心の保湿クリームの選び方についてはコチラを参考にしてください。
保湿クリーム選びのヒント
たくさんの基礎化粧品を使い、肌を触る回数が多い日本では当たり前のスキンケア方法が日本人女性の汚肌の原因になっています。テレビで紹介されて以来、根強い人気の「ガッテン塗り」を参考に、スキンケアの断捨離を行って、シンプルな保湿ケアで肌本来の潤う力を取り戻しましょう。