今朝のあさイチでは「MDクリニックダイエットの副作用」についても特集していました。
医薬品を扱う不正な個人輸入代行業者の実態と謎に迫ります。


MDクリニックダイエットの副作用


薬の個人輸入に今深刻な被害が広がっているんです。

30代のこちらの女性。
去年ダイエット薬を飲んで大きく体調を崩しました。

ダイエット薬で被害にあったAさん(30代)
「体のだるさ、あと目の上がぴくぴく小刻みにけいれんするというか・・・本当まずいんだなって」

去年5月、A子さんは薄着になる夏をまじかに控えお腹周りをすっきりさせたいと考えていました。
すぐにやせられる薬はないかネットの口コミで探していた時、
タイのダイエット薬の存在を知ります。

「え~タイで人気の処方薬か!すごい効果がありそうね」

A子さんが購入したMDクリニックダイエットです。
タイではダイエット薬として承認を受け病院で処方されています。
A子さんは早速輸入代行業者のサイトにアクセスします。
口コミサイトに多くの体験談が載っていたことや身長と体重を入力するだけで購入できるという手軽さが決め手となりました。

1週間後に薬が届きA子さんは服用を開始します。
徐々に食欲が減っていき薬の効果を実感したといいます。

しかし、3回目の服用後突然異変に襲われます。
他にもおなかが重くなるような違和感がありましたがスリムになりたい一心で服用を続けました。
しかし、その後症状はさらに悪化。ふらつき感に加え目のあたりのけいれんがおさまらなくなりました。
身の危険を感じたA子さんは服用を中止しました。

「呼吸困難とか起こしちゃうんじゃないかなって、食欲もなければ水ものみたくないような感じだったもので、もしかしたら怖いものがはいっているんじゃないかと思いましたね」

A子さんから通報を受けた埼玉県薬務課です。
ダイエット薬を詳細に分析すると驚くべき結果が出ました。

薬務課課長「こちらの方のカプセルからはシブトラミンフルオキセチンという国内未承認のものが出てきております」

国内では未承認の医薬成分シブトラミンが検出されたのです。
副作用が強くアメリカなどでは承認取り消しになっているものです。

実はこの薬が原因で死亡したと疑われる事故がこれまで4例起きていました。
A子さんはこの事実を知らなかったのです。

薬務課課長「(今回のケースは)そのまま飲み続けていれば重大な健康被害あるいは死亡ということも
考えられないわけじゃないわけですから非常に危険な状況だったとは思います」

大きな健康被害を引き起こすMDクリニックダイエット。
一体どんな業者が扱っているのか調べてみました。

すると、

高橋アナ「あっ、出てきましたね。結構扱っているお店多いんですね」

あさイチで調べただけでも15のサイトで取り扱われていることがわかりました。

高橋アナ「効果抜群!人気商品です。強い効果をお望みの方にお勧めです。と書いてあります」

その他のサイトでも多くは薬が世界トップレベルであることを強調しトラブルのことについては触れていません。
取り扱いをやめるつもりはないのか業者に問い合わせようと会社案内を見てみると、
ほとんどの業者の所在地はタイの首都バンコクで電話もタイの番号が記されています。

早速電話したところ・・・

「こちらはKDDIです。おかけになった電話番号は現在使われておりません」
「(タイ語)おかけになった番号からは応答がありません」

すべての業者にかけましたが連絡がとれたところは一つもありませんでした。

そこで私たちがこれらの輸入代行業者が所在地としているバンコクへ。
サイトに載っていた住所を頼りに業者を探しました。

ところが、

「このあたりに9/19という番地はありますか?」
「ありません。ここで2年近く働いていますがその番地は聞いたことがないです」

「B社の名前を聞いたことがありますか?」
「いやないです。この通りにはホテルとアパートしかないです」

「このあたりの建物が建ってからずっと住んでるけど会社なんてないよ」

その他の業者も当たりましたがやはり住所もすべてうそ。
結局実態はつかめませんでした。

そこでバンコク市内にあるMDクリニックダイエットを処方しているクリニックを訪ねました。
しかし、カメラでのインタビュー取材はNG。ただ質問には答えてくれました。

クリニック医師
MDクリニックダイエットは処方せん薬のため一度も診察を受けていない方には出していません。医師の指示なく服用するのは危険です。輸入代行業者からの購入は控えて下さい



医薬品の個人輸入について


国内未承認の処方せん薬を国内で販売することは禁止されているため、そうした医薬品を入手したい人は個人輸入という方法をとります。
国は、がん患者など外国で受けた薬物治療を継続する必要のある方などを配慮し、ある一定量を超えない範囲で、また個人での使用に限定して、個人輸入を認めています。

正規品を脅かす偽造薬市場


こちらは韓国にある偽造薬の製造工場が摘発された時の映像です。
ソウル市内にあるビルの一室で大手三社のED治療薬の偽造品が製造されていました。

こうした偽造薬の製造拠点は世界で急増。
製薬メーカーは各国の警察と連携して摘発に乗り出しています。

こちらは中国で摘発された偽造薬の拠点。
このバケツで材料が混ぜられていました。
薬の奥はこうした不衛生な環境で作られているのです。

さらに有害な物質が含まれている偽造薬も多いといいます。

製薬マーカー 偽造薬対策責任者
スコット デイビスさん

「偽造薬を分析をしたところさまざまな成分が出てきました。ゴキブリ退治用のホウ酸。床用ワックスが使われていました。薬にツヤを出そうとしたんでしょう」

一体誰が売っているのか?

偽造薬を扱う代行業者のサイトを調べるとある事実が分かりました。
加藤と名乗る女性が同じ名前で5つのサイトを運営しており、
また吉田と名乗る男性が3つのサイトを管理していたのです。

さらに、

高橋アナ「(すべての)口座番号は一緒ですね」

なんと吉田と加藤は同じ口座番号を使っていたのです。

二人は同一人物なのか?また偽造薬と知りながらネットで紹介しているのか?
吉田のサイトに記載された住所地を訪ねました。

高橋アナ「ここですね」

しかしビルを見渡してみても業者の看板は見当たりません。
ビルの1階に入ったお店の方がいましたが、

「その会社このビルには入ってないよ」

またビルのオーナーに聞いてみても

「住所ここなの?」

高橋アナ「こちらの住所で吉田さんという方は?」

「この人全然インチキだよ。ここの住所だったら・・・。全然知らない」

高橋アナ「ご自身は輸入代行は?」

「全然だってもう。年金もらって、仕事してないから」

ダイエット薬を扱う業者と同様こちらもウソの住所を記載していたのです。
製薬会社の調査では、こうした業者が扱う偽造薬が正規品よりも多く流通し事態は深刻だといいます。

スコットデイビスさん「2010年時点の偽造薬の市場規模は5兆9,000億円といわれ毎年増えているんです。正規品の市場よりも偽造薬の方が早いペースで拡大しています



以上本日のあさイチは「MDクリニックダイエットの副作用と偽造薬」の特集でした。
代行業者のサイト記事は、すでに薬事法違反ですね。
みなさん薬の個人輸入は注意しましょう。
実際大手○天で売っているダイエットサプリも副作用が強いサプリがあります(体験済み)




あさイチキャスター
井ノ原 快彦(いのはらよしひこ)さん 有働由美子(うどうゆみこ)アナウンサー
専門家ゲスト:秋下雅弘さん(東京大学大学院加齢医学 准教授 医師)、望月眞弓さん(慶應義塾大学薬学部 教授 薬剤師)
ゲスト:假屋崎省吾さん(華道家)、くわばたりえさん
リポーター:塚原泰介アナウンサー、高橋さとみアナウンサー