ジャンル

兆候と症状

Q.酒さ様皮膚炎は顔面の腫れや灼熱感、かゆみが起きますか?

A.顔面の腫れや灼熱感、かゆみは、多くの酒さ様皮膚炎患者にみられる一般的な症状として報告されています。
患者の中には浮腫と呼ばれる腫れを顔に発症し、これは病気の初期段階から目立ち始めます。
又、酒さ様皮膚炎の肌の赤みを引き起こすほてり感は、皮下組織のリンパ液の溜まりをともなうことがあります。
それは、ほうれい線(小鼻の横から唇の両端まであって、頬が垂れたようにみせるしわ)の上あたりに起こることが多いです。
患者の中には、この腫れの進行が鼻の皮膚組織を増殖し、表面が凸凹した状態の酒さ鼻と呼ばれる団子鼻の原因となると考えられています。

Q.酒さ様皮膚炎の症状は一般的に左右対称ですか、それとも非対称ですか?

A.酒さ様皮膚炎の症状は人それぞれ現れ方が違います。患者により、顔面の違った場所に症状が現れ、症状の深刻さにも差があります。
始めは赤斑や紅斑が頬や顔面の他の部分に現れ、それらが他の部分に拡がっていくと報告されています。
又、多くの患者の顔面の左右両方に同じように症状が現れています。

Q.酒さ様皮膚炎の他に普通のニキビにも悩まされています。これは普通ですか?

A.尋常性ざ瘡と呼ばれる酒さ様皮膚炎のそれと通常のニキビは、通常別々に現れますが、中には症状が同時に現れる方もいます。
成人の場合、どちらの症状も、俗に“大人ニキビ”と呼ばれていますが、それぞれは別の病気で、別々の治療が必要となります。
尋常性ざ瘡は、皮脂腺の詰まりと関係しており、顔に毛穴の黒ずみや吹き出物が現れます。時に、背中、肩、胸にも症状がみられることもあります。
酒さ様皮膚炎は顔面の中心部の皮膚の血管網と繋がりがあるといわれ、皮膚の赤らみや、できもの、ニキビ、その他の症状が顔だけに留まらず、時に身体にも発症します。
酒さ様皮膚炎と通常のニキビの両方を発症している方は、特別な治療が必要になってきます。なぜなら、尋常性ざ瘡の一般的な治療では酒さ様皮膚炎を悪化させてしまうことがあるからです。

Q.乾燥してカサカサの肌は、酒さ様皮膚炎の典型的な症状ですか?

A.酒さ様皮膚炎患者の約半数が、乾燥肌の症状を経験していると考えられています。
治療を受けることにより、丘疹(小さいぶつぶつ)や膿疱(膿を持つ水ぶくれ)の消失と共にお肌の乾燥は落ち着くでしょう。
乾燥肌、カサカサ肌に効果があるのは、洗顔後の毎日の保湿や薬物治療です。単に乾燥肌に効果のあるもの、それ以上に保湿効果があるものもあるので、あなたのお肌のタイプによって、どちらの治療が適しているか皮膚科専門医に確かめてみると良いでしょう。

Q.酒さ様皮膚炎ではオイリー肌になるのは普通ですか?

A.酒さ様皮膚炎では、これが普通の症状です、といった典型的な例はありません。
乾燥肌やカサカサ肌の方もいれば、普通肌の方やオイリー肌の方もいます。中には混合肌の方もいます。
重要なのは、あなたのお肌がどういったタイプなのか把握し、それに合った治療方法やスキンケア用品を使用することです。

Q.酒さ様皮膚炎と脂漏性湿疹とは何か関係がありますか?

A.脂漏性湿疹が酒さ様皮膚炎と同時に発症することは珍しいことではありません。
赤みが掛かった黄色の皮膚が剥がれ落ちる脂漏症は、顔の3つの部分に生じます。
白色の鱗屑(りんせつ・・・皮膚表面から剥がれ落ちる角質)やフケ、厚く脂性をもったかさぶたが頭皮や眉、ひげに現れます。
皮疹は顔以外にも現れることがあります。

Q.アトピー性皮膚炎と酒さ様皮膚炎とは何か関係がありますか?

A.いいえ、酒さ様皮膚炎とアトピー性皮膚炎との関連を示す医学文献はありません。
どちらの病気も同じ症状が生じることがありますが、違いも多くあります。
酒さ様皮膚炎は、白い肌の方に多く、主に顔面に発赤や血管の浮腫、吹き出物やニキビ、皮膚組織の増殖による鼻の腫れなどが起こります。アトピー性皮膚炎は、乾燥肌の方に多く、紅斑やごわごわした皮膚、強いかゆみを伴う膿疱浸出などが、身体のあちこちに起こります。

Q.狼瘡と酒さ様皮膚炎とは何か関係がありますか?

A.いいえ、円板状紅斑性狼瘡は慢性で、皮膚に傷のようなものができる病気です。
別名、全身性紅斑性狼瘡と呼ばれ、血管系の症状を含めた様々な症状がでる特徴があります。
狼瘡は、鼻を中心に、蝶が羽を広げたように頬に赤みを帯びた発疹が現れる症状が出ます。
これは酒さ様皮膚炎と症状が似ていますが、それらの発疹や吹き出物、ニキビの部分の表面は滑らかです。
狼瘡の再発は滅多にないので、それがこの病気の識別の判断材料となります。
又、狼瘡は、酒さ様皮膚炎でみられる症状とは違った他の症状と共に現れます。
例えば、発熱、関節炎、又、肝臓や肺、心臓などに関連した症状です。
信頼できる皮膚科専門医は、蝶のような発疹がでる狼瘡と、酒さ様皮膚炎の症状の違いを判断することが出来ます。

さらに、狼瘡と異なり、酒さ様皮膚炎患者の50%が目に症状が現れています。
目に見える症状として、涙目、目の充血があります。又、目の中がゴロゴロし、異物感、乾燥、灼熱感、刺痛を感じることもあります。

Q.酒さ様皮膚炎患者は、後に皮膚がんを発症しやすいですか?

A.いいえ、酒さ様皮膚炎が皮膚がんと直接関連するという医学的な証明はありません。
しかし、度重なるレーザー治療や、太陽の紫外線の影響を受けやすい性質から、後に皮膚がんを引き起こし易いといえます。
もし、皮膚の黒点が大きくなったり、いびつな形(きれいな円形でない)だったり、辺縁の不整がみられたり、様々な色をしているなどの皮膚がんが疑われる症状があったら、すぐに皮膚科専門医を受診することが大切です。
皮膚がんは発生率が増加している命にかかわる病気です。

Q.これまで長い期間薬物治療を受けてきて、吹き出物は消え、赤らみは目立たなくなりました。
しかし、クモ状血管腫が増えたように思います。一体どうなっているのでしょうか?

A.血管浮腫(毛細血管拡張症)は、酒さ様皮膚炎でよくみられる症状です。
しかし、皮膚の赤みによって隠れてしまうか、目立たなくなっています。
治療により赤みが消えると、クモ状血管腫が目立つようになるのです。
お化粧で目立ちにくくさせる、又は、レーザー治療、インテンス・パルス・ライト(高強度パルス光療法)、その他の療法で除去することができます。

Q.酒さ様皮膚炎は、身体にも症状が出ますか?

A.酒さ様皮膚炎の一般的な症状ではありませんが、顔以外の症状も報告されています。
全米酒さ学会の調査では、顔の他に首、胸、頭皮、耳、背中などの症状が報告されています。

Q.閉経はどう酒さ様皮膚炎に影響しますか?

A.閉経に伴うほてりは、時に酒さ様皮膚炎の悪化を引き起こしたり、場合によっては酒さ様皮膚炎の初期症状を引き起こすこともあります。
スウェーデンの研究によると、酒さ様皮膚炎をもつ閉経後の女性は、片頭痛を患うことが多いことが確認されています。
これは閉経後のエストロゲンの減少なども考えられています。

Q.酒さ様皮膚炎は、目と関係がありますか?

A.はい、それらは眼症状と呼ばれ、症状としては、涙目、目の充血、目の乾燥、灼熱感を伴う目のゴロゴロした感じ、かゆみやチクチクする痛みがあります。
酒さ様皮膚炎の患者は、ものもらいが現れやすく、光に敏感で、目のかすみが起こることもあります。
治療せずに放っておくと、角膜の影響で視力低下が起こることもあります。
目の症状は、皮膚の症状の出現の前後において現れます。
眼症状の疑いのある方は皮膚科専門医又は、眼科専門医にご相談の上、適切な治療を受けてください。

ジャンル