私は人生の半分以上をダイエットに費やしてきてこれからも一生ダイエットを続けていくんだと思っていた。
私は太っているから不幸せ。
だからダイエットをしなくてはいけない、そうしないと幸せになれない。
本心からそう信じてきました。
今まで息を吸うようにダイエットをしてきたからダイエットをやめよう!はいやめた!と決めてやめたわけじゃない。
気が付いたらふーっと消えていきました。
そんな私ですが、今でもダイエットの後遺症と戦い続けています。
食べ物をみたらカロリー計算をしたくなるし、運動しなくちゃやらなくちゃ、これを食べちゃダメあれを食べたら太る…そんな思考が一日のうちに何度もやってきます。
本屋さんに行けばダイエット特集に思わず目が行ってしまうし、ドラッグストアのダイエットサプリの裏面を気が付いたら熟読しているときもあります。
言ったら今が一番つらい時期にいるのかもしれません。
私は痩せたからダイエットをやめたわけでもありません。
だからと言ってそれほど太ったわけでもありません。
ぶっちゃけ2、3キロくらい戻ったくらいですかね。
測ってないからわからないや。
私のダイエットをやめた理由。
良かったら読んでみてください。
痩せなかったから
初っ端から何言ってんだこいつ、殴っていいですよ。
痩せるためにダイエットしていたはずなのになぜか痩せない。
頑張ろうと思ったときは痩せるけど、頑張りは長くは続かないものです。すぐに根を上げてリバウンドを繰り返していました。
痩せるサプリも何回も買いましたし、ダイエット本も何冊買ったかわかりません。とにかく必死にできることはできる限り頑張ってきたつもりでしたが、頑張れば頑張るほどに空回りする気がして、あるときふと自分を振り返ってみると何も変わっていない。
この10年はなんだったんだ。
ダイエットにかけたお金は?時間は?
何もないことが私にとっての答えでした。
ダイエットに人生を取られたから
いきなり重たい話題にしました、ごめん。
こんな見出しにしといてあれですがダイエットが100%悪いわけではありません。ダイエットのおかげで栄養学に詳しくなったし、体のことを学びなおすきっかけになったように得たものもたくさんあります。
私にとってそれ以上に失ったものが多すぎたのです。
先ほど言った時間やお金だけではありません。
私は思考をダイエットに奪われました。
これは他人事ではありません。
大多数の人が一回は経験したことがあると思います。
何をするにもダイエットが先立ってしまうのです。
食べるときは野菜から、ご飯は少なめに、外食は塩分が多いから控えなきゃ、糖質はなるべくとらないように、お肉は多く、水をたくさん飲む…
よくあるダイエットするときの食事のルールをあげてみました。このほかにもたくさんありますよね。年数を重ねるごとにどんどん増えて言っているような気もします。
このルールたちを始めたときはやる気があるからずっと続けられると思っているけれど、まじめな人はどんどん首を絞めていくようになります。
やらなかったときの罪悪感にさいなまれるようになります。
罪悪感が増してくるようになると食事に対して「怖い」という感情を抱くようになります。「怖い」が増えていくと食べ物を口に入れることすら怖くなって、過食嘔吐や拒食症を引き起こす原因になります。
「ルールに従わないとまた太ってしまう、またあの体型に戻ってしまう、痩せなきゃ、痩せなきゃ…。」
形のない誰に当たることもできないストレスが常に日常に付きまとうようになるのです。
そんなこと言っても体も高性能な機械なわけでもないので、水分で左右されることもあるしストレスMAXな状態だと過食を引き起こすトリガーにもなります。
また体は一定の体重を保つようにできているものなので一気に体重を落とすと元に戻ろうとする力があります。これは人間の本能なのでどうしようもない部分です。
食べることだけじゃありません。運動も同じことを言うことができます。
筋トレは体が慣れてくると負荷を上げたり回数を増やしたりしないとどんどん効かなくなってきます。有酸素運動も毎回同じ距離を走っているだけだったりすると痩せなくなってきます。
毎日頑張っているはずなのにある日突然体重が動かなくなります。
不安になってもっと運動するようになります。
食べ物も減らしているのに、運動も増やしたのに。
痩せない。
痩せない痩せない痩せない痩せない。
ここまでくると自分の生活がすべてダイエットに支配されています。
仕事をしていても次の食事のことを考えています。
学校に行っても痩せてる女の子を見てどうして自分はきれいになれないんだろうと毎日死にたくなります。
家に帰ると今日もダイエットメニュー、ダイエットリスト…痩せない自分を見てため息をつきながら日課をこなすだけ。
どこにも逃げ場がないんです。
逃げ場がないから自分の考え方が狂ってきていることにも気が付くことができません。自暴自棄になっているので他人の意見も聞き入れることができません。聞かないんじゃないんです、聞くことすらできないくらいに追い詰められているんです。
一種のうつ病みたいなものです。
摂食障害の一つともいえることができると思います。
リバウンドしてこの精神状態のループをどんどん続けていくと自分のことも信じられなくなります。ダイエットをすればするごとに、失敗すればするほどに自分への信頼がなくなって「痩せないのは自分のせいだ、努力が足りないからだ。」と自分を責めていくようになります。
私はそれに加速して他人への攻撃が始まりました。
自分より痩せている子にはとがった言葉をぶつけるようになりました。太ってないよ、大丈夫だよなんて慰めてくれる友達に対してもぞんざいな態度をとるようになりました。みんなでご飯を食べる場では人の食べるペースと量を見て食べるようになって自分の食べたいものを食べられなくなりました。
これを10年以上ずっと続けてきて、いつの間にか自分のことが何もわからなくなりました。
本当にわからないんです、自分の道がまっさら。
ただ頭に残ったのは「痩せなくちゃいけない」だけ。
あ、もういいや。
ダイエット、もういい。
こんなふうに思えるようになるまですごく長い時間がかかりました。
ダイエットをやめたいと思ったときはたくさんありましたが、きっぱりとやめようと思ったのは今年に入ってからです。
お金も時間も人生もダイエットにかけてきて何も結果を出さずにやめることはとても辛いことでした。やめた数日は何も考えられなくてどうしたらいいのかわからないくらい心が不安定になったけど、徐々に徐々に自分のことを考えられるようになりました。
今ダイエットをしている人は私のこんな精神状態を理解できない人もいると思います。ここまで病むなんて馬鹿じゃないのって思っているかもしれません。
ダイエットに終わりはありません。
痩せたら終わりじゃない。維持し続けなきゃいけない。
それがダイエットです。
ダイエットをすることは偉いことじゃない。
ダイエットは義務じゃない。
ダイエットすることだけがきれいになることじゃない。
ダイエットはあなたの人生のすべてじゃない。
どうかこれ以上私のような人を増やさないように、ダイエットで自分を苦しめる人が少しでも減りますように。
あなたがあなたとして生きていけますように。
たーちゃん