カプサイシン+イソフラボンの育毛効果について
カプサイシンとイソフラボンを取ることで成長因子IGF-1が増え、その結果育毛力がUPするという研究報告が挙がりました。しかし、その研究報告をした教授が、大学より論文捏造のために謹慎処分を受けました。
このページではその一連の騒動とカプサイシンとイソフラボンに育毛効果があるのかについて詳しく説明します。
名古屋市立大学の岡嶋研二教授によって発表された新理論
名古屋市立大学医学研究室の岡嶋研二教授は、成長因子であるIGF-1を最も効率よく増やす食べ物の組み合わせが『唐辛子+豆腐』であることを発表しました。
まず、唐辛子の辛味をもたらす主成分であるカプサイシンが胃の知覚神経を刺激し、それによって体内に分泌されるIGF-1の量が増えます。
また、豆腐に含まれるイソフラボンは直接的にIGF-1の増加には関わらないのですが、カプサイシンの効果を増加させる作用があります。なので、この2つの食べ物の組み合わせが育毛に非常に良いとなったわけです。
マウス実験において、わずか4週間ほどでカプサイシン+イソフラボンによる育毛効果が表れ、また、実際の人においても65%の育毛効果が見られたと報告されています。
発掘あるある大事典で紹介される
この研究が世間で知られるようになったのは、フジテレビの発掘あるある大事典でこの研究が紹介されたためです。
これが放送されたのが2006年8月6日で、番組内でカプサイシン+イソフラボンによる育毛効果と実際にそれを試した人の効果について説明されていました。番組内では6ヶ月後の比較をしていましたが、かなり改善されているように見えました。
また、この放送において、理論提唱者である岡嶋研二教授の名前が挙がっていました。しかし、番組には出演されてはいませんでした。
そして、番組内で育毛効果が出やすいと紹介されたレシピは
- 納豆キムチ
- 韓国風冷奴
- ピリ辛いり豆腐
- 一味唐辛子入り豆腐味噌汁
です。韓国風冷奴以外は、日本人なら割と食べるものばかりです。
評判が評判を呼びついには商品化
このカプサイシンとイソフラボンによる育毛効果は徐々に世間に知られるようになり、ついには育毛サプリ-ダブルインパクトが発売されました。
このダブルインパクトは、1粒あたり1mgのカプサイシン、1粒あたり25mgのイソフラボンを配合した2つのサプリメントで、すでに30万本も購入されているそうです。
ただし、1箱(1ヶ月分)でお値段は¥12600円となっており、サプリとしては非常に高額です。定期購入をすれば割引されるようですが、それでもかなりの金額となります。
開発したのは株式会社コスデミーと言う会社で本社は熊本にあります。このダブルインパクトには先ほどの岡嶋教授も関わっています。岡嶋教授は名古屋市立大学の前に熊本大学に在籍していたので、そこでの繋がりがあったのかもしれません。
書籍も多数執筆される
波に乗っている岡嶋先生は唐辛子と豆腐(カプサイシンとイソフラボン)の育毛効果に関する本もかなり執筆なさったようです。今でもアマゾンを見るだけで10冊近くあります。
こちらの『血液学の研究グループが偶然見つけた髪を再び生やす新理論』も岡嶋教授によって書かれたもので実際に私も購入しました。
こちらの本にもIGF-1を増やすための方法として、カプサイシン+イソフラボンの組み合わせが最適だと書かれています。そして、その栄養素を含む食材として唐辛子と豆腐が挙がっています。
他にもナマコのコラーゲン、緑茶のポリフェノール、にんにくのアリルシスティン、イカやタコなどのタウリンなどがIGF-1の分泌量を増やすものだと紹介されています。
この本の最後には、絶対に薄毛になる方法というものも紹介されています。確かに薄毛になる方法を知っていれば逆にならない方法もある程度推測できるので知識として覚えておいても損はないでしょう。
岡嶋教授が論文捏造で停職処分を受ける
しかし、岡嶋教授は、平成23年3月2日に名古屋市立大学から研究の不正により停職6ヶ月の処分を受けました。そして、同じ研究グループの原田准教授が懲戒解雇されています。
こちらによると、岡嶋教授らは論文19報において、画像の差替えや意図的な画像加工を行っていたそうです。
論文のどこを捏造しているかは定かではありませんが、カプサイシンの効果に関する論文も捏造されていたので、カプサイシンによるIGF-1の増加に関してはかなり怪しくなりました。
このカプサイシンによる育毛効果に関しては、大勢の人が期待していたでしょうし、また、サプリメントにしても30万本も売れていることから、先生の研究を信用していたと思います。
しかし、このような捏造問題が発覚してしまうと本当に効果があるのか疑ってしまいます。
発掘あるある大事典は本当に検証したのか?
このカプサイシンによる育毛効果が捏造だったとすれば、『発掘あるある大事典』での6ヶ月後の劇的な変化も当然嘘という事になります。
おそらくしっかりと検証せずに、かつら等を使って育毛効果がありましたというようにしたのでしょう。
確かに発掘あるある大事典の捏造については非常に有名で、番組が打ち切りになった理由もやらせ放送がばれて苦情が相次ぎ、スポンサーがいなくなった事が原因でした。
この放送がなければ、この研究がここまで取りざたされることもなかったかもしれません。どちらにしろ非常に残念です。
本当にカプサイシンとイソフラボンには育毛効果はあるのか?
カプサイシンの育毛効果について
カプサイシンに関する論文について捏造が確定している以上、カプサイシンによるIGF-1分泌量の増加については疑わしく、発毛効果があるとは言えないでしょう。
また、カプサイシンの副作用として
- 胃や腸などの荒れ
- 睡眠障害や精神疾患などの火病
などがあります。これらはカプサイシンをよほど大量に摂取しないと症状が現れませんが、一応注意しておく必要があります。
ただ、唐辛子と言えば隣国の韓国をイメージしやすいと思いますが、アデランスの世界薄毛調査によれば韓国は日本よりも明らかに薄毛率が低いとなっています。
もちろん韓国人と日本人の違いがカプサイシンの摂取量だけとは思いませんが、このようなデータもあるので参考にしてもよいのかもしれません。
他にも脳内の血流量の増加を促し、発汗作用もあるので、微量ながらにも育毛の助けになるかもしれません。
イソフラボンの育毛効果について
研究報告ではイソフラボンは、カプサイシンの補助的な役割を務めるというように報告されていますが、実はイソフラボンの場合、それ以上に育毛にとって役に立つ効果があります。
それは、女性ホルモンの1種であるエストロゲンと同じような働きをする事です。女性ホルモンであるエストロゲンは女性らしさを強めるためのホルモンであり、5αリダクターゼの活動を抑制します。
すると、薄毛の原因であるDHTの生成量が減るので、AGAの発症を抑えることができます。
このことから、イソフラボンを含む大豆製品は本当に育毛効果があることがわかります。なので、髪に不安があり、育毛に取り組んでいる人は大豆製品を食べるようにしましょう。
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