イタリア便り

イタリアは世界で一番、文化遺産が多い国と聞いている。
世界の文化遺産の4割近くがイタリアに集中しているらしい。
アルベロベッロも世界遺産に指定されているが、アルベロベッロから車で小1時間で着く、マテーラもまたそれに指定されている。



4000を超える(サッシ)と呼ばれる洞窟住居が渓谷の絶壁に彫刻のような街並みを作り出している街マテーラ。
初めて見たとき、その異様な街並みに吃驚するとともに感動した。
8世紀から13世紀にかけて東方からイスラム勢力を逃れた修道僧が住み着き、130以上の洞窟住居を構えたと言われている。
マテーラ周囲からは旧石器時代の出土品も発見されているので、かなり古くから人々が住んでいたと考えられている。
岸壁の堀削には時間と労力を要する。
マテーラは何世紀にもわたり、人々の暮らしが折り重なって独自の文化をはぐくんでいる。
20世紀にはいるとマテーラは時代に取り残されて街は荒廃し、イタリアでもっとも貧しい街と呼ばれるようになるが第二次世界大戦後、イタリア政府が住民を強制的に移住させ貴重な文化遺産の保護に乗り出し1933年世界遺産の登録により注目され再開発を進めている。

 

ミラノで親しくさせていただいている、彫刻家の吾妻兼冶郎先生は去年、マテーラで大回顧展を開催なさり、広場と美術館にその作品がコレクションされている。

 
今年85歳になられる先生の代表作の一つのGOCCIA(しずく)
数百年前の歴史的建造物のある広場に現代彫刻が時を超えた美しい調和を見せている。


美術館内の吾妻先生の扉の作品

素晴らしい美術作品を見た後はアドリア海を見ようと言う事になって、海へ向かって一路、車を走らせる。



モノポリの近くの海岸線沿いに海の家のような、小さなトラットリアが点在する。
夏場は生うにがたくさんそのままの形で食べれるらしいが、今はまだ解禁前でウニのパスタのみ・・素朴なシーフードの前菜が次々とテーブルに並べられる。

  
  


コッツェ[ムール貝]の詰め物揚げもとてもおいしかったし、蛸のからあげも最高!
圧巻は素朴なウニのスパゲッテイーがまたまた美味しい!!!
新鮮な海の幸・・・帰りに魚屋をのぞく。
何か今夕の食材はないかなと・・・!

   

やっぱり日本人・・・夜は地中海の黒鯛で握り鮨・・・・必死に作りました!
イタリアにすむ究極の食生活!!でした。
ミラノではこんな新鮮な鯛は友人の板さんにでも頼まないと買えないので、地方に行った時の贅沢です。

こんにちは、ビオクル スタッフ 宮田です。
イタリア在住の中田さんよりイタリア便りが届きましたのでご紹介します。

イースターが過ぎ、サマータイム(夏の間だけ1時間、時間が早まる。通常の10時が11時となる。)が始まり、いつまでも明るい夕方が楽しい季節になると、イタリア人の話題はもっぱらバカンスとなる。
アルベロベッロにでかけた。
アルベロベッロ[alberobello 美しい樹という意味]・・・ユネスコの世界遺産に登録されている南イタリア、プーリア地方の町。
長靴のかかとのあたりに位置するアルベロベッロにはトルッリ(Trulli)単数形はトルッロと呼ばれる白壁にグレーの円錐形の屋根、キノコのような、小人の家のようなかわいいとんがり屋根で出来た家が1000棟以上集まっている。

なぜこんなメルヘンのような町ができたのかというと、一人の暴君の存在がある。
17世紀半ば、この地方をおさめていた領主はかなりの野心家であったため、自国のさらなる繁栄を目指し、当時の支配者であったスペイ王に支払う税金を減らすことを考えた。
当時の税金は建物のサイズに寄っての固定資産税方式、そこで領主は査税官が来る時に家を崩してしまえば税金を支払わずにすむと考えた。
そこで石積みの建物、簡単に解体、組み立てのトルッリを作ることを奨励し、それ以外の家を作ることを禁止した。
そんな歴史を背景に今はおとぎの国に迷い込んだような錯覚をうけるトルッリの集落は何度訪れても不思議な魅力のある町並だ。



早速、友人のお勧めのレストランL’Aratro でプーリア料理を味わう。



前菜が次々と・・トマトのホカッチャ、ボッコンチーノ[小さいモツッアレーラ]のフライ
ブラータ[モッツァレーラに似た生地の中に生クリームを練りこんで巾着型に包んだフレッシュチーズ]



リコッタチーズの練りこんであるお団子のトマトソース煮込み、ズッキーニのお花のフライ、コッパサラミ[豚の首肉のサラミ]



ホウレンソウのフランとカボチャのオープン焼き、モッツァレーラをベーコンでまいたもの、コッツェのトマト煮[ムール貝]



前菜でおなかいっぱい・・でもやはりプリモを食べなくっては・・・
プーリア料理の王様 オレキエッテ[耳たぶのパスタ]のトマトソース、STRASCINATE(ストウラッシナーテ)ちょっと硬めのパスタ、オレキエッテのカラスミソース
野菜とチーズと・・華やかなでカラフルな楽しいランチ・・おなかもいっぱいです。

ミラノから離れて、違った地方に行くと必ず市場(メルカート)をのぞきたくなる。
地方ごとの野菜、季節ごとの野菜を見るのが大好きだ。



名前を聞きそびれてしまったのだが、キュウリのような瓜のような野菜。
薄切りにするとみずみずしく少し塩でもむと朝漬けのようで美味しかった。
ミラノではもう終わりだったソラマメ・・こちらでは生で食べるのと茹でてピューレのようにして食べるようだ。
長い水菜のような野菜はチコリア、ほろ苦いが油いためするとそのほろ苦さが何ともいえずやみつきになりそうな大人の野菜だ。
小さいカリチョーフィも可愛い。
アルベロの町を出るとカリチョーフィ畑が沢山あるのを見かけた。

今回は友人が用意してくれたトルッロに初めて泊まった。
まだまだ気候が安定せずに肌寒い日が多かったせいか、トルッロの中はひんやりしていた。
周りに沢山のサクランボ畑があり、サクランボ狩りを必死にした。



小粒だが上品な甘さで自然の恵みを感じる。
鈴なりの樹が可愛い。都会では出来ない自然とのふれあいだ。
ゆっくり豊かな時間が流れる。
そしてまた都会に戻る。つかの間の楽しい時間。

このたび東北関東大震災で被災された方々に対し、心よりお悔やみとお見舞い申し上げます。
今回どれだけのイタリア人の友人知人にお悔やみの電話、メールを頂いた事だろう。
イタリアでも東北関東の地震、津波の報道がトップに上げられ、その映像のすごさにと言うか、自然の驚異とむごさに多くのイタリア人も驚きと哀悼の気持ちを寄せてくれた。
何か出来ないかと友人たちとチャリテイー展覧会を企画、29日からミラノ在住30人の日本人画家、彫刻家、写真家の協力の下、Coraggio Giappone!(がんばれ日本)展を開催した。
その3日後にはミラノ在住の日本人声楽家10人のチャリテイーコンサートを開催した。
狭い会場が溢れんばかりのイタリア人でいっぱいに・・始めはクラッシク、最期は上を向いて歩こうのコーラスで大喝采の中、締めくくった。



イタリアは3月、4月になるとPASQUA(復活祭)と言う大きな宗教行事がある。
復活祭は十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日めに復活したことを記念する祝いで、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に祝われるために年によって日付けが変わる。
今年は例年に比べると、とても遅い。
3月も半ばぐらいから、お菓子屋さんやチョコレートショップの軒先に卵型のチョコレートが並びます。
ヒナが卵から生まれることを象徴して復活のシンボルのように卵を飾ったり、食べたりします。


大きい卵型のチョコレートは中は空洞になっていて、中にお楽しみが入っている。
チョレート屋さんによってはお客が持ってきた小さなギフトをチョコレートの中に入れてくれるオーダーを取ってくれるところもある。
クリスマスは家族と過ごすのがイタリアの伝統的な習慣だが、復活祭は好きな人と好きなようにと言う言い伝えもあり、友人と旅行に出たり、食事に呼び合ったりする。
わたしも毎年恒例のように招いてくださる友人宅があり、郊外の彼らのお宅に招かれるのが恒例の楽しみになっている。



ゆで卵の前菜や他に沢山の前菜がでます。
イースターのメインは子羊です。
キリスト教にとっては羊はとても重要な象徴でユダヤ教の<過ぎ越しの祭り>の際にいけにえの羊を食べる習慣に由来するいわれる説とキリストは罪を取り除く<神の子羊>と言われ、その復活を祝うための説とあるようだ。
お菓子はコロンバ(鳩の形のお菓子)内容はクリスマスのパネットーネのフルーツがないもの。
鳩はイタリアでは平和のシンボル。
ノアの箱舟の物語に由来している。
洪水が続いた後にノアは鳩を放ち、その鳩がオリーブの小枝を加えて戻ってきたのを見て、ノアは水が引いたことを知る。
地上に平和が戻ったことを伝えた鳩が平和のシンボルになったわけです。
カトリック信者ではないが、季節や宗教的な風習を知ったり、それを体験することはその国の文化に触れることだと思います。
1年がその行事を行いながら流れていきます。
春の大行事が終わり、楽しい夏になって行きます。

市場(メルカート)ベニス編 新年を迎え、節分も過ぎ2月も半ば・・イタリアはもうじきカーニバルのシーズンになる。
カーニバルの語源はCARNE VALE 肉よさらばに由来し、イースター前の断食の前に行われる祭り。
カーニバルの長さは地域により様々だが多くは1週間で最終日はいつも火曜日でこの日をマルデイ・グラッソ(肥沃な火曜日)といい最後の食べ収め?というわけでその様な名前がついたようだ。
その1週間、ミラノでもおもいおもいの仮装させた子供を連れてた人々が町に繰り出し、ベニスなどは仮装の大人が衣装を競って華やかな1週間となる。
このお菓子はカーニバルのお菓子・・地方によって名前も違うが、ミラノではキャッケレ(おしゃべり)という名前で、食べるときにぱりぱりいうその音がぺちゃくちゃとおしゃべりする感じに似ているからかもしれない。
おしゃべり好きのイタリアならではのネーミングだ。
キャッケレは小麦粉、砂糖、卵、バター、バニラ、レモンの皮、マルサラ酒を混ぜ合わせて生地を作る、これを薄く延ばし、ギザギザのカッターで長方形に切り、中央に切込みを入れて油で揚げて、粉砂糖をかけて食べる。
最近では油で揚げずにオーブンで焼くものが主流になっている。
このキャッケレのほかにフリッテーレという小ドーナッツも典型的なカーニバルのお菓子で2月中はお菓子屋さんの軒先には山積みになっていて楽しい。



ベニスの仮装パレードには一足早いが、久しぶりにベニスに行った。
ベニスに行くといつもリアルト橋のたもとの市場に行くのが恒例になっている。
もちろん、仕事で行くとそんな時間もなく、横目で市場を泣く泣く眺めることもあるが、時間のある限りメルカートに寄っている。
イタリアは日本と同じく縦に細長く、地方地方で特色のある食材があるのが楽しい。

市場はそういう食材の宝庫だ。
そしてその市場に季節ごとの野菜があり、人々の暮らしがある。
ベニスのリアル橋の市場の3分の1は魚の出店で賑わっている。
その魚の種類、貝類の種類・・ミラノの市場ではお目にもかかれないような魚が多く食欲をそそる。



このMOECHE というのはベニス地方独特のものでソフトクラブ、脱皮する前の蟹でこれをから揚げにする。
白ワインのことをベニスではオンブラ(影)と俗語で呼ぶのだが、そうこのから揚げはオンブラと最高の組み合わせだ!

野菜にもベニスというか、ベネト地方独特の野菜がある。
冬から春先にかけては赤紫と色と根元の白さのコントラストが目を引くほろ苦い葉野菜でラデイッキオ・トレイビザーナ(TREVISOというベニスの近くの地名から来ている)この野菜はグリルにして食べたり、リゾットに入れたり、グリルはそれだけでも美味しいがスカモルツアというチーズを一緒に焼いて食べると最高に美味しい・・・



この写真の中にFONDIというたけのこの根の輪切りのようなものが水に使っている写真があるが、これもベニス独特のカリチョーフィ(アーテイチョーク)の食べ方でこの部分をオリーブオイルと水で蒸し煮にして食べる。
初夏には白アスパラガスがこの地方では沢山出まわり、それも楽しみだ。
ベニスはフィレンツェと並ぶイタリアでの大観光地だが、市場に行くとベネチアっ子の生活が垣間見られて違ったベニスに出会ったようなそんな気持ちにいつもなる。

今年の冬は何十年ぶりかの寒さだそうで、12月に入ってから3回近くも雪が降りホワイ ト・クリスマスになりそうです。

こちらのクリスマスは日本の大晦日のような感じで大変賑わいます。
クリスマス前には、仕事仲間や友人達と忘年会に匹敵するクリスマスランチやクリスマスデイナーが繰り広げられます。

日常ではプレゼントの交換や上司から部下へプレゼントを贈る習慣はないのですが、1年に1度のクリスマスだけは特別です!
ミラノ の商店も1年の売り上げの半分以上を12月で売り上げると言われているほどです。
12月に入ると一斉に街中にクリスマスイルミネーションが飾られます。


ミラノドウモのクリスマスツリー
ドウモからのガレリア(ショッピングアーケード)の天上



モンテ・ナポレオーネのカフェ・コーバのウインドー
  


イタリアはクリスマスにパネットーネというクリスマスケーキを食べます。
パネットーネは、普通のパネットーネ(パンケーキの中にシロップ漬けの果物が細かく入ったもの)、パネットーネベニス風、パンドーロなど種類が豊富です。
また、大きな 製菓会社の工場生産のものから、お菓子屋さんの手作りのものまで様々です。


近くのお菓子屋さんのパネットーネの棚
 

 


イタリアでは、クリスマスは家族で迎えます。
24日イブの夜には教会でクリスマスミサが行われ、25日は朝に礼拝があり、そのあとクリスマスの聖餐を家族でするのが伝統的なクリスマスの迎え方です。

クリスマスは家族と、イースターはそれぞれ好きな人たちと(友人達と・・・)と言う言い回しがあります。

これから24日の最後の最後までお店はずっとお休みなしで、大混雑です!!

BUON NATALE!! E FELICE ANNO NUOVO!!

良いクリスマス&新年をお迎えください。

【ミラノから最新イタリア食情報】

ミラノからの最新イタリア食情報として、これから情報を発信していくのですが、イタリア生活30年・・何が最新で何がイタリアなのか!!あまりに日常になりすぎているイタリア・・です。でも四季折々の美味しい食材、イタリア各地の郷土料理、それに合わせたワイン、地酒・・何年居ても飽きない美味しい魅力が満載です。そんな魅力を少しでもご紹介していけたらと思っています。

秋といえば実りの秋、食欲の秋・・イタリアでも実りの秋の食材〔栗、きのこ,木いちご〕が市場に溢れています。その中で秋の実りの王様は何と言ってもきのこ!!きのこの王様、トリュフは別格、王様はポルチーニ・・ポルチーニは初夏から取れると聞きますが、近年、日本のマツタケと同じくイタリア産でなく東欧産とのもっぱらの噂です。ポルチーニ各種を始め、イグチ科のきのこのほとんどはマツタケ、トリュフと同様に樹木の根に菌根を作って共生する菌根菌であるために純粋培養による栽培は困難で、流通するポルチーニはすべて森林で採集されたものだそうです。

わたしも1度、5年前ぐらいにベネト地方のシェフの家に招かれた時にポルチーニ採りを一緒にしたことがあります。山の中を延々と探しましたが、1本も見つかりませんでした。。。

ヨーロッパでは酸性雨などの環境破壊から森林の衰退で、ポルチーニの収穫量が激減しているようです。きのこの種類はほかにもあり、平茸、ラッパ茸、わたしはオーボリというきのこも大好きです。別名たまご茸というそうです。ミラノ市がやっているマーケット、関西で言うところの市場のような食料マーケットでポルチーニ、オーボリの写真を撮ってきました。








オーボリはキロ60ユーロ、約7000円・・現地の地中海マグロと同じ金額ですから、高いです!それに比べると王様のポルチーニは高くても25ユーロですので、どうにか手が出ます。

いろいろ食べ方はあるのですが、レストランで食べた何品かをご紹介します。
オーボリ、ポルチーニともに、生のままサラダで食べます。



薄切りにしたものにパルメザンチーズやエメンタールチーズを薄くスライスしたものをのせて、その上からオリーブオイルと塩コショウで食べます。きのこの香りとチーズが美味しいハーモニーを奏でます。プリモピアットでは、ポルチーニの薄切りをニンニク、オリーブオイルでソテーしてそこにちょっと白ワインと仕上げにプレッツェルモ(イタリアパセリ)のみじん切りを散らし、平たい手打ち麺のタリアッテレや細い手打ち麺のタリオリーニなどと合えて食べる・・タリアテッレ アッラ フンギポルチーニがあります。後はリゾットも美味しいです。


セコンド〔メイン〕とすると、ポルチーニを1個、そのままをニンニクとオリーブでソテーも美味しいし、そこにプレッツェルモのみじん切りを加えて、ジェノバ風〔バジリコの場合もある〕としたり、写真にもあるようにタリアータ〔牛肉のロースト〕の上にポルチーニをのせる料理もあります。他にはシーズン中ですと生のポルチーニをピッツァにのせてもらったりなども楽しみな1品です。


秋の大きな楽しみのポルチーニ・・まだまだ旬、真っ最中です。