皮膚の厚さは表皮+真皮で1.5~2mm(表皮は0.2mmほど、外気と接する角質層さらに薄く0.02㎜ほど)といわれていますが、実際にはこの数値には個人差があります。太っているとか痩せているといったことは関係なく、皮膚の厚さはほぼ遺伝で決まります。
自分の皮膚が厚いか薄いかは特殊な器械を使用して測定するのが普通で、鏡で肌をみて判断するというのはなかなか難しいです。ただ、皮膚の厚いor薄いでどんな違いがあるのか?ということは、同じ顔の肌であっても、まぶたや目の下など目のまわりの皮膚とその他の部分を比べると、なんとなくわかるのではないかと思います。
皮膚が薄い部分の特徴
乾燥しやすい。
摩擦・刺激にかなり敏感に反応してしまう。
赤み、色ムラが目立つ、赤ら顔になりやすい。
血行が悪くなると、肌ツヤや肌色としてすぐにでてくる。
肌の状態がわかりやすすぎるくらい反映されてしまうわけです。
敏感肌の原因が「皮膚の薄さ」というケースもある
一般的に皮膚が薄い方がキメが細かく美しく見えます。男性と比べて女性のほうが顔の皮膚がスベスベしていて透明感があるのは、スキンケアや紫外線対策をしているかどうかもありますが、皮膚が薄いことも関係しています。
そんな女性と比べて、赤ちゃんの皮膚はさらに半分ほどの厚さしかありません。赤ちゃんの肌表面は「たまご肌」と評されるようにツルツル&スベスベしていますし、何より透明感があってきれいですよね。
しかし、赤ちゃんの肌は見た目はすごくきれいですが、驚くほど敏感で刺激に弱いです。
その理由は、皮膚表面には外部刺激をブロックするバリアの役割がありますが、皮膚が薄いということは、このバリアの層が薄いということでもあるからです。さらに皮膚が薄いほど、知覚神経が皮膚表面に近い状態にあるので、外部刺激にも過敏に反応しがちです。
成長するにつれて赤ちゃんの薄い皮膚は厚くなっていきますが、冒頭紹介したように遺伝によって個人差があるので、大人になっても皮膚が薄いままという人もいます。
普通の人が感じないような外的刺激にも反応してしまう極端な敏感肌の人というのはそうした「先天的な皮膚の薄さ」が原因というケースも考えられるわけです。
皮膚が薄い人の特徴
肌のキメが細かく透明感がある。
肌が乾燥していることが多く、敏感肌の症状がある。
血液が浮き出やすいため、すぐに顔が赤くなる。
目元・口元に小じわが寄りやすい。
肌トラブルが多い。
大抵の場合、見た目がきれいな肌というのはバリア機能も強固で健康的な肌であるといえるんですが、「皮膚が薄い=外からの刺激を受けやすい敏感肌」の場合は例外なんですね。
皮膚が薄い人が刺激から肌を保護するために行うべきスキンケアとは?
遺伝以外にもゴシゴシ擦るスキンケアや過剰なピーリングで角質層をが削りとられてしまって、皮膚が薄くなることがあります。
この場合、先天的に皮膚が薄い人と違って、肌のキメが全くない状態で肌表面がビニールのようにツヤツヤピカピカになってしまっているという特徴があります。実は乾燥肌になっている人にも同様の症状がみられる場合が多いです。
皮膚の厚みがなくなって、角層のバリア機能が低下して、刺激や乾燥に弱い状態になっているので、早急に肌を保護してあげることが大切です。保湿よりもまずは保護を最優先してください。
毎日のスキンケアでは絶対に肌を擦らない
洗顔やクレンジングでの洗いすぎや擦りすぎ、角質ケア(ピーリング)が皮膚を薄くする一番の原因です。マッサージや美容ローラーなどをオイルを使わずにやったりすることも皮膚を削る要因になります。
摩擦や刺激の影響を受けやすいということは、肌内部での炎症やメラニンがつくられやすいので炎症性色素沈着が起こりやすいということでもあります。肌を触るときには細心の注意を払うようにしてください。
膜形成技術のある敏感肌用のスキンケア化粧品を使う
バリア機能が弱い分、肌を保湿するだけでなく保護するスキンケアも必要不可欠です。ディセンシアのように膜形成技術で肌を守ってくれる化粧品を使うと皮膚の薄さ(=角質層の薄さ)をカバーできると思います。
特に皮膚の薄さが気になる部位(目元・頬など)には肌を保護するオイルやクリームを重ねづけしてあげて、セラミドなどの保湿成分と一緒に油分も補給してあげたほうが皮脂膜の強化につながり、肌を保護することができます。
肌の材料であるタンパク質・良い油を摂取する
薄くなった肌を回復させるには、やはり食生活が非常に大事であり、なかでも肌の材料になるタンパク質や細胞膜を強くして肌の水分量を高めるオメガ3系脂肪酸(魚油、えごま油)の摂取は不可欠となります。
タンパク質の目標摂取量は、女性の場合、1㎏=gなので、体重50㎏であれば1日50gが目標になります。お肉や魚、卵や乳製品などを積極的に食べましょう。おすすめは鮭です。
間違ったスキンケアで皮膚が薄くなってビニール肌になっている場合は、肌のお手入れ方法を見直して、生活習慣を改善すれば、元の皮膚の厚さに戻るので、皮膚の薄さが原因の乾燥肌や敏感肌は良くなると思います。
しかし、生まれつき先天的に皮膚が薄い場合は、今のところ有効な対策方法がないので、保護力を重視して基礎化粧品を選び、オイルやクリームといったアイテムで疑似角層をつくるなど、普段のお手入れを一工夫して上手く付き合っていくほかありません。
加齢とともに皮膚が薄くなる"皮膚の菲薄化"について
先天的な理由や洗いすぎや擦りすぎなど肌表面の角質層を削り取る間違ったスキンケアを続けていると皮膚が薄くなってしまうということをここまでお伝えしましたが、皮膚が肌が薄くなる原因にはもう1つ、老化現象としての"皮膚の菲薄化"があります。
トラブル知らずの皮膚に厚みがある人でも年齢を重ねるごとにコラーゲンやヒアルロン酸といった肌の土台を支えるハリ・弾力成分が少なくなってくるため皮膚がどんどん薄く痩せてきます。
これを専門用語で皮膚の菲薄化(ひはくか)といいます。
皮膚の菲薄化は加齢にともなう老化現象の1つなので避けられない部分はあるのですが、活性酸素や紫外線などの影響で、コラーゲンやエラスチンなど真皮層にある弾力成分を生成する線維芽細胞が傷つき、活性が弱ると菲薄化も早く進むことがわかっています。
真皮層にあるコラーゲン量が低下すると表皮の新陳代謝(ターンオーバー)が乱れてしまうため、ターンオーバーの過程で作りだされる天然保湿因子やセラミドなど保湿成分(組成成分)が減少してしまいます。
年齢とともに肌が乾燥し、敏感に傾くというのは、真皮層の肌痩せにより、皮膚がどんどん薄くなってくるということも関係しているわけなんですね。
皮膚の菲薄化は40代を境に少しづつ進行していくので、この年代からは、肌を保護×バリア機能を強化する保湿ケアと同時に、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といった成分をつくりだしている繊維芽細胞を守り、活性化するスキンケアも並行して行うことが大切になってきます。
繊維芽細胞を活性化して菲薄化を予防するには?
UVケアを徹底して紫外線ダメージを防ぐ。
間違ったスキンケアで肌内部に炎症を起こさせない!
抗酸化作用のある成分を摂取する
1日5gのコラーゲンペプチドを摂取する
繊維芽細胞を活性化する有効成分を使ってスキンケアをする。
皮膚の薄い人は以上のことを意識してインナーケア×スキンケアを行ってみてください。そうした目的にぴったりの敏感肌化粧品もありますので。