皆さんのなかにも、冷や汗が滲み出るような経験をしたことがあるという方は多いのではないでしょうか?
汗には、暑さを感じて体温を下げるために出る汗が「温熱性発汗」、緊張を感じたときなどに出る汗が「精神性発汗」、唐辛子などの刺激物を食したときに出る汗が「味覚性発汗」と分類され、冷や汗は通常の汗とは全く異なり、なにも原因が見当たらなくても急に出てきて、じわっと嫌な感じがする汗が「冷や汗」になります。
実は、冷や汗には何かの病気が隠れていることが多くある、といいます。
そこで今回は、冷や汗を症状にもつ代表的な病気について、ご紹介していきます。
冷や汗を症状にもつ病気
早速、冷や汗が出る、代表的な病気についてみていきましょう。
脳貧血(起立性低血圧)
脳貧血とは、皆さんも経験があるであろう「立ちくらみ」のことです。
正式名称で「起立性低血圧」といいますが、冷や汗が出る病気ではあっても比較的日常生活で起こりやすいものといえるでしょう。
立ち上がった瞬間や長時間の立ち姿勢でいると重力によって、血圧の急低下が起こり脳の血流が不足することが原因です。
この立ちくらみには、冷や汗のほかにも下記症状もあるようです。
- 立ちくらみ、吐き気、ふわふわした感じ、血の気が引く、動悸がする、痙攣する、震えがくる、生あくび、など
通常は、自律神経が血圧コントロールをしているので、急に立ち上がったとしても脳貧血を起こすことはないのですが、過度なダイエットや睡眠不足などによって自律神経のバランスが乱れた状態にあるとコントロールができなくなり脳貧血を引き起こします。
これは自律神経が緊張状態にあるともいえるので、冷や汗が滲みでる、動悸がするという自律神経に関わるような症状も起こりやすいのです。
熱中症
夏になると、ニュースなどでも大きく取り上げられることの多い熱中症ですが、その初期症状である熱失神のときに冷や汗が出ることがあります。
このときの冷や汗の特徴としては、ほとんどの場合が気分の悪さを伴うということが挙げられます。
熱中症は、暑熱の環境やそのなかでの活動によって、体内に熱がこもり、発汗時にミネラルが失われて身体のミネラルバランスが乱れることで発症する病気です。
熱中症は、その度合いによって1~3度に分類され、熱失神は1度に分類される軽症の段階です。
熱中症を起こすと、私たちの身体は体温を下げようとして血管を拡張し、体内にこもった熱を放出しようとしますが、この働きによって血圧や脳の血流が低下してしまいます。
そうすると、冷や汗やめまい、失神などが起こるのです。
低血糖症
低血糖症はその名のとおり、身体に必要なエネルギー(糖)が不足している状態です。
人間の身体は、血糖値が高くても糖尿病を発症する可能性が高くなりますし、低くても低血糖症を発症してしまうなど、どちらであっても正常値を維持しておかなければ悪影響を及ぼします。
たとえば、糖尿病患者が血糖降下薬を服用した際に効き過ぎた、健康体であっても食事をせずに運動をする、このようなことで自律神経の血糖値コントロールの働きが上手くいかず、血糖値が低くなり過ぎてしまい低血糖症を発症することがあります。
低血糖症の症状には、下記の症状が挙げられます。
- 自律神経に大きく関わる症状で不安感や冷や汗、急激な空腹感、生あくび、震え、動悸、など
- 中枢神経に大きく関わる症状で理解不能な言動や頭痛、けいれん、意識障害、など
メニエール病
この病気は、耳の内耳にリンパ液が必要以上に溜まって水ぶくれのようになる病気で、内耳本来の働きである身体のバランスを保つということができなくなります。
よって、身体を起こしていても横にしても、視界がまわるような強いめまいを起こすのが特徴です。
耳鳴りや聞こえが悪くなる、などもありますが、ほかにも下記症状が挙げられます。
- 顔面蒼白、冷や汗、めまい、吐き気、寒気がする、などの症状が挙げられます。
特徴としては、30~40歳代の女性に多く、ストレスや疲れで発症しやすいとされていますが、ハッキリとした理由は解っていません。
ただ、神経質やまじめな性格な人の方が多く、作が出るのは強いストレスを受けたときが多いため、やはり精神的な原因からではないかと考えられています。
また、自律神経関連の病気の方はメニエール病にかかりやすいとも言われています。
甲状腺機能亢進症
発症原因は、解明されていない部分が多く、ストレスと遺伝の関係が強いのではと考えられていますが、20代、30代の女性に多く、これら何らかが引き金となり甲状腺ホルモンの分泌が多くなり、体内の働きに影響を及ぼします。
甲状腺ホルモンが自律神経に影響を与え、自律神経バランスが乱れることで冷や汗が出るという症状を引き起こすのです。主に、胃腸を活発にしたりや、体温を調整、新陳代謝を促進、脳の働きにも関係していると言われています。
ほかにも、下記の症状が挙げられます。
- 汗っかきになる、食欲はあっても体重減少が起こる、動悸、手足の脱力感・震え、苛立ち、不安感、微熱、など
また、ホルモンの異常ですので、妊婦さんは特に気をつけましょう。
無痛性心筋梗塞
よく耳にする心筋梗塞は、胸痛や息苦しさに突然襲われ命に関わることのある病気ですが、同じ心筋梗塞でも「無痛性心筋梗塞」というものがあります。
無痛性心筋梗塞は、心筋梗塞特有の急な強い胸痛はなく、自覚症状には冷や汗や寒気などしかないので気付かれにくいものだといわれています。
とはいえ、心筋梗塞に違いはありませんから、心筋梗塞の代表的な症状である冷や汗は無痛性のケースであっても起こることがほとんどです。
冷や汗をケアする方法は?
急な冷や汗の対処法をご紹介します。
急な冷や汗
急激に緊張すると、交感神経が刺激され「冷や汗」が一気にでることがあります。
この症状は、ヒトの正常な身体の働きですが、低血糖症・メニエール病などの、精神的から起こっている場合は気をつけなければなりません。
このように、病気に原因があるケースは、専門医で相談し治すことが大切です。
ストレスを減らそう
自律神経の乱れやすい方は、原因の多くは「ストレス」にあるといわれています。
仕事のストレスは毎日かかりますので、ストレスを軽減することは難しいです。しかし、家に帰ったあとは、心身ともにリラックスできる時間を少しでも作るようにしましょう。
また、時間に早めに準備することで、落ち着いて行動することができ、心に余裕もうまれます。
このように、毎日の生活の中で、ストレスをためないような環境つくりをしていくことが大切です。
★ストレス関連の記事です
それでも、気分が悪くなりやすい方はサプリもあり
緑茶に含まれるアミノ酸「テアニン」と、ストレスによる気力低下を緩和するGABAいう成分をサプリメントにしたものです。
この、テアニンには、興奮状態を緩和したり、不眠症の方の改善のためのサプリです。
自律神経から、めまいや冷や汗で気分が悪くなりやすい方、お薬はその時は効きますが依存しやすいため、症状が酷くないようであれば、まずはサプリから試してみましょう。
まとめ
ここまで、冷や汗を症状にもつ代表的な病気について、ご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
冷や汗というのは、暑さを感じて出てくるような生理的な汗とは全く異なり、不自然な発汗です。
身体からのひとつのSOSサインの可能性がとても高いのです。
もし、冷や汗の明確な原因が思い当たらないような場合には、医療機関を受診することをおすすめします。
また、上記でご紹介した熱中症や心筋梗塞などは命に関わるケースもありますから、安易に考えるのは危険ですので注意してください。