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エナメル質って硬いけど割れる!エナメルを守る4か条

投稿日: 2015年9月15日 | カテゴリ: Q&A

『知覚過敏症の症状にチェック』


ということについてお話していこうと思います。

 

実は、エナメル質って硬い組織なので割れちゃうことがあります。

硬いものは割れないというのは通常の常識ですけど、
硬いというのは、実は、もろいという性質があるので、
エナメル質には亀裂が入ったりすることがあります。

そんな場合、あるいは、いろいろな原因があるのですけど、
知覚過敏ということが起こってきますので、
その辺について、今日はご説明していこうと思っています。

知覚過敏とは、歯ブラシの毛先が触れたり、
冷たい飲み物、甘いもの、風に当たったときなどに歯に感じる一過性の痛みです。

特に、虫歯や歯の神経に、
炎症などの病変がない場合に見られる症状を言います。

つまり、虫歯から起こったものだとかとは違って、
何が原因なのかというのは、一見では分からないものです。
そのようなものについて、知覚過敏と呼んでいます。


<どうしてしみるのか>

歯の最表層にあるエナメル質は、削っても痛みを感じません。

その内部にある象牙質は、
器具でこすったり、冷たいものや熱いもの等に触れると、
その刺激や内部の神経に伝達されて、歯は痛みを感じます。

通常、象牙質はエナメル質に覆われているので、
こうした痛みを感じることがありません。

もちろん極端に冷たいものなどでは、
温度が内部の象牙質に伝わって、歯が痛みを感じることもあります。

しかし、さまざまな理由で象牙質が露出すると、
刺激や神経に伝達されやすくなり、視覚過敏が生じるようになります。

こういったところの刺激が、実はしみてしまいます。

こういったところにある歯茎が下がったりとか、
ここのところに何か皮質的な原因があったりすることによって
起こってくることが多いです。


<象牙質の構造>

象牙質が内部の神経にまで刺激を伝えるのは、
象牙質の中が無数の小さな管状、管の構造でできていることによります。

この小さな空隙は、加齢などにより少しずつ塞がってくることもありますが、
その場合には知覚過敏は起きなくなっています。

したがって、象牙質が露出しているときに、
必ず知覚過敏が起きるということではありません。


<知覚過敏の原因は何でしょうか>

まず1つ目は、歯肉の退縮です。
歯茎自体が下がってしまうこと。
それによって露出する面が多くなりますので、知覚過敏が起こります。

あと、歯の微小な破折。
これ、アブストラクトと書いてあるのですが、

アブストラクトというのは、力が掛かったことによって、
エナメル質自体が、微小に欠けてくるんですね。

歯茎の際のところで欠けてきます。
こういった小さな破折によって、しみてしまう。
これが特に、よくあるかもしれません。

それから、歯が擦り減る。
これは咬耗、噛んでいることによって削れてくる。
あるいは、歯ブラシによる摩耗などがあります。

Tooth Wearでもご説明しましたが、
歯が溶ける現象です。
エナメル質は、pH5.5程度で溶け始めます。

通常は、昔、職業柄、こういった職業に就いている方が、
歯が溶けると言われていたのですが、
今は、炭酸飲料水です。

それを飲まれる方がかなり多いですから、
そういった面で、歯が溶けてくるということが日常にあり得てきています。

また、虫歯の治療に伴って知覚過敏が起こってしまうということもあります。
どうしてもプラスチック等で埋めるとなったときに

微小に取り残し、あるいは、削り直したのですけど、
その刺激が強すぎて知覚過敏になってしまう場合があります。

 

あとは、ホワイトニングに伴う知覚過敏。
これは、
やはり過酸化水素を使うということが原因ということが多いかなと思います。

あと、原因不明という面ではもう一つ。
アマルガム修復があった場合に、
ガルバーニ電流ということもあります。

アマルガムというのは、
実は、口の中で電気を通す性質があって、

反対側に、金属でイオン化傾向がかなり違うものがあったりすると、
アマルガム自体に含まれている水銀が、

簡単に言うと、
電池の役目をして、口の中に電流が流れてしまいます。
これがガルバーニと言われています。

では、治療法はどんなことでしょう。

 

(1)再石灰化を促す。
   これは、プラークを付けないときに
   歯ブラシをしましょうということです。

 

(2)歯の神経の興奮を抑える。
   これには、硝酸カリウムというのが、
   かなり効くとされています。

 

(3)象牙質の露出部分の内部の空隙、
   先ほどあった管状の構造ですね。
   管みたいになっている空隙を封鎖する。
   
   これはボエンディング剤と言われている、
   プラスチックを詰めるレジン充填ですね。
   
   こういったときも詰める●というのを
   その場で使わせていただきます。
   これ専用のものがあったりすることがあります。

 

(4)象牙質の露出部分全体を修復する。
   これは、プラスチックまで借りてきたということで、
   レジン充填というものです。

 

(5)神経を取り除く。
   これは最終手段です。

   神経を取り除いたあとは、
   また冠を被せたりしなければいけないとは思うのですが、
   
   神経を取り除くということをできるだけしないようにするために、
   (1)から(4)のところで、
   何とか修復ができないかなと取り組むのが歯医者かなと思います。

その部分は、またプラスチック等で詰めることになるとは思いますが、
そこが必要になってきます。

<フッ素>

フッ素配合、研磨剤が入っていないことが大切です。
こういったデンタルセントという、専用の歯磨き粉があったりします。

それから、Check Upという、これはフッ素です。
お子さんのときに使うので、
フッ化ナトリウムとかが入っていることが分かります。

あとは、Home Gel。
これはフッ化第一スズというのも入っていますけど、
若干こちらよりは強いですかね。

そういったものも使われています。

 

<知覚過敏用歯磨き粉>

歯磨き粉だけに限らず、
今は、ガムだとかそういったものもあるかもしれません。

硝酸カリウムが入っているので、
海外ではセンソダインというのが有名です。

センソダインは、実は日本では、
シュミテクトと言われています。

イオン化すると、硝酸イオンとカリウムイオンに分かれ、
そのカリウムイオンが、歯髄神経の周りにイオンバリアを形成し、
外部からの刺激の伝達を防ぎます。


こういった形です。

硫酸アンモニウムというのも、
この象牙細管を塞ぐという役目をするそうです。


<予防法>

知覚過敏の確実な予防法はありません。

健康な歯肉でも加齢によって、
ある程度歯肉が退縮することは避けられません。

歯の根部の象牙質の露出を防ぐには、
歯周病の予防に努めること、
歯肉の退縮が進みやすい不適切な歯磨きをしないことです。

また、プラークが付いた状態が長く続けば、
歯の表面が酸により溶けて、知覚過敏が起きやすくなります。
この場合には、虫歯も進行しやすくなります。

エナメル質をできるだけ守らなければいけません。
そのためには、どういったことが守れるか。

これが一番大切かもしれません。

※だらだら食べないこと。チビチビ飲まないこと。

※飲食後は、水やお茶で口をよくすすぐこと。

※噛む回数を増やして、唾液の分泌を促進すること。

※口の中は、優しくクリーニング。
 歯ブラシであまりごしごしやったりすると、
 この知覚過敏というふうになりやすいと思われます。

以上のようなことに注意して、知覚過敏から身を守ってください。