皮膚科で処方箋されるニキビ跡の医療薬-効果と特徴を知ろう
こちらでは皮膚科で処方箋されるニキビ跡の医療薬について解説しています。
皮膚科の受診を考えていて、事前に薬について詳しい情報が知りたいと考えている方、ぜひ参考にしてくださいね。
皮膚科で処方箋されるニキビ跡の薬について
ニキビ跡の治療のために皮膚科で処方される薬は、基本的に保険が適用されません。
現状保険が適用されるのは、色素沈着・シミのニキビ跡に処方箋されるビタミンCの内服、しこりのニキビ跡に処方箋されるトラニラスト、ステロイド外用だけです。
病院、医師によっては保険が適用されるニキビ治療薬を処方してくれるところもありますが、基本は保険が適用されません。
皮膚科で処方される薬
外用レチノイド製剤(塗り薬)
外用レチノイド製剤は、レチノール、レチノイン酸といった肌のビタミンA誘導体を配合した外用薬のことです。
ちなみに、美容皮膚科で処方される代表的なビタミンAは、レチノイン酸の誘導体であるトレチノイン。
そして、ニキビ治療薬として保険が適用されている「ディフェリンゲル」があります。
ですが、残念ながらニキビ跡の治療には保険が適用されません。
美容皮膚科では、トレチノインといったビタミンA誘導体の薬が処方されます。
このビタミンA誘導体の肌への主な効果は、肌の新陳代謝を高める効果です。
他にも、ビタミンAには、真皮層の線維芽細胞を活性化させて、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進する効果があります。
適用される症状)赤みや色素沈着、シミ、クレーターのニキビ跡
外用ハイドロキノン製剤(塗り薬)
ハイドロキノンは、トレチノインと併用で使われることが多い美白剤です。
メラニンの生成を抑制する効果だけではなく、できてしまったメラニン色素を還元する効果があります。
ただ、高い美白効果が期待できる分、肌への刺激が強く、副作用がでることもあります。
なので、美容皮膚科によっては、コウジ酸クリームが処方されることもあります。
適用される症状)色素沈着、シミのニキビ跡
ビタミンC誘導体クリーム・ローション(塗り薬)
ビタミンCには、メラニンの生成の抑制、メラニン色素の還元、コラーゲンの生成を助ける、抗酸化作用など、さまざまな美肌効果があり、ローションやクリームに配合して処方してくれます。
適用される症状)赤みや色素沈着、シミ、クレーターのニキビ跡
外用ステロイド(塗り薬)
ステロイドには、抗炎症作用があります。
主に、しこりのニキビ跡の治療で処方され、保険が適用されます。
内服薬
- ビタミン剤
- ビタミンA・ビタミンB・ビタミンC・ビタミンEの内服。
- トラニラスト
- トラニラストは、線維芽細胞の増殖抑制作用、遊離抑制作用があります。
主に、しこりのニキビ跡の治療で処方され、保険が適用されます。 - トランサミン
- 美白作用のあるトラネキサム酸を配合している内服薬です。
主に、色素沈着・シミのニキビ跡の治療で処方されます。
保険適用のニキビ治療薬
病院で処方されるニキビ治療薬についても紹介していおきます。
- ディフェリンゲル
- ディフェリンゲルは、2008年10月に認可された日本初の外用レチノイド(ビタミンA誘導体)で保険適用されたアダパレンを主成分とするニキビ治療薬です。
アダパレンは、美容皮膚科で処方されるピーリング、皮膚のターンオーバーの促進、線維芽細胞の活性化、皮脂分泌の抑制、毛穴の詰まりなどに作用するトレチノインと似た構造をもつ成分です。
トレチノインは、美容皮膚科でシミやニキビ跡といった症状にも処方されることがありますが、ディフェリンゲルは、ニキビの治療のみに保険が適用される薬です。値段)3割負担で530円:1ヶ月分
- ベピオゲル
- ベピオゲルは、2015年に4月に認可された過酸化ベンゾイルを主成分とするニキビの新薬です。
過酸化ベンゾイルには、ニキビの原因であるアクネ菌やブドウ球菌を殺菌して、ニキビの炎症をおさえる効果と古くなった角質を剥がすピーリング作用がある成分です。
値段)3割負担で540円:1ヶ月分
- ダラシンTゲル、ローション
- ダラシンTゲルは、ニキビの原因となるアクネ菌や黄色ブドウ菌の殺菌作用がある抗生物質が配合された処方外用薬です。
即効性があり、副作用の症状がでることが少ないことから皮膚科でよく処方されるニキビ治療薬です。 - デュアック配合ゲル
- デュアック配合ゲルは、殺菌作用とピーリング作用のある過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)と抗菌作用のあるクリンダマイシン(ダラシンTゲル)の2つが配合されている薬です。
炎症が強い赤ニキビの症状に処方されることが多い薬です。 - ヒルドイドソフト軟膏、クリーム、ローション
- ヒルドイドソフト軟膏は、血流改善や保湿効果が高いヘパリン類似物質を主成分とする薬で、肌に刺激が少なく、保湿力が高いことから赤ちゃんにも処方されます。
ニキビの治療薬としては、ディフェリンゲルやベピオゲル、デュアック配合ゲルの乾燥や赤みといった副作用の予防薬として、一緒に処方されることがあります。
- アクアチムクリーム、軟膏、ローション
- アクアチムクリームは、ニキビ原因であるアクア菌を殺菌する作用のある抗菌剤です。
細菌によるニキビの炎症、赤みをおさえる効果があります。そのため、炎症がひどくなっている赤ニキビや黄ニキビの症状に処方される塗り薬です。 - ゲンタマイシン軟膏、クリーム
- ゲンタシン軟膏は、ゲンタマイシン硫酸塩を主成分とする傷ややけどなどの症状に処方される抗生物質で、ニキビの治療としては、保険が適用されないため、ニキビの治療に使われることが少ない薬です。
- エピデュオゲル
- エピデュオゲルは、ピーリング作用のあるアダパレン0.1%(ディフェリンゲル)と殺菌作用のある過酸化ベンゾイル2.5%(ベピオゲル)の2つが配合されているニキビ専用の処方薬です。
ディフェリンゲルとベピオゲルが合わさっているので、塗る手間が省力できるといったメリットがありますが、単独で使用するときよりも副作用が強いといったデメリットもあります薬です。 - ロコイド軟膏・クリーム
- ロコイド軟膏は、ヒドロコルチゾン酪酸エステルを主成分とするステロイド外用薬です。赤みや腫れ、かゆみといった皮膚の炎症をおさえる効果があります。
ニキビの治療に使われることが少ない薬です。
まとめ
ニキビ跡の治療に関しては、ニキビの治療と異なり、治療に関するガイドラインがないため、皮膚科や医師によって治療方針が異なります。
そのため、処方される医療薬、有効成分の配合濃度なども異なってきます。
皮膚科での治療を考えている方は、受診する前に、薬や治療方法などについて理解しておくことで、より詳しく治療方針などを相談できるようになるといったメリットがあります。
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