目次
- 肌断食で角栓がなくならないのはなぜ?いつまで続くの!?
- そもそも肌断食とは?
- 肌断食で角栓(モサ)だらけになってしまう理由
- 角栓がなくなるのはいつまでかかる?
- 肌断食でできた角栓の対策・処理方法は?
- 角質培養は角栓が目立たなくなった頃に始めよう
- 肌断食で角栓がかゆい人は注意!実は乾燥ではなく…
- 肌断食は無理せずできる範囲で!
肌断食で角栓がなくならないのはなぜ?いつまで続くの!?
ふだんのスキンケアを一切するのをやめる肌断食はなかなか勇気のいる方法ですが、一生懸命スキンケアをしているのにお肌が改善しないという方には、ぜひおすすめしたいもの。今、高いお金を払ってがんばっているスキンケアは、肌にダメージを与えているだけかもしれません。肌断食は、成功すれば肌本来の働きが戻り、子供のころのみずみずしい肌が蘇ると言われています。そんな肌断食ですが少し問題があります。始めてから角栓がたくさん出てくる場合がけっこう多いのです。
人によっては顔中にできて、かなり困ったことに。肌断食するとなぜ角栓ができてしまうのでしょう?続けていればなくなるのでしょうか?そんな疑問に、私、はるこ先生が詳しく調査。肌断食の角栓対策としてまとめました。
そもそも肌断食とは?
肌断食とは毎日行っているメイクやスキンケアを一切やめるという方法です。週末だけやめるプチ肌断食というのもありますが、最終的にはすべてやめるというのが本来の目的です。
「何もつけない」宇津木式スキンケアのこと
肌断食は宇津木式肌断食とも言われ、医師の宇津木龍一さんが著書で提案してから注目を浴びたスキンケア方法です。
スキンケアは肌に負担をかける
大人になると当たり前のように始めるスキンケアですが、その中には界面活性剤や保存料などの化学物質がたくさん含まれ、肌に刺激を与えています。加えて毎日のメイクに、クレンジング。お肌の負担は相当なものです。美肌になるにはスキンケアをすることが必要と思い一生懸命にしていることが、逆に肌本来の再生力を抑えつけてしまっているというのが宇津木式の考えです。そんな肌に負担をかける一切のスキンケアをやめて、肌本来の再生力と修復力を取り戻すのが肌断食ということです。子供のころは水で顔を洗うだけで何もしなくても大丈夫でしたよね。そのころと同じ状態に戻ることができるのです。
方法
宇津木式肌断食は、一生続けるというのがポイントです。洗顔は基本的に水洗顔で、メイクをしたときはクレンジングの代わりに純石鹸か無添加のシンプルな石鹸をよく泡立てて使うだけ。どうしても乾燥するときはワセリンを少し使うぐらいで、それ以外は一切何も使いません。
ただ、これまでたくさんスキンケア商品を使ってきた肌は、それらをいきなりやめると肌が乾燥して大変な状態になってしまいます。少しずつ肌に悪いものを減らしながら慣らしていくというのが無理のない方法です。宇津木式は擦り過ぎ、洗いすぎをやめて、何も付けないということを徹底します。そこで、まずは擦り過ぎ、洗いすぎという物理的な刺激をなくすことから始めます。そのあと、少しずつスキンケア化粧品を減らしていき、最終的には水洗顔だけで何も付けないでも大丈夫な状態にしていきます。
どんな人向けなの?
宇津木式肌断食は、乾燥肌や敏感肌、ニキビなど肌トラブルに悩んでいる方ほど効果を実感できるとされています。今のスキンケアで肌に問題がないという場合はそれでいいのですが、何をやってもトラブルがなくならないという方は、試してみる価値があると言えそうです。
効果は?
始めてから2~3週間は、肌が乾燥したり荒れたりと大変な状態になります。これまでスキンケアで抑えつけてきたものがすべて表面に出てくるので、やっぱりスキンケアをしないからこうなったと思い、元に戻ってしまうことが多いと言います。しかし、肌のひどい状態を乗り越えると肌本来の再生力が戻り、修復を行います。肌のバリア機能が改善されて肌質が良くなり、 皮脂や水分のバランスが整ってあらゆる肌トラブルが消えていくと言います。最初の、肌がつらい時期を乗り切れるかどうかが成功のカギとなるのです。
効果が出る期間はどのくらい?
スキンケア化粧品を使ってきた年数の長さで変わります。スキンケアを一生懸命やってきた方ほど時間がかかると言います。効果の見える期間の目安としては、数週間、人によっては数ヶ月かかる場合もあるようです。
最終的には洗顔後も肌が乾燥せずに潤うようになります。この状態になると見た目もキメの細かい弾力とハリのある美しい肌になっているといいます。
メイクもしてはいけないの?
ファンデ―ションには油分や界面活性剤が多く、肌断食の意味がなくなるので基本的には使いません。人に会うときなど、どうしても使いたいというときは、油分や界面活性剤が含まれず石鹸でも簡単に落とせるようなパウダーファンデーションを使うようにしましょう。
油分が多く含まれるポイントメイクは、クレンジングを使わなければ落ちないので使えません。肌断食をすると決めたら基本的に薄化粧しかできないと思った方がいいですね。
肌断食が効果的なのは、健康な肌なのに過剰なスキンケアで肌に負担をかけ、本来の肌機能が衰えてしまった人ね。負担をなくすことで、もともと持っていた肌の機能を取り戻せるというわけなの。
肌断食で角栓(モサ)だらけになってしまう理由
肌断食を行うと、すべての人ではないですが、角栓がたくさん出てくる場合があります。モサとも呼ばれるこの角栓、どうして出てくるのでしょうか?
そもそも角栓とは?
角栓は毛穴の中に古い角質や余分な皮脂、汚れが詰まってできてしまうものです。肌はターンオーバーを繰り返して新しく再生しますが、その過程で角栓は発生します。ターンオーバーのサイクルが正常なときには、角栓は自然となくなるものです。しかし、ターンオーバーが乱れて角質層の角質がうまく剥がれ落ちなくなると、古い角質として積み重なり、皮脂と混ざって角栓となり詰まりやすくなってしまうのです。そんな角栓が肌断食をすることで大量にできてしまうのは、「肌の機能が戻るのになぜ?」と思うかもしれませんね。
肌のターンオーバーが正常になる過程
肌断食を始めると、これまでタップリ与えられてきた水分や油分がなくなって肌が驚き、防衛反応で皮脂を大量に分泌してしまいます。この皮脂が毛穴に詰まりやすくなり、角栓ができてしまうのです。この角栓はターンオーバーが乱れてできる角栓とは違う一時的なものなので、肌断食を続けてターンオーバーが正常になればなくなっていきます。
角栓がなくなるのはいつまでかかる?
一時的とは言っても、人によってはいつまでも角栓ができて不安になることもあるようです。角栓が出なくなるまでにはどのくらいかかるのでしょうか?
肌断食を開始して2週間〜2ヶ月までが目安
角栓は、肌が正常な機能を取り戻せばなくなってくるものなので、いつなくなってくるかは肌のターンオーバーが正常に回復する度合いによります。回復はその人の肌質や年齢、スキンケアをしてきた年月にもよるので人それぞれです。肌断食を行っている人のブログなどでは、2週間~1ヶ月ぐらいでなくなったという報告が多くられます。長くても2ヶ月ぐらい。それを過ぎれば、かえって毛穴の目立たないきれいな肌になるので、それまではひたすら我慢ということですね。
インナーケアも大切
肌断食は、短期間に結果が出るものではありません。これまで長年、ケミカルのスキンケアで肌に負担をかけてきたのであれば、ターンオーバーの正常化にもある程度の期間を要することになります。そこで大切になってくるのが次の点です。
- 乾燥を気にしない
- 何も使わなくても大丈夫という意識
- インナーケアの徹底
初めはどうしても乾燥して肌が荒れます。これを気にしていては継続が難しいので、鏡を見ずに「付けなくても大丈夫」という信念を持ちましょう。また、肌の回復を早めるためには肌にいい栄養素の摂取や質のいい睡眠、適度な運動も大切です。肌断食を始めると同時に、生活習慣を変えるなどのインナーケアも行うことが、早く角栓がなくなるコツになります。
栄養素の摂取
肌のターンオーバーを正常にする栄養素はビタミンB群です。特に肌にいいのはビタミンB2、ビタミンB6ですが、体内で効果を発揮させるには他のビタミンBも一緒に摂ることが必要です。ビタミンBをたくさん摂れるのは、レバー、肉類、魚類、卵、納豆、バナナなど。肌断食を始めるときにはサプリで集中的に摂るのもいいかもしれません。
ゴールデンタイムの睡眠
睡眠中は成長ホルモンが分泌して肌の修復を行ってくれます。お肌のためには十分な睡眠が必要ですが、特に肌断食中は、肌のゴールデンタイムとも言われる夜の10時から夜中の2時の間はしっかり眠るようにしましょう。
運動して汗をかく
汗をたくさんかくことで皮脂腺が活発になり、老廃物の排出を促して角栓を取れやすくします。肌の新陳代謝も活発になるので、再生が早まります。汗は肌を弱酸性に保つ働きをしますが、弱酸性の肌のときにこそターンオーバーが正常に働くのです。
肌断食でできた角栓の対策・処理方法は?
いつかはなくなるとはいえ、大量にできた角栓はけっこう目立ち、ザラザラして気になるものです。
ひたすら放置!抜くのはNG
角栓をピンセットで抜くなど無理に取ろうとすると、肌を傷めて毛穴を広げてしまいます。さらに角栓ができてしまう原因にもなるのでやめましょう。角栓は肌のターンオーバーが正常になれば自然になくなっていきます。ひたすら放置するのが最善の方法です。
ふやかして優しく指で落とす
どうしても気になる場合は、次の方法を行ってみましょう。お風呂の湯船に浸かったあと、角栓がふやけて出てきます。顔の水気をタオルで取り、出ている角栓を指で優しく落としてみます。決して強くは擦らないでください。それですぐに取れる角栓は取っても大丈夫なものです。落ちないものは肌に必要なものなので、放置するしかありません。角栓が顔中にできてひどい場合には水洗顔のあとにワセリンを少しだけ塗っておくと、見た目が落ち着くようです。
角質培養は角栓が目立たなくなった頃に始めよう
肌断食とは別に、「角質培養」というスキンケア方法があります。
角質培養とは?
角質培養とは、ターンオーバーを正常にすることによって角栓のできやすい肌を改善する方法です。ターンオーバーとは、肌の一番表面にある表皮が行う肌細胞の生まれ変わりです。表皮は上から「基底層(きていそう)」「有棘層(ゆうちゃくそう)」「顆粒層(かりゅうそう)」「角質層(かくしつそう)」の4層からなります。この中で表皮の大部分を占めるケラチノサイトという角化細胞が基底層から順に細胞分裂を行い、最後に角質層で垢となって剥がれ落ちるという角化を繰り返しています。
肌の手入れが行き過ぎると、このターンオーバーを早めることになり、肌の角質層が成熟せずバリア機能が低下してしまいます。角質培養とは、このような肌のバリア機能を低くする過剰なスキンケアをやめることでターンオーバーを正常にし、角質層が成熟して厚みを取り戻すことを目的とするものです。
方法
角質培養の方法は、肌の負担となるメイクやスキンケアを極力やめ、保湿だけはしっかり行うというものです。メイクをしなければならないときは石鹸洗顔で落とせるパウダータイプのものを使い、ポイントメイクはなるべくしないようにします。洗顔は石鹸をよく泡立てて泡で優しく洗い、肌への摩擦を避けるようにします。
角質培養で唯一できるスキンケアが保湿です。これは肌のバリアを損なわないために行うもので、必ずやらなければなりません。化粧水と乳液でしっかり保湿することが必要になります。このときの保湿剤もできるだけ化学成分を含まない、肌への負担が少ないものを選ぶのがいいでしょう。
極力肌を刺激しないことがコツ
角質培養は、肌への刺激を避けることで肌本来の力を取り戻すことを目的にしています。しかし、保湿を行うというのが肌断食とは異なるものです。コツは肌に刺激を与えないこと。そのためのポイントは次のようになります。
角質培養のポイント
- 洗顔はぬるま湯で行う
- 顔を洗う時には肌を擦らないこと
- 朝は水洗いだけ
- 顔を触るのはなるべく避けること
- 保湿剤やメイク用品は界面活性剤や油分、添加物が少ないものを選ぶ
角栓やニキビがあるときは行わない
角質培養は、角栓やニキビがある状態で行うのはおすすめできません。肌にアクネ菌などの常在菌が増加することで肌に残った皮脂や角栓に繁殖し、ニキビが増えたり悪化する原因になります。肌断食をして角栓が増えたあとに角質培養を行うのは要注意です。角栓が目立たなくなってから行うようにしてください。
肌断食とはどう違う?
肌断食はスキンケアの一切を行いませんが、角質培養は角質層を成熟させるという目的なので、保湿はしっかり行います。肌を乾燥させずに保湿ケアを十分に行い、古い角質をためます。このことから、角質培養は「垢ため」とも呼ばれています。保湿できるので肌断食よりははるかに楽で、肌荒れも軽くて済みます。肌断食が難しいという人は、角質培養から始めるのもいいでしょう。
肌断食で角栓がかゆい人は注意!実は乾燥ではなく…
肌断食で角栓が増えると、かゆくなる場合があります。かゆみの原因でまず考えられるのが「乾燥」です。肌断食を始めたころは肌が自ら潤う機能はまだ戻っておらず、どうしても肌は乾燥します。そんなときはワセリンを塗ることで対応します。
脂漏性皮膚炎の可能性アリ
乾燥以外で多いかゆみの原因が、脂漏性皮膚炎です。肌断食を始めたころに起きやすいもので、かゆみや赤み、皮のめくれなどが起こります。これまで行ってきたスキンケアをやめるとどうしても急激な乾燥が起こりますが、肌はこの事態に皮脂を過剰分泌します。この過剰な皮脂にマラセチア菌が繁殖することで脂漏性皮膚炎が起こりやすくなります。ワセリンを塗ってもかゆみが治まらないときは、皮膚科を受診することをおすすめします。
なぜ脂漏性皮膚炎が起こる?
角質培養や肌断食を行うと、脂漏性皮膚炎を起しやすいと言われます。その原因には、皮膚常在菌が関係しています。肌断食は、スキンケア商品の界面活性剤や防腐剤などが原因で減ってしまった皮膚の常在菌を増やす効果があります。常在菌は肌を弱酸性に保ち、健康な皮脂膜を作るなど肌の健康に欠かせないものです。
脂漏性皮膚炎の原因となるマラセチア菌も、もともとは常在菌のひとつです。マラセチア菌は皮脂をエサにして増えますが、分解の際にパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸といった皮膚を刺激する脂肪酸を生成します。この脂肪酸を分解するのが皮膚常在菌なのです。しかし、肌断食したばかりの肌にはまだ常在菌が少なく、その分解がうまく行われません。脂肪酸ばかりが増えて皮膚を刺激し、脂漏性皮膚炎を発症してしまうのです。
肌断食は無理せずできる範囲で!
肌断食は、肌のためにはかなり理想的な方法でしたね。ただ、健康な肌になるまでに時間がかかるし、それまでの肌荒れや角栓の増加、脂漏性皮膚炎のリスクなどハードルが高いのも事実です。しかしそれを乗り越えたあとのお肌の回復は本当に素晴らしいものがあります。洗顔したあとも内側から潤っている肌というのは、あこがれますよね。成功のコツは、同時にインナーケアにも取り組むことです。内側からもケアしていくことで、ターンオーバーの正常化は早まり、思った以上に早く肌の再生力が戻るかもしれません。