下痢が続くと大変ですね。体力も消耗しますが、気力も消耗してしまいます。
栄養が摂れませんから元気も出ません。急に悪いものを食べた記憶がないのに下痢や嘔吐、しかも発熱があったら、単なる腹痛ではなくウィルスが原因と考えたほうがいいでしょう。風邪とか、インフルエンザを疑って見ましょう。
こういう時は、体を冷やすものを飲んだり、消化の悪い油っぽいものを食べてもお腹が悪くなることもありますし、睡眠不足や過労なども下痢の原因になります。また、精神的なストレスや過敏性腸症候群の可能性もありますね。
いずれにしましても、下痢が続きながら特定原因が見つけられないケースは、腸内環境が悪化していることもあります。お腹は、健康上、最も重要な器官です。
消化して吸収するだけでなく、そこで免疫細胞が作られますし、必要なビタミン類、ホルモンや酵素なども作られています。そういう意味で腸内環境を整えておくことは大切です。ハーブティは即効的ではありませんが、お腹の調子を整えてくれるハーブです。
今回は、下痢とか腹痛の時に効能があるおすすめハーブティを紹介しましょう。
1.精神的原因からくる下痢や腹痛に効果があるジャーマンカモミール
ジャーマンカモミールは、キク科。花をハーブティにして飲みます。カモミールの薬効の幅は大きく、いろいろな症状に効きます。
以前「貧血と冷え症」について記事を書きましたが、今回は「下痢・腹痛に効果があるハーブティ」としてジャーマンカモミールを紹介します。
ジャーマンカモミールは、健胃作用にすぐれていて胃腸の調子を整える作用があり、吐き気がある時ストレス性の下痢などに効能があります。
ジャーマンカモミールは、ストレスや不安を緩和して気分を落ち着かせるほか、 胃腸の働き過ぎを抑えて、体を温めてくれるので中度の下痢に効果的。胃腸の調子を整える効果があり、吐き気、食べすぎ、ストレス性の下痢などに役立ちます。
♦鎮痙作用が胃腸の働きすぎを防止する
ストレスや不安、緊張など精神的なことが原因で、消化不良や下痢を引き起こすことも多いものです。
試験前とかプレゼンの前とかに、胃腸が痛くなったり腹痛を起こしたりした経験はありませんでしたか?
そんなときは、鎮静作用のあるジャーマンカモミールは有効です。ただし、直前は、眠くなる可能性もありますから、その辺りは考えて飲んでくださいね。
カモミールジャーマンには、鎮痙作用があり胃腸の働きすぎを防止する効果があります。精神的原因からくる下痢や腹痛にジャーマンカモミールは、効果的に対応します。
自律神経が失調していることが原因で起こる冷え性と、それにともなって生じてしまう下痢もあります。体を温める作用もあるジャーマンカモミールは、気分をリラックスさせてストレスを解放させ、ゆっくり整腸していきます。
不眠にも作用し、その後の静かな睡眠も約束してくれるから安心ですね。寝不足で、お腹の調子が悪くなることもありますから…。
ジャーマンカモミールは、リンゴのような香りがするハーブティです。若干苦味がありますが、気にならず充分シングルで飲めます。使用部位は花なので、それをカップに取り、熱湯を注ぎます。ポットのフタをして3分~5分蒸らして出来上がり。
ただ、キク科の植物にアレルギーのある方は注意しましょう。
2.ミントールが消化管に対し健胃作用をもたすペパーミントティ
ペパーミントは、メンソール系ハーブの代表。ミントの原産地はヨーロッパ。シソ科ハッカ属に属している植物で、世界中で約300種類以上が栽培されているハーブです。
日本ではハッカとして親しまれています。起源もエジプト時代に遡るとか…シソ科のハッカ属に所属し、主成分はメントール、フラボノイド、アズレン、タンニンその他。ペパーミントは胃腸の働きを促進して消化を助けてくれる作用があります。
ミントについては「睡眠に効果のあるハーブティ」について以前書いたのですが、今回はペパーミントの下痢・腹痛について視点をあてて紹介しましょう。ミントティーは吐き気を抑える効果があることで知られています。
ペパーミントのメントールが消化管に対する健胃作用をもたらし、嘔吐、下痢、便秘、腹部膨満感などに有効です。
♦「緊張型下痢」の下痢や腹部膨満感にもメントールが有効
緊張が原因で起こる「緊張型下痢」にも、ミントは有効です。ペパーミントのメントールが、消化管に対する健胃作用をもたらし、嘔吐、下痢、便秘、腹部膨満感などに有効だということです。
ところが、過敏性腸症候群の典型といえる腹痛と下痢と便秘の繰り返しに関しては、ミントは悪化させてしまう結果になり勝ち。腹痛と下痢と便秘の繰り返す過敏性腸症候群には向かず、かえって、ミントは刺激物として腸を活性化させるので、下痢を悪化させてしまう結果になり逆効果だという説もあります。
ミントの爽やかな香りと味は人気です。淡い黄色から緑がかった色をしていて、薫り高くしみこむようなミントの香りがします。 飲み方は、大さじ1杯程度の乾燥ペパーミントの葉を熱湯で最長1時間ほど抽出します。茶こしでこして飲みましょう。
3.タンニンの殺菌作用で腸壁を修復するグァバ茶
グァバは、カリブ海沿岸、中央アメリカ、南アメリカ北部、東南アジアなどに自生するフトモモ科の植物。和名はバンジロウ。洋ナシ形や球形の緑の実をつけます。甘酸っぱいジュースでもおなじみの植物です。
ティとして利用するのは、葉と果実の皮で乾燥させてものを煎じます。タンニン、ケルセチン、ビタミンC、ビタミンAとBが主要成分。葉酸も含んでいます。ティは、葉と果実の皮で、いずれも乾燥させているものを煎じて飲みます。
♦ビタミンA、B、Cやミネラルで栄養も補給
グァバ茶には、ビタミンCとA、B群、そして、ミネラルなどの栄養成分が豊富。ポリフェノールの一種であるタンニンの殺菌効果により、腸壁などの細胞が修復され下痢止めに効果があるといわれています。利尿作用も下痢・腹痛状態を治していきます。
ケルセチンもフラボノイドの一種なので、抗酸化作用がありますし、ビタミンA、C共に免疫力強化してくれることで、下痢状態の修復につとめてくれます。タンニンの 抗酸化作用は、発ガン抑制から糖の吸収抑制の作用もあります。
このように、タンニン、ケルセチン両輪の作用で、腹痛を修復していってくれます。下痢で脱水気味になった水分は、ビタミンA、Cやミネラルを含んだ滋養のあるグァバティが補ってくれるでしょう。
やかんに水1リットルを沸騰させ、大さじ1杯~2杯のグァバ茶を入れ約5分おいて出来上がり。ティポットを使うならば、適当にお好みの料にお湯を注ぎ、お好みの濃さになるよう蒸らせばOKです。
まとめ
いかがでしょうか。下痢・腹痛の原因は、冷え、細菌、暴飲暴食あるいは、ストレスなどといろいろです。
とりあえず、下痢になったときは、冷たいもの、油が多いもの、アルコールなどは避けた方がいいでしょう。
おすすめしたい腹痛に対応するハーブティは以下のとおりです。
- 精神的原因からくる下痢や腹痛には「ジャーマンカモミールティ」
- 緊張型下痢にミントールが作用する「ペパーミントティ」
- タンニンの殺菌力が腸壁を修正する「グァバティ」
なお、ハーブティは、即効的なものではありませんし、腹痛の原因によっては、逆効果になる場合もありますので、あなたの症状や原因をよく確認して、症状に見合ったハーブティを選んでください。
それと忘れがちですが、下痢をすると脱水症状になりがちですので、水分補給を心がけることを忘れないようにしましょう。