犬はストレスを感じるとしぐさや行動に表れますよ。
放っておくと下痢や嘔吐などの胃腸症状、その他、膀胱炎や皮膚炎などの症状が出てくるかもしれません。
感染症などの明らかな病気がない場合、ストレスが原因なのかも。
犬のストレス行動に早く気付いてあげましょう。
犬はストレスで嘔吐や下痢症状を起こす?
犬はストレスが原因で様々な病気になることがあります。
人間でもストレスフルな状態に置かれると、胃が痛くなったり下痢をしたり(消化器)しますね。
またのどが渇いたり、おしっこが近くなったり(泌尿器)、皮膚炎を起こしたり、脱毛症を起こしたり(皮膚)することがあります。
これらの症状はそのまま犬にも当てはまるようですね。
では代表的な病気とその症状をまとめてみましょう。
- 胃腸炎:吐き気、嘔吐、下痢(血便も)
- 膀胱炎:多飲多尿、血尿など
- 皮膚炎:皮膚のただれ、化膿、脱毛など
- 食欲不振:やせてくる
- 免疫力の低下:感染を起こしやすくなったり、元々の病気が悪化する
ストレスを感じることで、明らかな原因(感染症や外傷など)がないにも関わらず、様々な変化が起こります。
「かゆみ行動」と呼ばれる、体をかき続けたり、なめ続けたりする行動が「舐性皮膚炎」や「脱毛症」を起こすことがあります。
また免疫力が低下して感染症にかかりやすくなったり、元々持っていた病気が悪化したり再発したりするきっかけにもなるようですね。
このように体に不調をきたしている場合はかなりの重症と考えていいでしょう。
環境の見直しと並行して病院での治療が必要になります。
なるべく早く気づいてあげることが肝心です。
では犬はストレスを感じるとどのような行動やしぐさを見せるのでしょうか?
犬が見せるストレス行動と原因は
犬のストレス行動を見てみましょう。
最初は些細な行動でも、習慣のように繰り返すようになったら要注意。
同じ行動やしぐさが続くことを「常同行動」と呼びますね。
明らかなストレス行動と考えてよいでしょう。
さきほどお話しした「かゆみ行動」もこの一種です。
またストレスの大きさによって変化する場合もありますよ。
- 呼吸が荒くなる:暑い場所であったり、運動したわけではないのにハアハアと息が早くなる
- 体をかく:同じところをかき続ける(叱られているときにも見られる)
- 体をなめる:毛づくろいではなく、同じところをなめ続ける
- しっぽを追う:くるくる回る
- しっぽをかむ
- しっぽをいつも立てている
- あくびを繰り返す
- まばたきを繰り返す
- キョロキョロする
- 伸びをよくする
- うろうろして落ち着かない
- よだれが多くなる
- 低い姿勢で上目づかいで見る
- 体を固めて動かなくなる
- 自分のフンを食べたり、フンで遊んだりする
- ハウスから出てこない(隠れる)
- ごはんを食べなくなる
- やたらと飼い主を噛んでくる(噛み癖)
- 些細な刺激でうなったり吠えたりする(吠え癖)
- 留守の間に部屋を散らかす(破壊行動)
また「噛み癖」や「吠え癖」、「破壊行動」はしつけの仕方に影響されますが、ストレスがベースになっていることもあります。
この場合、ストレスの度合いがかなり進行していると考えてよいでしょう。
これらの行動やしぐさがみられたらストレスの原因を考えてみましょう。
思い当たることはありませんか?
- 家の内外の環境:暑い、寒い、季節の変わり目の変化
- 家の中の環境:不潔である(ハウス、トイレなど)、騒音や聞きなれない音で落ち着かない
- 恐怖を感じる:慣れない場所(引っ越し)や慣れない人(来客、赤ちゃん、子供)が怖い
- 緊張感を感じる:家に同居犬や猫が増えて緊張したり、近所の犬が気になる
- 不安を感じる:留守番の時間が長くなったり回数が多くなること
これらは一般的なストレス原因と考えられます。
もう少し見てみましょう。
飼い主さんが知らないうちに与えている場合も
飼い主さんの方が気づかないうちにストレスを与えていることがあるかもしれませんよ。
赤ちゃんの誕生や引っ越し、お部屋の模様替えなどやむを得ないことがほとんどのことでしょう。
しかし意外なところで犬はストレスを感じているものです。
もしあてはまるものがあったら改善してあげましょうね。
- 散歩が足りない(寒いときや暑いとき)
- 飼い主さん(子供)の声が大きい
- 飼い主さんに大きな声で叱られる
- 散歩中に知らない犬と接触する
- 子供との接触(乱暴であったり、しつこい場合)
- 同居犬や同居猫との不仲
- 同居犬・猫の方ばかりかわいがる
- スキンシップが少ない
- スキンシップが多い(寝ているときやのんびりしてるときに構いすぎる)
- お出かけが多い(車での外出など)
- ペットホテルや病院での宿泊(大きな不安を感じる)
- 慣れない人に預けられる(大きな不安を感じる)
- 散歩に行くふりをして(勘違いさせて)行かない
- ごはんやおやつを与えるふりをして与えない
- 家族がご飯を食べているときに、おすそ分けをもらえたりもらえなかったリする
- 夏に被毛を短めにカットする(換毛期があるので基本的には不必要)
- 洋服や首輪のサイズ、素材が合わない(アレルギーの原因にも)
- 飼い主の電話(不気味に感じる)
- 部屋の床が滑って歩きにくい(けがの原因にも)
散歩やごはんなど愛犬が楽しみにしていることで振り回すのはとてもかわいそうなことですね。
また犬は大きな音や突発的な音を怖がります。
近くを通る犬や車、訪問者は敵とみなして追い払おうと身構えたりすることもあります。
不必要な刺激からは遠ざけてあげましょうね。
その場の犬の反応をよく観察してみることが大切です。
また犬は飼い主の表情や行動をよく見ていますよ。
飼い主の変化には敏感に反応するので、感情的な態度になったり、家族同士でけんかをするのは禁物です。
さらに慣れない来客や赤ちゃんの存在、他の同居犬・猫との関係は、自分の立場が理解できないと混乱してしまいます。
犬は家族の中での序列を重んじる動物です。
家族が多い場合や増えた場合などは、犬自身の序列をはっきりさせてあげましょうね。
いかがでしたか?
ストレスが原因で胃腸や泌尿器、皮膚に一度でも症状が表れてしまうと慢性化する可能性があります。
慢性化すると治りにくくなり、治まっていても些細なことがきっかけで再び出やすくなることがありますよ。
また感染症など別の病気を招くこともあり、問題をますます複雑にしてしまうかもしれません。
症状が見られたら早めに獣医さんに相談してみましょう。
人間と一緒に暮らしている犬は喜びも多い反面、ストレスにさらされることもあります。
また犬は自分自身ではストレス解消できないことが多いもの。
愛犬のストレスに早めに気付くことで心身の健康を守ってあげましょうね。