【インタビュー】

ホワイトニングのすべてがわかる-ホームホワイトニング、オフィスホワイトニング、審美歯科の選び方や料金、メリットやデメリットについて ◇

公開日 2016 年 04 月 01 日 | 更新日 2017 年 07 月 20 日

ホワイトニングって知ってますか?ホワイトニングの基本

白い歯やきれいな歯並びは、多くの人によい印象を与えることができる武器です。ひと昔前には、テレビCMで「芸能人は歯がいのち」というようなフレーズが流され、それによって美しい白い歯は多くの人にとってあこがれそのものになっていきました。時代とともに多くの女性が「美しくなること」に労力をそそぎ、化粧品やエステだけではなく、髪、爪、歯などにも多額のお金を使う方も増えてきたように思えます。

確かにどんなに清潔であったとしても、見た目がいまいちだとよい印象を持たないということはあります。歯においても審美歯科という美しさのために歯科治療を行う歯科クリニックが増えており、歯を白くするホワイトニング、歯並びをよくする歯科矯正、歯そのものを人工の歯に入れ替えるインプラントなど、審美歯科治療の技術や施術は進化しています。

歯科矯正は、歯並びの悪さによってかみ合わせが悪くなったり、虫歯や歯周病などになりやすいため、それを防ぐ手段として多くの患者の方に治療していました。最近ではそういう予防的な観点と同時に美しい歯並びを手に入れる手段としての治療方法のひとつになっています。また、インプラントはもともと美しさのためではなく、歯科治療の一環にあったものだとされますが、最近では若い女性の間で、美しい歯を手に入れるための治療としてメジャーなものになっています。

ホワイトニングは、単に歯を白くするだけではありません。白い歯を手に入れた方は健康に対する意識が向上するともいわれており、ホワイトニング先進国アメリカでは20~30年前から多くの方がホワイトニングを取り入れています。


ホワイトニングの種類、大きく分けて二つ

きれいな白い歯を作るのがホワイトニング

ホワイトニングの種類は大きく分けて二つあります。一つは「歯に薬剤を塗布して白くする方法」ともう一つは「歯を削って白くする方法」にわけることができます。


●歯に薬剤を塗布して白くするホワイトニング

ホームホワイトニング(ホームブリーチング)、オフィスホワイトニング(オフィスブリーチング)などがあります。

●歯を削って白くするホワイトニング

ラミネートベニアセラミッククラウンなどです。


ホームホワイトニング(ホームブリーチング)とは?

ホームホワイトニングとは、薬剤で歯を漂白しホワイニングする方法です。薬剤と専門のマウスピースを使って自宅でホワイニングするので手軽で安全だとして人気があります。ただ、ホームホワイトニングにはメリットもあればデメリットもあります。デメリットとしては効果が数か月で消失することです。

ホームホワイトニングの効果や使用時間は

ホームホワイトニングは手順を間違えると効果が得られない場合があります。せっかく時間を費やしたのに大して白くならなかった、思ったよりも白くならなかったなどの声が聞こえる場合がありますが、それはしっかりとした手順を守っていないからです。いくらいい専用薬を使っても手順が間違っていれば効果が出るはずがありません。しっかりとした使用方法でホワイトニングしましょう。


まずはホームホワイトニングに必要なものを知ろう

専用のキットで自宅で手軽にできる

ホームホワイトニングで必要なものは、「自分の歯型にあった専用のマウスピース」と「専用薬剤」です。自分の歯型にあった専用のマウスピースは歯形をとらないと作れないので歯科までいって作りましょう。

ホームホワイトニングだからといって、マウスピースも使わずに通販でホワイトニングできるジェルや歯磨き粉を使っても、ホワイトニングの効果は限定的です。まずは必ず効果を出すために「自分用のマウスピース」を歯科で作ってもらいましょう。

次に「専用薬剤」についてです。ホームホワイトニング用の薬剤には、たいていの場合過酸化尿素が使われています。過酸化尿素は、やや鼻につんと来る薬剤ですが歯肉炎などの治療にも用いられるもので比較的安全なものですのでご安心ください。

こちらも専用薬剤なので、歯科クリニックなどでしか売られていない製品を使うことをおすすめします。ドラッグストアで市販されているものでは高い効果が得られないこともあります。また、通信販売などで購入できる薬剤にはリスクもあります。

通販で売られている効果が高いといわれる薬剤は海外からの輸入品が主です。すべてではありませんが、高濃度の過酸化尿素を含んでいる場合があり、ホワイトニングの効果が高い反面、舌や歯ぐきにつくと人によっては一時的に白くなったり、痛みがでたりといった副作用が伴う場合があります。

また、歯ぐきがやせてしまうこともあるので輸入品を使う場合はとくに注意が必要です。ときには、安全な過酸化尿素ではなく、強い酸性の薬剤が使われている場合があります。強い酸が使用される薬剤を使うことで、歯が溶けてしまうといったトラブルにあった方もいます。

何かあってからでは取返しがつきせんので、トラブルを避けるためにもまずは歯科クリニックで相談しましょう。効果が得られるホームホワイトニング、まずは歯科で相談し、自分にあったマウスピースと薬剤を手に入れることから始まります。


歯科医がよく使う代表的な4つの薬剤

1.       オパールエッセンスホワイトニングジェル

2.       松風 ハイライトシェードアップ

3.       ナイトホワイトACP

4.       Tionホワイトニング


オパールエッセンスホワイトニングジェルは、北米中心に使われているホワイトニングジェルです。過酸化尿素の濃度ごとに販売されていていますが、日本では10%濃度と低濃度のみ許認可を受けて販売されています。また知覚過敏(塗った際にしみる)のを防ぐように硝酸カリウムとフッ素が配合されています。

治療時間や値段はクリニックによって変わりますが、平均的には3時間ぐらいのマウスピースの装着、14日分で5000円程度のようです。効果については、日本で販売される製品は低濃度なため、人によってホワイトニング効果をみながら時間を調整するのがよいでしょう。費用も時間もお手軽ではあるため、多くの歯科医が推奨する製品です。

 

松風ハイライトシェードアップは、1922年創業の老舗歯科メーカー松風のホワイトニングジェルです。メイドインジャパンであり、人工歯など総合的に日本の歯科材料を提供してきた松風の安心感があります。日本メーカーなので過酸化尿素は10%含有の製品のみで、刺激が少ないので使いやすいです。

推奨装着は2時間以内、使用期間は最長で2週間です。値段は、シェードアップキットセットで6000円弱(注入器4本)、追加分3000円弱(注入器2本)と輸入品に比べると割高です。そのためかあまり使用している歯科が少なそうです。

 

ナイトホワイトACPはアメリカではメジャーな製品で、夜寝ている間にマウスピースをつけて使用することが特徴です。過酸化尿素成分は10%、16%、22%と3種類の製品があり、日本ではもちろん10%しか認可されていませんが通販で買うことも可能です。

製品名のACPですが、リン酸カルシウムのことで知覚過敏を防ぐために配合されています。夜寝ているときに使用する製品ではあるものの、日本では推奨時間が2時間~3時間となっているため寝ている時間では使いすぎになり知覚過敏などのトラブルにつながるため、起きているときに使うよう推奨されています。値段はオパールエッセンスに比べるとやや高く、10日分7000円程度で販売されています。

 

最後に、ティオンホワイトニングです。国内大手の歯科材料メーカーGCが販売を行っている製品で、多くの歯科医に支持されています。他の製品との差は、薬剤に乳白色の色がついていることによって、どこまで薬剤がついてるかわかりやすくなっていることやジェルがややゆるくよく伸びるため少ない量でも多くの歯をカバーすることができます。

過酸化尿素の濃度は他と同じ10%ですが、日本人にあったホームホワイトニングの薬剤であるため、知覚過敏も少なく、値段も14日分5000円程度で販売されています。値段や製品特性だけではなく輸入品に比べるとリスクも少ないことが、多くの歯科医に推奨されている理由です。


自分の歯型にあった専用のマウスピースを作る

専門のマウスピースはクリニックで作ってもらおう

ホームホワイトニングのスタートはマウスピースと薬剤を手に入れること、ですが、そのためには歯科に行くことが必要になります。マウスピースや薬剤を手に入れるためだけではなく、その前にホワイトニングをしても大丈夫か、チェックすることが大事になります。

虫歯や歯石がないか全体をチェック

歯石があるとホワイトニング効果は限られてしまいますので、歯石や着色があればクリーニングしてもらいましょう。また、虫歯があるとホワイトニングジェルを使うと痛みが出て悪化してしまうケースもあります。虫歯がある場合はその治療を優先しましょう。

マウスピースを作るのには3~4日かかる

歯科検診で特に問題なければ、歯型を取りマウスピースを制作します。マウスピースはクリニックによりますが通常であれば3~4日ぐらいで制作できます。歯科検診後、3~4日たったらマウスピースを歯にあわせ、違和感がないかチェックしましょう。特に問題なければ専用薬剤とマウスピースを手に入れ、ホームホワイトニングの準備が整います。


ホームホワイトニング、絶対守ならなければならない自宅での使用方法

ホームホワイトニングは歯科に通い続ける必要がなく、手軽に行えるホワイトニングです。その一方で専門家に見てもらいながら指導されることもないので、自宅での使用を間違えると効果が出ないだけではなく、知覚過敏などのトラブルのもとになる場合もあるのでしっかり使用方法を守りましょう。

  • きれいに歯磨きしましょう。
  • マウスピースの内側、それぞれの歯にジェルを米粒2~3つぶの大きさで注入します
  • それぞれの歯に装着します
マウスピースに注入する際のイメージ

ホームホワイトニング、マウスピース装着の際の注意点

○時間を守りましょう。薬剤によりますが、1日2時間以内を目安にしましょう。

○寝ないようにしましょう。

○マウスピース装着中は、飲食喫煙は絶対してはダメです。

○強く噛まないようにしましょう。ウォーキングや運動もNGです。

○ジェルが均一に広がっていることを確認しましょう。もし足りない場合は外して追加する、また多く入れすぎてあふれてしまった場合はティッシュなどでふき取り歯茎に残さないようにしましょう。


ホームホワイトニングした後は…

  1. 2時間たったらマウスピースを外しましょう
  2. 口をすすぎ、歯磨きをしましょう
  3. マウスピースを水で払い流しましょう。その際にジェルが残る可能性もあるので、専用ブラシか歯ブラシでやさしく洗い、タオルなどで水分をとってケースにしまいましょう。
  4. 使い終わったシリンジ(注入器)などは、残っているジェルを流水で流し、家庭用の廃プラスチックとして捨てましょう。
  5. 効果を得るために、ホワイトニング直後1時間ぐらいは飲食しないようにしましょう。またホワイトニング後24時間以内は、色の濃い飲食物(例えばコーヒー、赤ワイン、カレー、チョコ、合成着色剤の入っているものなど)や酸性飲料(コーラ、サイダーなどの炭酸飲料やレモン系のジュース)は控えましょう。また喫煙もNGです。
  6. ホワイトニング後の歯磨きの際に、よくフッ素入りの歯磨き粉を使用しても大丈夫かと聞かれますが、利用すると効果が薄れることはありません。
  7. ホワイトニングのシリンジ(ジェル)を冷蔵保管しましょう。

ホームホワイトニング継続期間中、歯科にいきチェックしてもらおう。

毎日ホームホワイトニングをしていて、何かトラブルがある場合はすぐに通っている歯科にいきましょう。特にシミや痛みが出ている場合は相談したほうが良いでしょう。人によっては過酸化尿素の量によって知覚過敏などのトラブルがあったり、または効き目が弱かったりする場合もあります。自分で判断せず主治医に従うことで安全なホームホワイトニングをしましょう。


ホームホワイトニング、白い歯を手に入れるために大事なこと。

○時間を守る。

1日2時間、2週間続けましょう。効果が出るまで毎日使うことが大事です。

 

○2週間は継続させる。

ホームホワイトニングを始めたら、効果が出ないからといって数日でやめてしまってはホワイトニング効果を実感できません。人によって歯の質が違うため効果の出方も違いますし、また同じ歯でも白くなりやすい部分とそうではない部分があります。また、これも人によっては帯状模様になったり、白くまだら模様になる場合がありますが、継続的にホームホワイトニングを行えば徐々に白い部分とそうではない部分の差が消えます。

 

○後戻りさせない。

後戻り(ホワイトニング後また着色してしまうこと)は半年~1年という期間で起こります。それを何とか防ぐために大事なことは、着色原因を極力避けることです。

「お茶やコーヒー、赤ワインなどの着色が強い飲食物を避ける。」「タバコを吸わない」「色のついたうがい薬を頻繁に利用しない」「強い研磨剤が入った研磨剤を使用しない」「研磨剤が入っている歯磨き粉を利用しない」などがとても大事になります。

 

○定期的にホワイトニングをする

後戻りを避けるとともに、半年~1年に1度ぐらいホームホワイトニングを行うことで歯の白さを維持することができます。

 

○しっかり歯磨きをする

健康な歯を保つための最大の秘訣はもちろん日々の歯磨きです。虫歯にならないだけではなく、毎日の歯磨きによって着色を防ぐ効果があります。しっかり丁寧に歯磨きをすることが大事です。


ホームホワイトニングのリスク、デメリットは?

絶対に使ってはならない人が以下の方です。

・無力タラーゼ症の方

無力タラーゼ症とは体内中にあるカタラーゼが不足しホワイトニング薬剤に入っている過酸化尿素を分解する酵素を持っていないため薬剤を飲んでしまった場合に分解できません。そのため無力カタラーゼ症の方はホームホワイトニングを使わないようにしましょう。

 

・妊娠中・授乳中の女性や子供

妊娠中は体内のホルモンバランスが崩れているため体調に影響が出る可能性があります。授乳中も同様に乳児への影響もあるかもしれませんので、使用しないようにしましょう。子供も同様です。直接害になることはありませんが、使用は控えましょう。

 

・ポリオレフィンに対してアレルギーがある方。

マウスピースの装着でアレルギー反応が出ますので使用しないようにしましょう。

 

・重度の歯肉炎や歯周病がある、または虫歯がある方

どちらも悪化する可能性があるため、治療を優先しましょう。

 

・抗生物質の影響による色素沈着をしている歯

幼少期に風邪薬などの服用で、テトラサイクリン歯となってグレーがかった着色には効果がありません。

 

・神経のない歯、銀歯などの義歯

神経が死んでしまっている歯は通常のホワイトニングでは白くなりません。義歯も同じく効果がありません。


ホームホワイトニングの料金は?

ホームホワイトニングの料金は、自由診療であるため歯科によって値段が異なります。また、薬剤の種類や本数によっても変動がありますので一概には言えません。あくまで目安ですが、安いところ/効果が出やすい人であれば1万円、高いところ/効果が出にくい人であれば5万円ぐらいと考えておけばよいでしょう。

全体の料金は、歯科クリニックにおける検診費やマウスピース制作料金、それに専用薬剤キット(5000円~)追加薬剤料金、またホームホワイトニング後の検診費用の合計になります。

ホームホワイトニングのメリットですが、一度マウスピースを作って専用キットを買ってしまえば、あとは追加の薬剤だけ購入すれば再度ホームホワイトニングができる点です。後戻りが起こったとしても安くホワイトニングできるので、比較的に安く白く美しい歯を維持することができます。

ホームホワイトニングのまとめ

ホームホワイトニングは、誰でも簡単にでき、正しく使えば効果も実感できるホワイトニングです。ほかのホワイトニングに比べてもいろいろなメリットがあります。歴史もあり、ちゃんと効果が出て、リスクも少ないので市販品を使うよりもいいかもしれませんね。

とはいえまだまだホワイトニングの手法はあります。いろいろある中から自分に合ったホワイトニングを選択しましょう。次に、オフィスホワイトニングについてお話します。

 



オフィスホワイトニングとは?

歯に薬剤を塗布して白くするホワイトニングの中に、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの二つがあります。ホームホワイトニングは自宅でのホワイトニングですが、オフィスホワイトニングは、クリニックで歯科医師が行う方法です。

オフィスホワイトニングのメリット、デメリットは?

オフィスホワイトニングは、クリニックで歯科医師がしてくれるので安全・安心感があることがまず挙げられます。もちろん、ホワイトニングは20年ほどの歴史があり、厚生労働省が認可した薬剤を使って行うので問題が起こったという報告はありません。

ホームホワイトニングは自宅で、自分で行うので、適切に行えず、あまり効果が得られなかったという場合があるかもしれません。そういう意味で安全、安心してホワイトニング効果が得られるといえるでしょう。

またほかにメリットとして、短期集中で効果が得られるということです。オフィスホワイトニングはホワイトングの専用薬剤を塗った後にホワイトニング専用のライトを照射します。光をあてることで薬剤の反応が高まり、歯についた色素の分解する力が強くなります。これによって短時間(1回の処置)で白くすることができます。

一方、デメリットは効果の持続性がホームホワイトニングよりも短いことです。持続時間は2~3か月ぐらいといわれています。オフィスホワイトニングで白い歯を維持しようとすると、2~3か月に一度歯科クリニックに通わなければならず、手間も費用もかかるのが大きなデメリットです。

オフィスホワイトニングは、今すぐ白くしたい人や就職活動中の数か月だけ白くしたい人などに向いてるといえます。


オフィスホワイトニングの治療手順

大まかな手順は以下です。

審美歯科(一般歯科)を探す

初期カウンセリングと検診

(ホームホワイトニングと同じ)

歯に薬剤を塗って専用ライトで光を照射

よく薬剤を洗い流す

再び薬剤を塗り、ライトを照射と洗い流すを2~3回繰り返します。

1~2週間様子見をみて、再度通院してもらいチェックします。


審美歯科の選び方

自分に合ったクリニックを探そう

オフィスホワイトニングのスタートは、オフィスホワイトニングを提供してくれる「審美歯科」クリニックを探すところからです。どうやって探せばいいのかわからないという人も多いかもしれません。審美歯科クリニックを選ぶ3つのポイントをご紹介します。

 

・たくさんの患者さんを診ている「審美歯科クリニック」

・インターネット上の口コミや芸能人などが利用する

・カウンセリング力とスタッフ力

 

 

経験豊富な審美歯科クリニックであることは、とても大事なことです。審美歯科は一般歯科と同様、またはそれ以上に個別性が強く、患者の方に合わせた治療が大事となります。審美歯科を標ぼうしているクリニックのほうが対象の患者さんが集まるので必然的に経験も豊富になり、治療の選択も幅広く適切になるといえます。

 

インターネット上の口コミや芸能人などが利用するクリニックであることは、何より結果を出しているということを示しています。歯科クリニックから患者さんの情報を漏らすことは絶対にできないので、自然と口コミは大事になります。

 

最後に、先生のカウンセリング力とスタッフ力です。カウンセリングは、「こんな口元にしたい」などの患者さん自身の声を聴くことが審美歯科やホワイトニングにおいてはとても大切です。とにかく白くしたい、自然な歯の色にしたいなど患者のニーズにそった治療ができる医師は自然とカウンセリング力がある医師です。またスタッフも重要です。歯科医療コンシェルジュやクリニカルコーディネーター、ホワイトニングコーディネーターなど、それぞれの治療の専門スタッフがいるかどうかは、治療の進め方だけではなく、クリニックがどれだけその治療に力を注いでいるのかということがわかります。


カウンセリングと検診、オフィスホワイトニングの治療は?

まずホームホワイトニングと同様、歯のクリーニングを行います。歯石を取り除いたり、歯の表面の汚れ(ステイン)を取り除いたりすることでしっかりホワイトニングできる状態にしていきます。またここでは歯肉炎や歯周病、虫歯などホワイトニング効果がきちんと得られるかどうかしっかりチェックします。またホワイトニングの専用薬剤は粘膜に付着すると悪さをする可能性もあるので、歯茎にはしっかりとプロテクターを塗って保護するのが一般的です。

歯に塗料を塗ったら、オフィスホワイトニング用のライトを照射します。これは前述したとおり、ホワイトニングの薬剤の効能を促進しホワイトニングを進めます。オフィスホワイトニングでは、過酸化尿素がホームホワイトニングよりも多く配合されているので、知覚過敏を起こしやすいですが、最近では専用のライトの質が向上してきたことで、知覚過敏が起こりにくくなっています。

そうはいっても薬剤が強いため、知覚過敏が起こる可能性があります。通常は洗い流せば、数分~数時間で症状は消えるので問題ないのですがどうしても気になる方はちゃんと主治医に相談して治療の方向性を決めましょう。

オフィスホワイトニング、気になる料金は?

オフィスホワイトニングの料金は施術する歯の本数によってきます。ホームホワイトニングは薬剤あたりいくら=1回あたりいくらという料金ですが、オフィスホワイトニングは歯の本数によって値段が変わります。だいたい1本あたり数千円という値段が平均的です。仮に平均25本とすると50,000~75,000円となります。

ホームホワイトニングは、歯科医の手間分やや料金が割高であるといえます。毎日2時間ホワイトニングする手間を省けたと考えるとよいかもしれません。


オフィスホワイトニングのデメリットと禁忌

オフィスホワイトニングはホームホワイトニングと同様に、使用してはいけない方がいます。

妊娠・授乳中の方、虫歯・歯周病・歯肉炎にかかっている方、歯並びが悪い方、テトラサイクリン系の薬で着色してしまった方などです。

デメリットは、ホームホワイトニングとの比較になりますが、治療期間は短いものの費用が高く、また持続期間も3か月とやや短いです。なのでオフィスホワイトニングの利用者は、ホームホワイトニングと併用することで白い歯をキープすることが多いです。

またもう一つホームホワイトニングにはないデメリットがあります。それは専用薬剤がクリニックによって、内容や効き目の強さが違います。過酸化尿素を使っているクリニックが多いとは思いますが、過酸化尿素の配合量がクリニックによっては10%を超えるときもあり、その場合は知覚過敏をより感じやすくなったり、長い時間違和感を感じたりすることもあります。また、より高い効果を狙って過酸化水素を使うクリニックもあると聞きます。酸性が強く歯が溶けてしまったといったトラブルも過去あったと聞いたことがあります。

よいクリニック、よい主治医と出会えれば何の問題もありませんが、あまり審美歯科を理解していない歯科医の先生に受診した場合はリスクを伴うことを理解しておいてください。なんでも相談できる審美歯科に強いクリニックと出会うことが何より大事ということですね。


歯に薬剤を塗布してホワイトニングするまとめ

いかがでしたでしょうか。専用薬剤を塗るホワイトニング、二つのパターンを解説しましたが、ホームホワイトニングもオフィスホワイトニングもともに良し悪しがある施術ですね。料金も、時間も、効果もそれぞれ自分に合ったホワイトニングを選ぶことが最も大事なことだといえます。

また、健康な歯の上に美しさがあるということを決して忘れてはいけません。健康な歯を失う可能性がある審美歯科は、いくら美しいものになったとしてもその後取り返しのつかない状況になり、結果失うものが大きかったということになりかねません。美しさだけではなく、自分にあった歯や歯並びをちゃんと診て、提案してくれる先生をみつけることがホワイトニングにとって、とても大切なことです。



ホワイトニング用歯磨き粉とは?

歯のホワイトニングには、歯科医院などで行う方法の他にも、ホワイトニング効果のある歯磨き粉を毎日使うことで白い歯を目指す方法もあります。

ホイトニング効果のある歯磨き粉は、歯科医院で使われたり販売されているホワイトニングジェルのような漂白効果のある成分は入っていません。ホワイトニング効果のある歯磨き粉には、色素を分解する成分や付着したステイン、および着色汚れを落す研磨剤のような成分が含まれています。そのため、ホワイトニングジェルはマウスピースを付けて、歯の表面との間にジェルを入れ、数時間その状態を保つことで少しずつを白くができますが、ホワイトニング効果のある歯磨き粉の場合は、実際に磨かなければ研磨剤の効果が現れません。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉を効果的に使うためには、柔らかめの歯ブラシを使い強く磨かないことが大切です。使う頻度は週に1回程度と少し間隔をあけて使う必要があります。また、歯茎を磨かないように気をつけることも大切です。ホワイトニング効果のある歯磨き粉では、歯の表面の着色をどれだけ落せるかが重要で、研磨剤の粒が大きいほど歯の表面の汚れを落す力が強くなりますが、粒子が細かいほうが歯や歯茎への刺激は少ないと言えます。また、研磨剤の他にも、汚れを浮かせる成分や、着色汚れの原因となるタンパク質を分解する働きのある酵素などが補助成分として配合されている歯磨き粉もあります。このような成分を含ませることにより、研磨作用を落しつつも、着色汚れを落す効果を減少させずに歯や歯茎への刺激が少ないように作られている歯磨き粉も販売されています。

注意したい点としては、ホワイトニング効果のある歯磨き粉は研磨剤を含んでいるため、磨きすぎると歯茎へのダメージになったり、知覚過敏の原因になったりすることです。また、歯そのものの表面が傷ついてしまうと、かえって着色しやすくなったり、磨きすぎてエナメル質まで薄くなってしまうと、内部の象牙質が目立ち黄色く見えてしまう可能性もあります。ホワイトニング効果のある歯磨き粉は、“研磨剤による汚れを落す効果があるもの”という点を意識して、磨きすぎに注意する必要があります。

ホワイトニング用歯磨き粉の効果は?

通常、歯科医院へ行き数千円~数万円単位のお金をかけて歯を白くする、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングに比べ、ホワイトニング用の歯磨き粉は予算の面でも安く済みます。しかし、費用の負担が少ない分、その効果が本当にあるのかどうか、疑問に感じる方も少なくないようです。

結論から言えば、歯科医院で行うオフィスホワイトニングやホームホワイトニングと、市販されているホワイトニング用歯磨き粉では、歯を白くするためのアプローチ方法が異なるため、同じ効果が得られるわけではありません。ホワイトニング用歯磨き粉は、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングで使用される、ホワイトニングジェルのように、エナメル質に作用するわけではありません。歯磨き粉に含まれている、研磨剤によって歯の表面の着色汚れを落とすことが、主な目的になるからです。ホワイトニングと名はついているものの、実際には白くするというよりも着色汚れを落とし、白くするために障害となるものを磨いて綺麗にするための歯磨き粉になります。

多くの歯科医院では、ホワイトニング用歯磨き粉は歯を白くするホワイトニングのメインになるものではなく、歯科医院で行うホワイトニングの後に使用する、補助的な役割であるとの認識がほとんどのようです。

●ホワイトニング用歯磨き粉の効果的な使い方

①市販されている歯磨き粉や、着色汚れを落とすことのできる消しゴムタイプのグッズで着色汚れの気になる部分を磨く

②着汚れをある程度落とした後、ホワイトニング用歯磨き粉で優しく、丁寧に磨く

③ホワイトニング用歯磨き粉に含まれている研磨剤によってついた歯の表面の細かい傷を再石灰化を促すフっ素ジェルを使い修復する。

最初に着色汚れを落とす時は、歯の表面のエナメル質を傷つけてしまうこともあるため、強くこすりすぎたりしないよう注意が必要です。また、一連のホワイトニング用歯磨き粉の使用は、週に1回に留めておく必要があります。ホワイトニング用歯磨き粉は、研磨剤により表面の着色汚れを落とす効果があるため、過度の使用は虫歯の原因やエナメル質を傷つけることによる着色汚れを誘発してしまいます。

ホワイトニング用歯磨き粉の値段はどれくらい?

歯科医で行うオフィスホワイトニングやホームホワイトニングよりもホワイトニング用歯磨き粉は一回分の費用がかかりません。しかし、普通の歯磨き粉よりは値段が上がります。

ホワイトニング用の歯磨き粉は様々なメーカーから発売されており、含まれている成分もそれぞれ異なります。値段はもちろん望む効果にも違いが現れるということです。主なホワイトニング用歯磨き粉として以下を例に挙げます。

スーパースマイル(SUPERSMILE)

119g 2,026円(17円/g)

着色汚れを効率的に分解する効果のある独自成分カルプロックスを配合。その他、高濃度フッ素、数種のミネラル配合。成分がカプセル化されているため、歯や歯茎に優しい研磨性。

ロックスホワイト(R.O.C.S)

74g 1,220円(16.4円/g)

研磨剤をミクロ粒子のシリカにし刺激を低減 。効率的に汚れを分解するタンパク室除去酵素ブロメライン配合 。各種ミネラルを配合。

アパガードリナメル(サンギ)

120g 2,140円(17.8円/g)

歯の細かい傷を修復するナノサイズのハイドロキシアパタイト、効率的に着色汚れを除去するマクロゴール400 、虫歯・歯周病を予防する効果も期待できる。

ブリリアントモア(ライオン)

90g 1,000円(11.1円/g)

粗目の研磨剤(無水ケイ酸)による、高い研磨性 ・効果的に着色を除去するピロリン酸ナトリウム ・虫歯予防効果もある、高濃度フッ素を配合。

ホワイトニング用歯磨き粉の値段相場は1,000円~2,000円強で、配合されている成分などそれぞれに特色があります。配合されている研磨剤が大きければ、それだけ着色汚れを落とす効果も高くなりますが、歯や歯茎、エナメル質を傷つける可能性もあります。そのため、研磨剤の影響を小さくし、かつ効果的に着色汚れを落とす成分を配合しているホワイトニング用歯磨き粉も多いようです。  また、虫歯や歯周病予防に配慮し、フッ素などを配合している歯磨き粉もあるため、自分に合ったホワイトニング用歯磨き粉を選ぶことができるでしょう。

ホワイトニング用歯磨き粉はこんな人におすすめ

自宅での歯磨きという方法で、歯を白くするためのアプローチができるホワイトニング用歯磨き粉。普通の歯磨き粉とは違うため、ホワイトニング用歯磨き粉の使用が向いている人、向いていない人がいます。

①継続して使用することが苦にならない人

まず、どんなことでもそうですが定期的に継続することが大切です。ホワイトニング用歯磨き粉も、一度使えば効果が実感できるようなものではなく、何か月が使い続けているうちに、今までとは違うことがわかるものです。とはいえ、ホワイトニング用歯磨き粉は、研磨剤をメインとした成分で歯の表面の着色汚れを落とすというものなので、使いすぎには注意しなければなりません。たいていの場合は週に1回、ホワイトニング用歯磨き粉を使って、柔らかめの歯ブラシで優しく汚れを落とす作業をすることになります。そのため、面倒に思いがちだったり、一気にやってしまいたいと考えがちな人は、週1回定期的に使うというのが、中々難しいかもしれません。

②歯医者に通う時間がない人

ホワイトニングジェルを使用したホワイトニングは、ホームホワイトニングを希望する場合でも一度は実際に歯科医院に足を運ばなければなりません。なかなか忙しくて行く暇がない、体調が悪い、そういった方にはホワイトニング歯磨き粉を利用する方が向いているかもしれません。ホワイトニング用歯磨き粉は、エナメル質に作用して歯を白くするわけではありませんが手軽に始められます。また、虫歯や歯周病を予防する成分も配合されていますし口臭対策にもなります。ただし、実際に虫歯や歯周病がある場合は、ホワイトニング用歯磨き粉の研磨剤がそれらの状態を悪化させてしまう危険性もあります。しばらく歯医者に行っていない、もしかすると虫歯があるかもしれないと感じる場合は、一度歯科医院で検診を受けたほうが良いでしょう。

③短期間で歯が白くなることを望んでいない人

ホワイトニング歯磨き粉は、ずっと使い続けて効果のあるものであるものです。そのため、短期間ですぐに歯を白くしたい希望がある方は、歯科医院でのホワイトニングのほうが向いているでしょう。数か月~年単位という長い目で見て、計画的に歯を白くすることを考えている人や、歯が健康であり、なおかつ歯医者に通う時間が無い人にはホワイトニング用歯磨き粉の使用がおすすめです。

ホワイトニング用歯磨き粉とホワイトニングジェルを比べてみよう

同じ「歯を白くする」目的で使われるという点では、ホワイトニングジェルもホワイトニング用歯磨き粉も同じです。ホワイトニングジェルは歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、自宅で行う「ホームホワイトニング」で使用され、ホワイトニング用歯磨き粉は一般のドラッグストアで販売されており、自宅で週に1度ほど自分で歯を磨いて使用します。ホワイトニング用歯磨き粉は、なかなか歯医者に行く時間が取れない、体調が優れない日が多いという人にとって、ドラッグストアやインターネットでも手に入れることができるため、取り組みやすいかもしません。主な違いは以下です。

●ホワイト二ング用歯磨き粉とホワイトニングジェルの違い

 

ホワイト二ング用歯磨き粉

ホワイトニングジェル

成分の違い

研磨剤(※各歯磨き粉によって種類がある)

過酸化水素や過酸化尿素が主な成分

使用方法の違い

自宅で週に1度程、自分で磨く

歯科医院で行う(※ホームホワイトニングの場合は、キットを購入し医師の指導のもと、自宅で行う

歯は毎日の飲食物、とりわけコーヒーやカレー、紅茶、ワインなど、着色性の強いものや喫煙によって汚れが蓄積していきます。 過酸化水素や過酸化尿素を主な成分としたホワイトニングジェルを使用する事により、これらの着色汚れを分解し歯につきにくくすることができます。また、加齢によりエナメル質が薄くなってしまい、歯の象牙質が元々黄色のため、歯が黄色くなってしまうこともあります。ホワイトニングジェルはエナメル質の透過を防ぎ、歯を白く見せる働きもあります。一方で、ホワイトニング用歯磨き粉は、歯の表面の着色汚れを落とす効果はありますが、エナメル質に作用する、化学的な成分は含まれていません。

ホワイトニング用歯磨き粉の主な成分は、研磨剤(各歯磨き粉によって種類があります)であり、素の研磨剤で歯の表面をブラッシングし着色汚れを落とす働きをします。そのため、歯を白く見せるために障害となる着色汚れを落とすだけであって、歯が白くなるために科学的なアプローチをするわけではないのがホワイトニングジェルとの大きな違いです。

その他、ホワイトニングジェルもホワイトニング用歯磨き粉も、継続して使うことが大切になりますが、費用の面ではホワイトニングジェルが高くなります。また、日本では認められていませんが、ホワイトニングジェルに含まれる成分がホワイトニング用歯磨き粉の中に含まれている外国製品もあります。しかし、ホワイトニングジェルの成分は、歯科医の指導に従って使用しなければ、知覚過敏や虫歯の悪化などトラブルの原因にもなりかねないため、過酸化水素や過酸化尿素が含まれているようなホワイトニング用歯磨き粉は避けたほうがよいでしょう。また、歯科医師の間ではホワイトニング用歯磨き粉は、ホワイトニングジェルにより白くした後、着色汚れを防ぐために使われるべきものであるとの認識が一般的であるため、ホワイトニング用歯磨き粉だけで歯を劇的に白くするのは難しいかもしれません。