しもやけの原因
しもやけは寒さや冷えによって血流が悪くなり、その部分に炎症が起こる肌トラブルです。おもに手や足、耳、頬など、体の末端や露出部位に生じやすく、発疹や腫れ、赤みに、かゆみや痛みを伴うのが特徴です。
もともと体の末端部分は血流が悪くなりやすいですが、寒くなるとさらに血管が収縮します。血液の循環が滞ることで栄養が届きにくくなり、うっ血や炎症など、しもやけの症状を引き起こします。
しもやけの症状と対策
しもやけは軽度であれば市販薬で治療をすることが可能です。しもやけを含めた皮膚炎のお薬は様々な種類がありますが、自分の症状に合わせたものを選択することが重要です。
かゆみがあり皮膚が赤みを帯びている場合
腫れや赤みには抗炎症作用、かゆみには抗ヒスタミン薬などの鎮痒作用があるお薬を使用しましょう。
【第2類医薬品】オロナインH軟膏 100g
【第2類医薬品】クラシエ紫雲膏 14g
【指定医薬部外品】ユースキンA 120g
【第2類医薬品】ベルクリーンS軟膏 25g
【第3類医薬品】メンソレータム軟膏c 75g
水疱やただれが生じている場合
しもやけを掻き壊して肌がじゅくじゅくしたり、水疱ができてしまうと、細菌感染をする恐れがあります。細菌の増殖を防ぐために、殺菌・抗菌作用のある抗生物質が含まれるステロイド外用薬を使用しましょう。
ステロイド剤は効果が高い一方で、皮膚の免疫機能を低下させる作用もあるため、副作用に注意する必要があります。長期間の使用は避け、用法用量を守るようにしましょう。
【指定第2類医薬品】テラ・コートリル軟膏a 6g
【指定第2類医薬品】ドルマイコーチ軟膏 6g
【指定第2類医薬品】フルコートf 5g
しもやけに効果的な飲み薬
しもやけの治療全般に共通して、末梢血管の血流改善が重要です。血行促進効果のある飲み薬で体の内側からしもやけを治療することもおすすめです。
【第2類医薬品】当帰四逆加呉茱萸生姜湯エキス錠クラシエ 48錠
皮膚科で処方されるしもやけの薬
しもやけによる炎症が強い場合や、市販薬を塗っても効果があらわれない場合は病院での治療が必要となります。
◼︎ユベラ軟膏
ユベラ軟膏はビタミンEが高濃度で配合されており、血行促進や皮膚温の上昇効果があります。皮膚の保護作用も高く、しもやけの定番のお薬として知られています。
◼︎ヒルドイド軟膏
ヒルドイドには血行促進効果のあるヘパリン類似物質が配合されています。保湿効果も高く、しもやけの他にあかぎれやひびにも効果的です。
◼︎リンデロンVG軟膏
ベタメタゾン吉草酸エステルというステロイドと、抗生物質であるゲンタマイシン硫酸塩の2つの有効成分が、皮膚の炎症を鎮めたり、細菌感染を防ぐ作用をもたらします。長期使用すると副作用が出る可能性があるため、医師の指示をしっかりと守って使用してください。
◼︎ゲンタシン軟膏
ゲンタシン軟膏はゲンタマイシン硫酸塩が主成分の抗生物質です。殺菌・抗菌効果に優れているため、しもやけが細菌感染で化膿してしまった場合に効果を発揮します。また、細菌による二次感染を予防するために使用することもあります。
日常生活でのしもやけ予防法
1)防寒
防寒はしもやけ対策に欠かせません。外出の際は手や足、耳など露出する部位は、できるだけ衣類などで覆うようにしてください。保温性の高い手袋や靴下、帽子、イヤーパフ、マスクなどを活用しましょう。きつい靴は足先の血行不良をまねきますので、冬場はゆとりのあるサイズを選ぶのがおすすめです。
2)濡れたままにしない
肌に水分がついていると、蒸発する時に体温が奪われます。炊事や洗濯で手が濡れたら、こまめにタオルで拭きとりましょう。肌荒れの防止にもつながります。雨や雪などで手足や露出部分が濡れたときも、そのままにしているとどんどん冷えて、血行が悪くなります。ジョギングなどで汗をかいた際も、タオルで汗を拭きとってから衣類を交換するようにしてください。
3)ビタミンEを補給
ビタミンEには血流を促進して肌や体内を守る効果があります。脂溶性のビタミンなので、油脂と一緒に摂ると吸収率が高まります。豊富に含まれる食品は鰻、鮎などの魚介類や、モロヘイヤやカボチャなどの緑黄色野菜、大豆やピーナッツ、アーモンドといった豆類などです。一度にたくさん食べるのではなく、3食の食事でバランスよく摂るように心がけましょう。
しもやけは晩秋や春先も注意
しもやけは、気温が5℃程度、かつ1日の気温差が10℃以上あるようなときに発症しやすいといわれています。このため、寒さが厳しい真冬だけでなく、急に冷え込むような晩秋や春先にも注意が必要です。
女性はスカートなどで足元が冷えやすいことも念頭において、日頃からお風呂にゆっくりと入って体を冷やさないようにしたり、バランスのよい食生活で体調を整えるなど、しもやけの予防に努めてください。