清上防風湯と麻黄湯においてのニキビに対する効能?
清上防風湯と麻黄湯においてのニキビに対する効能?
自分は昔からニキビがひどいですが
先日風邪をこじらせ、たまたま「麻黄湯」という漢方を処方して貰い飲んだ所、飲んでる間はビックリする程ニキビが出来なくなっている事に気が付きました
(今まで抗生物質や塗り薬ではあまり効かなかったのに…)
ですが処方箋は一週間分でしたので、麻黄湯を飲み終わると再びニキビが…。。
そこで薬局に行き、麻黄湯を探たのですが見つからず…代わりにニキビに効くと書いてあった「清上防風湯」を購入し飲んでいるのですが全く効かず…
・麻黄湯はニキビに効くのでしょうか?
・麻黄湯に含まれる成分が自分の体質に合ってニキビが良くなった?
・だとすると同じような成分でおすすめの漢方はありますか?
・麻黄湯を常用しても良いのですか?
よろしくおねがいします
ベストアンサーに選ばれた回答
投稿文を拝読いたしました。知恵袋では診療行為ができませんが、記載内容を元に回答させていただきます。
さて、麻黄湯は、高熱を発する風邪様症状の改善に向きます(但し、証が実証タイプの方に限る)。
清上防風湯は、ニキビの改善によく使用される漢方方剤です。適応証は、麻黄湯と同様に体力の充実している「実証」となります。
漢方薬は適応証に合った物の使用が重要(「証」が不一致の場合は、効能が見られずに、副作用が出やすい)。
投稿文から、例えば、食欲旺盛で元気で熱血タイプの男子高校生で、年中、体中にニキビができる~といった方を想像いたしました。であれば、皮膚科での外用薬等での治療を行い、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)での体質改善も良いような印象です。
もし、胃腸等の消化器系が弱く、下痢がちな若い女性ながら、体力面では結構充実している。加えて、最近、環境の変化や不規則な生活が続き、ニキビができ始めた~という方には、「清上防風湯」と「ディフェリンゲル」等の外用薬でニキビ治療をしながら、「四君子湯」での消化器系の改善を同時並行で行うといった方法もあろうかと存じます。
結論ですが、漢方薬にはそれなりの奥深さ、幅広さがあり、処方に対しては難しいところがあります。
故に、漢方薬にも力量を持つ、信頼できる皮膚科医に受診・相談されますことをお勧めいたします。
下記の《ご参考》には記載を省略しておりますが、漢方薬といっても稀ながら重篤な副作用のリスクもあります。
《ご参考》
■麻黄湯(マオウトウ)例:ツムラ麻黄湯エキス顆粒(医療用)#27
適応証(体質):表証(急性期)、実証(体力充実)、寒証(悪寒)
組成:麻黄(マオウ)、桂皮(ケイヒ)、杏仁(キョウニン)、甘草(カンゾウ)
効能(ツムラの例):悪寒、発熱、頭痛、腰痛、自然に汗の出ないものの、感冒、インフルエンザ(初期のもの)、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞、哺乳困難の諸症。
主な副作用:発疹、発赤、かゆみ、不眠、発汗過多、頻脈、どうき、体がだるい、興奮する、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、排尿障害などが報告.
■清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)例: ツムラ清上防風湯エキス顆粒(医療用) #58
適応証(体質):熱証(赤ら顔・のぼせ)、実証(体力充実)
組成:防風(ボウフウ)、薄荷(ハッカ)、荊芥(ケイガイ)、連翹(レンギョウ)、黄連(オウレン)、黄ごん(オウゴン)、山梔子(サンシシ)、桔梗(キキョウ)、川きゅう(センキュウ)、白シ(ビャクシ)、枳実(キジツ)、甘草(カンゾウ)
効能(ツムラの例):にきびなどに伴う発赤、化膿などの症状を改善。 通常、顔面および頭部の発疹で発赤の強いもの、化膿している人向き(但し、体の虚弱な「虚証」の人には、適応証が不一致のため使用不可)。
主な副作用:発疹、発赤、かゆみ、蕁麻疹、食欲不振、胃部不快感、悪心、腹痛、下痢などが報告。
■防風通聖散(ボウフウツウショウサン)例:ツムラ防風通聖散エキス顆粒(医療用)#62
適応証(体質):実証(体力充実)、熱証(暑がり・のぼせ)、湿証(水分停滞)
組成:防風(ボウフウ)、黄ごん(オウゴン)、大黄(ダイオウ)、芒硝(ボウショウ)、麻黄(マオウ)、石膏(セッコウ)、白朮(ビャクジュツ)、荊芥(ケイガイ)、連翹(レンギョウ)、桔梗(キキョウ)、山梔子(サンシシ)、芍薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)、川きゅう(センキュウ)、薄荷(ハッカ)、滑石(カッセキ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)
効能:ツムラの例:腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの、高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘 等の諸症状)。
主な副作用:発疹、かゆみ、不眠、発汗過多、頻脈、どうき、興奮する、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、軟便、下痢、排尿障害などが報告。
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気になったので書かせていただきますが、ご自身の質問に答えるには中医学の理論が必要となります。
これから書くことには中医学の専門用語が出てきますので、もし興味がありましたら、お手数ですが他のサイトなどでご確認下さい。
麻黄湯は中医学で言う風寒表実証に対する代表方剤で、寒気の強いカゼなどの邪(風寒邪という)に身体の表面を犯された状態を、表を温め汗を出して汗とともに風寒の邪を払って改善する薬(辛温解表という)となります。
これに対し、清上防風湯は風熱(または風湿熱)の邪が表を犯した状態を、表を冷やして風熱の邪を散じて改善する処方(辛涼解表、清熱解毒という)となり、麻黄湯とは寒熱が逆になります。
<・麻黄湯はニキビに効くのでしょうか?>
漢方は本来、西洋医学の病名とは直接関連するものではありません。
上に書きました通り、風寒が原因の表証から起きている病態であればニキビであれ他の症状であれ麻黄湯は効く可能性はありますが、同じニキビでも清上防風湯が効くような風熱が原因のものには効かないということになります。
<・麻黄湯を常用しても良いのですか?>
麻黄湯は発汗解表作用の非常に強い方剤で、これには東洋医学の気をかなり必要としますので、常用すると気の消耗が激しくなるため、短期の使用に留めるべきです。
また、胃腸にも負担をかけますので胃腸の調子を崩すこともあり、一週間服用したようですが、正直言いますとそれでも非常に長すぎると感じます。
<・だとすると同じような成分でおすすめの漢方はありますか?>
麻黄湯で即効を得、清上防風湯に効果が無いことを考えると、やはり風寒表証が原因と考えるの自然かと思われます。寒さで症状が悪化するようなら、その可能性が高いでしょう。
もしそうだとすると、皮疹を発散させるのに長けた辛温解表剤である荊防敗毒散(エキス剤であれば十味敗毒湯の方意が近い)が良い適応になると考えられますが、漢方は個人により(更には他の症状があるかないかなどにより)合う処方は違いますので、これに関しては専門家に直接診ていただくべきかと思います。
<・麻黄湯に含まれる成分が自分の体質に合ってニキビが良くなった?>
麻黄湯の君薬である麻黄は利水作用があり、その作用が著効の原因という可能性もあります。
その場合は、当然適応する処方も変わってくるため、やはり専門家にかかるべきです。
いろいろ書かせて頂きましたが、これらの理論的なことに関しては、現在日本で広く行われている日本漢方には無いため、漢方での改善を本気で目指すのでしたら、中医学を習得された方を探して、直接診ていただくのが一番の早道だと思います。
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