体臭のタイプ【その3】20代までの体臭の続き【原因】

投稿日:2017年1月26日更新日:

酸っぱくてアンモニアっぽくて動物の臭いがする。それが普通なんだけど・・・

若い世代の体臭原因物質の要素は、酸っぱい体臭の元(酢酸・乳酸・プロピオン酸)とアンモニアと動物っぽい体臭の元(酪酸・イソ酪酸)の3つである、と前回書きました。その通りなんです。ワキガと足のニオイを除けば、健康な10代から20代の男女なら、この3種類の原因物質を解決すれば体臭に悩まされることは無かったはず。多分、昭和の時代はそうだったはずです。

私は昭和37年生まれの54才。東京は品川の生まれで、まあ普通の生活環境で育ちました。ただ一つ違うことは、実家がソーセージやハムの工場をやっていて、親戚一同肉屋稼業、主に卸業です。今もやってます。そんなわけで、我が実家は、米を切らすことはあっても、肉を切らすことは無いという、まあ食生活の面では大変恵まれた家庭でした。でも当時は肉は嫌いで、肉のニオイが特に苦手。それが「ニオイ博士」の嗅覚原点かも知れません。

そんな環境下で大人になるまで東京で暮らしていたんですが、当時を振り返ってみると大都会ではあっても体臭を気にしている人は少なくて、多分ですが現代のように日本人の体臭が多様化していたとは思えません。ワキガと足のニオイ、あとは時代背景もあって、やはりお風呂に入らないとか、住居の清潔度が足りないとかで不潔なニオイというのはよく感じてましたけど、あまり体臭という捉え方をしていなかったんじゃないかな、と思いません。

さて、現代。今までに書いてきたように、体臭が実に多様化してきています。外国人の人が当たり前にと何の座席に座る時代になったが故、やはり外国人の体臭が気になる。年代によってそれぞれ体臭のタイプが変わってくる。他人の体臭に対して寛容でいられなくなる。更には自分の体臭はどうなのかと恐怖心を煽られる。これが今の時代背景であることは間違いないのですが、もうひとつ。SNSの問題があります。これもこの間書いた通り。

SNSで食べた物自慢をする。特に若い世代でしょ?それって。

私も息子が作ってくれたヨコモジの料理の写メをフェイスブックに載せて自慢します。誰でも同じ経験があると思います。自分で作った料理、素敵なレストランの一皿、チャレンジャー求むと書かれた大盛り料理にチャレンジ… 料理の写真は、撮っている本人が「スゴーイ」とか「美味しそー」とか思って撮ったら、見てくれる人も同じように思ってくれるし、第一、害がない。だから誰もかれもSNSに料理の写真を載せるのは好きらしい。でもその為には作ったり、注文したりする。そしてそれを平らげる。「体臭の教科書」で書いている通り、やはり小鉢でちょっとずつ食べるのが日本人に似合っているし、健康的だし、第一日本人の消化システムに合っている。出来ればバランス良く日本的な食材をいくつか。 例えばひじきとか、香の物とか、酢の物とか、おさかなとか、大豆製品とか。

こんな風に食事を「日本的に、やや粗食的に」と、気遣っていくと、日本人の内臓は摂取した食物を完全な形で燃焼してくれます。そう、「クエン酸サイクル」が上手く働くということ。

大食いはもっての外というのは当たり前だけど、偏った食生活は日本人の体臭を悪化させる原因と思えます。「脇の下から豚骨スープの臭いがする」なんて言う人がいて(私の友達)彼は「どうすればよい?」と私に聞きます。私は「ラーメンはほどほどにね」と答えます。だってその人、1日1回はラーメン食べていますもの。たとえ豚骨ラーメンでなくても、動物性の油脂が体から滲み出したって不思議じゃない。まだ「豚骨スープ」の物質分析はしたことは無いですが、多分、酪酸系の物質がたくさん含まれているでしょうし、様々なニオイ物質が検出されるでしょう。過剰に摂れば、尿や便から排出されずに血流に乗って体表から滲み出すのは、冗談でも何でもない、本当の事実です。豚骨スープが直接出るわけじゃないですけど、ニオイ物質については確実です。

バカ食いした食材を消化吸収するために体は無理をする。

と、ラーメンをたくさん食べればラーメンの体臭になる、と書きましたが、ことはそんなに単純ではない。うまくクエン酸サイクルを使って取り込んだ食物のエネルギー変換が出来ないと、不完全な状態の燃焼システム(解糖系)とならざるを得なくなり、結果として、乳酸(燃焼カス)が体内に蓄積する結果となります。乳酸はよく「疲労物質」等と言われますが、我々体臭除去に携わるものとしては、色々な悪臭物質の原因となり得る物質と捉えています。

C3H6O3という分子式で表される乳酸そのものは、刺激的でない酸っぱめなニオイなのですが、例えば体内に於いてアンモニアの生成を促したりします。私見ですが、という事は様々なアミン系物質の生成に大きく関与する可能性が高いと考えてます。また「O3」という不安定な分子構造を持つ故、より忌避度の高いカルボン酸類やアルデヒドの骨格原料になり得ると思います。

バランスの良い食生活をしっかり実践しないと、その食物の臭いを構成するニオイ物質がダイレクトに表皮から発散される「滲み出し方型体臭」の原因となるばかりでなく、体内の燃焼システムがしっかり働かないことによって引き起こされる「不完全燃焼型体臭」まで起こり、そのの両面でアナタの体臭を悪化させる結果となります。

パクチーに食べ過ぎは、ヘプタナールやオクタナール・ヘキサナールのような青臭いニオイを発散させる結果を招き、お嬢さんの体臭を「おじさん臭化」させますし、動物性油脂の摂り過ぎは酪酸やイソ酪酸・2-エチルヘキサノールのような動物臭、つまりヤギ臭かったり、豚骨スープっぽかったりする体臭の元になります。また不完全燃焼型エネルギー変換システムに陥った体は、本来、中年に差し掛からないと分泌されるはずのないオクタナールやノナナール・トリデカン・やデカナールのような脂臭い物質を分泌しやすくなります。

そういった若者らしくない体臭の人が増えています。と言うより異常増殖しています。気が付かない人も多いでしょうが、私は本当に今の若者の体臭に危機感を持っています。早ければ早いほど体臭改善は容易です。「ん?なんか体臭が変わったかも?」と思ったら、まずは私に相談してください。