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糖質制限ダイエットは「脂質」をカットしない!その理由を徹底解説

佐藤トゥモロー

2017/07/20

 

ダイエットでは目の敵にされてしまっている「体脂肪」。

そのせいなのか、食事でも脂質を取らないように様々な努力をする人がいます。

しかし、糖質制限では別に脂質を制限したり取らないようにしたりはしないのです。

脂質は糖質制限、ひいてはダイエットでは敵ではありません。

その理由を、体内における脂質の働きからご紹介していきます!

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脂質は体内でどんな働きがあるの?

脂質の基本知識

脂質の働きを知る前に、基本的な脂質の知識について触れていきましょう。

脂質は糖質、タンパク質に並び、3大栄養素に数えられます。

ちなみに、糖質とタンパク質は1gあたり4kcalのエネルギーとなるのに対して、脂質は1gあたり9kcalのエネルギーがあり、3大栄養素の中で最もエネルギーがあるのです。

この脂質は、主に2つの種類に分けられます。

それは、常温の時に固体である脂質と、液体である脂質です。

前者を「飽和脂肪酸」と呼び、後者を「不飽和脂肪酸」と呼んでいます。

飽和脂肪酸は動物性の脂です。お肉やバターなどが当てはまります。

不飽和脂肪酸は、オリーブオイルや魚の脂などが当てはまります。

よく魚の脂は良質で積極的に取った方がいいという話を耳にすると思いますが、それは不飽和脂肪酸の中に含まれている栄養は、食事でしか取ることができないからです。

脂質は燃料であり体の素材にもなる

糖質は主に体の燃料となり、タンパク質は主に体の素材になります。それに対して脂質はというと、時に体の燃料となり、同時に体の素材にもなりうるのです。脂質はその役割で中性脂肪・コレステロール・リン脂質3種類に分けられます。 

①中性脂肪
「中性脂肪」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?

体内で蓄えられている体脂肪の大半がこの中性脂肪であり、同時にエネルギー源として使われる脂質でもあります。

先ほど触れたとおり、1gあたり9kcalもの大きなエネルギーを生産してくれる燃料です。

しかし、エネルギーが余れば当然体に貯蓄されっぱなしの状態になります。その結果体脂肪として体に残ってしまうのです。

ダイエットで脂肪燃焼と言えば、いかにこの体脂肪を減らすかが重要になってきます。

②コレステロール
コレステロールと聞くと良くないものに感じる人も多いのですが、実際には細胞やホルモン、そして血管の補修などにも使われる大切な存在です。

また、脂溶性のビタミンを体に取り込む時にも、このコレステロールが役に立ちます。

③リン脂質
リン脂質はコレステロール同様に、細胞膜の主成分としての役割があります。

またそれ以外にも、脂肪がエネルギーとして使われる時などにも働きます。

 このように、一見脂質=体脂肪というイメージや体に悪いものという印象の強い脂質にも、多くの役割があることがわかります。

悪玉コレステロールは糖質が原因で生まれている?

上の3つの脂質のうち、コレステロールは「善玉コレステロール(HDL)」「悪玉コレステロール(LDL)」2つに分けられます。

よくTV番組などで、患者の血管の流れを顕微鏡で覗くことがあります。

すると、傷ついた血管の流れはドロドロになっていて、そこには悪玉コレステロールが付着している様子が映されていることがあります。

これを見て、「悪玉コレステロールがあるから血管がドロドロになっている」というイメージがばかりが先行してしまいます。

しかし実は、悪玉コレステロールは傷ついてしまった血管を治すために分泌されているのです。

なぜ血管が傷ついてしまうのか、その原因が、糖質から生まれる「ブドウ糖」にあります。

ブドウ糖が血管に取り込まれると血糖値が上がります。

この血糖値を下げるためにインスリンが分泌されますが、この一連の流れ(血糖値の増減)で血管に傷がついてしまいます。

つまりインスリンの分泌によって生まれた血管の傷を治すために、悪玉コレステロールが血管内で働いているというわけです。

しかし、ドロドロの血管になっている方というのは大抵が肥満体型の人です。
そのため、肥満の人=体脂肪が多い=悪玉コレステロールも多いというイメージに繋がりがちです。

しかしその原因は、実は脂質ではなく糖質の摂りすぎにあることが多いのです。

そもそも脂質だけが体脂肪になるわけじゃない!

脂質は体にとって欠かせない役割を持っていること一方で、脂質が体脂肪の要因になっていることもまた事実です。

しかし、ここで気をつけないといけないことがあります。それは、体脂肪は脂質だけでなく糖質によっても作られるという点です。

糖質が体脂肪になってしまう仕組み

先ほど悪玉コレステロールで触れましたが、糖質は体内で分解されることでブドウ糖になります。このブドウ糖は小腸で作られた後に血管へと入ります。

すると、インスリンが分泌されてこのブドウ糖を筋肉などにある「グリコーゲン」という貯蔵庫へと蓄えていきます。

このグリコーゲンが、運動や日々の生活で体のエネルギーとなって働くわけです。しかし、グリコーゲンで蓄えられる量には限りがあります。

普段から糖質を摂りすぎてしまうと、貯蔵庫がいっぱいになってインスリンは別の形でブドウ糖を体に蓄えるようになります。それが体脂肪というわけですね。

体脂肪はブドウ糖が体内に不足した状態などで初めて、中性脂肪やケトン体としてエネルギーになり消費されます。

しかし、糖質の過剰摂取でブドウ糖がたっぷり体にある以上、エネルギー源とならないまま、体内に蓄積され続けてしまいます。

現代人が気にすべきなのは脂質よりも糖質!

アメリカでは1985年頃から、糖質の量を増やして脂質の量を減らすという食事が推奨されました。その流れは全米に広がったのですが、皮肉なことにそれ以来、年々肥満率は増加してしまったのです。

脂質へのマイナスイメージから、アメリカでは脂質制限の食事によって肥満の予防や動脈硬化ができるという考えがありました。

しかし過去の失敗からそうした認識は改められ、2015年ではこうした脂質制限の食事の推奨をやめるという宣言がなされたのです。

現代人は脂質よりも、米やパンなどから取れる糖質の方を圧倒的に多く食べています。そのため、脂質を制限するよりも、糖質を制限する方がずっとダイエットには効果があります。

そういう意味では、糖質制限というのはとても理に適ったダイエット方法と言えますね。

ココナッツオイルがダイエットに最適と言われるわけ

ここで少し余談ですが、最近ダイエットにココナッツオイルが良いと話題になりました。

ココナッツオイルには中鎖脂肪酸というものが含まれているのですが、この脂肪酸は分解されて燃焼されやすく、糖質制限に欠かせないケトン体を作るのも促進してくれるためだと言われています。

しかし、いくらエネルギーになりやすくケトン体の生成に役立つとは言え、体にブドウ糖=エネルギーがたっぷりある状態ではあまり意味がありません。

ココナッツオイルの効果を最大限発揮したいのであれば、糖質制限の食習慣とセットにして食べるといった一工夫を加える必要があるでしょう。

脂質にはエネルギー源と体の材料という2つの大切な役割がありますから、糖質制限中は積極的に取るようにしましょう。

とは言え、いくら脂質が体に必要な栄養素でも、食べ過ぎには要注意ですよ!

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