食器とアクセサリーに楽器。シルバーと言ったらこんなものですかね。いちばん身近なのはアクセサリー……指輪とかでしょうか。
スターリングシルバーの指輪なんかは純度も高いので、汗などで変色しやすいことでしょう。
ちょっとした汚れ程度なら専用のクリーナーを使えばそれでオシマイな話ですが、わざわざ買うほどでも無かったり、用意がなかったりする時の手入れ方法を、ご紹介していきます。
そもそもこの変色はなに?
こんなことを聞いたことがありませんか?『金とか銀は錆びない』
そう、よっぽど高温にしない限り錆びません、100℃とか。でも変色してるじゃないかって? それでは簡単に解説いたしましょう。すこぅし頭の痛くなる話かもしれませんが……一応さらっと目を通して見てあげてください。
錆びじゃないの?
バーナーで炙るとかクレイジーなことをしてない限り、錆びじゃありません。銀の変色はほとんど硫化と呼ばれるものです。
そう、硫黄に反応して黒くなるわけです。温泉とかに入っている成分ですね。銀のアクセサリーを付けたまま入っちゃうとすぐに変色しちゃいます。
空気や汗の中にも少し混じっているので、普段使っているだけでも段々色が変わっちゃうんですよ。
ちなみに錆びとは酸素が原因のものです。見ため同じなんだから一緒でいいじゃんややこしい。
銀の汚れには実はもう一種類
もう1つ汚れの原因になるものがあるんですよ。それが塩化です。
これはほとんど付くことのない汚れなのですが……不注意で付いてしまうことがあります。塩素系漂白剤など、塩素の入っている洗剤に触れてしまうと変色を起こします。
やはり見分けの付かない物なので、掃除してみるまで分かりませんが……
この塩化、まず間違いなく落ちません。家庭で揃えられる程度の器具では取ることが出来ないのです。
何を試してもダメならこの塩化ですので、潔く業者に頼むようにしましょう。間違っても削ったりしないように。
シルバーの変色を落とす
1項目を読んでくれた皆様もすっ飛ばした皆様もお待たせしました、ここからが本題です。
黒くなった銀の汚れを落としていきましょう。
もう一度言っておきますが、大事な物なら専用の手入れ用品を使ってください。浸けるだけで硫化が取れる便利なアイテムもありますから、楽さで言ってもそちらが上ですので。
ここでは重曹と塩を使った、応急処置的な方法を紹介していきます。
重曹を使うパターン
用意するもの
- 金属製じゃないボウルや鍋
- アルミホイル
- 重曹
- 熱湯
重曹はベーキングパウダーでも代用できます。いつも代わりになるとは限らないので注意してくださいね? 重曹以外の成分もまじってるので、他の掃除では使えない、なんてこともありますので。
手順
1. 金属製じゃないボウルや鍋にアルミホイルを敷く
内側を覆うように広げてください。金属製のものを使うと、ボウルや鍋の汚れが銀に移ることになっちゃいます。
2. アルミホイルの上に銀製品を載せ、お湯を注ぐ
銀がしっかり沈むくらいまで注いでください。
3. 重曹を入れる
水3に対して重曹が1になるようにするといいです。ベーキングパウダーなら気持ち多めに。
4. しばらく待って取り出す
お湯が触れるぐらいに冷めるまで待ちましょう。
後は洗い流して終了です。取り出せばキレイになっている……はずです。
塩を使うパターン
この方法では、いぶし銀などの加工してあるものには使えません。まあ塩が用意しやすいものである分の代償だと思ってください。
用意するもの
- 鍋
- アルミホイル
- 塩
- 水
手順
1. 鍋の底にアルミホイルを敷く
ぴったり敷く必要はないです。器みたいにすると分かりやすいかも。
2. シルバーを入れ、水を注ぐ
シルバーが沈むくらいの水の量です。
3. 塩を入れ、煮込む
鍋を使う以上それなりに水を使うはずです。水5:塩1ぐらいがいいですかね。
数分も煮込めば汚れが取れているはずです。あとは洗い流して完了、です。
光沢を取り戻す
上の手順のどちらかで、かなり綺麗になっているはずです。ただ、まだ輝きが濁っているんじゃないでしょうか。
これは表面が目に見えないレベルで傷ついているから。つまり磨けば元の輝きに戻るわけです。
家庭にあるもので出来る磨き方もあるのですが……ここはシルバークロスを使っておきましょう。使うたびにクロスで拭けば、汚れることもグッと減ります。無くても購入することをオススメします。
一応、緊急の場合は、歯磨き粉をつけた歯ブラシで撫でるようにすれば磨けます。が、最終手段にしましょうね。
銀メッキの磨き方
いやまぁわざわざ別項目にするほどの事でもないんですがね、目次からジャンプしやすいよう書いておきます。
銀メッキの場合も、通常のシルバーと変色落としの仕方は同じです。上にスライドすれば載っているので見てみてくださいね。
ただし注意点があります。銀メッキにも種類があり、うすーいメッキの場合では、お湯にかけたら剥がれちゃう、なんてこともあると思います。
そういう場合は、銀メッキをもう一度かけて貰いましょう。これを機にメッキの色を変えてみても楽しいかも?
厚いメッキであっても歯ブラシは避けてくださいね。
シルバー製品の手入れ
もう変色落としなんて面倒なことをしなくていいよう、手入れについても書いておきます。シルバーは輝いてこそ、ですよ。
使い終わったら拭く!
使い終わったら、忘れず汚れを拭きましょう。シルバークロスで軽く磨くだけで充分です。
銀食器の場合はしっかり水洗いし、やはりクロスで軽く磨いてからしまうようにしましょう。
注意
シルバークロスで銀を磨くと、クロスが黒くなってきます。が、これは汚れではありません!磨いた銀が付着しただけなので、やりすぎないようにしてくださいね。
すぐに使うものは密閉された箱や引き出しに!
次の日にはもう使う、とかだと丁寧に保管するのも面倒でしょう。専用の密閉された箱や引き出しなんかにしまっておきましょう。
アクセサリースタンドで飾りたいのであれば、服の近くを避けるようにしてください。漂白剤に塩素系のものが使われたりしていると。大変なことになります。ポケットに突っ込むとかもってのほかですよ?
しばらく使わないものは外気に触れないように保管
オシャレ着用など、たまにしか使わないものならば密閉容器で保管しましょう。外気に触れる程に変色しやすくなりますので。
銀の変色を防止してくれる布なんかと一緒に保管すると、だいぶ変色が抑えられます。たまに出して磨いてあげてくださいね。
楽器には絶対試さない!
言わせてもらいましょう、なんでここ見てるの?
ここに書いてある方法を使っていいのはせいぜいマウスピースくらいで、楽器本体には使っちゃダメですよ?
純銀の楽器はフルートくらいだと思いますが、さすがにここの方法を試そうとか思ってませんよね。タンポがイカれるので絶対やめてください。
オーバーホールに出せば綺麗にしてくれますから。高くてもお願いしましょう。試そうとしてコーチに殴られた僕が言うんだから間違いないです。
まとめ
さて、シルバーの変色についてはこんなところでしょうか。しっかり手入れをしていればそうそう手遅れになる物ではないので、大切に扱ってあげましょう。
大切な物であれば専門家に頼むことを強くおすすめします。へたに手を出して取り返しが付かなくなったらたまりませんからね。
あ、金にはこの方法使えませんからね!! 間違っても試しちゃダメですよ!!