忙しい日々の中、足がかゆい気がすると思ってみたら、どうも水虫っぽいと思ったことはありませんか。
水虫になってしまうと憂鬱ですよね。
水虫は治療薬でないと完治することができませんが、お酢を使って治す民間療法が話題になっています。
本当にお酢で水虫を治すことができるのでしょうか?
お酢の効果とは一体どのようなものなのでしょうか?
今回はお酢で水虫を治すことができるのか、その根拠と方法についてご紹介します。
水虫とは
足の水虫は足白癬と呼ばれ、白癬菌が足の皮膚に付着して繁殖することで発症します。
炎症するとジュクジュクしたり、激しい痒みや強いにおいを伴います。
白癬菌は剥がれ落ちた皮膚や垢の中で、1週間も生き続けます。これが、家族などの素足に触れると家族まで感染してしまいます。もし、家族に1人でも水虫になっている人がいたら、全員に蔓延しかねないのです。
まず、白癬菌に感染しないためには、毎日のケアがとても大切になります。
白癬菌は皮膚についてから角質層に侵入するまでに24時間ほどかかります。
外から帰ったら、まず足をきれいに洗う習慣をつけましょう。
そして、濡れたままにせず、きちんと乾燥させましょう。
お酢で水虫を治すことができるのか?!
お酢で水虫を治すという方法は、水虫の民間療法として拡がったようです。
医学的観点からすると、正式な形で認められたわけではなく、医学的根拠はありません。
あくまでの治療の補助として考える程度に留めておくのが無難です。それを踏まえた上で、紹介していきます。
お酢は白癬菌だけでなく、食中毒の原因になるサルモネラ菌、大腸菌、赤痢菌、O-157などを死滅させる効果を持ちます。
しかし、白癬菌は皮膚の表面だけでなく、角質層の奥に侵入しているため、重症の水虫を治療することは難しいです。
そのため、お酢による水虫の治療は、初期の水虫や軽症の水虫には効果が現れることがありますが、重度の水虫には向きません。
お酢で水虫を治す方法-食用酢
足湯形式の撃退法を紹介していきましょう。
◆薄めたお酢で足湯①
こつこつ毎日の足湯で撃退する方法です。
用意するもの
・両足が入る大きさの洗面器
・43度のお湯1リットル
・穀物酢10ml
・タオル
*必ず換気扇をつけながらやりましょう。
やり方
1.洗面器にお湯と穀物酢を入れてよくかき混ぜて、治療液をつくる。
2.治療液に足を30分浸す。
3.治療液をきれいに洗い流し、足を良く乾燥させて完了。
注意点
・足湯後のにおい
穀物酢独特の刺激臭がすごいです。
足湯の後もしばらくの間は臭ってしまうので、外出をしない日に行いましょう。
・継続する
足湯による撃退法は、足の皮が剥げるまで数日間は継続して実施することがとても重要です。
その時に、足の皮を無理に剥がそうとせず、自然に剥がれ落ちるのを根気よく待ちましょう。
◆お酢の原液につける
お酢を薄めず、そのままをつける方法です。
用意するもの
・両足が入る大きさの洗面器
・酢500ml 2本
・タオル
やり方
1.酢を器に移して、電子レンジで40度前後まで温める
2.洗面器に温めた酢を入れて、足を10分浸す。
3.酢をきれいに洗い流し、足を良く乾燥させて完了。
注意点
長時間浸すことはせず、足の様子を見ながら行いましょう。
皮膚の弱い人や、何らかの刺激があった場合は、やらないかすぐ中止してください。
酢を足に直接浸すやり方なので、においが残ることを念頭において行ってください。
◆より速効性のある方法
毎日コツコツが面倒という人向けの、長時間浸けて一気に撃退する方法です。
用意するもの
・薄手の5本指ソックス1足
・靴下1足
・足が入る大きさのビニール袋:片足分で2枚
・輪ゴム2本
・カップ1個
・43度のお湯250ml
・お酢5ml
やり方
1.カップににお湯とお酢を入れてよくかき混ぜて、治療液をつくる。
2.薄手の5本指ソックスを履き、ビニール袋を2重にした中に片足を入れる。
3.くるぶしの辺りまで治療液を入れてよこ漏れしないよう、足首をゴムで縛る。
4.ビニール袋の上から靴下をはいて、6時間浸ける。
5.治療液をきれいに洗い流し、足を良く乾燥させて完了。
注意点
・履いている間は動けないので、それを覚悟で周囲に物を置いて実行してください。
・事前にトイレは済ませておきましょう。
・6時間我慢できない場合、片足ずつやってもいいでしょう。
・1日やれば、数日後に足の皮が剥げてくるようになります。ただ、足湯のにおいがしばらく残るので、その点は気をつけてください。
◆綿棒湿布法
初期の水虫の治療によく使われる方法です。部分的に水虫がある人に向いています。
用意するもの
・綿棒
・酢
やり方
・お風呂上りにやります。
・綿棒に酢を湿らせ、水虫の患部に塗布する。
◆スプレー法
水で希釈してスプレー液を作ります。
用意するもの
・市販のスプレー容器(100円ショップのもので十分)
・酢
・水
やり方
・水:酢=10:1の割合で液を作る。
・スプレー容器に入れて、患部に直接かける。
注意点
・足を清潔にした後に行います。
お酢で水虫を治す方法-竹酢液
竹酢液は、竹炭を取る時に出てくる煙を冷却・液化して得られる、竹のエキスの濃縮液のようなものです。
竹酢液の中には、200種類以上の成分が含まれていて、主な成分は、酢酸・アルコール類・フェノール類などです。
その中の酢酸は、皮膚の角質を柔らかくしたり、引き締めたりする働きがあります。
液体は、強酸性で鼻をつく独特のにおいがあります。
市販されているものは、ピンからキリまで様々なので、効果を得るためには品質の確かな竹酸液を選んでください。
蒸留竹酸液は透明に近く、においも抑えられているので、使用後の爪への色移りやにおいを抑制できるのでおすすめです。
◆足に直接浸ける方法
薄めないでそのまま竹酢液を使います。
用意するもの
・竹酢液
・薄手の5本指ソックス1足
・靴下1足
・足が入る大きさのビニール袋 厚手2枚
・輪ゴム2本
・タオル
やり方
1.ソックスを履き、ビニール袋に足を入れて、指中心に浸み込むくらいに竹酢液をかける。
2.ビニール袋をゴムで止め、靴下をさらに履く。
3.そのまま寝る。
4.朝、靴下を脱いで足を石鹸でよく洗い、指の間までよく乾かす。
(急いでいる場合には、タオル拭いた後、ドライヤーで乾かしてもいい)
5.週2~3回くらい行う。
注意点
・寝具に漏れないように注意しましょう。
・3時間以上持続できれば、寝ながらでなくてもOKです。
・直接浸けるため、刺激や違和感があったら、直ちにやめましょう。
・酢同様、においが取れにくいので、十分注意しましょう。
◆お風呂に入れて
家族のケアを考えて、入浴剤として木酢液や竹酢液が販売されています。
感染を抑える目的なので、完治とはいかないでしょうが、ケアとして紹介します。
・木酢液 お風呂用 1リットル
・木酢入浴液 1000ml
・竹酢液 お風呂用 1リットル
これらは入浴用にできています。
一般の木酢液や竹酸液を直接お風呂に入れないようにしてください。
まとめ
お酢を使った水虫治療の効果についてみてきました。
お酢が白癬菌にも一定の効果があると言われていますが、医学的根拠はまだありません。
ただ、経験者の声としても、初期の水虫には効果がみられることがあげられています。
あくまでも、民間療法なので、完治するかどうかも保障されません。
水虫は完治させることが重要なので、重度の水虫の場合や、なかなか効果が得られない場合には、病院へ行ったり、専門の薬で治すようにしましょう。