洗顔はなるべくなら一日二回、つまり、朝と就寝前に一回ずつ行うのが理想的です。洗顔時に間違った種類の洗顔料を使っていると、肌の乾燥を感じるかもしれません。乾燥は肌のダメージにつながり、くすみや赤ら顔の原因になります。洗顔料には洗浄効果が必要ですが、肌にパサつきやダメージを与えるほど強すぎるものはよくありません。肌は、皮脂、垢、その他の汚れを取り除いて清潔で自然に保ちたいものですが、過剰な洗顔のせいで起きた肌荒れを治す必要が生じた場合には、肌の乾燥に関連する様々な症状を緩和する方法が数多くあります。肌荒れが治ったら、自分の肌に最も適した洗顔料を選びましょう。

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洗顔による肌荒れを緩和する

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    常温の水で顔をしっかりと洗い流す 熱すぎるお湯や冷たすぎる水は肌細胞に衝撃を与え、肌にダメージを与えます。その代わりに、常温の水を使って顔を完全にすすぎましょう。洗顔料が顔に残っていると感じたら、普段よりしっかりとすすぎましょう。
    • 顔に残った洗顔料は、油分やメイクと同様に、毛穴のつまりの原因になります。しかし、この毛穴のつまりは吹き出物になるのではなく、塩基石鹸に長時間さらされたことにより、皮膚の損傷が起こります。
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    洗顔料を使った洗顔後に高品質の保湿剤を使う 洗顔料を使った後に肌荒れが起きるのは、肌の油分が過剰に失われることが原因かもしれません。保湿剤は肌が失った油分を補い、肌の水分を閉じ込めます。水分を失った肌は肌荒れ、乾燥、粉吹き、不快感の原因になります。優れたスキンケアの鍵を握るのは保湿です。
    • 湿潤剤(水分の喪失を減少させる物質)を含んだ保湿剤はとても効果的です。成分に尿素、乳酸またはグリコールと呼ばれるアルファハイドロキシ酸、グリセリン、あるいはヒアルロン酸が入っているものを探しましょう。こうした成分を含むものは、効果の高い保湿剤です。
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    顔を掻かない 乾燥した肌には痒みが伴うため、ついつい肌を掻いてしまいがちです。そうすると肌にさらなるダメージを与え、その上、細菌に感染する恐れもあります。細菌感染が起こると、抗生物質による治療が必要となり、そこまでひどくならなかったとしても、肌の問題を解消するまでに余計な時間がかかってしまいます。掻きたいと思う気持ちを抑え、他の方法で痒みに対処しましょう。
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    アロエを使う アロエは奇跡のような植物です。日焼け、乾燥、肌荒れなどのたいていの肌問題はアロエで対処できます。また、アロエは自家栽培が可能です。自然のままのアロエの葉を使う場合は、葉の一枚を切り取って、ジェル状の中身を絞り出します。このジェルを肌荒れ部分に塗りましょう。そうしたくない場合は、薬局やラッグストアなどで様々なブランドや香りのアロエ商品を購入できます。
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    乾燥やひび割れ肌にワセリンを使う 洗顔によるものかどうかに関わらず、乾燥肌の治療には一般的にワセリンがよく使われます。ワセリンは肌に優しい製品です。米国皮膚病学会は、やや乾燥した肌や一般的な肌荒れには他の製品ではなくワセリンを使うことを奨めています。値段も手頃で、たいていのドラッグストアで購入できます。
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    リンゴ酢を荒れた肌に塗る リンゴ酢は消毒、抗菌、抗真菌作用を持ち、痒みを抑えます。 脱脂綿にリンゴ酢を数滴たらし、気になる箇所に当てます。リンゴ酢は、無調整のものでも、オーガニックのものでも、濾過処理されていないものでも、加工されたものでも、すべて使えます。
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    皮膚科に行く  痛みが強い、乾燥が激しい、肌荒れが長期間続く、出血する、といった症状が表れたら、皮膚科で診てもらいましょう。洗顔による治療や肌タイプに合った薬を処方してもらえます。また、洗顔料とは関係なく、アトピー性皮膚炎や酒さ(赤ら顔)などの慢性皮膚疾患があるかどうかも診断してもらえるでしょう。

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正しい洗顔料を選ぶ

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    自分の肌タイプに合った洗顔料を選ぶ 私たちは、テレビCMや自分より「きれいな」肌を持つ友人のおすすめをもとに洗顔料を選んでしまいがちです。しかし、肌は人それぞれに異なります。オイリー肌のための洗顔料は、そうでない人の肌から貴重な油分を過剰に取り除き、一方、乾燥肌用の洗顔料は、オイリー肌の一日分の油分をしっかりと落とすのには向きません。そこで、自分の肌はそもそも乾燥肌なのか、オイリー肌なのかを考えてみましょう。
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    自分の肌に効果的な洗顔料の「タイプ」を選ぶ 世の中には様々なタイプの洗顔料があります。固形石鹸、洗顔フォーム、泡立たないもの、ソープフリー、クレンジングバーム、拭き取り、オイルベースのもの、薬用のものなどがその一例です。たいていの洗顔料は水を加えるだけで使え、その効果を発揮します。拭き取り式のものは、すでに水分を含んでいて、コットンに含ませて拭き取ります。
    • 固形石鹸は、洗顔フォームや液体せっけんに比べて、pH値(酸のレベル)が高くなっています。
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    洗顔料の成分を確認する 洗顔料には、高級感を出す目的や香りづけのために、ラベンダーやココナッツといった成分がわずかに入っています。こうした成分が肌の乾燥や吹き出物の原因になるかどうかは不明ですが、可能性がないわけではありません。新しい洗顔料を使い始めて肌の色が悪くなってきたら、無香料の別の洗顔料を使うことを検討しましょう。
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    ラウリル硫酸ナトリウムやアルコールといった「よくない」成分を含む洗顔料を買わない この二つの成分はたいていの人には刺激が強すぎます。ラウレス硫酸ナトリウムはラウリル硫酸ナトリウムに比べるとやや穏やかな成分ですが、強力な石鹸に敏感な肌にはどちらも肌荒れの原因となります。
    • お気に入りの洗顔料の成分欄にこうした成分の表記があるようならば、別の洗顔料を使ったほうがよいでしょう。ラウリル硫酸ナトリウムの使用にはメリットもデメリットもありますが、長期にわたって使用した場合には、がんや神経毒性、臓器毒性、肌荒れや内分泌かく乱を発症することがあります。T
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    様々なタイプの洗顔料を試して自分に一番合ったものを探す  洗顔料のテスト方法として、アルコールで湿らせたコットンで洗顔後の肌を拭いてみましょう。油分やメイクが残っていたら、洗顔料が弱すぎると考えられます。ただし、油分などが残っているということは、洗顔自体が十分ではないのかもしれません。洗顔料を処分する前に、もう一度顔を洗ってみましょう。
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    製品の評価をチェックする 高価な商品は優良品だと考える消費者もいますが、すでに述べたように、人の肌は皆それぞれ違います。高価な製品を好む人がいたとしても、同じ製品では満足できない人もいるでしょう。 製品を購入する前に、使用者の製品評価を幅広く読みましょう。使用後の感想として、炎症の悪化や肌の赤み、痒み、強すぎる香り、吹き出物やその他の皮膚の問題がないかどうかを確認しましょう。
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    皮膚科医にアドバイスを求める  人の肌はオイリー肌と乾燥肌の間を行ったり来たりします。ストレス、気候、日々の活動、花粉などの要因が肌の状態を劇的に変化させることがあります。自分の肌に合った洗顔料を皮膚科で教えてもらいましょう。場合によっては、変わりやすい肌の状態に合わせたいくつかの洗顔料を処方してもらえるかもしれません。