糖質制限ダイエットVS低カロリーダイエット!どっちの方が効果があるの?
佐藤トゥモロー
2017/07/20
糖質制限は非常に効果の高いダイエット方法として人気を集めていますが、その一方でカロリー制限によって減量しようというダイエット方法も未だ根強い支持があります。
では、糖質制限では摂取カロリーはどのように計算するのでしょうか?糖質制限とカロリーの意外な関係を知ることで、低カロリーダイエットに潜む怖い落とし穴が見えてきました。
糖質制限と低カロリーダイエットの根本的な違い
そもそも、糖質制限と低カロリーダイエットにはどのような違いがあるのでしょうか?その違いをまとめてみました。
・糖質制限ダイエット
お米やパン、あとは野菜などの食物で摂取する糖質の量を、1日60g以内に抑えるという方法です。この制限量は必ずしも徹底する必要はなく、例えば1日3食のうち1、2食では糖質の摂取を控えるといったプチ糖質制限などもあります。
糖質の量を減らした分、例えばお肉などのタンパク質や脂質を今までよりも多く摂取します。また、本来ダイエットでは敬遠されがちなお酒も、蒸留酒など糖質をほとんど含まない種類であれば飲んでも問題ありません。
・低カロリーダイエット
消費カロリー>摂取カロリーの関係を作れるよう、食事による摂取カロリーを制限するダイエット方法です。摂取カロリーの基準は人それぞれで異なりますが、目安となっているのは「基礎代謝量」であることが多いでしょう。
糖質制限は文字通り、普段の食生活から糖質の摂取量「だけ」を制限するという健康法です。それに対して低カロリーダイエットの場合、ある程度栄養バランスなども考慮はしますが、1日の総摂取カロリーを抑えようとするのが基本的な考え方でもあります。
低カロリーダイエットの怖い落とし穴
アニメ・ゲーム制作会社のガイナックスを設立した岡田斗司夫氏は、自身のダイエット経験を著書にしてまとめた『いつまでもデブと思うなよ』という本を2007年に出版しました。
この本で紹介されていたダイエット方法に、「レコーディングダイエット」というものがあります。これは1日に食べた料理とそのカロリーを記録することで、自分の食べているカロリーを可視化しようというものです。
この方法により、岡田氏は1年で50kgという驚異的なダイエットに成功しました。これが話題となり、レコーディングダイエットは一躍脚光を浴びることとなったのです。
実は筆者もこのダイエット方法に取り組み、半年で73kg→59kgのダイエットに成功しました。
しかし、岡田氏も私もそうなのですが、この体重を維持できずに今では見事にリバウンドしてしまい、元の体重に戻ってしまっています。
実はそこに、低カロリーダイエットの落とし穴が隠されていました。このダイエットには、3つの怖さがあったのです。
低カロリーダイエットの怖さ①総量規制で栄養が不足しがちになる
低カロリーダイエットでは、糖質やタンパク質、脂質といった3大栄養素のバランスはあまり気にしません。簡単に言えば、カロリーの「総量規制」を行うわけです。
食事によって得られる栄養素についての知識がない人がこの数字だけでカロリー制限をすると、間違いなく栄養不足の状態に陥ってしまいます。
確かに低カロリーダイエットを行うと体重はみるみる落ちていくのですが、それは体脂肪と一緒に、栄養の不足分を補うために筋肉が分解されてしまうからなのです。
筋肉が減ってしまえば、体の代謝量が落ちてエネルギーの消費が少なってしまい、体力が落ちて病気に対する免疫なども減ってしまうといったリスクが生まれます。
低カロリーダイエットの怖さ②継続するのがかなり難しい
低カロリーダイエットのもう1つの怖さは「続けられない」という点です。食事量を減らす毎日は、最初こそ体重が落ちて結果が出るので楽しいかもしれませんが、食事そのものの楽しみがなくなってしまいます。
慢性的に栄養不足の状態が続くことで、筋肉量が減り代謝量も落ちて、次第に体重の減少も停滞します。また、筋肉が減るので体型もだらしくなくなってしまうことが多いです。
こうした状態が続けば、次第に食事への欲求が高まっていきます。そうして我慢に我慢を重ねて貯め続けた欲求がある時一気に爆発して、暴飲暴食へと走ってしまうというわけです。
低カロリーダイエットの怖さ③リバウンドの反動が大きい
そうして今まで我慢していた分を取り戻そうとたくさん食事をしてしまうと、簡単にリバウンドして体重は元に戻ってしまいます。しかも以前まであった筋肉量がなくなっているので、食べた分を消費できないという惨劇も待っているのです。
そして、戻ってしまった体重をまた減量するには、以前よりもはるかに過酷なダイエットが必要になってしまいます。そしてまた無理な低カロリーダイエットに走ってしまい、また代謝量が落ちてリバウンドを繰り返す…、という悪循環に陥ってしまうのです。
糖質制限をすると自然と摂取カロリーが低くなる
その点を比較すると、糖質制限も基礎代謝や人それぞれの1日の消費カロリーを視野に入れますが、あまり摂取カロリーを強く意識することはありません。
25歳で体重50kgの女性が1日に消費するカロリーは、およそ1800kcalだと言われています。ちなみにこの数字は、通勤やお仕事で1日2時間ほど歩くらいの軽い運動量がある人の場合です。
糖質は1gあたり4kcalのエネルギーがあるので、糖質では60×4=240kcalを毎日摂取します。
すると、残りのカロリーは1800-240=1560kcalとなるわけです。
この1560kcalをお肉や野菜だけで取ろうとすると、実は結構大変です。ちなみにスーパーで安く買える鶏もも肉は、100gあたり200kcalほどと言われています。つまり、残りのカロリーを鶏肉だけで取ろうとすると、1日およそ700g以上も食べる必要があるのです。
数字にしてみるだけで、それが大変なことがわかりますよね。
肉類や魚介類、あるいは乳製品といった食品は、食事による満足度が高いと言われています。そのため、糖質を多く含む食材をとるよりも摂取カロリーが自然と少なくなるという人が非常に多いのです。
糖質制限は栄養不足にもなりにくい
低カロリーダイエットはカロリー視点で食事量を減らすため、栄養不足になりやすいと話しました。それに対して糖質制限では、そうした事態が起こりにくいとされています。その理由は、糖質の代わりに様々な食材を食べるからです。
糖質制限では今までお米やパンで摂取していたカロリーを、肉や魚介、野菜など多彩な食材から摂取します。すると多くの方が、1日で食べる食材のバリエーションが増えるという経験をします。
それによって、ダイエットにありがちな栄養不足による体のトラブルも回避しやすくなるというわけです。
糖質制限と摂取カロリーの関係から、低カロリーダイエットと糖質制限の違いについて紹介してきました。
糖質制限をサイトや本で調べると、あまり摂取カロリーについて触れている記述は多くありません。それは糖質制限を始めると、自然と摂取カロリーが減っていくからなのです。
お米やパンを減らすことに抵抗を覚えてしまうかもしれませんが、実際には完全にこれらの糖質を食べないというわけではないので、食事の楽しみもちゃんと残されています。
ここが、糖質制限と低カロリーダイエットの最大の違いなのではないでしょうか。
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