イタリアオーガニック専門店ビオイッシモをオープンさせるにあたり、他のオーガニック専門店との差別化を図り、お客様に安心してお買い求め頂けるようオーガニック資格である「マスターオーガニックコーディネーター」の資格を取得することにしました。
ショップオープンを決意するまでの道のり
大学を卒業して最初に商社に入社した時から将来は小売で起業したいと考えていました。と言っても商社は小売に最も遠い業界ですが(笑)、ビジネスを創って利益を出して資金を回収することを経験できるので商社を選びました。その後、2回転職をしました。
一方、妻が妊娠した際につわりがとてもひどく妊娠初期の頃からあまり食べられない日々が続いていました。妻は味の無いおかゆの卵とじ三つ葉添え、天然酵母の無塩パンだったら食べられそうだと言ってそればかり食べていました。その頃はカラダに気を遣ってオーガニックを積極的に選んだりする余裕が無く、とにかく何か食べないとカラダも胎児も持たないのではないかと心配の日々でした。この経験を通して妊娠・出産とは今まで経験したことのないことの連続でココロとカラダに与える影響が大きいのだな、ということがよくわかりました。
出産が済んで育児をしていく中で妊娠期間中には自分の妻には十分フォローできなかった思いから、今度は仕事を通して妊婦さんを中心にカラダに良いオーガニックの商品を提供していきたいと思うようになりました。オーガニックの先進国といえば美味しい・美しい国イタリアであることが判り、「イタリアのオーガニックを妊婦さんに提供する小売」をやろうと決めました。
オーガニック・食の安全のプロを目指す
オーガニックの小売店を始めるにあたり、お客様にとってオーガニックについてよく理解しているお店であればより安心してお買い物ができるのではいかと思い、オーガニック資格試験を受けることにしました。日本にはオーガニックの資格が幾つかありましが、オーガニックに真摯に取り組まれている姿勢、日本初のオーガニック資格であること、厚生労働省の認可も受けていることから、私は「日本オーガニック推進協議会」(http://www.j-organic.org/)の「オーガニックコーディネーター検定講座」を受講することにしました。
どのコースにするか?
厚生労働省認可財団法人職業技能振興会認定資格は2007年に日本で初めて設けられたオーガニックの認定資格で日本オーガニック推進協議会が提供しています。資格は初級:オーガニックアドバイザー、中級:オーガニックコーディネーター、上級:マスターオーガニックコーディネーターの3つがあり、いずれもオーガニックのことはもちろん、健やかで豊かな暮らしのアイディアを学ぶことができるのが特徴です。費用等も出ていますので詳しくはコチラ
http://www.bioissimo.jp/master-organic/
私は一番専門的なオーガニック全般の知識が得られるマスターオーガニックコーディネーターを受講することにしました。マスターオーガニックコーディネーターはオーガニックコーディネーター(中級)を合格してから受講するか、いきなり受講するかを選べますが、なるべく早く取得したいのでいきなり受講することにしました。受講の最後に行われる検定試験は年3回(3月、7月、11月の最終日曜日に実施)行われます。尚、マスターオーガニックコーディネーター(上級)をいきなり受講する場合には業務経験や学業での関連科目取得状況等以下の条件を満たしている必要があります。私は理工学部応用化学科の出身なのでちょうど条件を満たしていました。
受験資格はコチラ
http://www.j-organic.org/koushiyousei.htm
検定試験合格に向けてどうやって勉強したのか?
受講は自宅で送られてくる教材をベースに行います。通学はありません。
教材は全てpdfファイルなので、まず最初に印刷・製本してから勉強に取り掛かりました。標準的な勉強期間は3~4か月位で記述式中心のレポートを2週間に1回提出しなくてはいけません。この提出物を作成する過程でテキストを繰り返し読み勉強していきました。オーガニックといっても食の安全等についても勉強の範囲に入りますので常に問題意識を持って、なぜそうなるのか考えて、不足している情報はネットで探して来るなどして回答をするように心がけていました。通常業務と並行してこの資格の勉強をすることは結構大変で土日を使って勉強を進めたりしていました。
回答は全てワードの解答用紙に記載してメールで送信し、添削してから返送して頂けます。返送された解答用紙には詳しい添削と解説が付いており、一人でも多くの本物のオーガニック伝道者を増やしたいという主催者の思いがひしひしと伝わってきます。この送られてきた解説もよく復習しました。勉強開始後約3か月後の試験はウェブ上で行われましたが、試験監督者が居ない分、厳格に行われました。(例えば終了時間を遅れて終了ボタンを押した場合には無効!)
そして・・・晴れて合格の通知を頂くことができたのでした。
例えば・・・マスターオーガニックコーディネーターに求められるのはこんな問題!!
Q1:国内で「クマタカ」が生息していることが分かると開発が中止になります。クマタカは絶滅危惧種ですが、なぜ絶滅するといけないのでしょうか。
Q2:次に記述する文章について正しいものには○、間違っているものには×を付けなさい。またその理由あるいはコメントを記しなさい。
- 肥料に含まれる窒素は作物にとって必要なものだが、実は肥料のやり過ぎで土壌が窒素過多で問題になっている。
- 製造ラインで使用する洗浄剤や殺菌剤に特に規定が無いのは最終的に全て除去されることを前提としているためである。
マスターコーディネーターに合格するのは受講者の約5割弱
このオーガニックコーディネーター検定は2007年に開始以来、今年で6年目を迎えるそうで、私の取得したマスターオーガニックコーディネーター(上級)は現在約45名程度いるとのことです。ただ、残念なことに記述式中心の課題が難しいので途中でやめてしまう受講者も多く、合格者は開始時受講者の約5割弱となっています。参考までに現在、オーガニックコーディネーター(中級)は約300人前後、受講者のうち約7割弱が合格、オーガニックアドバイザー(初級)は現在約2,000人位いて受講者のうち約7割が合格していますのでやはり、マスターオーガニックコーディネーターの難易度が高いといえます。また判定は試験の点数だけではなく、レポートの内容も加味しているそうです。通常業務の片手間に取得するにはハードルが高い講座&検定試験と言えます。この講座を取得した方の中にはご自身で別のオーガニック資格講座を開いた方や、有名オーガニック・コスメの役員の方もいらっしゃるそうです。
最後に
イタリアオーガニック専門店「ビオイッシモ」では学んできたオーガニックや食の安全に関する知識や考え方を「マスターオーガニックコーディネーター」のフィルターを通してこれからも分かりやすく皆様に情報発信していきたいと考えています。
ぜひ、イタリアオーガニック専門店「ビオイッシモ」にて安心してお買い物をお楽しみ下さい!
http://www.bioissimo.jp/