突然できてしまった、顎の先のボコッとしたしこり。触るととっても痛くて、顎ニキビなのか、それともなにかの病気なのかと、不安になりますよね。
今回はその顎にできたしこりの正体と、原因から予防法までを調査しました。
治し方が違う!粉瘤とニキビの見分け方
体に突然発生するしこりは「粉瘤(ふんりゅう)」と「しこりニキビ」というものがあります。
そもそも性質が違う
しこりニキビは、表面にニキビの芯が見えるものと、見えないものがあります。芯が見えないものは、皮膚の奥で老廃物や皮脂が詰まって、炎症を起こし、膿が溜まってしまっている状態です。
粉瘤とは、表皮にできる、袋状の良性腫瘍のことです。この袋が出来る原因は明らかになっていません。しこりとなってしまうのは、この袋のなかに、垢や老廃物が蓄積し皮膚を圧迫するためです。
粉瘤とニキビはまったく違う性質のものなので、見分け方があります。
穴がある?
粉瘤には、皮膚表面に穴があります。「開口部」と呼ばれ、溜まった老廃物が詰まって、黒ずんだ点に見えます。この開口部があるかどうかが、しこりニキビとの違いの一つです。
つまめる?
粉瘤は袋状のしこりのため、外側からそのしこり部分をつまむことができます。ニキビの場合、皮膚の奥のほうで膿が溜まるので、つまむことができません。
粉瘤は手術でしか完治しない
粉瘤を完全に治すには、袋状の腫瘍を取り出す手術が必要です。その袋状の腫瘍がある限り、何度でも老廃物は溜まり、しこりになります。
体の中でなにが起きてる?顎ニキビの原因
では粉瘤ではなく、顎にニキビが出来てしまう原因はなんでしょうか。顎のニキビは、他の箇所にできるニキビとは違う、原因があります。
乾燥
顎はもともと毛穴が多く、皮脂の分泌も多い箇所です。
しかし、女性の場合、普段は顎の毛穴は小さいため、ターンオーバーと普段の洗顔によって、皮脂が詰まることは少ないです。男性の場合は、顎髭が生えるため、通常は皮脂が追い出されます。
油分より、水分不足による肌の乾燥が、皮脂分泌の過剰につながり、ニキビになることが多いです。
内臓が弱っている
体の毒素を排出、分解する、胃や腸、肝機能が弱っていることが原因のひとつとなります。便秘や肝機の解毒作用が低下し、毒素が体に溜めこまれてしまいます。
皮膚は、皮脂などを外に出す排泄器官でもあるので、溜まりすぎた毒素の逃げ場となります。特に、口周りの皮膚はその影響を受けやすく、口周りや顎にニキビができる原因となります。
ホルモンバランスの崩れ
男性も女性も、本来のホルモンバランスが崩れることで、皮脂の分泌が過剰になり、ニキビのできやすい状態になります。特に、顔の下半分のニキビは男性ホルモンの「テストステロン」の影響が大きく出ます。
婦人科系の不調を抱えている場合は、顎ニキビが発生しやすくなります。生理不順や生理痛といった不調とともに、顎ニキビができたときは、婦人科の診療を受けてみることをおすすめします。
しっかり治そう!治療方法
肌の中で炎症を起こして、老廃物や膿が溜まったしこりニキビは、体の内側からのケアも併せて治療をしましょう。
皮膚科で治療
顎ニキビで、肌の奥にしこりになっているものは、表面に芯が見えているものも、傷口は深くなっています。肌の中に、膿を残さず完治させることが大切です。
薬で治す
皮膚科では、炎症と化膿の進行を抑えるため、抗炎症剤や抗生物質、抗菌剤の処方が一般的とされます。
塗り薬と飲み薬を併用する場合もあり、身体の内側と外側両方でケアをします。
ホルモン療法
過剰な皮脂分泌の根源である、ホルモンバランスを整える治療方法です。女性ホルモンの成分を飲み薬などで体に直接取り入れて、本来のバランスにシフトさせます。
こちらは、皮膚科だけでなく婦人科でも相談できます。婦人科系の体調不良と、顎ニキビに悩んでいる人は、担当医に相談してみましょう。
自宅ケア
顎ニキビに気付いたらまずは、これ以上悪化させないことも大事な治療方法です。
極力触らない
顎は顔の中で、一番手で触れてしまいがちな箇所です。皮膚の薄い顔に触れて、刺激を与えてしまうことで、雑菌を繁殖させてしまいます。
顎ニキビが気になっても、スキンケアの時以外は触れないようにしましょう。
正しい洗顔
洗顔料をよく泡立て、泡をクッションにして洗います。なるべく肌に手を触れないようにして、やさしく洗顔します。
抗酸化作用のあるビタミン
体の内側からのケアとしては、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEを摂ることが有効です。細胞の酸化を防ぎ、解毒作用の補助になります。
ビタミンは、野菜中心の食事にするなど、食べ物から摂ることがおすすめです。食事で摂りきれない分はサプリメントなどで補って、顎ニキビをケアしましょう。
再発させない!顎ニキビの予防法
しこり状の顎ニキビは、炎症が深いため、再発しやすいニキビです。しっかり治療をすることはもちろん、体を健康に保ち、肌の健康を取り戻すことが再発予防になります。
生活習慣を見直す
しこり状の顎ニキビは、体の不調や毒素が内側からも発生してできています。顎ニキビになる毒素を減らすためには生活習慣を見直すことが必要です。
1日3色のバランスの良い食事と、充分な睡眠をとり、規則正しい生活リズムを作りましょう。また、毎日10~30分程度のウォーキングなどを取り入れて体の代謝を促すことも有効です。
ストレスを軽減
ホルモンバランスの乱れはストレスが大きな原因となります。
特に睡眠不足はストレスを溜めやすくなる上に、ホルモンバランスの乱れを引き起こします。体と脳をしっかりと休ませるために、寝具を清潔に保ち、間接照明などを利用して、熟睡する工夫をしましょう。寝る直前の、スマートフォンやパソコンのチェックも、控えるようにしましょう。
軽い運動やヨガなどでリフレッシュすることも有効です。有酸素運動は、ストレスによる筋肉の収縮をやわらげ、血流改善効果もあります。
ストレスをゼロにすることはおそらく不可能に近いでしょう。自分なりのストレス解消方法を見つけて、ストレスと上手に付き合いましょう。
正しい洗顔と保湿
正しい洗顔と保湿を行うことで、肌に与える刺激を極力減らすことができます。
シャンプーの洗い残しなどが肌に残らないように、洗顔は洗髪後に行いましょう。洗顔料はよく泡立てて、肌を手でこすらないことがポイントです。泡を肌の上で転がすように、やさしく洗顔しましょう。
洗顔後は肌をしっかりと保湿しましょう。顎ニキビがある時でも、化粧水を浸したコットンでパックをすれば、何度も触れなくても充分に肌に水分を与えることが出来ます。
そのあとは乳液で仕上げましょう。乳液などの油分でフタをしないと、肌に与えた水分は蒸発してしまいます。
肌表面が保湿されていると、角層に弾力が生まれ、ターンオーバーが正常に働きます。肌の奥でできた炎症も、新しい細胞が押し出して、ニキビ跡の予防にもなります。
体も肌も老廃物を溜めない習慣を!
顎にしこり状の吹き出物ができたら、まずは粉瘤なのか、ニキビなのかを見分けましょう。
顎ニキビなら、自分の生活習慣から見直して、改善をしましょう。
顎ニキビが発生するのは、体と肌がうまく循環できていないサインです。改善ポイントを参考に、老廃物を溜めこまない習慣を身に付けましょう。