【症例2】20代・女性
当クリニックへ通院するまでの経緯
中学2年頃よりポツポツとニキビができ始め、20歳を過ぎた頃から顔中赤みのあるニキビが出現し、外へ出るのもストレスを感じるように。皮膚科にて硫黄ローション、ダラシンゲル(抗生物質外用剤)、アクアチムローション(抗生物質外用剤)、ミノマイシン(抗生物質内服剤)、ビタミン剤等を処方されたが改善せず、市販の薬剤も効果なし。近所の皮膚科にてグリコール酸ピーリングを10回受けたが、最後に受けたピーリングで、顔が赤く腫れ上がり、膿をもった白ニキビが多発して、敏感肌となってしまった。ストレスを感じないで外へ出られるようしっかり治したいとのことで、当クリニックへご来院に。
当クリニックで行っている治療
ホルモン治療2剤、アダパレン(外用剤)
現在までの治療期間
3ヶ月間(現在も治療継続中)
経過:初診時
初診時の写真です。顔全体に赤み、膿をもった炎症性ニキビが多数認められ、写真からもわかるようにかなりの脂性肌でした。ニキビ跡の色素沈着、浅い凹凸も見られます。ニキビの炎症と、他院でのピーリングが原因で極度の敏感肌となっていたため、ホルモン剤2剤のみで治療を開始し、外用剤、ピーリング等刺激となる治療は一切行いませんでした。
経過:1ヶ月後
治療開始1ヶ月後の写真です。初診時に比べ、ニキビの範囲が若干広がり、ニキビ1つ1つも大きくなり、悪化していました。治療の当初悪化することは、ホルモン治療ではしばしばあることです。私は、治療開始時に「最初の3、4ヶ月くらいまでは、5人に1人くらいの割合でニキビが悪化する可能性があります」と必ず患者さんに説明しますが、それでもいざ悪化すると、心配する患者さんも多いのが事実です。この患者さんは治療に非常に前向きで、ニキビが悪化しても全く動じていませんでした。
経過:3ヶ月後
3ヶ月後の写真です。新生ニキビが著明に減少し、脂性肌も改善しています。敏感肌も改善傾向であったため、アダパレンという外用剤をホルモン剤とともに使用しています。新しいニキビが抑えられているため、後は時間がたてば、患者さん本来の肌のきれいさを取り戻していきます。この患者さんはまだ、治療して3ヶ月なので、もっときれいになっていくでしょう。今後はサリチル酸マクロゴールピーリング等、ニキビ跡の治療を、肌の再生サイクルに合わせて行っていく予定です。患者さんの協力が得られれば、今後の経過写真を載せていきます。
患者さまからのご感想
【1】当クリニックを受診する前の治療、経緯について教えてください中学生、高校生の頃はニキビ専用の基礎化粧品でケアし、市販のほぼ全種類の塗り薬を試しましたが、全く効果はありませんでした。ニキビも現在のような赤みの強いものではなく数も少数でしたので 20歳を超えれば脂性肌も改善するのではないかと思っていました。
ですが、就職し毎日ファンデーションを塗るような生活が始まり、その頃から肌も敏感肌へと変化し 特にUゾーンの辺りに治りにくいニキビができるようになり、近所の皮膚科でコメドの圧出みたいなものとダラシンゲルの治療を行いましたが、気休め程度の効果でした。
その後21〜22歳までパリへ留学し、特に頬全体が赤みを帯び腫れ上がったニキビで埋め尽くされるようになり、周囲からも治療を受けたほうがいいと会う度に言われるようになったので現地の皮膚科で飲み薬2種類、塗り薬2種類を頂きました。なんとなく効果があったようにも感じます。
帰国後、「大人のニキビのために」のHPを拝見し、ピーリングソープやビタミンC誘導体のイオン導入も約1年間試しましたが劇的な効果はありませんでした。
そしてまた前回とは違う近所の皮膚科へ行きコメド圧出やイオウローション、ミノマイシン、アクアチム、ビタミン剤の処方と並行してピーリング治療も始めました。医師はほとんどニキビの状態を見てくれることはなく、この治療を続ければいずれ治るでしょうといった感じで、不信感がありつつも、週1回のピーリングを10回ほど続けました。当初は効果を感じましたが次第に以前より肌は敏感になり、化粧品カウンターへ何度も肌診断を受けに行っては、合う化粧品を探すようになりました。
ますます赤みも腫れも範囲も拡がっていったため、ニキビ治療に力を入れている病院を上記のHPのクチコミで探し、現在にいたっています。
【2】当クリニックの治療効果、また、副作用で感じた事があれば教えてください通院前より「ニキビ治療最前線」というブログを熟読し、ここでなら希望の持てる治療が受けられるだろうと前向きだったため、服用している薬がざそう治療には認可されていないことに不安でしたが、詳しい問診表とともに初回からカウンセリングのようにじっくり30分以上は診察していただいたことで、ニキビに悩んでいる患者の気持ちを理解してくださる担当の先生への信頼感が得られ、当初の不安感は全くなく現在も次回の診察が楽しみになっています。
薬ごとにプリントで説明してくださいますし、とくに副作用についての説明時間は長かったと思います。
治療開始2ヶ月まではニキビが悪化するうえ目の周りや首が乾燥でガサガサし水に触れると沁みて涙がでるほど痛かったり、薬による吐き気が日中も毎日続いたのですが、こういう状況も事前の説明で把握していたため、むしろ薬が効いてる証拠だと思い、より前向きになれました。
毎日のお手入れのアドバイスも実行し、10月に入ってからは新しいニキビができなくなりました。9月まではニキビによって顔全体が腫れ上がっていたので、久し振りに会う友人達は「痩せた?」「すごいニキビがよくなってる。」「どんな治療を受けてるの?」とみんな驚きます。
【3】その他、改善点などあれば教えてください悪い事といえば、診察はすでに終わっているのに、会計までに30分以上待たされたことがあります。こういった状況が何度も続くようであればよく効く治療だとしても、時間の少ない方やストレスを感じる方は通院しなくなったり転院したりするのではないかと思いました。何か事情があるのでしょうか? 私はまったり待てるのでそれほど気にはなりません。
【4】最後にニキビに悩んでいる方へメッセージがあればお願いします肌のきれいな方とは比べられないくらいスキンケアにお金や歳月を費やし、生活習慣にも気を付けていてもニキビが治ることはありませんでした。人からは、肌が汚いことで手入れをしてないように思われひどく傷ついたり、外を歩けばじろじろ観察されているような状況まで精神的に追い込まれ、外出が一切できない時期もありました。完治をあきらめた時もあります。
けれど、ニキビを治したいという気持ちがほんの数%でも残っていたので、今までやったことのない治療法でも、迷わず恐れず前を向いて進んでいくほうが、結果がどうであれ、この先後悔せずそして早い段階での治療が可能になると思いました。
【担当医からのコメント】具体的に、非常にわかり易く感想を書いていただき、ありがとうございました。診察前の待ち時間は、仕方ない部分もありますが、診察後の待ち時間は事務処理の問題のため、早急に改善させていただきます。