お弁当は、毎日作る方も時々作る方もいると思いますが、いつも同じようなお弁当になってしまいませんか?もちろん味や栄養バランスは大事です。でもお弁当は「見た目」でも楽しみたいもの。食事は「器」にこだわりを持つ方も少なくありません。お弁当箱も、どのようなものを使うかで印象が違ってきます。キャラクターものや保温性や収納性のある機能的なものなど様々なお弁当箱があります。最近では日本の伝統的なお弁当箱である「曲げわっぱ」が注目されています。インスタグラムでも人気のハッシュタグ「#曲げわっぱ弁当」には、独特の形をした曲げわっぱを上手に利用したアイデアあふれるお弁当が盛りだくさんです。
「曲げわっぱ」は杉やヒノキ、ヒバなどの薄い一枚板を曲げて作った伝統工芸品です。その歴史は平安時代の遺跡からも発見されるほど古いものです。発祥は秋田県大館市で豊富な天然資源である秋田杉で作られたものと言われています。秋田以外では、青森のヒバの曲げ物、静岡の井川メンパ、長野の木曽ヒノキ、三重の尾鷲わっぱ、福岡の博多曲げ物など全国各地にあり、その多くは職人による手作業で作られています。曲げわっぱは単なるお土産品などの工芸品ではなく、軽く持ち運びに便利な事やご飯が傷みにくいなどの実用性の高いものです。
曲げわっぱは、一般のお弁当箱と比べると深さのあるものが多く盛り付けは深さを活かして立てるように詰めていきます。ご飯を詰めたら仕切りに葉ものを使うのも良いアイディアです。形が崩れにくいメインのおかずを入れてから、形が崩れやすいものや隙間に入れるおかずや野菜を入れていくとバランスよく見た目もキレイに盛り付けることができます。ご飯に梅干しやゴマなどをトッピングして完成です。定番のおかずも曲げわっぱに詰めるとワンランクアップして見えます。
和食は、その美しさや健康的な栄養バランスからユネスコの無形文化遺産に登録され世界中から関心が高まっています。曲げわっぱは和食のおかずとの相性もバッチリです。卵焼きや焼鮭、豆類や漬物などヘルシーなお弁当です。
曲げわっぱは和風のお弁当だけとは限りません。小判型や丸形の曲げわっぱはオムライスのような洋風のお弁当に遣うのもいつもと違う雰囲気になります。オムライスはピラフやチキンライスなどを多めに作った時に小分けして冷凍しておけば、卵を焼いてくるむだけの時短レシピにもなるので便利です。
話題の「キャラ弁」も曲げわっぱなら深さがあるので3Dのような立体的なものを作ることができます。おかずは立てるように入れるので賑やかなお弁当になりますね。おにぎりをキャラクターの形に作っていれたり、曲げわっぱの形に合わせてご飯を詰めて顔を作るなどバリエーションも多く開けるのが楽しみになるお弁当です。
のり巻きなどの巻物をお弁当に持つ時も曲げわっぱは活躍します。お好みの具を巻いた定番ののり巻きは子供から大人まで食べやすいお弁当です。韓国ののり巻きキムパなら、野菜も肉も一緒に摂ることができるので栄養のバランスも良いです。
曲げわっぱには二段重ねのタイプもあります。二段重ねであれば、ご飯とおかずを分けられるので味移りの心配もありません。ご飯をそぼろ弁当にしたい時にも、おかずの水分や汁気が混ざらないので美味しくいただけます。
幕の内弁当のような二段弁当は上品な仕上がりです。ご飯にはゴマなどをのせて、おかずの野菜などの具材は飾り切りをしたり、もみじ麩を使うなどひと手間加えるとお店で作ったようなお弁当です。
とうもろこしご飯の二段弁当は、おかずも天ぷらでボリューム満点です。お弁当のおかずには前日の夕ご飯の残り物を使うことが多いものです。天ぷらは残り物ですが、深さのある曲げわっぱなら上手く納まります。
古代米を使ったお弁当は、おかずも彩りも美しく栄養バランスのとれた身体に優しいお弁当です。
曲げわっぱ弁当に、スープやフルーツなどをプラスすることで、もっとバランスの良いお弁当にしてみませんか?
一段の小さめのお弁当でも、汁物があればお腹もいっぱいになります。具だくさんの味噌汁や豚汁、洋風のポタージュなどもおすすめです。
暑い夏には食欲も落ちてしまいがち。冷やしうどんやソバをお弁当にしてしっかり食べたいものです。おかずは肉や野菜などバランスを考えてバテない工夫も大事です。スープジャーにおつゆを入れれば汁もれの心配もなく安心です。
食後のデザートの定番の生のフルーツは、別容器に入れて持っていけば匂いが移ることもなく、おかずと混じることもないのでお弁当の品質の低下を防ぐことができます。
スパイシーなドライカレーには生野菜のサラダを一緒に持っていきましょう。一段の曲げわっぱにドライカレーを、別容器に生野菜のサラダをいれれば、どちらもたっぷり食べることができます。
曲げわっぱには特徴のある形や見た目の良さだけでなく、ご飯を美味しく食べることができるお弁当箱です。普通のお弁当箱のフタを開けた時に水分でご飯がべちゃっとしていると感じた経験はありませんか?木でできている曲げわっぱは、ご飯の余分や水分を吸収し蒸れにくくなっています。そのためご飯が冷えても美味しく食べることができます。水分を調整してくれるので、夏には傷みにくく冬にはご飯が固まりにくいので、季節に関係なく一年中使うことができる優れものです。曲げわっぱは、その吸湿性の高さと通気性の良さに加え殺菌効果もあるのでお弁当を常温で保存することが可能なのです。
曲げわっぱは密閉性が低いため汁気のあるものは汁もれをしやすいので注意が必要です。おかずは汁気が少ないものを入れた方が安心ですが、入れる場合は鰹節やとろろ昆布を敷くと汁気を吸ってくれます。お弁当用のカップに入れたり、曲げわっぱの深さを利用して食器の小鉢を使うという方法もあります。魚や肉など時間が経つと油が出てくるおかずはワックスペーパーでくるんだり仕切りにシソや笹を使うと納まりも良く彩りもキレイです。
曲げわっぱには、白木のものと、取り扱いがしやすいように塗装されたものがあります。
白木のものは使われている杉やヒノキの香りを楽しめるほか、木の調湿作用の働きでお弁当の湿気を調節して美味しさを保ちます。ただし、油分に弱くしっかりと乾燥させるなどお手入れが必要です。表面を漆でコーティングされているものは、白木のものと比べるとお手入れは楽で、普通にスポンジや洗剤で洗うことができます。漆にも殺菌作用があるので防腐効果はありますが、コーティングされているため白木と比較すると調湿作用は劣ります。その他にも価格が手頃なウレタン塗装のものや、電子レンジ対応のものも市販されています。白木のような木の香りや調湿作用はあまり期待できませんが、お手入れが楽で扱いやすいのが特徴です。
曲げわっぱの仕上げ方の種類は、それぞれ特徴がありますので自分のライフスタイルに合った曲げわっぱを選ぶことが大切です。
曲げわっぱは自然の風合いがお弁当を引き立ててくれます。いつものおかずも曲げわっぱに盛り付けるとひと味違って見えます。通気性が良いので、ご飯だけでなくパンやサンドイッチを詰めても大丈夫です。お手入れ次第では一生ものです。お弁当作りが楽しくなる「曲げわっぱ」使ってみませんか?