映画館には2回観に行きました。
Blu-rayを購入したので、改めての感想です。
見返す度に印象が変わる作品。
※ 内容の ネタバレ を含みます。ご注意ください。
―言葉で人を傷つけてしまった少女は、二度とお喋りができないように言葉を封印されてしまいました。
幼い頃、何気なく発した言葉によって、家族がバラバラになってしまった少女・成瀬順。そして突然現れた〝玉子の妖精〟に、二度と人を傷つけないようお喋りを封印され、言葉を発するとお腹が痛くなる呪いをかけられる……。
心の殻に閉じ込めてしまった素直な気持ち、本当は叫びたいんだ。―
とにかく坂上くんがイケメン過ぎた。
あれは好きになってしまうよー。優しすぎるだろ何だあのスペック。
ピアノ弾けるのっていいよね!!
主人公の順目線そのままに、こちらもひたすら坂上くんに恋してしまう…。
坂上くんすっごい好きですー。
内山さんの演技がとても自然で、とても合っていると思いました。
現代が舞台なこともあり、全体的に、あえて派手さを抑えた落ち着いた色合いや演出だなという印象です。
最初に映画館で見終わった後は、「んんんん!?」という感じでした。
面白かったんだけど、こう、モヤモヤして何とも言えない感情が残ったんです。
モヤモヤを自分の中でうまく消化しきれず、どう受け止めていいか分からなかった。
その「モヤモヤ」の理由は、私が「一生懸命準備したことから逃げる」「本番で休む」という行動が、ものすごく苦手だからです。
順に共感し、順可愛いなーと思っていた感情が、ここで一度断ち切られてしまいました。
このモヤモヤを最後までずっと引きずってしまったから、見終わった後もすっきりできなかったんです。
ミュージカルのシーンも、「ま、間に合わなくなるよ早く!!」って、ずっとハラハラしながら見てました。
本番逃亡は駄目だ。 私、こういうの本当に苦手なんだよ…。
順にとって、それくらいショックだったというのは分かる。気持ちは、ものすごく分かるんです。
物語の流れとして必要なのも分かります。
でも、でもさ、それでも!
せっかく今まで必死に頑張ってきたのに。
皆一生懸命やってるんだよ! それを順が台無しにしてしまっていいのか??って、はがゆい気持ちになりました。
たぶん、「意図的に駄目にする」という行動が赦せなかったんだと思います。
どうしようもない突発的な事故だとか、それなら仕方ないと納得できるものならまだ平気です。
ここさけ。の話ではありませんが、「サボる、逃げる」以外にもドラマやマンガなどに出てくる「ライバルが衣装を破く」とか「どこかに閉じ込める」「メールを意図的に消す」とか、そういう行為は見ていて本当にやめろよって思う。
私の心が狭いという事実は一旦置いておいて、この「順の行動をすんなりと受け入れられるか、赦(ゆる)せるか」どうかによって、この作品の印象はかなり違ってくるのではないかと思いました。
順を受け入れ赦せる人にとって、この物語は綺麗で優しい世界です。
一度は逃げてしまった主人公が皆に受け入れられ、頑張ったことが報われる世界。
こうであって欲しい、という希望が活かされた物語。
だだ、「赦せない人」にとっては、わざと酷い言い方をすれば、主人公にとって「都合のいい世界」でしかない、という一面もあると思うんです。
現実寄りのリアルな描写だからこそ、余計にそういうことを考えてしまいました。
あえて派手さを抑えた落ち着いた色合いや演出だという印象を受けたと書きましたが、それは登場人物たちのビジュアル面でもそうだと思います。
「アニメキャラ」というよりも「リアル」寄り。
外見も内面も、記号的な分かりやすい可愛さや萌えを前面に押し出して描いてはいません。
でも、その分、確かな人間味があります。
皆がそれぞれ良い面と悪い面を抱えている。
ワイワイと「面白いよ!観て!」と大勢で盛り上がってみるタイプではなく、一人でじんわりと噛みしめるタイプの作品だと思います。
そんなことをぐちゃぐちゃと考えながらの、2回目。
2回目は、色々伏線に気づけて面白かったです。
初回のときには分からなかった人間関係や、仁藤や田崎の抱えているものも最初から分かっている状態で見ているので、各人物の心情変化が分かりやすかった。
もう先の展開も知っているので、とても落ち着いて見られました。
(初回はとにかく居たたまれないやらハラハラするわで大変だった)
そして、ものすごく順が可愛いなーって思いました。
自分でも驚くほどすんなりと受け入れられた。
何だろうこの変化。
たぶん、改めて全体を俯瞰して見れたからなのか、順の持つ可愛らしさがここで分かりました。
印象的だったシーンは、やっぱり順と坂上くんが向き合って話すところです。
順の、何一つ取り繕わない心からの叫びがとにかく染みます。
「ときどきワキ臭いくせに」
「顔だってそんなによくない」
「思わせぶりなことばっか言って、いいかっこしい野郎」
ちょっと!ww 好きな相手にそんなこと言うヒロイン初めて見ました。
臭いは成長期の男子だから仕方ない、うん。
「そんなによくない」という言い方に隠し切れない好意が潜んでいると思う。
「思わせぶり」はね、うんそうだね、ちょっと優しすぎるね!
「あの女も同罪だ。嘘つき、いい人ぶりっこだ。ああいうのが一番タチが悪い」
これ、本当に笑いました。
すごい、そこまではっきり言っちゃうのか、って。
「わたし、言いたいこと、もうひとつあった」
「わたし、坂上くんが好き」
の返事を聞いた後の順の表情とセリフがとても好きです。
「知ってたよ」
って。
「わたしの声」を歌いながら順ちゃんが会場に入ってくるシーンも好きです。
お母さんと同じところで泣いてしまう…。
坂上家からの帰り、田崎と順が2人になるシーンも好き。
この2人の身長差に萌える…。
一番好きなセリフは、坂上くんの
「俺を傷つけていいよ」
です。
これには本当に痺れた。 うわーってなりました。
「言葉は人を傷つけるから、喋りたくない」という順に対しての「傷つけていいよ」
「傷つかないよ」でも「大丈夫、平気」でもなく、「傷つけていい」って…!!
彼にしか言えない言葉だなって思います。
その前後の
「お前の本当の言葉ってやつ、俺にもっとくれよ」
「お前の本当の言葉、聞きたいんだ」
というセリフもすごく好き。
ミュージカルシーン、最終幕の「心が叫びだす」と「あなたの名前呼ぶよ」はもっと長く聞きたかったです!!
もしくは、最初から同時ではなく、1曲ずつ順番に歌ってから、最後に2曲が重なって…というのでもよかったかも。
この2曲を合わせたアレンジすごく好き!
1回目は唐突に思えた田崎からの告白も、何度も見ていると彼の心情の変化が感じられるカットがいくつもあってちょっと納得しました。
順のことをちゃんと見ている人がいる、という終わり方でよかった。
田崎くんとの会話とその後を想像してニヤニヤしてます…。
まだ仁藤と坂上のことや、田崎と順についてなど、もっと色々感想があるのですがひとまず終わり。
感想続きます。 → ここさけ感想 ②
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