華やかなイメージのある美容業界。人をキレイにすることができる仕事って素敵ですよね。しかし、そんな美容業界で成功するためには、美容の専門技術に加えて、接客のスキルなど、学ばなければいけないことがたくさん。
そのなかでエステティシャンという仕事は、免許がなくても働くことができます。しかしプロとして成功していくのはとても難しい世界。多くの人が独立にあこがれて開業しますが、失敗も多いのが現状です。今回は、エステ業界の現状や独立や開業の難しさをご説明。これからエステティシャンを目指す人はぜひ確認しておいてくださいね。
閉店するお店が続出、エステ業界の現状
相次ぐ閉店
エステサロンは現在、全国に1万5,000店あるとも言われており、さらに年間1,000店ものサロンが新規出店しますが、同じ年に同じ数だけ閉店してしまうそう。せっかく開業したサロンのうち、1年で半分が、3年でほとんどの店が閉店に追い込まれてしまうほど、エステティシャンとして独立して成功するのが難しいのです。
市場が飽和
なぜすぐに閉店してしまうエステサロンが多いの?
エステを開業するのに必要な国家資格などはありません。極端に言えば、誰でも開業できてしまうということ。そのために、閉店も多くなってしまうようです。しかし、実質的な閉店の理由は他にあるようです。
技術不足
エステティシャンとして最も重要なエステの技術。にもかかわらず、エステの経験が不足した状態のまま独立してしまうことが多いようです。経営の知識や才能があり、顧客の獲得に成功しても、お客様が満足する施術ができなければ再び来店してくれません。美容業界においてはリピーターを確保することが、売り上げ増加に直結するので、独立する前に、確かな技術を身につけておきましょう。
経営ノウハウの不足
経営者となる心構え
事業者として責任を持とう
「保健医療関係法規」「衛生関係法規」「薬事関係法規」「特定商取引」などの法規には、美容業界で開業するにあたって知っておくべき知識や決まりが書かれています。この中で「特定商取引」は業界に関わらず、消費者を保護するために事業者が知っておくべきルール。エステはサービスを提供するにあたってコース契約を結ぶのが一般的なので、事業者は契約に関する正しい知識を持っておくべき。最終的にお客様のためになることなので、正しい知識を吸収しておきましょう。
学校選びも独立を意識して
信用を裏付ける資格
エステティシャンとして独立してやっていくためには、技術は絶対に必要。そして同じぐらい大切なのが、自分が持っている技術をお客様に信用してもらうことです。エステの資格は開業に必須ではありませんが、資格を持っているというだけでお客様は安心。独立するからこそ、実力を証明できる資格は取っておいた方がオススメです。
独立したら開業届けを出そう
マンションの一室で独立・開業したエステティシャンの収入は?
お店から給与をもらう通常のエステティシャンとは違って、独立・開業した場合には収入がすべて自分が稼いた売り上げによって決まってきます。といってもお店の売り上げがすべて収入になるわけではなく、売り上げから諸費用を引いた額になるようです。エステサロンにとっての主な諸費用は人件費、家賃、タオルなどの消耗品代、広告費などが挙げられます。
例えば1人あたり60分8,000円の施術を一日に6件こなすと、売り上げは48,000円。これと同じ売り上げで月に20日働いたとしたら、1カ月の売り上げは96万円となります。これはかなり順調な売り上げですが、マンションの一室で開業して家賃が月10万(光熱費等込み)だとすると売り上げから引いて86万円。そして消耗品の費用やチラシなどの広告費も、それぞれ月10万円程かかることもあるそうなので、さらに20万円がマイナスされて66万円ということに。
さらに人を雇った場合は人件費がかかりますし、設備などの初期費用に使ったローンの返済が必要な場合もあるので、この場合の現実的な月収は大体50万円前後となるでしょう。しかし約100万円の売り上げというのはかなり順調なサロンと言えるようで、中には月の売り上げが64万円で月収が32万円という人や、月によっては収入が10万円近くまで落ち込むという人もいるようで、収入の波もあるようす。そこで安定した収入を得るために、リピーターを獲得したりと様々な工夫が必要になってきますね。
自宅開業したエステティシャンの収入について
近年では自宅の一室を改良してエステサロンを開業する「自宅開業」という形態での独立方法も注目されています。自宅開業では費用となる家賃が別途かからないので、少ない売り上げでもより安定した収入を得る事ができるようです。しかし施術台などの設備には初期の段階である程度お金をかけなければならない他、しっかりと集客してリピーターになってもらうには外装などのリフォームや家具の新調なども考えなければなりません。お店が軌道に乗らないうちは「月に2~3万円も儲からなかった」という人もいるようなので、初期費用をちゃんと回収しようと思ったら、知り合いをそれとなくお店に誘ってみたりご近所に宣伝したりと、人脈を活かした積極的な宣伝活動が重要になってくるでしょう。
面貸しで働くエステティシャンの収入は?
また、独立する前に個人事業主として「面貸し」を利用して働く方法についても紹介しておきましょう。こちらは既に営業しているサロンの一角を借りて働くことが出来るシステムで、借りている間は自分が事業主なのですが、売り上げはサロンと分配されます。つまり還元率が4割の面貸しで100万円売り上げたとしたら、40万円が収入になるわけですね。「せっかく稼いだのにお店に取られたくない!」と不満に思う人もいるかもしれませんが、実際に営業しているお店を借りるわけですから、初期費用や広告費がほとんどかからないので、かなりリスクの少ない働き方と言えます。それに元々お客様が集まっているサロンだった場合には、集客の手間が少なくなって安定した収入が見込めるはず。
エステティシャンの独立・開業に有利な資格
エステティシャンが開業する為に必須となる資格は特にないのですが、お客様の中には取得している資格について確認してくる人もいるそうなので、信頼を得るためにも最低限、基本的な資格は取っておきましょう。特に業界の最大手とも言われる「一般社団法人 日本エステティック協会」の「認定エステティシャン」という資格は、エステティックに関する様々な基礎技術を身につけることが出来るので、取得しておいて損はありませんよ。
その他自分で営業を続けていく際に必須となる「接客」の技術を学ぶことができる「一般社団法人 日本エステティック業協会(AEA)」の「AEA認定エステティシャン」という資格もおすすめ。さらに「海外にサロンを開いて起業したい」という人は、難易度は高いですが「AEA認定インターナショナルエステティシャン」という世界水準の技術を学べる資格に挑戦してみるのもよいでしょう。
独立や開業に成功すれば、サロン勤めよりもたくさんの収入を得ることができるでしょう。しかし、その分リスクも大。ハイリスク・ハイリターンではありますが、自分の努力次第でハイリターンを期待できるものなので、しっかりと準備をしておきましょう。
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