口唇ヘルペスになったときは、誰しもできるだけ早く治したいと思うでしょう。不快感や見た目の恥ずかしさから早く解放されるために、口唇ヘルペスに効果が期待できる薬をいくつかご紹介していきます。
口唇ヘルペスでは、ドラッグストアで手に入る市販薬でもよく効くものがあるため、これらを早めに活用して悪化を防ぐようにましょう。また、ヘルペスになるのが初めての場合は自分で判断せずに病院を受診することをおすすめしますが、その理由についても詳しくご説明していきます。
1.口唇ヘルペスに効果的な薬
1-1 口唇ヘルペスに効く市販薬
口唇ヘルペスの発病には、初めて発病する場合と再発の場合の2通りがあります。初めて口の周りに水ぶくれやかゆみが生じたときには、自己判断せずに病院を受診することをおすすめします。過去にも口唇ヘルペスになったことのある方で、症状がそれほど重くない場合には、下記の市販薬が効果的です。ドラッグストアで簡単に手に入るため、活用してみましょう。
口唇ヘルペスの塗り薬には、ビダラビンやアシクロビルと呼ばれる成分が有効成分として作用します。パッケージに記載の成分を見てみると、それらが含まれていることが確認できます。市販薬として代表的なものをいくつかご紹介していきます。
・アクチビア軟膏
いちばん有名な市販薬はアクチビア軟膏です。有効成分アシクロビルを含み、ヘルペスウイルスの増殖をおさえることができます。
・アラセナS
医療用として使われているアラセナAと有効成分ビダラビンの濃度が同じです。市販の手軽に手に入る薬としてアクチビア軟膏と並んで人気があります。
・ヘルペシアクリーム
アクチビア軟膏・アラセナSと比べると使っている人は少ない傾向にありますが、ヘルペシアクリームもアシクロビルを有効成分とした塗り薬です。
上記の薬が口唇ヘルペスの市販薬としておすすめです。いずれも薬剤師を介した販売で購入することができます。
1-2 過去に診断された人のみ使用可能
口唇ヘルペスの市販薬は、過去に医師から診断された人のみ使うことができます。口唇ヘルペスは、不適切な薬を用いることで症状が悪化してしまうため、医師の診断があることが前提として必要となります。再発の場合は、初めての発症と比べて症状が軽くなりやすいため、市販薬で改善させることが可能です。
1-3 市販薬の使い方
市販の塗り薬の場合、1日に3〜5回塗布、10日間ほどが使用の目安になります。塗り薬を使用していく中で、乾燥してかさぶたになってきたら、薬の使用を中止しても問題ありません。
※使用上の注意
・唇のまわりにかゆみや違和感などが生じたら、早めに使うと効果的です。
・使用前後で手を清潔にしましょう。
・食後に薬を塗るときは、口の周りを洗い清潔にしましょう。
薬を塗る際にも上記のように注意が必要となりますが、普段の生活においても患部を手で触らないようにする、タオルなどを家族と共有しない、食事のときに食べ物や食器を通して家族へ感染させないようにするなどの配慮を心がけましょう。
2.口唇ヘルペスに使えるのは塗り薬だけ?
2-1 軽症の場合
口唇ヘルペスの治療には塗り薬が一般的に使われます。軽症の場合や、あまり再発しない場合には軟膏やクリームを塗って治療をすすめていきます。塗り薬は市販薬でも、病院で処方された薬でも概ね同様の効果が期待されます。塗り薬を使い続けるとかさぶたになってくるので、その後は自然に治っていきます。
2-2 症状が重い・再発が多い場合
内服薬(飲み薬)の使用
口唇ヘルペスの症状が重い場合には、飲み薬(内服薬)という手段もあります。飲み薬の場合は、医師の処方箋が必要となるため、病院を受診する必要があります。内服薬の場合は、皮膚の症状だけでなく、ヘルペスウイルスの増殖そのものを抑える効果があります。
口唇ヘルペスの飲み薬としての有効成分は、アシクロビルとバラシクロビル塩酸塩といったものがあります。再発しやすい人や、広範囲に症状が出ている場合などは、口腔外科や内科、皮膚科などを受診して内服薬での治療も可能です。
レーザー治療
口唇ヘルペスでは、レーザーを照射して治すという選択肢もあります。レーザーによって皮膜を作ることで患部に接触したときの痛みを和らげ、早く治癒できます。レーザー治療は、1回の照射でも効果が期待できます。
歯科用のレーザーを照射して治療を行いますが、全ての歯科または歯科口腔外科で対応しているわけではありません。事前に電話をするか、ホームページ等で診療内容を確認してみましょう。レーザー治療に関しては原則、保険適用外となっています。
3.口唇ヘルペスの受診場所
3-1 初めての口唇ヘルペス発症では病院で受診
口唇ヘルペスにかかるのが初めての場合
口唇ヘルペスになるのが初めての場合、出てきた症状が口唇ヘルペスによるものなのか確信が持てないことも多いでしょう。初めての発症では、大きな水泡が多数できる特徴があるなど、症状が強くなる傾向にあります。唇のまわりに類似した症状を引き起こす疾患も複数あるため、初めて「口唇ヘルペスかも?」と感じたときは病院を受診することをおすすめします。
症状が現れた際には、できるだけ早く対応することで症状も軽く済みます。口唇ヘルペスのような症状が出たら、速やかに病院を受診しましょう。口唇ヘルペスに対応した診療科は「内科」「皮膚科」「歯科口腔外科」があります。
症状が重い場合
症状が重いときには、内服薬という選択肢があります。これは病院でしか処方されないため、医師の診察を受ける必要があります。塗り薬は皮膚症状へ直接作用しますが、症状が重い場合には飲み薬でウイルスの増殖をおさえることができます。塗り薬よりも強めの効果が期待できるでしょう。
また、過去に口唇ヘルペスになったことがあり、市販の塗り薬を使っている人でも、症状が5〜7日で改善されなければ、他の病気の可能性もゼロではありません。一度口唇ヘルペスの診断を受けている人でも油断せず、症状がなかなか治らなければ改めて受診することをおすすめします。
3-2 歯科系医院にかかるときは口腔外科へ
口唇ヘルペスは、口のまわりに出る症状であるため、歯科系の医院でも治療が可能です。ただし、一般的な歯科には口唇ヘルペスに効く薬を常備していない可能性が高いため、口腔外科を受診するようにしましょう。かかりつけの歯科・口腔外科がある場合には、電話をして口唇ヘルペスの症状に対応してくれるか確認してみることをおすすめします。
口唇ヘルペスの知識のない診療科にかかると、口内炎などと間違われてしまい、誤ってステロイドが処方されてしまう恐れがあります。誤った処方でステロイドを使うと、口唇ヘルペスのウイルスを活性化させるために逆効果となります。病院に行くときは口腔外科または内科、皮膚科などを受診し、適切に薬を処方してもらうことをおすすめします。
4.まとめ
今回は、口唇ヘルペスの薬についてご紹介しました。ドラッグストアなどで購入することができ口唇ヘルペスに効果の期待できる市販薬もいくつかあります。
しかし、初めて口唇ヘルペスになったという方は薬を使用することで逆に悪化してしまうといった事態を防ぐため医療機関を受診しましょう。