患者さまのお口の健康をお守りするために、こんなエピソードをご紹介します。
4つのエピソード
Episode.1 予約の重要性
「先生、もうずい分と長い間通院しているんですが、あとどのくらい通わなければいけないんですか?」
と話し出したのは40代の会社員のKさん。働き盛りの年代で非常に忙しく過ごされているらしく、せっかくお約束した治療のアポイントにも遅刻しがちで、しかもキャンセルされることもしばしばです。
「以前かかっていた歯医者さんなら、3回程度で治療は終わっていたんですが・・・」
と、不満顔です。私は今がチャンスだと思い、こう切り出しました。
「Kさん、不快な治療が長期にわたり、申し訳ございません。今回のKさんの歯の治療は、神経の炎症をとる治療です。そのためには計画通りの間隔、時間で根管(神経が通っている管)を洗浄し、薬を詰める処置が必要となります。残念ながらKさんの場合、こちらの意図するタイミングで受診していただけていないため炎症の状態が悪化し、処置の手順が後戻りしているんです。」
「そういう理由とは知りませんでした。失礼ですが治療を引き伸ばして、治療費を吊り上げているのかと疑っていました。」
それ以後Kさんはおおむねアポイントどおりに来院していただき、どうしても都合のつかない時には、事前に電話でアポイントの変更を伝えていただくようになりました。今ではキチンと治療も終了し、快適に過ごされています。
Check!!
- 治療のアポイントは、治療上必要な間隔、時間をお約束させていただいております。
- 度重なるアポイントの変更や遅刻をされますと、十分な治療の効果を得られず、あなたの健康を損なう恐れがあります。
- 治療のアポイントを変更する必要が生じた場合は、速やかにご連絡ください。
Episode.2 ホームケアの重要性
「先生、私は3ヶ月に1度は必ずここへ通ってクリーニングを受けているのですが、その度に悪くなっている歯が見つかります。私の歯は人より弱いのだとあきらめるしかないのでしょうか?」
ある日、こう切り出してこられたのはTさん。50代の女性で会社を経営し、家事を行い、非常に忙しいスケジュールをぬって定期検診へ来ていただいています。ただ、スケジュールの都合上、定期検診を長期間受けられないこともあり、時には歯ぐきを腫らして急患として飛び込みで来られることもあります。
「Tさん失礼ですが、1日に何回ほどブラッシングをされていますか?」
Tさんは恥ずかしげにうつむいて答えました。
「実は仕事が忙しく、1日に1回寝る前に2分ほど磨くだけしかできていません。でも先生、しっかりと磨けないからこそ、クリーニングに通っているのですが・・・」
Tさんのように、定期ケアに依存される方が、まれにおられます。ただ私たちが、あなたのお口にかかわれるのは、定期ケアのときだけ、3ヶ月の間で1回だけなのです。あとの100日近くは、あなた自身でケアをしなければいけないのです。定期ケア(プロフェッショナルケア)は、毎日のホームケアと両立してこそ効果が発揮できます。
Check!!
- 毎日のホームケアで、お口の健康を保ちましょう。
Episode.3 プロフェッショナルケアの重要性
定期ケア(プロフェッショナルケア)について、患者さまにお話しすると「なんでそんなことしなくちゃいけないの?」と言われることがあります。口には出されなくても、患者さまの顔にそう書いてあるなと感じることは少なくありません。Fさんもそんな患者さまの1人でした。
「先生、とにかく痛いトコロだけ、この1ヶ所だけを治療してください。ほかの余計な部分の治療やケアは必要ないです。今までもそうしてきたし、これからもそういう治療でいいんです。」
「Fさん従来の歯科治療は、Drill-Fill-Bill(※)と言って、いわゆる虫歯を削って詰めるとういうものが主流でした。しかしこれでは、お口の中はどんどん悪くなっていき、しかも虫歯のために痛い思いをして、歯を削る治療をしなくてはいけないのです。また、日本人が歯を失う原因の50%以上を占める歯周病。これはお口の中の細菌の巣(バイオフィルム)が原因で起こるのですが、定期的にこの細菌の巣(バイオフィルム)を除去することによって、予防することができるのです。」
「先生、その予防っていうのはどうするのですか?痛くはないのですか?」
「まずは、おうちで磨いていただくホームケア。そして3ヶ月に1度通っていただく定期ケア(プロフェッショナルケア)を受けていただきます。定期ケアでは歯科衛生士が検診を行い、バイオフィルム(細菌の巣)、歯石の除去を行います。そして歯磨きのチェックや指導を行い、最後にPMTC(歯科衛生士による専門的なお口のクリーニング)を行い、フッ素を歯に塗布して歯を丈夫にしていきます。」
「痛みはないんですか?」
「歯石をとる時にキーンという機械音はしますが、歯を削っているわけではなく、歯石を取っているだけなので、健康な歯や歯ぐきなら痛みはほとんど感じませんよ。」
(※)Drill(削る) Fill(治す) Bill(請求書)を意味し、歯を削って詰めるだけの古い歯科治療をさす言葉。
当初は不安げな表情で定期ケアを受けていたFさんですが、すぐに定期ケアの気持ち良さを理解していただけたようで、今では3ヶ月に1度の定期ケアを心待ちにしていただいているようです。
Check!!
- お口の健康のために、プロフェッショナルケアを定期的に受けてください。
Episode.4 アンチエイジングケアのすすめ
年齢を重ねると、口元にしわがより、歯は茶色くなり、歯ぐきは痩せて歯が抜けてしまい人相が変わってしまう。これは当然の加齢変化であり、仕方のないこととあきらめていませんか?Tさんもそんな悩みを抱えていました。
「先生、年をとるって嫌なことですね。口元なんかしわくちゃだし、歯も茶色くなるし口臭もひどくなる一方だし、人前に出るのも嫌になるわ。」
「それはおつらいですね、遅かれ早かれ人間は年をとるものです。それは人類共通の悩みですね。ところでTさん、アンチエイジングってご存知ですか?」
「知っているわよ、美白とか美容のことでしょう。」
「そうですね。もう少し補足すると、加齢とともに訪れる肉体の変化をより効果的に回避する、それこそがアンチエイジングです。」
「お肌のことだけじゃないの?」
「老化とは身体の内側で進行し、年齢とともに外側へ表出されるのです。つまりアンチエイジングは身体全体の問題なんです。また、アンチエイジングにとって、外観や見た目は非常に重要なことです。従来の歯の治療は、まず噛むことを主体とした機能の回復が主でしたが、近年セラミックやジルコニアなどの歯科材料の発達により、外観や見た目の改善も重要視されてきています。」
「どういうことができるんですか?」
「明貴会で扱っているアンチエイジングケアとしては、毛髪ミネラル検査による身体全体のミネラルバランスのチェックや有害金属の検査、またオーラルマッサージによる、歯肉や唾液腺の活性化、セラミック、ジルコニアなどを用いた審美的治療やホワイトニングにより歯を削らずに審美的な回復を図ることも可能です。全身の健康のため、サプリメントの提供なども行っています。」
Check!!
- 毛髪ミネラル検査やオーラルマッサージ、審美治療、ホワイトニング、サプリメント等のアンチエイジングケアに関しては歯科医師、歯科衛生士、トリートメントコーディネーターがご相談させていただきます。