株式会社メドウズアロマテラピープロダクツの鈴木 壮哉です。季節が変わり実質今日から衣替え。そういえば、だいぶ日も短くなり、ここ水戸は5時半を過ぎるとだいぶ暗くなります。まさに「つるべ落とし」ですね。
ところで、私がメドウズの仕事にかかわって今月で7年を迎えます。ちょうど7年前の2009年10月にイギリスのダーリン・ペインを訪れ、「ハイパープランツから私に輸入者が変更になる」と伝え、紆余曲折を経ながら現在に至ります。
まだ若いです。カンタベリー大聖堂で。
Eevaちゃんも生まれたばかり。
ご存じの方も多いかと思いますが私は元来アロマテラピー業界の人間ではないため、その間不慣れな私を温かく見守りながら育ててくれたすべてのお客様(特にお取引先の皆様)に感謝申しあげると共に、自分なりにいろいろと学んでまいりました。今日はその中で、「ブランドの選び方」についてお話をさせて下さい。
お客様から、「精油メーカー・ブランドはどのように選んだらいいのでしょうか」といご質問を頂くことがあります。また、インターネットを検索すると、
アロマオイル 人気
アロマオイル ブランド
アロマオイル ランキング
アロマ おすすめ メーカー
などの検索ワードが人気のようです。私たちは精油をアロマオイルと呼ぶことはありませんので、きっとアロマテラピー初心者の方がよりよいエッセンシャルオイルを探して、検索をされているのだと思います。
さて、検索をすると精油メーカー人気ランキングというサイトが発見されました。どのようなメーカーが並んでいるのか見てみると
生活の木
ニールズヤードレメディーズ
プラナロム
などと並んで、私は聞いたことがないブランドも散見されました。きっとアフィリエイト広告だと思います。正直に言うとメドウズを売る私も最初は生活の木の精油を使いましたし、ニールズヤードの青いボトルにあこがれ、プラナロムの確かな成分分析表に驚かされました。
一般的にアロマテラピーを始めて、最初にこのような疑問にぶつかるのではないでしょうか。
1, どのメーカーの精油を買えばよいか分からない。
2, オーガニックを買うべきなのか。
3, 成分分析表は必要なのか。また、どう使うのか。
4, 日本アロマ環境協会表示基準適合精油がいいのか。
5, 同じラベンダーでもメーカーによって価格差があるのはなぜか。
これは私が常日頃思う、アロマテラピー業界の暗い部分とつながっています。皆さんがモノを購入するとき使用目的や価格、性能などを考慮されると思います。
例えば車を購入するときは、
家族構成
使用目的
予算
デザイン
などから自分に合う車を選びます。間違っても4人家族が「2人のスポーツカー」を選びませんし、収入に見合わない高価な車を購入することも少ないと思います。
しかし、エッセンシャルオイルは選ぶ基準がありません。どのメーカーのラベンダーも細かく見れば違いはあれど、結局はラベンダーです。あえて言えば高価な精油を購入したところで目に見える違いや作用の差は感じられません。そのため、A社の精油にB社の商品ラベルを貼り、B社の精油として販売される例が後を絶たず、結局は小さな市場に何十、何百ものブランドが乱立することになっています。
メーカーは商売ですので、何とかして他社と比較して自社の優位性をアピールしようとします。その結果、
オーガニックだから安心
日本アロマ環境協会表示基準適合精油だから安心
などという後付の理屈を並べます。ちなみに日本アロマ環境協会表示基準適合精油は単に同団体が求める「学名、科名などの情報が商品に正しく表示されている」というだけであり、精油の品質には何ら関係がありません。日本アロマ環境協会の法人会員で費用を出せば、適合精油としてすぐに認められます。
売れているメーカー、良く見聞きするメーカーがお客様にとって良いメーカーなのかというと必ずしもそうではありません。私にアロマテラピーを教えてくれた弊社のセラピストは、
自分が気持ちよく使えるメーカー、ブランドこそが良いメーカー
と言っていました。私はふとしたときによくこの言葉を思い出します。エッセンシャルオイルは数千の芳香物質(化学物質)で構成されており、栽培された気候風土によりその性質は大きく異なります。欧米では、農薬を用いないで栽培されたオーガニック野菜が手軽に手に入り、工業国のアメリカですらホールフーズマーケットの様なオーガニックを主体としたスーパーマーケットが各地に存在します。
ホールフーズマーケットの商品棚。オーガニックが目につきます。
同じほうれん草でも食べ比べをするとオーガニックのものは瑞々しく、味も濃厚で同じほうれん草とは思えないくらい別物。それだけ、オーガニックが日常生活に身近に存在しています。決して、高価・高級のアイコンではないのです。
エッセンシャルオイルも同じ事で、オーガニックであるならばなぜオーガニックにこだわるのかをメーカーはお客様にきちんと伝える必要があります。単価を上げる手段ではなく、お客様により良いものを使用して欲しいというポリシーがメーカーに存在するかが重要だと私は思います。
そして大切なことはエッセンシャルオイルを選ぶとき、価格だけで選ばないで頂ければと思います。
高いからいい精油
安いからそうでない精油
という構図は全く成り立ちません。
価格や先入観に囚われずそのメーカーがホームページなどで提供している情報等を基に、お客様の価値観や考えに近いメーカーやブランドの商品をご使用されることを強くお勧めいたします。また、専門店も少ないので大変ではありますが、なるべく多くのメーカーの商品をお試し頂き、より自分の好みに近い香りや使用感を持つブランドを見つけて下さい。自分の好みに合うエッセンシャルオイルを見つけられたとき、アロマテラピーの世界が一気に広がり、ますます楽しく興味を持つことが出来ます。
私はメドウズの人間ではありますが、全員にメドウズが好かれるとは思っていません。またそれを望んでいません。
ローズウォーターなどは
ローズの瑞々しい香りがする
葉っぱや草のにおいがする
と同じ商品でも人によって感じ方は様々です。250mlもあるので、毎日惜しみなく使えるというお声もあれば、使い切れずに悪くなるという感想も頂きます。しかし、私たちは自分たちの商品に自信を持って販売をしており、きっとそれはお客様の価値観や嗜好により合うときと合わないときがあると思いますが、それが健全な状態だと思っております。メドウズが好きと言って頂ける方(それは商品だけでなく、メーカーのあり方や姿勢も含めて)に、これからもご満足頂ける商品をお届けすることが私の仕事であり、義務でもあります。
私はメドウズの商品を無理矢理でも多くのお客様にお勧めしたいと全く思っておりません。それは生産者、商品を作ったメドウズの仲間、そして原料となった植物すべてに気の毒です。商品をとにかく売らんとするための販売はしたくありません。メドウズの商品がお客様の価値観に触れる何かや時がございましたら、お選び頂ければ幸いに思っています。
だからこそ、これからもメドウズらしさを忘れずに。それがこの7年間で学んだ事です。10月3日にこの事を改めてここにしたため、これからの礎にしていこうと思います。