ダイエット依存、そして過食症に苦しむ人なら、「異常な食欲」が起きることがあると思います。


異常な食欲とは、


1 猛烈に食べたい。

2 食べ物のことが頭から離れない。

3 おなかがすいていないのに食べたい。

4 食べ始めたらやめられない。



私はこういう食欲がおきたとき、「自分はなんて意志の弱い人間なんだろう・・・」と思いました。


そして、自分に活を入れる意味で、また自分を罰する意味で、自分のほっぺたを平手で打ったりもしました。


でも、効果はありません。


しばらくの間は食事制限ができたとしても、必ず、また「異常な食欲」が起きる日がきます。



実は、問題は「意志が弱い」ことではないのです。


異常な食欲にはきちんと原因があり、それを解決できれば、意志などとは関係なく、異常な食欲はおきなくなるのです。


さて、原因とは、何でしょうか?


●栄養が不足している。偏っている。


1、2の場合は、絶食や極端な食事制限により、食べる量が足りていない場合があります。


食べる量が足りていなければ、体が食べ物を求めるのは当然です。


また、確かにおなかに食べ物は入っていても、栄養に偏りがある可能性があります。


例えば、昼食は500キロカロリー以内というルールを守ったとして、その内容が、あんぱん一つとヨーグルトだとしたら、一応食事はしていても、栄養が炭水化物に偏っています。たんぱく質、ビタミン、ミネラルがありませんね。


これでは体がきちんと機能することができないので、脳から食べ物を求める指令が出続けてしまいます。


そのときに、足りていないものだけを求めてくれると良いのですが、ダイエットを繰り返してきて感覚の鈍っているからだでは、高カロリーのものばかりを求めてしまうようです。


私の場合は、炭水化物、肉・魚、野菜、果物などバランスよく食べると、その後空腹を感じにくいと感じます。


例えば、朝食に食パンと牛乳だけというメニューよりも、サラダとゆで卵も一緒に食べるほうが、昼食までお腹がすくにくく、精神状態も安定します。


炭水化物に偏った食事では、消化が早いために、空腹になるのも早くなるし、血糖値が急上昇した後で急下降するので、一時的な気分の高潮の後で、だるくなったり眠くなったりすることもあります。たんぱく質や野菜も一緒にとることが理想的です。


食事はバランスよく、炭水化物、たんぱく質、野菜・・・と摂ることが大切です。


そして、私の場合は、スウィーツも食べてしまいます。


食後にちょっと甘いものを食べると、とても幸せです。


それにより我慢の反動で「どかぐい」ということもなくなります。



● 心の問題から異常な食欲がおきる。

食欲は、体の欲求だけではなく、心のバランスが崩れているときにもおきます。


私がカウンセリングを受け始めたとき、「過食する前にどんな出来事があったか」とよく聞かれました。


そして、「そのときにどういう気持ちだったか」も聞かれました。


例えば、「コンビニの店員に失礼な態度を取られた」とします。


今の私なら、店員自身の人格の問題だと思って諦めるか、場合によっては抗議しますが、当時の私は違いました。


カウンセラー「過食する前に何かありましたか?」


私「・・・特別には何も・・・。でも、そういえば、コンビニで失礼な店員がいてムカつきました」


カウンセラー「他にはどう感じましたか?」


私「ムカついただけです。」


でも、本当なムカついただけではないのです。


実は「自分はコンビニの店員が平気で失礼な態度をとれるような存在なんだ」と思って傷ついていました。


また、怒りを表すこともできない、自分で自分を守れない自分に、自己嫌悪にもなりました。


このように、実際には「ムカついた」だけでなく、傷つき、無力感、自己嫌悪などの感情が交錯しています。


でも自分ではあまりわかっていませんでした。


本当はわかっていたような気もしますが、考えたところで対処できないので、意識の底に押しやっていました。



でも、意識の底で、もやもやと言葉にならない重く暗いネルギーは滞留しています。


そして、このストレスを何とかするために、自分でも無意識のうちに「ドカ食い」に走ってしまう、という構図がありました。


そんなことをすれば、さらに自己嫌悪に陥るのですが、一時的にだけでも、ストレスから逃げたい衝動があったのだと思います。


もしコンビニの店員とのやりとりで感じた、怒り、傷つき、無力感、自己嫌悪を、自分でしっかりと感じ、抱えるることができていたら、無意識的に「ドカ食い」への衝動へとは発展しないでしょう。


むしろ、食欲が落ちるのではないかと思います。


以前は食欲が落ちることはありえなかった私ですが、最近では辛いことがあると食欲が落ち、ようやく自分で自分の感情をきちんと感じることができるようになったのだなと嬉しく思っています。


また、日頃厳しい食事制限をしていると、栄養が足りておらず、ストレスに弱い状態になります。


さらに、おなかがすいているのだから、当然ストレスから「ドカ食い」につながりやすくもなります。


自分で感情をしっかり感じて抱えたら、今度はそれを解消する番です。


・その場で相手に気持ちを伝える

・信頼できる人に話して気持ちを自分の中から出す


こういうことができると、ストレスからドカ食いがおきにくくなります。


スポーツで発散、映画を見て発散、というのもありますが、気分転換にはなるものの、根本的には解決していないので、その対処法しかもっていないといずれ限界が来るかもしれません。


このように、異常な食欲を解消するためには、自分の感情をしっかりと感じ、それを解消することが必要です。


また、人に失礼な態度をとられても何も言えない自分であれば、アサーションを学ぶとよいです。


アサーションとは、自分も相手も大切にしたさわやかで率直なコミュニケーションです。


それにより、相手を傷つけずに自分を守ることもできるし、コミュニケーション力が高まります。



異常な食欲は、栄養不足などの体の面と、自分の気持ちがわからないなどの心の面と、両方から改善していく必要があります。


異常な食欲は、症状です。症状だけを治すことはできません。


根本が変わらなければ、症状は続きます。


できることから取り組めるとよいですね!


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