今回のPenは、建築・空間デザイン/グラフィック/プロダクト/展覧会の4つのカテゴリーで、日本・海外から合計100の最新デザインを特集しています。安藤百福センターの新たな魅力を伝える 「小諸ツリーハウスプロジェト」 は “ ARCHITECTURE, SPACE DESIGN 020 ” として紹介されています。カニカピラの 「オオムラサキのツリーハウス」 は第4弾として建てられましたが、現在は7棟目の計画を進めています。2015年1月頃にサイトでも公開予定ですので、どうぞお楽しみに。
ベネッセの通販ギフトショップ『たまひよの誕生記念』のブランド全体のアートディレクションの他、ECサイトやカタログのデザインを担当しました。
赤ちゃんが生まれた瞬間、家族の中に広がる幸せな空気。そんな想いを色あせないように大切にとっておきたい――ベネッセの「たまひよの誕生記念」は、子どもの誕生記念を自分たちへのプレゼントという形で残しておくための、通販ギフトショップです。
やわらかいピンクを基調にしたやさしいトーンで、手触りやぬくもりが感じられるよう素材感も工夫し、家族の幸せな瞬間を切り取るように、特別な記念日をデザインしています。
タリーズコーヒーの Facebook ・ twitter カバー画像と、2014年の夏季限定ドリンク 「T’s Splash ハニーゼリー&梅レモン」 の店頭POPを作成しました。
「これまでのタリーズのブランドイメージから一歩ユーザー側に踏み込んだ、ソーシャルならではの親しみやすいデザイン」
画一的になりがちな店舗まわりのデザインに比べ、比較的自由度の高いソーシャルならではの、既存のイメージにとらわれない、でもタリーズらしいビジュアルづくりが求められました。
カラフルで楽しいテイストをベースにしながらも、一方でタリーズのブランドイメージを崩さない、かわいくなり過ぎないビジュアル作りを行いました。「スワークル」ドリンクや、新スイーツメニューの「アサイーボウル」などの人気商品をメインに、シーズンに合わせ夏らしさが伝わるよう、ビーチでの一コマをイラストレーションで表現しています。ひんやりと冷たく美味しそうなドリンクと、動きのあるキャラクター達がにぎわうカバー画像で、ページに訪れた人の気分をさらに盛り上げています。
2014年夏の新メニュー、「T’s Splash ハニーゼリー&梅レモン」 は、レモンと梅のすっきりとした炭酸ドリンクと、ぷるぷる食感のハニーゼリーの喉ごしをお楽しめる、夏のドリンクです。
暑さの中でお店に来ていただいたお客さんに、美味しそう!飲んでみたい!と思っていただくため、ソーダがはじける爽やかなスプラッシュ感や、ゼリーのぷるぷるとしたしずる感にこだわり、泡の大きさから文字組みまで、細部にわたって調整を行いました。前面にドリンクのビジュアルを出し、背景にソーダとゼリー敷くことで奥行きをもたせ、より一層の清涼感とリズム感を演出しています。
コーセーコスメポートのフレグランスボディケアコスメ 「 Rose of Heaven (ローズオブヘブン) 」 のブランドサイトを制作しました。
音楽配信サービス 「 レコチョク 」 の音楽プレイヤー&ダウンロードアプリを制作しました。
文具メーカーキングジムの新商品、タッチパネルクリーナー 「iコロコロ」 の雑誌広告を制作しました。
<「monoマガジン」2013年3/16号、「Goods Press」2013年4月号他>
「iコロコロ」 は、構想から2年をかけて、粘着シートの “コロコロ” でおなじみのニトムズとキングジムが共同開発したタブレットクリーナーで、ノリの中に油を吸い込む粘着剤を新たに開発するなど力の入った商品です。
打ち合せを重ねる内に、ただ機能性をうたうのではなく、おもしろそうだから買ってみよう!と30代~40代のターゲットユーザーに思ってもらえるようなアプローチを考えてみることになりました。タブレットについた皮脂を根こそぎ吸着除去するという、機能性の高い商品特性を活かしながら、見た目が小さなコロコロのようでユニークであることなど、分かりやすく伝わりやすい要素を使って、印象に残る広告表現を検討しました。
提案段階では、以下の5種類のビジュアルを用意。
[1] くすんだ景色すっきり晴れやか -くぐもった夜景が、iコロコロで一気に晴れやかになる様子を描いた案-
[2] 嫌われ皮脂汚れに今すぐコロコロしよう -ベタベタのタブレットを渡されて、OLさんが嫌そうな顔をしている案-
[3] 持てない・持ちたくない、誰かのタブレット -タブレットにハエがたかっているような、過剰にひどいビジュアル案-
[4] 恐怖、皮脂汚れとれすぎて怖い -パンダの模様がとれて、凶暴なパンダの素顔が見えてしまっている案-
[5] とってもクリア -黒熊がシロクマに、iコロコロで変わってしまっている案-
最終的に[4]案をベースにブラッシュアップを行って、 “iコロコロでパンダの模様はとれません” と広告に注意事項を付け、ジョーク商品のような気になる雑誌広告が完成しました。
人の皮脂は千差万別で粘着剤の開発は大変だったと聞きます。キングジムさんの強い商品性と企画力が発揮された「iコロコロ」 は、今年のヒット商品としても注目されています。
日清カップヌードル公式facebookページにて展開中のカバーアーティスト企画より、カニカピラは第三弾アーティストとして、2013年4月8日から1ヶ月間、「カップヌードル」 をテーマにしたカバー画像を作成。ラストを飾るのは定番の味、カップヌードルを食べた時の脳内イメージを公開しました。
カニカピラらしい独特のユーモアを発揮して欲しいというオーダーにより、“ カップヌードルを食べた時の脳内イメージ ”を、ポップさとシュールさをかけ合わせたイラストで表現。「カップヌードル」とわかる明快さをベースに、明るく・楽しく・美味しく・ハッピー!なメッセージが伝わるよう、各テイストのパッケージにイメージカラーをつけて、5つの気分(全5種)を展開しています。
▼チリトマト
▼シーフード
▼カレー
▼しお
▼カップヌードル
イタリアのスポーツ用品専門ブランド「Kappa」の公式ブランドサイトをリニューアル。これまでのKappaのブランドイメージを残しながら、Cool・Fashionといった要素をプラスし、黒のエリアを印象的に使ったシックなデザインで、サイト全体を大人で高級感のあるスタイリッシュな印象に変えました。
ギリシャ文字の「κ 」(カッパ)は、天に向けられた手のひらを表現したと言われています。勝利を祝うかのような力強いポーズがスポーツの象徴として最適であるということから、ブランド名に “勝利” の意味をこめて 「kappa」 と名付けられました。
ロゴマークの 「背中合わせの男女」 は、人間の原点である “アダムとイブ” のモチーフであり、常に原点に立ち戻ってスポーツと人間を考える姿勢を表現しながらも、イタリアらしい大人の色気をもったスポーツブランドです。
今回のKappaブランドサイトのリニューアルでは、Kappaブランドの浸透と構築を第一の目的に掲げつつ、いかに商品の購買にまで結びつけるかを考えて計画されました。
まずはユーザーの中にあるブランドイメージを育むために、Kappaのブランド価値を整理する作業から始まりました。
これまでのKappaは 「SEXY/SPORTS/大人/イタリア/硬派/人間味」 といった、少し堅い印象のブランドイメージでしたが、ライフスタイルの変化や新しい事業展開に合わせて整理を行い、「SEXY/SPORTS/大人/イタリア」 のキーワードは残しながら、硬派/人間味のワードを 「COOL/Fashion」 に置き換えることで、ハードなスポーツブランドのイメージから、Kappaが新たに目指すカジュアルスポーツのイメージを訴求しています。
次にブランドカラーの意味付け、再構築も行いました。Kappaの赤には、エネルギーと情熱のイメージ、イタリアの遊び心と自由さが表現されています。色彩は人が最も記憶しやすく、印象に残りやすい要素なので、サイト上でこの赤をいかに新しいセンスで伝えて行くか?ということに重点を置きました。
既存のKappaのブランドイメージを無理なく、クールでスタイリッシュな印象にブラッシュアップしていくために、白や黒のエリアを大きくとることで落ち着きを持たせ、シンプルですっきりとしたデザインの中で、赤を効果的に見せることに。これによって、下層ページでメインビジュアルに色が大きく入ってきた場合にも、色彩のバランスが取りやすくなると考えました。
全体のトーン&マナーとして3案ほど作成し、最終的に黒のエリアをいかしたシックなデザインに。無彩色をベースにすることで、サイト全体を大人で高級感のある雰囲気に変え、ブランドカラーである赤はポイントで使用することで、印象に残る色として機能させています。
これらのブランディングの再構築とデザイン戦略を踏まえ、リニューアルしたKappaブランドサイトでは、ブランドイメージを育み高めながら、ユーザーが意思決定を単純化できるよう、「FOOTBALL」 や 「GOLF」 など各カテゴリーからシーズンごとの商品紹介ページに自然と導き、製品やサービス情報を整理したサイト構造になっています。
Kappaブランドサイトでは今後、SS/AWのシーズンごとにビジュアルも大きく入れ替わるため、その都度ブランドイメージを強化することができる “イメージの器” としての機能も持っています。事業の変革期にあるKappaにとって、新しい挑戦を知ってもらうためのサイトでもあるので、シーズンごとの更新など、今後もご注目ください。
「カーペットをお経で供養しよう!」 とバーグハンバーグバーグさんからコンテンツ案が上がってから1年以上の準備期間を経て、ようやく完成した “カーペット読経”。企画に協力してもらえる心の広いお寺とお坊さんに巡り会うまでに半年、許可をもらって実際に撮影が実現するまでにさらに半年、企画倒れの危機をカーペット愛で乗り越え、公開することができました。
本コンテンツは、ちょっとふざけながらもカーペットの優れた機能を伝えるといった、サイト内でも重要な役割を担っています。
企画当初はオリジナルのお経を作っていましたが、残念ながら不採用になったお経の一部を以下にご紹介します。
(チーン)
カーペットーめっちゃいいー フローリングよりーめっちゃいいー
いろんな面でーみんなの知らないメリットがーあるー
今日はーそのメリットをーお経にーのせてーみたーいー
(チーン)(ポクポクポクポク・・・)
第一にーカーペットはーホコリがーまわーないー
カーペットにはーアレールギーの原因にーなりそうなイメージがあるーけどー
実はーフローリングの方がーホコリがーまうー
赤ちゃんがハイハイするー床上30cmがー 一番ほこりがおおいー
フローリングはー誰かがー歩くたびにーホコリがまうー
カーペットはーホコリがー吸着してーまわないー
まうホコリのー量はー フローリングはーカーペットのー3倍ー
フローリングはーホコリがーめっちゃまうー
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フローリングはスリッパで滑るけどー フローリングは犬も猫も滑るけどー
カーペットーで滑ってもー衝撃吸収するからー安全—
フローリングは怪我したりー痛いけどー カーペットは転んでも安全ー
フローリングは痛いけどー カーペットは安全ー
みんなのことを思うとーカーペットをすすめるのがー世のため人のためー
(チーン)
カーペットをすすめてーいい人だとー思われたいー
カーペットをすすめてーみんなからー尊敬ーされーたいー
(チーン)
仏教の理念上、カーペットのお経をあげるのはNGとなり、お寺や関係各位に迷惑のかからない内容に変更。最終的に、お経ではなく、カーペットを供養する“ 表百 ”(願主から依頼を受けて、導師や表白師がその法会や修法に際して、その趣旨を述べる美文調の文章のこと)を作成して、お坊さんに唱えてもらうことになりました。
今回、企画に全面的に協力してくださったのは、超宗派仏教徒のインターネット寺院として話題の「彼岸寺」創設メンバーで、西浅草・緑泉寺住職の青江覚峰さん。暗闇のなかで行う食育イベント「暗闇ごはん」の主催や、著書「お寺ごはん」を刊行されるなど、ご活躍中のご住職です。
カーペット読経の撮影後、青江覚峰さんから、 「もっと遊び心がふんだんにあるものでもいいかと思います。堀田さんお二人(carpetroom運営の母体となる堀田カーペット社長・堀田繁光さんと、カーペットルーム社長・堀田将矢さん親子)が、ポカンとするところなどにSEが入ったり、全体にBGMが入ったりするともっと面白いのではないかと感じました。」というありがたいお言葉をいただき、アドバイス通り音もプラスし、より面白さが際立ったコンテンツに仕上がりました。
ちょっとふざけてるけど、実はカーペットルームでいうべきことを、一番言っているコンテンツ。それが “カーペット読経” です。
2007年10月から2011年9月までの4年間、TBS系列で毎週火曜の深夜に放送されていたお笑い番組「あらびき団」。カニカピラは、100体ほどあるキャラクターのデザインや、背景CGセットのイラストレーションなど、独特の空気感をビジュアライズしている部分のデザインを担当していました。その制作過程をご紹介いたします。
「あらびき団」は、テレビではめったに見られないようなコアな芸人さんを紹介する番組として、毎週火曜の深夜に放送されたお笑いバラエティです。番組名の“あらびき団”は、「レフト藤井」(藤井隆さん)と「ライト東野」(東野幸治さん)により結成されたサーカス団という設定で、そこに集まる粗削りな芸を持つ芸人さんをあらびきパフォーマーと称し、サーカス団員を募集するといった構成で番組が組まれていました。
初回の打ち合せで出たキーワードは、「めちゃくちゃ感」「少しPOP、アングラすぎない」「実はわかっている感じ」。
視聴者のファーストインプレッションは、荒削りで雑、自由でめちゃくちゃな印象に。でもそれをそのままチープに表現するのではなく、部分的なクオリティをキープして「実はわかっているけど、わざとやっている」という共通認識のもとに演出(悪ノリ)していく。
カニカピラは、キャラクターデザイン、背景のイラストレーション、オープニング用の素材制作など、あらびき団としての空気感をビジュアライズしているさじ加減の微妙なラインのデザインを担当していましたが、チーフディレクターさんとは、以前にフジテレビ、ポンキッキーズの 「やさい星人あらわる」でご一緒していたこともあり、スムーズに個性的なビジュアルをガシガシ作成していきました。
キャラクターのデザインについては、バリエーションが必要だと思っていましたので、空気感をいかに共有するかを考えて、スタッフ全員でキャラクターを作っていくことにしました。「誰が面白い絵を描けるか」という空気の中でセンスやノリを共有しながら作画していく。ブレインストーミングしながら、デザインしている感覚で数人で短時間にリアルタイムにラフデザインを行って、個性はまちまちなのに、どこか同じ空気感をもっている不思議なキャラクターが、300体ほど生まれました。
その中から、ディレクターさんのセレクトにより厳選されたキャラクターたちをテレビの自主規制ガイドラインにそって、修正(胸が露出しているキャラクターは胸を隠す処理をするなど)して、最終的にしぼられた100体程度が画面に登場しています。
一見するとスカスカで気になる感じがあったり、逆にクオリティが高く作り込んである所が存在することで、“実はわかって遊んでいる”という、斜めに構えた番組の “ノリ” を表現しました。同時に、毎週放送されるものでもあるので、飽きずに見続けれて、“いつもなにか発見がある” ことも意識しながら最終の着色やブラッシュアップを行っていきました。
これらができあがったキャラクター達の一部です。
SMAP的(あくまで的です)なアイドル風
80%OFFをかかげる謎のマスクマン
宇宙服を着た少女
片目の怪物
ジョイナー風のスプリンター
目線入り家族
キュビズム的な人
藁から飛び出るダイバー
また、スタジオセットにあわせて、サーカス団の小屋、それを囲むスタジアム(お客さんはスタジアムで鑑賞しているといった設定)などもデザインしていきました。オープニングはそのスタジアムに入るアニメーションになっていますので、ここにもサーカス小屋まわりには登場していない、多くのキャラクターがお客さんという設定で並んでいます。
▼エントランス(左) と サーカス小屋背景(右) ラフデザイン
▼サーカス小屋
結果、奇想天外な世界観ができあがり、「ネタ+演出込みのお笑い番組」として、「あらびき団」は深夜枠で独特の存在感を放つことになります。
※ネタそのものだけではなく、東野さんと藤井さんのリアクションやつっこみ、ディレクターさんの悪意ある演出によって笑いが成立するというのがあらびき団のスタイルでした。
4年間の間に、チーフディレクターは交代し、ADさんがディレクターに昇格するなど変化を経つつ、そのコンセプトは受け継がれて番組は進化していきました。カニカピラもシーズンに合わせて、ニセレッカーくん(爆笑レッドカーペットのキャラクター)、飛行機ホン○ンさんなど、新しいキャラクターを追加しつつ、番組も楽しく拝見させていただいていました。
芸人を「素材にする」といった考え方をベースにしていたためでしょうか、日頃のネタとは違ったものを番組の中で披露していた芸人さんも多くいたようです。収録される芸人さんには、構成作家がついてあらびき団用にネタが練り込まれていて、ブレイクする芸人さんはその経緯の中で開眼していったという話も聞きます。
多くファンを生み、また幾多の芸人さんをブレイクさせることになった、「あらびき団」は2011年9月、惜しまれながらの放送終了となりました。テレビでは、ここでしか見られない芸人さんも多く存在していたので、それが見れなくなってしまったのが、本当に悔やまれます。「あらびき団」の栄誉をたたえ、ここに制作記録をまとめさせていただきました。「あらびき団」フォーエバー!
姉川