ウェブブラウザのJavaScript(ジャバスクリプト)の設定が無効になっています。Javascriptが無効になっていると、サイト内の一部機能がご利用いただけません。 毎度の事ながら、逆流してます(爆)=千歳さんナイトメアにハグルマさんが関わってる間の掃除婦のハナシ。「ケスクセ?」は、Qu'est-ce que c'est?です←文字数引っかかったのでカタカナ表記(汗)二本立て故、1頁目にざっくり内容とリンク張りました。諸々お借りしました→C・Hさん、ハグルマさん、ホルヘさん、マスカレードさん、千歳さん、ヴァージルさまうちのヒト=カバネ◆「矛盾の花。」[jump:2]つまるところ、放任という名の突き放し。諸々お借りしました→CHさん、ハグルマさん、ホルヘさん、マスカレードさん、千歳さん。ハグルマさんが飛び出した後の養鶏場でのやりとり。GW中、ムスメに判断を仰ぐ場面が何回かあり、それをふまえて、なんかツラツラ思ったこと。まぁ、今更感満載ですが、元々行間だし、特に本流に影響もないし、せっかく書いてあったんだし、まぁいっかな、とゆー感じの自己満足補足回(爆)◆「Qu'est-ce que c'est?」[jump:3]これは、なんですか?諸々お借りしました→ハグルマさん、マスカレードさん、千歳さん、ヴァージルさま。視界ジャック、再び。某船長さんとは、どうやら、波長が合う模様(爆)てゆーか、鎮静剤は打たれてませんでしたね、すんません(爆)「彼ができうることは」の、カバネ視点です。[newpage]「矛盾の花。」***宵闇街は、養鶏場。スフレを作るための卵白を泡立てながら、C・Hはカバネの行動を反芻する。彼女は、ハグルマに寄り添いたいと云ったか。本人の意思を尊重すると。だから今、自分はハグルマの意志決定に必要であろう情報をハグルマへ伝えているわけで。ホルヘ特製ハイブリッド怒髪天カクテルのおかげで、すっかりいつも通りのハグルマはベンチにどっかと座り、腕組みをして天井へ視線を向けたまま動かない。そして。C・Hは隣室へ続く扉へ視線を向ける。ホルヘと隣室へ消えたカバネは、ハグルマが下す判断に従うと云っていた。だから、ハグルマの決定により物事がマイナス方面の事態になっても異を唱えないと。そう云うことなのだろう。けれど、と。C・Hは小首を傾げた。(それは優しさかしら?)もしや押し付け?結局自分で決断しない=他力本願つまりは責任逃れで。(てことは唯々諾々じゃない?)ワタシに決める権利はありませんから。だから、ハグルマさんだけに決定権を。ハグルマさんが右を選ぶか、左を選ぶか。それによってワタシたちの進む道が決まりますので、ハグルマさんどうぞ決めてください?(それはそれで、どーなのかしらねぇ?)一歩引いたカバネの立ち位置。ワタシは従うだけです。決断には関与しません。(それって確かに、ハグルマさんの意思を尊重してる気もするんだけど。)でも、どうしたらいいか迷うハグルマさんを突き放して重責を押しつけて、実はとっても残酷なんじゃないかしら?***窓から、マスカレードがやってきた。ザンバラ服の悪霊は、天井付近に浮遊したまま、くるりと部屋の中を見回す。最後にC・Hを三秒ほど眺めた後、両手を広げてターンをした。突如、室内にテンポの速い曲が流れ出す。けれど、表情筋の少ないホルヘと元々感情があまり出ない掃除婦は、そんな様子を黙って眺めるだけで。同じ部屋の上空と下空で流れる温度の差にひとしきり笑った後。C・Hは、ああ笑いすぎて背筋が痛いわ、と箱を拾って被り直した。カバネは、笑うのに使うのは腹筋ではなかろうかと思いつつ、箱を被ったことで顔の前後左右の区別が出来たC・Hへ、自分の顔を向けて訊ねた。「――この方は?」ナイトメア、だろうか?それにしてはずいぶん陽気なナイトメアである。「あら、初対面?こちら、マスカレードさん。踊りの好きな妖精さんだったんだけど、ナイトメアになっちゃって。以来この姿なの」そして、C・Hはにゅっと腕を伸ばして室内をフワフワ周回しつつ踊る悪霊が近づいてきたところを捕まえた。びっくりしたのだろう、あたりに響いていた音楽がぴたりと止んだ。マスカレードは空中で手足をばたばたさせるが、箱頭は構わず悪霊をカバネの眼前に持って来た。「マスカレードさん、こちらはフランケンシュタインのカバネさんよぅ」「マスカレードさま、お初にお目にかかります。雇われ掃除婦のカバネと申します。」伝わるのかは謎だったが、カバネは首の鈴をリリンと鳴らし、ぺこりと頭を下げた。C・Hは、自分の手の中から脱出しようとモゴモゴするマスカレードを再度空中に放してやる。放たれた途端、マスカレードは何事もなかったかのようにまた室内を浮遊しだした。それを目で追いながら、カバネは疑問を口にする。「ナイトメアの核を破壊したのに、悪霊なんですか?」「ああ。元に戻んなかったんだわ」ハグルマも室内をふよふよするマスカレードを見上げて応えた。ホルヘも紅茶片手にマスカレードを眺めてながら口を開いた。「で、意志の疎通が出来なくなったのか?核を破壊すりゃー大団円、って訳にもいかねぇもんだな」そんな地上のつぶやき達など気にも留めず、マスカレードは気ままにあちこち空中遊泳。その様子を見つめたまま、ハグルマがうーむと腕を組んだ。「…今度お前の考えてることがわかる機械でも作ってみるか」現実世界、カバネの兄が実験体にやっていたよう、脳みそをむき出して電極でも差し込むのだろうか?「って、そうじゃねぇそうじゃねぇ!今はマスカレードの翻訳機作ってるんじゃなくて千歳のナイトメアについてなんだっつーの!」その言葉に。ああ、やはりこの人は自分より住人――あるいはこの街を優先するんだな、とカバネは思うのだった。***そして、ハグルマはマスカレードを追って窓から出て行った。カバネはポツリ、つぶやいた。「行って、しまいましたね…」それを受けてホルヘがうなずいた。「おう。いつものハグルマだな」C・Hは背筋を震わせ、おかしそうに笑った。「けっこー猪突なところがあるわねぇWW」「………追いかけます。」りん、鈴を鳴らしてきびすを返したカバネを、ホルヘがゆったり呼び止める。「まぁ、まてやカバネ」カバネは肩越し、ホルヘを振り返った。「なんでしょうか?」ホルヘはスフレを摘みながら、ゆったり応えた。「いやな、お前も、ちっと頭落ち着かせろって話さ。ハグルマが戻るまで、おじさまと茶ぁしばいてハナシすんべ」「そうよねぇ」向こう側で箱頭も同意する。「カバネさん、ハグルマさんばかり気になって、周りが見えてない感じがするものWW」そして、いいこと考えた!と云うよう、箱の上のランタンを瞬かせた。「じゃあ、ハグルマさんが戻ってくるまで、とりあえず意見交換会したらどーかしら?今後どうするのが良いか、朝まで生テレビ!みたいな!?」云いながら、箱頭はいそいそとカバネの元へやってくる。「みなさん意見をど~ぞ~、はいッ!」C・Hが手にしていたフォークをカバネに差し出した。「………。」渡されたカバネは、フォークをじっと見つめた。マイクの代わりだろうか。箱頭がころころと笑った。「ほら、三人よればもんじゃ焼きっていうじゃない?」「食べに行ってどーすんだ!文殊の知恵だろーがっ」スパンっ!ホルヘのかかと落としが決まった。カバネはスッとフォークを口元に持っていく。「…一番。継接田カバネ。」「動じないな」「相変わらず淡々としてるわね」ちっ、C・Hが残念そうに舌打ちをした。ホルヘもバツが悪そうにブツブツつぶやいた。「つーかそこでお前もツッコんでくれんと、俺がこいつと同レベルみたいだろーが」けれど、カバネはお構いなし。フォークをマイクに、口を開くのだった。「ワタシは……」***“従います”、と云うのも違和感がある。しばし黙った後、カバネは考えをなぞるように言葉にした。「……寄り添います。ただ、寄り添いたいだけなのです。」「じゃあよ。」C・Hの淹れた紅茶をすすりながら、ホルヘがカバネに訊ねる。「こっからどーすんのかを疲労困憊かつ精神的にも安定してねぇハグルマ一人に決めさせるてーのも、酷じゃねぇか?」「そうよねー」横から箱頭もうなずいた。「それをワタシの意志と見なし、一蓮托生、共に責任を負いますって。狂信的な協力者ほど重荷なものはないわー。これからどーするのがいいか。決めかねてるハグルマさんに早く行動指針を示せって、軽く強迫じゃない?」「…………」云われて、カバネは押し黙る。なるほど。よかれと思ってやっていたことが。逆に重石だったのだろうか。「………ワタシ、は」ナイトメアに、なれと。もしくは、ナイトメアとなった住人に、立ち向かえと。ワタシはどちらも選ばないし意志も挟まない。ハグルマさんの選択に、ただ従うだけ。…けれど。「――ワタシは、ハグルマさんの選んだ結果最悪の事態が起こるとしても、それも含めてワタシの責任だとおもっています。」途中で投げ出したりはしない。手を、離したりはしない。優しい傍観者。残酷な傍観者。「でも傍観は無関心から来るわけではありません。」それだけは、確かだ。フォークをマイク代わりに、カバネは続ける。「ただ、ワタシ個人の考えを述べさせていただけるなら……ワタシは、今のハグルマさんを千歳さまのナイトメアと会わせたくありません。」負の感情は、対峙するだけで消耗する。先ほどの冷静さを欠いた行動。なにをしでかすか分からない危うさ。千歳のナイトメアを傷つけるが、返す刃で自身も傷付く。そんな感じがする。「あら、でもハグルマさんはホルヘさんのお陰で元どーりよ?先刻みたいには、ならないんじゃないかしら」C・Hに、ホルヘも同意した。「今のあいつなら、心配いらねーべ」二人の意見を受けて、カバネもうなずく。「多分、正気に戻られたので、大丈夫とは思いますが…。それと。戻ってきたハグルマさんが、千歳さまのところに向かうのであれば。ワタシは所持する暗器をここに残し、丸腰でついて行こうと思っています。」「おまえ、ナイトメア相手に丸腰でどーすんだ?」ホルヘがカバネを見据える。カバネもホルヘへ視線を返す。「操られた時のリスクを、考えてです。」「リスク?」カバネはこくり、うなずいた。「千歳さまのナイトメアは、対象の自由を奪い“クグツ”とすることが出来るようですから。ワタシが操られた場合のリスクを減らすには、置いてゆくのが最善かと思います。」カバネには引っかかることがある。次は容赦しないと云われた自分が、再び対峙したとき。千歳のナイトメアは自分をどうするのか。それこそ、糸の海に沈みながらヴァージルとした会話が現実になったら。操られ、手持ちの凶器をハグルマたちへ向けるようなことになったら、目も当てられない。メンテナンスもしたばかり。たとえ丸腰でもある程度なら心得もある。ハグルマにナイトメアの攻撃が届くのを防ぐことはできるはずだ。「うーむ…。」カバネの考えを受けて、ホルヘが腕を組んで唸った。「……なんっつーか、お前さ。ハグルマに縋ってほしいんだべ?なら、一歩後ろから従うんじゃなくてさぁ。手をさしのべて、同じラインで共に歩めよ」「共に、ですか……」カバネは視線をホルヘから床に落として、彼の言葉を反芻する。「あ、じゃあ、何かの足しになるかもしれないし、次はアタシの意見を云わせてもらうわぁ」箱頭はパン、と両の手のひらを合わせた。ので、カバネはマイク代わりのフォークを手渡したのだった。0505→0623[newpage]「Qu'est-ce que c'est?」***そして、カバネはハグルマ邸に戻ってきた。マスカレードを追って養鶏場を飛び立ったハグルマは、暫く待っても戻ってこなかった。マスカレードを無事送り届けて、そこで歓談しているのかもしれない。道で出会った、他の住人の世話を焼いているのかもしれない。もしかしたら、千歳のナイトメアに遭遇しているのかもしれない。ひょっとしたら、ハグルマがナイトメアになっているのかもしれない。けれど、正気に戻った今のハグルマなら。きっと、住人の前でナイトメアになることはしないだろう。いつものハグルマならば、用事が済めば自分の家に帰ってくるだろうと。そう、判断して。カバネは養鶏場を辞したのだが。戻ってみれば、ハグルマ邸は、無人だった。カバネは中に入り、ランタンを腰から外してテーブルに据えた。乳白色の明かりが、あたりを照らす。此処にいても、いいのだろうか。そう思いつつも、やはりハグルマの事が気になるのだから、仕方がない。今、自分がすべき事は何なのだろうか?カバネは自身のランタンを見つめてつぶやいた。「自分がすべき事と、したい事、か……。」すべき事は、ハグルマのぼろぼろのランタンを元に戻すこと。そのためにはハグルマはナイトメアになる必要がある。だから自分は、ハグルマの失われた記憶を暴き、彼の闇を見つめ、彼の行く末を見届ける。けれど。先ほどのマスカレードのよう、ハグルマにもナイトメアの後遺症がのこったりはしないだろうか。記憶を取り戻すことで、ハグルマが現実世界へ目覚めたりはしないだろうか。……ハグルマの現実世界。妹。忘れられた二つの名前。妹が居るのに、帰りを待つ者は居ないと云った。妹に何かがあって、ハグルマはこちらにやってきたのだろうか。その辺を問いただせば、決壊するだろうか。けれど、これ以上、ハグルマを痛めつけるようなことはしたくない。ハグルマの力になりたい。寄り添って、アナタは一人ではないのだと伝えたい。アナタの身を案じ、帰りを待つ者が居るのだと、伝えたい。ああ。ひょっとして自分は。兄に出来なかったことではなく、我が子に出来なかったことをハグルマにしようとしているのだろうか。不意に。目の前の視界に他の景色がダブって見えた。気まぐれなエフェクトが発動したようだ。カバネはダブった視界で酔わないよう、そっと、瞼を閉じて自身の視界を遮断する。――そこは、清潔なベッドのある部屋だった。一瞬、そこに兄が居るのではないかと息をのむ。が、直ぐにそれが北の森にある医院のベッドだと気がついた。ひどく、視界が揺れている。ジャックしている視界の持ち主は、よほど取り乱しているのだろうか。初めて見る住人が、何人か。兄の代わりに、白衣を着た壮年の医師がいた。ベッドに寝かされているのは、千歳だった。傍らには、ハグルマもいる。やはり、千歳のナイトメアに出会っていたのだ。千歳を認めて、いっそう視界が揺れる。ハグルマと医師、他にも見知らぬ住人達が抑えようとこちらへ手を伸ばす。払いのける腕を捕まれて、注射を打たれた。おそらく、鎮静剤だろう。そして、景色は溶暗する。瞼の裏に映し出されていた景色は、徐々に暗闇に戻ってゆき。カバネはゆっくり目を開けた。「今の視界は、ヴァージルさまのだわ……」捕まれた腕は、ツナギを着ていた。音声までは聞こえないが、あちこちにぶれる視線、視界。おそらく正気を保っていないのが伺える。そして、今のジャックで認めたハグルマは、とりあえずいつも通り。ただし、その硬い表情とヴァージルの揺れる視界から、千歳のナイトメアは円満に解決したのではないと知れた。「……千歳さま……正しく痛みを消せたのかしら……」ヴァージルの取り乱しようも気になる。今度はヴァージルがナイトメアになるのではなかろうか。「………でも、今、ワタシには何も出来ないわ…」とにかく今は、ハグルマの帰りを待つしかない。現実世界で。彼の妹がそうしていたよう、カバネはハグルマを待ち続けた。お帰りなさいを云うために。***家の外でパキリパキリと、何かが踏みしめられる音がする。徐々に近付く足音に、家主が帰宅したのだろうと。カバネは、玄関へ向かう。扉が開いて、予想通り家主=ハグルマが入ってきた。「おかえりなさいハグルマさん」「ただいま」カバネの出迎えに応えるハグルマは、疲れた感じではあるが、いつもどおり。カバネが此処にいることに対しても、目くじらを立てるでもなく、受け入れている。そんな様子に内心胸をなで下ろしつつ。カバネはちろりと、ハグルマを見上げた。(…良かった。)どうやら、ナイトメアに引きずられなかったようだと安堵する。「俺ちょっと作るもんあるから部屋に籠もるわ」カバネは小さくうなずくと、一言付け加える。「そうですか。また床で寝るようなことにならないでくださいね」カバネの兄は机に突っ伏し眠る程度だったが、ハグルマは豪快にも椅子から転がり落ちて床で眠るから。毎度転げ落ちるのも、かたい床で眠るのも体に悪かろう。「おー」そう返事をして必要な道具を集めはじめたハグルマの背中へ。カバネはそっと投げかけた。「ハグルマさん」「んー?」「…千歳さまは、無事に戻れましたか?」しばし沈黙した後、ハグルマが応えた。「糸の魔女は、ちゃんと納得して千歳に戻ったぜ」「…そうですか」その、物云いに。いずれにせよ、千歳に戻ったのだから糸の魔女はその結果を受け入れたのだろうけれど。けれど、少なくともヴァージルは納得しなかったのだろうな、と思う。ハグルマは、リハリエは、戦う女子高生は、どうだったのだろうか。が、終わったばかりの、この件を。先ずはハグルマ自身で消化しない事には、話しようもなかろう。そう思い、カバネは敢えてそれ以上は訊ねず、話題を変えた。「あそこの部屋を掃除してきますね」そうしてカバネは自身のランタンを腰につけると、ハグルマを残して別の部屋に移動したのだった。***暫くして。手にしていたハタキとモップを、コーヒーとシフォンケーキに持ち替えて。カバネは、ハグルマの部屋の扉をノックした。コンコン、コン「ハグルマさん、」「んー?」「コーヒーと甘いものは、いかがですか? 」「カバネ作?」恐る恐る訊ねてくるハグルマへ、淡々と返す。「いえ、CHさまがホルヘさんのところで作ってくださいました。」それを聞いて、ハグルマがニッと笑った。「おー、なら安心だな」実際、全くもってその通りなので、カバネもうなずき、室内に入る。机に珈琲とシフォンケーキを置く。そしてハグルマがまさに作成中の何かを認めると、小首を傾げた。「……ところで。てっきりマスカレードさまの翻訳機を作ってるのかと思っていましたが……何を作ってらっしゃるんですか?」0721→0727とりあえず訊いてみた。掃除婦は、翻訳機だと思ってる模様(爆)