私たちはダマスクローズが本当に大好きで、ブルガリアに住んでてよかった!と思えることの一つでもあり、、なので“神からの恵みであるこのブルガリアンローズについて皆さんにもっと知ってもらいたい!”といつからか思うようになったんです。
さて、この地域周辺のバラの花に関する神秘的な伝説の一つによると、ダマスクローズは まずバルカン半島に運ばれて来て、その後マケドニアのアレクサンダー大王によってブルガリアに運ばれて来た、と伝えられています。
マケドニア人は古代世界の半分を支配し、その後中東から帰国する際に、現在シリアの都市であるダマスクの辺りを通過しましたが、当時そこからバラの根をブルガリアに運んで来たと言われています。
別の神話には、ダマスクローズはアフロディーテ(オリンピアンパンテオンの中で最も美しい女神)の神聖なる花であったと書かれています。イタリア画家ボッティチェリの名画『ヴィーナスの誕生』をご存じの方は多いと思いますが、ヴィーナスのギリシャ語名アフロディーテが巨大な帆立貝の中から誕生したとき、空からはダマスクローズの花びらが降って来たという伝説もあります。
さらにこの神話によれば、その花は死んだアドニスとアフロディーテの恋人の血液から芽を出したと言われており、それゆえ、それ以降バラの花は愛の象徴であると言われているんです。
前回のブログでもご覧になって頂けたかと思いますが、ブルガリアはバラの一大産地なんですね。バラの季節になると大きくでゴージャスなバラの花があちらこちらで見られます。でもローズオットーの原料となるダマスクローズが栽培され、あたり一面に咲き誇るバラの天国とも言うべき場所は“バラの谷”と呼ばれており、カザンラク市の近隣に位置します。
この地域は、二つの大きな山脈スタラ・プラニナとスレドゥナ・ゴラの山間部に位置し、ダマスクローズが栽培されるための一番良い条件が揃っています。
毎年5月から6月にかけてバラの谷は大きくピンク色にふくれあがり、水平線の端から端をすっぽりと覆ってしまいます。バラの収穫シーズンの始まりです!
信じられないと思うかもしれませんが魔法の花と呼ばれるダマスクローズは、イチゴとかブルーベリーとか葡萄などの果実みたいに、摘み取られちゃうものなんですね。しかも手摘みで。
まあこれがきっかけで私とタカリンは、タルニッテェニという村にあるローズ畑に出向くわけですが、ここは、“エニオボンチェフ“ という会社の蒸留所が所有する土地の一部分なんです。ちなみにこの社長のフィリップさんやスタッフさんたちはとっても親切で、収穫のものすご~く忙しい時期であるにも関わらず、私たちを工場内に案内してくれたり、流暢な英語で丁寧に一つ一つ機械の仕組みや製造の流れなどを教えてくれて、すっご~くタメになっちゃいました。(日本語だったら一番良かったんですけど笑)
私達はブルガリアのローズからできた最高級の製品を使用するにあたって、まずはここに住む人々の感じや雰囲気を体感し、このとっても希少なローズオットーはなぜ、どのようにして出来たのかという起源を探りたかったわけです。
何はともあれ、バラの収穫って本当に大変な仕事だと思います。だって手で一つ一つ摘まれなくてはならないし、何といっても日の出前の早朝、まだ外が暗いうちから作業が始められなければならないんですよ~。
このことは日中、日差しと気温が一番強くなる直前に、バラの中に含まれるエーテル質の濃度が一番高くなる、ということを示しているんですね。
でもなんだか、こうやってダマスクローズの芳香な香りにつつまれて暗いうちから始まるバラの収穫ってなんだか壮麗な儀式の様な感じで、そこから世界最高のローズオットーが生み出されるっていうのもうなずけるような気がしませんか。
私達はその日5:30に起きて、私たちを待っている“何か”に期待を覚え、いそいそと準備をはじめました。古代のバラの収穫儀式の真の精神を感じるためには、ブルガリアの伝統民族衣装を着た方が良いだろう、そうすることで何百年もの間バラの収穫をし続けてきているブルガリア人の女性の心に近づくことが出来るのではないか、とタカリンと事前に話し合い、早速ホロ(ブルガリアの民族舞踊)のプロフェッショナルグループ“ゼブゼツィ”のメンバーであるタカリンの友人から衣装を借りて、着る事にしたんです。うまく切れるかな~と心配しつつも、この衣装を着てバラに包まれる自分の姿を想像しながら、着替えている間中ずっとわくわく・ドキドキしていました。
私達は6時ちょっと過ぎにローズ畑に着きました。ローズ畑に到着するすでに数キロメートル前あたりから、ダマスクローズの爽やかで豊潤な香りが漂ってきて、まるでおとぎの国の物語の中に迷い込んだようでした。 ローズ畑に着くと、その香りはさらに強くなり、でもとってもうっとりするほど優しくてもう何も考えられないほどその香りに酔いしれてしまい、「ああこのままず~っとここにいられたらいいな~。この香りにいつまでも包まれていたい・・。」と懇願にも似た気持ちを抱いていました。
そしてそのバラの芳香は本当に見渡す限り水平線の彼方までず~っと続いているようで、あたり一面柔らかいバラの花の光を浴びているというか、そのバラの光の中に浸ってるというか、もしくはピンク色の霧で地球全体が覆われているかのような、、、何と表現したらいいかわからないんですけど、何とも言えない幻想的な雰囲気で、それはちょうど日の出が見え始めた時の事でした。
私達は颯爽と吹く風になびくローズの波に乗ってバラの上で波乗り気分を楽しんだ後、バラの海原に飛び込み、潜りながら小さなばらを一つ一つ摘み始めました。 バラの収穫のプロたちは、開花したバラだけを摘み取るように、と言いました。というのは、開花したバラからのみオイルの抽出が可能だからだそうです。なので、まだつぼみのバラはスルーして、開花したものだけ摘み取りながら移動していきました。つぼみのものは開花したときに後から来る別の収穫チームが摘み取ってくれることになってるので心配はありません。
ちょうどバラを摘み取っている時にふと考えたのは、そういえば普通の観賞用の、大きくて色も鮮やかでたくさんトゲのあるバラと比べると、私の大好きなダマスクローズはとても小さくて淡いピンク色をしていて、ツタの茂みの緑色と綺麗にマッチしているなあ、ということです。もちろん一番の大きな違いと言えばその香りですが、このブルガリアのダマスクローズこそが、世界最高級のローズウォーターやローズ自然化粧品のベースを担っているんだなあって実感しました。
そんなこんなで、、続きはまた次回のブログでお伝えしていきますね。
本日はわたくしユカリンが快晴のバラの谷からお送り致しました!
メールアドレスを入力・登録頂きますと、バルカニタス最新ブログやキャンペーン・プレゼントなどのニュースをいち早く入手できます!
さらに、メール登録の方には抽選で”バルカニタス・ローズギフト”が当たっちゃいます!