回答(3件)
「定説」に疑問があります――そもそも、「新陳代謝」って何でしょう?
- [1] 新しい物が古い物にとってかわること。[2] 物質交代。 (大辞林)
- 特に、健康法や美容法において「細胞の新陳代謝」などという使われ方をするが、これはしばしば生化学における代謝の意味ではなく、細胞自体の入れ替わりを意味する表現である。(Wikipedia)
細胞の新陳代謝(入れ替わり)というのは、年齢・組織によって決まっているのが「医学的定説」であり、汗をかいたくらいで早まるとは考えられません。角質の剥離が早まるかもしれませんが、角質は細胞ではありません。
そもそも、生まれてから死ぬまでの間の細胞の分裂回数の上限は決まっていますから、かりに入れ替わりを早めることができるとしたら、老化を早めてしまいます。
どうやら昨今の健康ブームでは、「汗をかく」ということと「新陳代謝」を同義語として捉えているような気がします。つまり、「汗をかくと新陳代謝がよくなる」というのは、文章として何の意味も持たないということです。
運動して汗をかくと、新陳代謝がよくなるというのは、定説だと思うのですが、ただ水分をとって、汗をかいても、新陳代謝がよくなるのでしょうか?
かかないよりはいいとは思うのですが・・・
適度な運動自体が、体に良いので・・・・。
新陳代謝とは、運動による刺激で、いろいろなこと、例えば、血流がよくなったり、汗をかいて汗腺が働いたり、脂肪が燃焼したり、(その他にも沢山ありますが、取りあえず瞬間で思いついたものだけあげました)、それらを総称して言っているものだと思います。
運動をしないで、水だけとっても、運動で言うような新陳代謝がよくなるという状態にはなりませんが、水を余計に取った分だけ尿の排泄が多くなり老廃物が体内にとどまる時間が短くなるので、美容(健康)に良いという話はあります。
>ただ水分をとって、汗をかいても、新陳代謝がよくなるのでしょうか?
私もpahooさん同様、メディアや世間が用いる「新陳代謝」という言葉の使い方に疑問は感じているのですが、
運動そのものの効用については信頼を置いていますので、質問文が持つ本質的な意味合いは何となく分かります。
そこで文章を質問者の意図を汲み取りつつ、できるだけ本来の文章が持つ意味も損なわないように表現を調節してみました。
即ち「”単純に水分を取りつつ運動して汗をかくこと”は体質(体調)の改善につながるか?」について、ですが。
運動によって生じる身体の即時的/段階的な変化を考察しますと、:
(即時的)
・発汗による体温調節および体内の体液成分(ナトリウムなどの塩類、代謝産物)の排出
・βエンドルフィンの分泌促進による恍惚感/爽快感の獲得→ストレス解消
・程好い疲れによって寝つきが良くなるなど、睡眠の質が高まる→内分泌系の活動が活発化する
これらは運動をすることで即座に私達が実感できる効果の一部ですが、中でも発汗によって生じる体内の変化は重要と考えます。安静時においても毛穴から常に体液成分を微量ずつ排出することで皮膚環境および体内環境を一定に保っているわけですが、不潔な状態が続いて毛穴が塞がっているとこれらの機能が有効に働かず、環境変化に対応しにくい身体(※体内に熱がこもって細胞の代謝効率が悪くなる、老廃物がうまく排出されない→疲れが溜まりやすくなる等)になってしまいます。後述しますが、皮膚は外界と体内の境界として非常に重要な役割を果たしている訳ですから、そこをキチンとお手入れしておく事は重要な事なのです。
”じゃあ、日頃から汗かいてりゃ問題ないのか?”という訳ですが、汗のかき方や補給の仕方にも色々工夫が必要です。先述の通り、汗には水分だけでなく塩類やアミノ酸なども含まれていますしそれなりにカロリーも消費していますので、大量に汗をかいた場合(※厳密にはそうなる直前)にはこれらの補給も必要となります。また、急激に大量の汗をかくのは”体内がオーバーヒートしている”状態ですので、そこまでに至らないような運動量の調節が必要です。”じゃあサウナは?”という意見もあるでしょうが、運動せずに発汗出来るメリットがある一方で、サウナ自体が環境的に良いとも言いがたい(=体内の熱を汗で放出したくても、外界が更に暑すぎるので調節がうまくいかない!)ので、長時間の使用は避けた方が良いと思われます。
それと、上記とは全く別の話題ですが、”食物依存性運動誘発性アナフィラキシー”なるモノが存在します。
アレルゲン(アレルギーを起こす物質)を摂取した後に運動すると強いアレルギー発作を起こしてしまうものですが、恐らくは体内に取り込んだアレルゲンが消化吸収され始めた頃に運動をすることで、循環スピードが高まった血液中にアレルゲンが一気に取り込まれて免疫反応を起こす機序が予想されます。なので、万人に運動が効果アリとは一概には言えません。
一口に運動といっても身体に無理がかからない程度でうっすら汗をかく程度(有酸素運動と無酸素運動の程よいバランス)が必要です。
(段階的)
・心肺機能の強化および超回復による筋肉の発達→基礎代謝量の上昇
・筋肉の発達に伴うエネルギーおよび酸素消費量増大による体内脂肪および糖分の燃焼効率の改善
・βエンドルフィン分泌増大に伴う肉体的/精神的負荷に対する耐性強化
・皮膚表面のランゲルハンス細胞および汗腺機能の活発化に伴う免疫機能の強化
これらは1回の運動ですぐに実感出来るものでは無いですが、時間が経つと”そういえば…”と気付く事で運動の良さを実感できる面だと思います。頻繁に汗をかけるということは、それだけ外界及び身体内面の微細な変化にすぐ反応できるようになっている(※あるいは皮膚表面のランゲルハンス細胞が活発化することで外界からのアレルゲンにキチンと対応できる状態)ということです。”すぐにセンサーが働いてしまう燃費の悪い身体”とネガティブに受け取る事も出来ますが、逆にいうとそれだけ日頃から代謝しているのですから、脂肪がつきにくい(=エネルギーの使い残しが少ない)身体になっているとも言えます。また、一般に女性は汗をかくことを嫌うようですが、これらの効能を無視して薬品を塗りたくったり運動や刺激を避けて”さらっとした肌”を保つ事が生物学的魅力として素晴らしいかどうかは個人的にちょっと疑問です。だったら、せめて乾布摩擦くらいしなさい!と言いたくもなりますが。
<個人的結論>
・運動は”新陳代謝”そのものに特別な影響を来さないが、”代謝量および効率”を向上させる。
・運動には即時的/段階的に実感できる効果があり、いずれも身体機能の改善に役立つものが多い。
・運動の実践においては、個人の体調に合ったメニューが必要である。
・発汗機能は身体/精神の健康管理において重要であり、積極的にそれを活用するべきだ。
紹介したサイトについては、一部信憑性を欠くものが含まれているかもしれませんが、御了承下さい。
御粗末さまでした。
そうですか、定説自体が、定説でないとは・・・参考になりました。ありがとうございました。