野菜だけのヴィーガン(ベジタリアン)生活をすると、どれくらい痩せると思いますか?
「体重は減らしたいけれど、野菜しか食べられないなんて無理」
「有名人もやってるらしいけれど、肉もお米も食べたいなあ」
野菜を多めに食べれば健康になるし、脂肪も落ちることが分かっていても、実際にヴィーガン生活を始めるのはハードルが高いです。
では普通の食生活から完全なベジタリアンまで、メニューの野菜比率を20%ずつ増やしていった場合、どれくらい痩せることができるのでしょうか?
この記事では、実際にヴィーガンダイエットを1週間するとどうなるのかという体験談と、普通の食事に野菜を増やすライトベジタリアンから、肉や魚、卵や乳製品も一切食べないヴィーガンの生活を10年間続けると、どれくらい肥満を予防できるか調査した研究の結果を紹介します。
実際に野菜しか食べないとどうなるか体験してみた
医学に携わるものとして、自分自身の体で実験してみるということは大切です。
胃がんの原因になるピロリ菌を発見したオーストラリアのバリー・ジェームズ・マーシャル博士のように、自分で飲んでみて実証することで、新たな発見が持たられることもあります。
そんな思いもあり、今話題のヴィーガンダイエットに挑戦してみることにしました。
もちろん本当のヴィーガンは、動物の革製品を拒否するなど、精神的な運動の麺も含みますが、今回は食事面のみ気を使う「ダイエタリー・ヴィーガン」という方式で、食事メニューを決めて実行してみました。
本当は1ヶ月続ける予定だったのに、あえなく1週間でギブアップ
3日で痩せるダイエットや、1週間で10キロ落とす方法など、美容業界では様々なすごい効果をうたった食品や機械、カウンセリングなどが広告されています。
しかし、そのような過激なダイエット方法は、余分な脂肪だけではなく大切な筋肉も減らして、基礎代謝が落ちたり内臓の働きが悪くなって、すぐにリバウンドしてします危険はものです。
そんなわけでヴィーガンダイエットの効果(体重減少、健康になる)を確かめるためには、1ヶ月(30日間)くらいは必要だと考えて、期間を設定しました。
でも精神的なストレスに耐えきれなくて、1週間で中止することにしました。
やはり乳製品や卵までカットするというのは、いきなりやりすぎてしまったようで、毎日少しずつ元気がなくなっていきました。
他の方の体験談や挑戦記録を読むと、1週間がんばれば、肉や魚を食べたい気持ちもなくなって、それ以降も続けられるとのことですが、いくつかの不都合が生じてきたので、とりあえず実験は終了としました。
日本でヴィーガンダイエットを行うデメリットとは
完全菜食主義でもあるヴィーガンは、動物由来の材料だけでなく、調味料も自然由来のものを選ぶので、保存料や添加物、精製された砂糖などを摂取することが禁止されています。
つまり外食することが、一切できなくなります(日本でもヴィーガン専用のメニューのあるレストランが増えてきていますが、高額なので、週に何度も行けません)。
自宅にいるときは自炊すればよいのですが、外出先で食事をしなければならない場合、お弁当を作らなければならないのは、忙しいときには手間でした。
また友だちや職場の同僚と一緒に、外でご飯に行くことができなくなるため、少し人間関係に問題が発生してしまうかも?しれません。
もちろん、お酒を飲むことも禁止ですので、呑み会に出席してもアルコール抜きのドリンクを選ぶ必要があります。
短い期間でもヴィーガン生活をするメリットとは
たった1週間という短いチャレンジでしたが、ダイエタリーヴィーガン生活をすることで体験できた利点を紹介します。
まず食後、特に昼食後に眠くなることがまったくありません。
普通の食事をしていた方が、糖質オフダイエットをすると血糖値が乱高下しないため、食後に眠くならないことが知られています。
ヴィーガン生活は、穀物などから糖質を摂取するものの、大量の食物繊維が血糖値の上昇を抑えるとともに、消化にエネルギーが必用なタンパク質や脂質を摂取していないので、胃や腸に負担がなく眠気を感じないのです。
はじめて3日めに、ほぼ徹夜の睡眠不足状態で出勤したのですが、お昼ごはんを食べても全く眠くならず、とても助かりました。
また皮脂の分泌量が減少して、油っぽさがなくなりました。
もっと長期間続けると、体臭が臭わなくなるといった効果もあるようです。
汗をかきやすい、暑い夏の季節などは、短期的なヴィーガン生活を、習慣にしてみても良いかもしれません。
未測定ですが、食事の量が減った分、水分を多めに摂取するようになるので、血液がサラサラになる効果も期待できました。
最後に、体重が2キロ減少しました。
でも体脂肪比率は変化していなかったので、脂肪が落ちたというわけではないようです。
おそらく筋肉と肝臓中に蓄えられているエネルギー(グリコーゲン)が消費されることで、体重が減ったものと推測されます。
グリコーゲンは体内の水分と結びついているので、消費されると劇的に体重が減るのですが、食事をするとすぐに回復するので、体重の低下は一時的なものです。
では、もっともっと長い時間、例えば10年間もヴィーガンダイエットをすると、体重はどのくらい減るのでしょうか?
完全菜食主義を実践すると肥満になる確率が40%ダウンする
スペインのナバロ大学のマイラ・ベスラストローロ教授らのグループは、1万6千人以上のベジタリアンにアンケートを行い、実験の参加者を、普通の食生活に野菜を多めに食べているライトベジタリアンから、完全菜食主義まで5段階に分類しました。
教授らは実験の参加者の10年経過時点での医療情報を集め、どの段階の人たちが、どれくらい肥満になっているのか分析しました。
その結果、普通の食事を食べている人たちに比べて、ヴィーガンダイエットを続けている人たちは、肥満になっている割合が4割も低下していました。
肥満にならない予防率は、野菜を食べる量が多いほど上昇していて、1段階ヴィーガンに近づくほど、デブな比率は10%ずつ減っていました。
これは運動量や喫煙、睡眠時間など肥満に関係する原因を考慮した結果であり、太りやすい生活習慣をしていても、ヴィーガンであれば痩せやすいことがあきらかになったのです。
まとめ
この記事では、実際にヴィーガンダイエットに1週間挑戦したときに体験したメリットとデメリット、10年間ヴィーガン生活で過ごすと肥満になるリスクが4割下がるというスペインの研究を紹介しました。
急にヴィーガン生活に切り替えると、ストレスが溜まるので失敗しやすいのですが、短い期間でも体に様々な良い作用をもたらします。
完全菜食主義者にならなくても、できるだけ野菜を食べる生活をすることで、体重を減らす効果があります。
まずライトベジタリアンからはじめて、ダイエットに挑戦してみませんか?