化粧品犬です。
今回から全2回ぐらいの予定で、ライオンさんのバストロジー泡のボディケアウォッシュを取り上げて行きます。
ここのところ泡で出てくるタイプのボディソープを集中的に取り上げています。
手で直接体を洗うこともできる、泡で出てくるタイプのボディソープですね。
なぜか今、この泡で出てくるタイプのボディソープが熱いらしく、@cosmeではロートのケアセラがボディソープ部門のランキング1位を取ってますね。
このライオンさんのバストロジーも、少し前まで4位でした。
バストロジーは最近まで知る人ぞ知る・・・程度の送品だったと思うのですが。
この躍進を見ると、その原因は現行バージョンから採用された、泡がたくさん出てくるポンプ(別名3倍ポンプ)にあるような気がします。
実はこの製品はリニューアル前から、アミノ酸系で低刺激なくせに泡立ちの良い製品だったのですが、そこに3倍ポンプが組み合わさって、なかなかに気持ち良く使える製品になっています。
泡で出てくるボディソープの中では、泡立ちではトップクラスです。
ただ気になる点もあるんですよね。
その辺を押さえつつ見ていこうかなと思います。
早速、外観から見ていきましょう。
化粧品犬が買ったのは、バストロジー泡のボディケアウォッシュ ホワイトフローラルの香りです。
こんな感じの商品です。
ドラッグストアで570円/450mlでした。泡タイプのボディソープとしてはかなり手頃感がありますし、通常のボディソープとしても結構安い。詰替用もありますね。
他に『アロマローズ』『ピオニー』の3香調があります。
化粧品犬は昔からバストロジーに注目していたので、香りが3種もあるんだ!とか、この製品の順調な発展がうれしいかぎりなのですが。昔はそれほど人気が無かったと思うので、ここでバストロジーの歴史を振り返ってみましょう(短いですけど)。
まず、最初の製品が発売されたのは、比較的最近で2008年1月です。現在の「ホワイトフローラルの香り」に相当する製品のみの発売でした。
今よりやや高かった気がするのですが、それでもアミノ酸系洗浄剤の製品としてはそれなりに買いやすい値段で有り、化粧品犬は結構注目していました。しかし大して売れなかったようで、販売は放置状態だったと思います。
販売終了しちゃうのかな~と思いましたが、2011年9月に突然「アロマローズの香り」「ピオニーの香り」の2香調追加され、全3香調になりました。
そして2013年9月に現在の製品にリニューアル。泡の量を従来品比3倍に増える3倍ポンプが採用され、処方内容も一部変更されてます。併せて、ボトルの色、内容量も変更しされ(本体550ml→本体450ml)、今のお手頃価格になったというわけです。
開発頻度を考えると、今年(2016年)辺りにまた何らかの新製品が出そうな気ががしますね(^_^;)
今回のリニューアル(といっても2013年のことですが)の変更点をまとめておきます。
(1)3倍ポンプ採用
新開発のポンプ採用により、きめ細かくクリーミィな泡が、ワンプッシュで当社従来品の3倍量で出ます。肌をつつみこむようなたっぷりの泡量で、やさしく手で洗うだけで汚れをしっかり落とします。
(2)保湿クリーム成分「ピロリドンカルボン酸ナトリウム」(PCAソーダ)を新配合
ピロリドンカルボン酸ナトリウムは、皮膚に存在する"うるおい成分"である天然保湿因子(NMF)の一つです。『BATHTOLOGY泡のボディケアウォッシュ』で洗うことで、うるおいのある肌に洗い上げます。
さらにはちみつ、グリセリン等の保湿クリーム成分も配合。
(3)肌に低刺激なアミノ酸系洗浄成分を配合
プレスリリースより抜粋
http://www.lion.co.jp/ja/company/press/2013/888
良いことずくめのようですが、泡で出てくるタイプのボディソープ故の問題もあります。
泡で出てくるタイプのボディソープは、泡ポンプの中にメッシュが入っていて、そこを通ることで泡が生成される仕組みなのですが、そこが詰まりやすいのです。アミノ酸系洗浄剤が使われる事が多いのは詰まりにくいからなんですが、それでは不十分で、目詰まりを溶かすための溶媒的な物を多めに配合する必要があります。
それが、この製品の場合、PG(プロピレングリコール)なんです。
最近の泡で出てくる商品で、この溶媒についてまとめた表を再掲載しておきます。
表からも分かるように、PGが使われる事は、比較的多いんです。
例えば牛乳石鹸さんの製品に使われているDPG(ジプロピレングリコール)については、DPGを生産販売している旭硝子さんが、DPGは安全ですよ~というデータをだしています。それについては、こちらのエントリー参照です。
しかしPGは同じ旭硝子さんが販売しているのに、中途半端な安全性データしかでてない。
例えば旭硝子さんが出しているSDS(安全性データシート)では、こんな感じに記載です。
「男女104人のボランティア(19-79才)の背部に本物質の50%水溶液0.2mLを3回/週の頻度で計9 回塗布(24時間/回)し、約2週間後に再塗布(濃度不明)して反応を見たパッチテストの結果、1人は 実験開始後早期に発赤がみられたため、4回で塗布を中止した。残り対象者は少なくとも1回は軽微な発赤が生じ、 再塗布後4人が軽度発赤、4人が軽度から中等度の発赤を生じた。」
PGのSDSより抜粋(ただし、誤字を修正しました)
http://www.agc.com/chem-msds/pdf/U-0290_2.pdf
微妙~(^_^;)
この類の試験としては人数が104人と多い点が気になりますが(普通は40人ぐらいでやるもの)。
販売会社さん自身がSDSに記載しているというのは、重いです。今回書きませんが、眼刺激のデータも、イマイチです。
もっとも、PGは食品添加物でもあるので、それ以外の重大な安全性データ(発がん性や、染色体異常や、変異原性など)は、全く問題ないです。当たり前ですけど(^_^;)
別データとして、旭硝子さんのカタログを見ても、これ以上のデータは無いのが困りものです。
プロピレングリコールのカタログ
http://www.agc.com/products/chemical/urethane/pdf/PG.pdf
PGの安全性については、いろいろなブログなどはとにかく煽りやデマが多いので、中立的なサイトを、一応紹介しておきます。
調査【保湿剤 プロピレングリコールは危険】→デマでした!
http://thyrving.livedoor.biz/archives/4648005.html
化粧品犬としては、PGを販売しているメーカーさん自身の出されているデータが、微妙すぎるので。
バストロジーを強く推薦しにくいな、というところです。
使用感は良いんですけど。
使った感じは特に問題は無く、刺激とは感じないです。低刺激でしっとり系な使用感なのですが、それなりに脱脂力もある感じです。
しかし、この「しっとり系の割に脱脂力がある」というのがですね。
この製品には、両性洗浄剤やコハク酸系洗浄剤といった、アミノ酸系以外の洗浄剤も配合されているので、それらのせいなのか。
それともPGのせいなのか。
正直判断つきません。
次回のリニューアルがあるなら、このPGをDPGに変えてくれないかな(^_^;)
次回処方解析編に、続きます。