『いぼころり』は液体タイプの治療薬が主流ですが、現在はイボを取り除く薬剤(サリチル酸)が配合された絆創膏タイプの『いぼころり』も販売されています。
※ 2012年には、錠剤タイプの『イボコロリ内服錠』(第3類医薬品)を新発売。また、いぼころりシリーズには、他にも足の指や裏にできたウオノメやタコを靴の圧迫痛や摩擦から守るパッド類(ただし、薬剤は付いていないので液状・絆創膏タイプのような医薬品ではない)などがあります。
いぼころりで手や足にできたイボが取り除ける理由は、製品に配合されている有効成分〝サリチル酸〟にあります。
サリチル酸には皮膚の角質を軟化させる角質軟化溶解作用があり、液剤を患部(イボ・タコ・ウオノメ)に直接塗布すると、サリチル酸の作用により皮膚角質の腐食が起こります。
その後、薬剤が浸透した患部の下面では新たな皮膚を再生しようと細胞分裂をはじめるため、イボとなって現れた角質部を取り除くことが出来る…というわけです。
ただし、ひとくちに〝イボ〟と言っても様々な種類がある(次項で詳しく説明)ので、いぼころりでは効果がなかったり、薬剤を何度か繰り返し塗布しながら根気よく治療を続けなければならないケースも少なくありません。
※ 通常、イボ治療は数回繰り返しながら除去していくため、一度の治療で取り除けなかったからといって自分だけが治りが遅いと落胆することはありません。
サリチル酸が配合されているいぼころり(液体・絆創膏タイプ)は医薬品の指定を受けているため、使用の際には添付されている「使用上の注意」書をよく読み、用法・用量を必ず守って下さい。
| 顔や首筋、粘膜のある部位には使用しない! 多発しているイボには使用しない! アレルギー症状、妊婦、糖尿病患者などは使用する前に医師に相談する! 薬剤が健康な皮膚に付着した場合は、すぐに拭き取る! |
| ふたに取り付けた棒の先に薬液をつけ患部に塗布してください。(入浴後、患部をよく拭いてからご使用になると一層効果的です) 薬液はすぐに乾いて白い被膜をはり、薬剤が患部に浸透して行きます。次に塗布するときは、この白い被膜をはがしてから塗ってください。※ 被膜を取り除くとき、痛む場合は無理に取り除かないで、被膜の上に重ねて塗布してください。 3~4日間塗布を続けた後、被膜と白くなった角質部を痛みを感じない程度に取り除きます。皮ふは再生されますので、清潔にしておいてください。 患部が完全に取り除けない場合は、さらに薬液の塗布を繰り返し行ってください。特にうおの目は、しん(角質柱)を完全に取り除かないと再発しますのでステップ1~3の要領で繰り返しご使用ください。 |
誤った治療を行ってしまうと場合によっては症状を悪化させてしまうケースもあるので、イボに関する最低限の基礎知識は押さえておきましょう。
イボとは皮膚が盛り上がってできた小さな突起物(丘疹)のことですが、専門用語に置き換えると〝疣贅(ゆうぜい)〟という病名が付いています。
イボができる原因は、大きく〝ウイルス性のイボ〟と〝ウイルス(老化など)以外のイボ〟の2種類に分けられますが、一般的にイボと呼んでいる種類のものは前者のウイルス性のイボだと言われています。
このウイルス性のイボは、ヒト乳頭種ウイルス(ヒトパピローマウイルス)が皮膚や粘膜に感染して起こる突起物であり、手【右記:写真】や足などに生じた傷口などから皮膚内部へと進入し基底細胞(表皮の一番奥にある層)にまで感染するとイボを作り出すと考えられています。
そのため、ウイルス性のイボをむやみやたらに触ったり誤った治療を行うと他の部位に感染することもあるようです。
ウイルス性のイボは主に手足にできやすい(尋常性疣贅)といった特徴がみられますが、場合によっては陰部に感染(尖形コンジローム)したり、顔面に感染するイボ(青年性扁平疣贅)などがあります。
一方、ウイルス以外にも老化現象などで発生するイボがありますが、【右記:写真】のような老化によってできたイボに対しては、いぼころりは効果がないとされているので注意が必要です。
皮膚科等の医療機関で行われている治療は、いぼころりのように除去するための薬剤を患部に塗布する治療法以外にも数種類あります。
そのため、患者に発生したイボの種類や状態(大きさ)、発生した部位によって、最も効果的な治療法か試みられているのが現状です。
| 凍結療法 | 最もポピュラーな治療法のひとつ。液体窒素を患部に押し当てかさぶた状にしてから除去する。 |
| 電気焼灼療法 | 電気(高周波)の熱で患部を焼いてしまう治療法。 |
| ヨクイニン療法 | ヨクイニン(ハトムギ果実から果皮と種皮を除いたもの)を服用する内服薬療法のひとつ。 |
| グルタルアルデヒド療法 | 湿布などを使った外用療法のひとつ。 |
| 水イボってなに…? ヒト乳頭腫ウイルスでできるイボとは異なり、伝染性軟属腫ウイルスが原因で生じるイボが水イボ(病名:伝染性軟属腫)です。 つまり、水イボとイボは異なる種類のイボということができます。 水イボは、主に大人よりも子供(3~15歳前後)によく見られる感染症であり、人から人へと感染します。 痒みや痛みなどを伴うことは少なく(ただし、アトピー性皮膚炎などの合併症を起していると痒みを伴います)手足をはじめ、顔や頭部にできることもあるようです。
イボ取り民間療法 古くから利用されてきた民間療法のひとつに、ヨクイニン(ハトムギの殻を取り除いた種子)療法というものがあります。 ハトムギに含まれる成分コイクノライドという成分がイボ取り治療に効果があるとして、皮膚科でも内服薬治療のひとつとして患者に処方するようです。 ヨクイニン療法の治療方法自体は簡単で、錠剤(あるいは顆粒)タイプのヨクイニンを服用するだけですが、独特のクセがあるので飲みにくいと感じる方も少なくありません。 しかし、ヨクイニン療法は手軽で副作用(稀に下痢や発疹、かゆみ、ジンマシン …などが現れる方もいるようです)も少ないことから、とりあえず騙されたと思って試してみるといった方も多いようです。 |